「菊丸式、物の怪退治法?! 2の巻」

今日は修学旅行の最終日。え、菊丸くんがいないけど、どうしたのかって?

「先生、はやく歩いてくださいよ。このままじゃ日が暮れちゃうよ」
「‥そ、そんなこと言ったって‥、あ、ハァん‥」
 山中の長い階段を歩く菊丸と桂木先生。
 しかしその様子はいつもと違い、ふらつき足取りの重い女教師を先導する菊丸が叱咤するという図式である。
 確かに山の中、急な階段を登るのは女の身では辛いものがあるだろう。まして桂木先生の服装は白いブラウスにぴったりとした短めのタイトスカートにパンプス。山を歩くには不向きな装いだ。それにしても桂木先生の様子はおかしかった。
 一歩踏み出すたびに、息を喘がせる。その吐息は熱っぽく、頬は上気し、いつもは理知的な光を放つ瞳が濡れたように潤んでいる。
「んぅ‥っ、だめ‥ぇ、菊丸くん。お願い、すこしでいいから休憩させて。力が抜けちゃって‥、歩け、ないのよ‥」
「また休憩ですか? まったくもう」
「きゃあっ! な、なにを‥?!」
 木にもたれかかり息を整える担任の元へ戻ると菊丸はいきなりスカートを捲り上げる。ツンと蒸れた汗の臭いが鼻腔を刺激した。
 菊丸の目に飛びこんだのは大事な場所にキュンと食い込んだ数珠製のパンティだった。こんなものを穿いてろくに整備もされていない山道を歩いてきたのでは、ふらつくのも当然だろう。
 疲れからびっしりと浮かんだ汗は数珠をぬめ光らせ、太股にまで垂れてしまっている。
「いくら気に入ったからってこれから返すのにいつまで穿いてるんですか」
「誰がこんなもの気に入ってるってのよっ! あんたのせいでパンティが全部駄目になっちゃったから仕方なく穿いてるんじゃないの!!」
 太股をもじつかせながら、教え子の言葉に耳まで真っ赤にして怒鳴りつけた。

 二人が向かっているのは初日に菊丸が迷い込んだ例のお寺だ。初日にとある事情で拝借した数珠を返しに行こうと午後の自由時間を使ってやってきたというわけである。
 返すはずの数珠パンティを先生が今も穿いているのは、先生の言うように菊丸の悪戯のせいで替えの下着は全て駄目にされ、仕方なくこの特製下着を穿き続けるしかなかったのだ。
「そりゃ悪戯したのはぼくですけど、下着をダメにするほど汚したのは先生のせいでしょ。教師のくせにあんなのにも耐えられない方が問題なんじゃないですか?」
「‥っ」
 責めるような口調に唇を噛んでしまう。菊丸の言い草は理不尽ではあったが、確かに教え子の、それも7つも年下の少年相手の悪戯に負けてしまったのは自分なのだ。もっとしっかりしていれば‥と思わずにはいられない。
「とにかくお寺まであと少しなんですから頑張ってくださいよ。おっと、数珠がちょっと食い込みすぎですね、直さないと」
「ひゃぁんッ!? やっ、ばかっ、触んないでっ?!」
 やおらスカートの中に手を伸ばし、数珠パンティを掴むと食い込みすぎているパンティを直してあげようとする菊丸。しかし桂木先生は教え子の優しさを仇で返すようにバカ呼ばわりして悲鳴を上げる。
「え~、でもこれじゃよけいに歩きにくいですよ」
 菊丸は気にした風もなく優しくクイクイと数珠を動かしてあげながら、木により掛かり、ビクビクと震える女教師を楽しそうに見やる。少し数珠に擦られるだけでも堪らないのか、白い歯を見せて喘ぐようにする様が愛らしい。
「よ、よけいな真似しないでいいわよっ‥、あ、だめぇっ!」
「先生のためを思ってやってるのに~♪」
「あンっ、な、にが‥ッ、わたしのため‥よ! この‥っ! うっ、あっ! やぁんっ、擦れ‥、ふあぁっン!」
 幹に爪を立て、太股をぎゅっと閉じ合わせ、声を上げまいと必死に唇を噛んで菊丸を睨みつける。けれど数珠が大事な部分にキュンと食い込み、グイグイと上下に擦り上げられると噛んだ唇を開いて「んっ、ハァンっ」と生々しい呻きを漏らしてしまう。
「うぅむ。すっごい食い込みですなあ。ずらすのも一苦労ですよ、先生♪」
「ふあっ、あ、アアーッ! いやんっ、見ないでっ、あ、やめ‥っ、やめなさいっ! あぁん、動かさないでっ、アン、動かしちゃ、だめぇっ!」
 菊丸の言うとおり、数珠は肌に食い込みきって一粒一粒が見えなくなってしまっているくらいだ。そんな場所を見られ、触れられて桂木先生は恥ずかしさのあまり秋だというのに顔を真っ赤にして叫び、カリカリと幹を引っ掻きながら背を反らし、流れる汗が糸を引いて落ちてゆく。
「それにしてももう肌寒い季節なのにすごい汗ですなあ♪」
 そんな伝い落ちる汗を見ながら菊丸がからかうように口にする。確かに女教師は秋だというのにブラウスが肌に張り付くほど全身に汗を浮かばせている。特に数珠の食い込んだ部位には濃密な汗がびっしりと浮かび、湯気さえ立たせている。
 それだけに臭いもきつく数珠が擦れるたび放つ強烈な臭気に鼻が曲がりそうなほどだ。とはいえ。
「それにこの臭いときたら♪」
 扱く度に強くなる臭気も憧れの美教師からだと思うと、まるで芳しい香水のように感じ菊丸はゴシゴシと激しく数珠を動かすのであった。
「い、いやあっ、嗅がないで、そんなとこっ!? あっ、あっ、あっ! ああ~~っ!!」
 大事な部分の匂いを嗅がれるだけでも恥ずかしいのに、一週間も同じパンティを穿き続けてとくれば、女としての屈辱、羞恥は言葉にしようもない。まして相手は教え子なのだ。
「えへへ、大丈夫ですよん。すっごいクサいけどそんなことで嫌いになったりしません」
「~~~~~~っ! だ、誰のせいだと‥っ、あ、あっ、だめっ、ちから、はいんな‥いぃっ!」」
 ツンツンと数珠で刺激されながらの品評と評価とに嫌悪を煽られ、慶子は歯を軋らせて持ち前の気丈さを覗かせて今にも崩れそうな身体を支えて一矢報いようとするのだが、それを察知した菊丸にまた汗で滑るのを幸いに軽く数珠を擦られて全身をブルブルと震わせてしまう。
「えへへ、数珠を直せば力も入りますよ~♪」
「うっ、ぁ、は、ァアンっ! い、いい加減なこと言わないでっ! あんっ、もうっ‥やめなさいっ、ああンっ、だめぇっ、頭の中、霞んできちゃ‥う」
 なんとかしなければと思うのに、頭の中に白い靄がかかったようになってなにも考えられなくなってしまいそうだった。
「大丈夫。ぼくに任せて♪ うーむ、もっとこっちかな、いや、こっちの方に‥」
「うぁっああ、んッ! だ、から、やめ‥、あンっ、あんっ、もういやぁっ!」
 調子に乗った菊丸に好きなように数珠を操られ、慶子は太股を擦り合わせて悩ましく腰をうねらせ、教え子の前に食い込みきった大事な部分を突きだしてしまう。
「でへへ。やっぱりここがいいみたいですね~♪」
「あっ、あっ、あっ! あ、ああっ! そ、そこは‥、だめっ、だめぇっ!」
 グイッと真ん中の線を擦り上げるように数珠を動かされ、慶子の背がビクンっと仰け反る。数珠が何かに引っかかるような抵抗を見せるたびに桂木先生は「アアッ、アーッ!」と悲鳴を上げ、段々と脚を開きだしていってしまう。
(ああっん、そ、そこはだめっ、だめよっ! なにも考えらんなくなっちゃうっ、ど、どうしたらいいのっ?!)
 だらしないガニ股状態のまま激しく腰を突き上げ、必死に何とかしようと試みるのだがキューンと数珠を食い込まされ、擦り上げられてしまうと、どうにもならずに「ひぃっ!」と白い喉を見せて泣いてしまう。
「やっ、やぁン! いや、いやっ、イヤァッ! こ、こんな‥、こんなのっ、おかしくなるぅっ!」
 ガクガクと仰け反り、右に左に頭を振って嫌々を繰り返すのだが、教え子の操る数珠の前に意識は霞み、卑猥なくらい腰を突き動かしてしまうとキュンとますます数珠が食い込む。
 そうやって食い込めば食い込むほどゾクゾクと大事な場所から刺激が電気のように流れて、「アンッ、アアンっ!」と可愛らしい鳴き声を漏らしてしまう。
 それでなくともここに来るまでの間、ずっと数珠パンティに刺激されておかしくなりそうだったのに、こんな風にされて耐えられるわけがなかった。
「でへ。下着の位置は大事ですからね~。先生がこれ以上おかしくならないようにぼくも頑張らないと♪」
「っ、あ、あんたって子はぁ‥っ!?」
 担任の狂態を面白そうに眺めながら数珠を操作する菊丸。そのニヤニヤと笑う表情が目に写り、薄れかけていた意識が怒りと屈辱に火のように燃え上がる。
(んぅっ! ‥だ、だめよっ! ここでいつも流されちゃうから、好きにされちゃうのよっ!)
 知り合ってからというもの、ほとんど毎日のように付きまとわれていやらしい悪戯を受け続け、その度にもうこれ以上はないだろうという屈辱を味わされてきた記憶が過ぎり、本来持っている勝ち気さがよみがえり慶子のとろけかけた瞳に力が戻る。
 力が抜けていくのを必死になって堪え、拳を握り、奥歯を噛み、だらしなく開きかけた脚を閉じ、慶子は頭を振って気合いを込めると教え子へと必殺の膝を叩き込んだ。
「こ‥、のぉっ!!」
「あいてぇっ!」
「ハァ、ハァ‥い、いつもいつもわたしを好きなようにできると思ったら大間違いよっ!」
 桂木先生は幹を背にしてこめかみを指で揉みながら乱れた息を整えながらようやく教師としての威厳を見せつける。といっても乱れたスカートはそのままで、数珠が思い切り食い込んだままの凄まじい格好ではあったが。
「ひ、ひどい。ぼくはただ下着を直してあげようと‥」
「誰がそんなこと頼んだのよっ! まったくもう‥。ほら、さっさと行くわよっ!」
「あ、ま、待ってくださいよ、先生~」
 急所を打たれ蹲り涙目に訴えるのを尻目にフンと鼻を鳴らすとさっさと歩き出す慶子だったが、その威勢も歩きだして僅かのこと。またフラフラとしだすのを菊丸が慌てて追いかけるのだった。
「は、離してっ、あ、あ、い、いやっ、もういやっ! あ、ああっン!」
「ほらほら、暴れないの。大丈夫、ぼくに任せて♪」
 もう何度目になるかわからないお得意の台詞を口にして一人で歩こうとする担任を逃さぬよう、しっかりと腰抱きしつつ、今度は反撃されないよう歩きながらの数珠責めデートを楽しむ菊丸。
 もちろんしっかりと運命の赤い糸も仕掛けるのは忘れていない。
「あ、あんたに任せられるわけ‥っ、あ、あンッ、いやっ、いやっ! やめて、あ、歩けなくなっちゃうッ!」
「辛いならいつでもイッてくださいね~。先生が満足するまで休憩しますから♪」
 そんな楽しげな菊丸の激励に慶子はキッと眦をつり上げ「ぜ、ぜったい言ったりしないわっ!」などと気丈に言い放つ。
 目的地まではまだ遠く、それでも女教師は宣言通りに意地を見せ、菊丸のいやらしい悪戯に耐えきったのである。

「そろそろ落ち着きました? 先生」
「え、ええ」
 息一つ切らしていない菊丸の隣。教え子にそう答えるもしきりに太股を捩らせ辛そうに肩で喘ぎ、スカートの端をしきりに気にしながら手で抑えている担任教師をニマニマと見つめてさっきまでの出来事を思い返す。
 ようやく階段を登り切ったのはいいが、そのままでは数珠を返すこともできない。境内の隅に設置されたトイレを見つけ、パンティを脱ごうとした桂木先生が恥ずかしそうに菊丸を呼んできた。
 汗を吸い込み食い込みきったパンティは一人では脱ぐこともできなくなってしまって、菊丸の手を借りるしかなかったのである。
 狭い女子トイレの個室でお尻を突き出す格好をとらされて顔を伏せる女教師の愛らしさときたら。
 道中、金的を食らわされた恨みもあり、焦らしては苛め、苛めては焦らし、ついには泣きじゃくりだした慶子をあやしつつ、それでも中々脱げませんね~と焦らし続け。
 薄汚れた貯水槽にしがみつき、肩越しに教え子を睨みつけながら「覚えてなさいッ」と叫んで、両脚を踏ん張りながら、二度三度と泣き喚くのも気にせず、また苛め抜いた。
 立っていられなくなった女教師を今度は便器に座った自分に後ろ向きに跨がらせ、ブラウス越しに美巨乳を揉みしだきながら、トイレだけにこの旅行中に手を付けた場所も可愛がると、それこそお漏らししたように汗を垂らし、外に聞こえそうな泣き声を上げ始めるといつものように唇で塞いであげたのだった。
 そうして担任への躾と金的蹴りの恨みも晴らし、満足した菊丸がパンティを脱がしてあげたのはトイレに入ってから一時間も経ってのことだ。
 さすがにパンティが脱げる瞬間は理性を取り戻し両足を閉じて手で隠されてしまったのは残念ではあったが。

「えへ、先生、約束忘れないで下さいね」
 と、ようやく息を整え前を歩き出した担任教師に声をかける。
「無理やり言わせといて‥。わ、わかってるわよっ、デ、デートすればいいんでしょっ! でも、いい? 絶対変なことなんてさせないんだからっ!」
 慶子が悔しさを滲ませつつ、それでも律儀に教え子への答えを返す。
 そう、パンティを脱ぐ手伝いのお礼として修学旅行が終わったあとにデートをする約束までさせられたのである。
 もっとも快く承諾したわけではない。そもそもこんなことになったのは菊丸のせいなのに、なぜそんな約束をしなければいけないのか、と抗ったのだが、その度に数珠や指を使って可愛がられ、このままじゃいつまでたっても終わりませんよ~などと脅かされ。
 最後には「もうだめっ、菊丸くんっ! い、行くからッ、わ、わたし‥菊丸くんと、デ、デートに‥い、行きますッ! だからもう許してっ」と口にしてしまったのだ。
 さすがにデートという単語に躊躇いはしたが、行くと言っただけでは許してくれず、けっきょくその一言を言うまでに何度やり直しをさせられたか。
 元はこいつのせいなのに、なんでお礼にデートなんて‥。
 理不尽に思うが、約束してしまった以上はもうどうしようもない。溜息をつく慶子の気持ちも知らず、菊丸が楽しそうに軽口を叩くのを。
「わかってますって。えへ、それにしても先生があんなにぼくとのデートを楽しみにしてくれるなんてな~‥ぶふぅっ?!」
「あんたねぇ、これ以上減らず口叩いたらほんとにただじゃおかないわよっ?!」
「せ、先生、怖い」
 眦を吊り上げ、さっき脱いだばかりの数珠パンティを叩きつける。
 溜まった怒りを表にしてようやく落ち着いたのか、大きく息を吸って頭を振ると本堂へと向かうのだった。

「あの‥」
「おや、あなたがたは‥」
 桂木先生が声をかけると住職も覚えていたのか、会釈を返してくれる。
「あのときはどうもすいませんでした」「いえいえ、あれも仏のお導き‥」しばらく雑談をしつつ、ようやく本題である数珠の話へと移ってゆく。
「あの、じつは住職様、先日こちらにきたときなんですけれど、その、こちらにあった数珠を持ち帰ってしまって‥」
 桂木先生が申し訳なさそうに頭を下げている後ろで菊丸がぼそっと「持ち帰ったんじゃなくて穿いて帰ったんじゃ‥ぎゃんっ!」となどと口にし、思い切り足を踏みつけられる。
「ど、どうしましたかな?」
「い、いえ。なんでもないんです、この子、落ち着きがなくって。おほほ」
 わざとらしく笑いながらキッと菊丸を睨みつけるあたり、さすが大人の処世術であった。
「ふむ、それで今日は数珠を返しに来てくれたというわけですな。いやいや、わざわざどうもすみません」
「そんな、こちらが悪いんですから」
「それで、その数珠の方は‥」
「あ、はい‥、そのこれ‥」
 本堂に行く前にトイレで脱いでおいた数珠パンティをおずおずと差し出すと、住職は満足そうに頷いた。
「いや、ありがとうございます。じつはこれは檀家の方からいただいた香木を使った珍しいモノでして。探していたのですよ」
「香木?」
 モノを知らない菊丸が訝しげに訪ねると人の好い住職は柔らかい笑みを見せて、説明をしてくれた。
 香木は木材自体が芳香を放ち数珠には白檀などがよく使われるのだが、これは伽羅香木というかなり高価な品などだという。
 愛おしそうに数珠を撫で匂いを嗅ぐ住職だったが、「はて、こんな匂いだったか」と首を傾げだす。
「どうしたんですか?」
「いや、なんというか前と匂いが少し違うような。いや、伽羅の匂いには違いないのだが、なんというか艶めかしいというか‥ふぅむ」
 とクンクンと鼻を鳴らす住職。
「ぼくも嗅いでみていいですか? ‥う~ん、確かにいい匂いなんだけど、なんか艶があるっていうか、うん、まるで普段は厳しいのにいざとなると甘えてくる女教師の匂いって感じかな~♪」
「~~~っ!!」
 意味ありげに隣の桂木先生を見ると、顔を真っ赤にして俯き、悔しそうに歯を鳴らしている。
「ほほぅ、きみは想像力があるというか、なるほどのぉ、そういう表現もあるかのぉ」
 人物が出来ているのか、神仏を前に女人を例える菊丸を叱ることもなくむしろ感心したように頷くと大笑する。
「まぁ、このような匂いも趣があってよいでしょう。おや、桂木さん、どうしましたかな」
「い、いえ、なんでもありません。あの、その、失礼ですけど、そんなに変な匂いならわたしが買い取っても‥」
「いや、これは失礼。変というわけではありません。むしろ以前よりも艶が出たということです。あなたが気に病むことではありません。それどころか、これなら檀家の方が欲しがりそうですからな。いずれ皆を集めて品評会をしようと思いますよ」
 頬を上気させ、若干引きつり気味の笑みを浮かべる桂木先生の言葉を優しく否定しながら、そんなことを言うのだった。

「それではいろいろとご迷惑をおかけしました」
「こちらこそなにもお構いできませんで。お、そうそう。桂木さんは先ほどからお加減が悪いように見えますし、こちらの護符を持って行ってください」
 渡されたのは悪霊退散と書かれた御札で、気休めとはいえ心遣いに感謝して二人は寺を後にするのだった。

「いやあ、住職さんが気に入ってくれてよかったですねえ、先生」
 菊丸がニヤニヤと笑いながら言ってくるのは、もちろん数珠のことである。
「‥‥」
「伽羅の匂いもいいけど、やっぱりぼくは先生の匂いの方がいいかな~♪ でへ、そりゃ毎日穿いてりゃ匂いも染みつきますよね」
「‥、‥っ! あ、あんたねぇっ!」
 無視し続けていた桂木先生だったが、あまりに失礼な物言いについに無視しきれずに振り向いて睨みつける。
「わっ、怒らないでくださいよ~。ぼくはいい匂いだったって言ってるのに♪」
「くっ、こ、この‥っ!」
 あのときの会話を思い出して怒りよりも羞恥に顔を赤らめる。
 トイレで十分に洗ったつもりだったのに、数珠の匂いを嗅がれ感想まで言われ、挙げ句に品評会を開くと聞かされて、恥ずかしさに顔から火が出るようだ。
 修学旅行中ずっと穿き続けて歩くたびに大事なところに食い込み、事あるごとに教え子から乾布摩擦までされて、そのまま脱ぐことさえ許されなかった数珠を大勢の男たちに嗅がれ、品定めをされるなんて。
 まるで男たちの前で、菊丸に可愛がられてどんな気持ちになっていたかを訊かれているような気分になる。
 思わず不吉な想像が頭を過ぎり、菊丸が声をかけているのにも気づけなかった。
「え?! な、なに菊丸くん‥っ」
「なに、じゃないですよ、先生。大変ですよ、雨、雨が降ってきたんですよ」
 言われて空を見てみればさっきまで雲一つなかったのに、すっかり空が暗くなりポツポツと小さな雨音が聞こえ始めていた。
「やだっ、傘なんてないのに」
「そういえば、さっきあの辺りに小屋があったような。先生、ほら早く!」
 菊丸は女教師の手を取るとそのまま駆けだしてゆくのだった

「ふぅ、助かったわね。こんなところに小屋があるなんて」
「たぶん昔の休憩用なんじゃないかな。階段から離れてるけど道はあったし」
 もう長いこと使われていない古びた小屋だったが、雨宿りに不自由する造りでもなく二人はしばらくの間、ここでやり過ごすことにするのが。
「だいぶ濡れちゃったわね。もう秋だしこのままじゃ風邪引いちゃうかも」
 ここに来るまでに雨足が強くなり、二人ともかなり雨に濡れてしまっていた。
(おお~、ブラウスが雨に透けて‥)
 ただでさえブラウスを突き破る勢いの胸元は雨に濡れてぴっちりとその見事な凹凸を強調し、下着を着けていないためにうっすらと乳首まで透けて見える、すばらしい眺めであった。
「ん? あ、こらっ、なに見てるの、菊丸くんっ!」
 見られていることに気付き慌てて両腕で庇うように身体を隠すのだが、豊満なバストはむにゅんと潰れただけで、かえって強調するように教え子の前に晒されてしまっている。
(こんな格好で菊丸くんの前にいたらなにをされるかわからないわ。なんとかしなくちゃ‥、あ、そうだわ、さっきのあれを‥)
 何かを思いついたのか、隠れるようにもぞもぞ動く桂木先生へ菊丸が背後からゆっくりと忍び寄る。
「でへ、先生。濡れた服をいつまでも着てたら風邪をひいちゃいますよ~」
「い、いつの間に‥。あッ? きゃああああああっ!!」
 後ろから囁かれ、ようやく菊丸に後ろをとられたことに気付いた桂木先生が油断に眉を顰めたと思ったのも束の間、ブラウスを一気に剥ぎ取られて甲高い悲鳴を上げた。
 ブルルンと90センチ、Hカップを誇る二つの膨らみがこぼれでる。
 水牛の角を思わせる美しい曲線を描く瑞々しい張りと弾力とを併せ持つ美巨乳。
 その頂点は意外なほど慎ましく、小指の頭ほどの大きさで薄桃色の可憐な色合いに佇んでいる。
「おお~、あいかわらずの大きさですな♪ いや、また大きくなってるような?」
「あっ?! どこ触ってるのよっ! いやンっ!」
 剥き出しにされた胸を当然のように触る教え子のあつかましさに怒りを覚え、後ろを振り向き睨みつけるのだが、むにゅむにゅと揉まれてしまうと条件反射のように身体が反応してしまう。
「う~む、初めて会ったときは87センチだったはずなのに、これ、もう90センチはありますよ」
「な、なんでアンタがそんなことわかるのよっ! そんなに大きいわけないでしょ?!」
 キッと菊丸を睨みつけて反論するが、実際は菊丸の言うとおりブラのサイズが合わなくなるくらい大きくなっていた。それも全てこの学校に赴任してから。菊丸に出会ってからだ。毎日毎日、エッチな悪戯を仕掛けられて身体をオモチャにされて、ただでさえ感じやすかった身体はもう病的なくらい敏感にされてしまっている。
 そんな身体にした張本人に指摘され、怒りと屈辱と羞恥とがない交ぜになってつい嘘を吐いてしまっていた。
「ええ~、この大きさは間違いなく90以上ありますってば。いや~、根気よく育てた甲斐がありました」
「くっ、この‥っ、わたしの身体はあんたのオモチャじゃないわっ! んっ、う‥、い、いつまで揉んでるのよ、アンっ、離しなさいっ!」
「ちぇ、わかりましたよ」
 渋々といった感じながら意外にあっさりと離れる菊丸。
(あら、今度はずいぶん聞き分けがいいのね)
 さすがに数珠パンティという弱みがなくなった慶子の怒りを恐れたのだろうか。しかしその安堵は大間違いであったことにすぐに気付かされてしまう。
「えへへ、ブラウスを脱いだら当然次はこっちですよね~♪」
「え? あ、まさか‥、スカートまで脱がすつもりなのっ!」
「そのまさかですよ~ん」
「や、やめなさいっ、わたしが今パンティ穿いてないって知ってるくせに~っ!!」
 スカートのホックに指をかけ、今にも剥ぎ取ろうとする菊丸から逃れようと身を揺する。身じろぎする度にブルン、と巨乳も揺れるがそんなことを気にしている余裕もなく、必死にスカートを脱がされまいと抗うのである。
 しかしさっきまで敏感な胸を揉みし抱かれていたためにうまく力が入らず、ついにスカートを剥ぎ取られてしまった。
「きゃあああっ! ばかああっ! え、あっ、きゃああっ!?」
 慌てて股間に手を伸ばし、大事なところを教え子の目から隠すが、その拍子に体勢を崩して床に倒れ込んでしまう。それでも手は大事なところを隠したままなのはさすがであった。
「わ、先生、大丈夫ですか?!」
 慌てて膝を突いて担任の無事を確認する表情は真剣そのもの。
「え、ええ。なんとか大丈夫」
 真剣さに押されるように無事を告げるのだが、菊丸はまだ安心しきれないようである。
「いや、素人判断はいけません。ぼくがきちんと確かめてあげますよ♪」
「え?」
 言うや、菊丸は閉じていた太股に手をかけると、そのまま開こうとしだしたのだ。
「な、なにする気なのっ、あ、ばかっ、やめなさ~いっ!!」
「痕になってないかを調べるんですよ、先生」
「だ、大丈夫だって言ってるでしょっ! だ、だいたいなんで足を開かされなきゃいけないのよっ!」
「念のために確認するんですから、全部を見ないと。ぜ~んぶ♪」
「ああ~ん、ばかぁっ!」
 ググッと力を込める教え子に対抗しようと桂木先生も太股をブルブルと震わせながら必死に力を入れるのだが、いかんせん手を大事なところを隠すために使っているのでうまく力が入らず、次第次第に両脚が開いていってしまっていた。
「んもう、いい加減に観念してよ、先生」
「くっ、う‥、んっ! ‥ぁ、あっ! やんっ、イヤンッ! だめぇっ!」」
 全身に力を込めて対抗しようとする女教師だったが、菊丸に乳首を捏ねくり回されると途端に力が抜けてついに両脚を開かされてしまう。
「ああっ!」
「おおっ! ついに‥、‥って、なんだぁ、これぇっ?!」
 いよいよ憧れの女教師の全てを目にすることができると思っていた菊丸が素っ頓狂な叫びを上げる。
 パンティもなく無防備となったはずのそこにはなんと悪霊退散と書かれた御札が貼り付いていたのだ。
(ふぅ、もしものためにさっき貼っておいてよかったわ。住職様、こんなことに使ってごめんなさい)
 せっかく戴いた御札をこんなところに貼ってしまった罪悪感に胸を痛ませるが、なんとか大事な場所を教え子の目から隠せたことでホッと息を吐く慶子に、しかし菊丸はとんでもないことを言い出すのだった。
「せっかく住職から戴いた御札をこんなとこに貼るとはなんという罰当たりな! 今すぐ剥がさないとっ!」
 俯かせていた顔をガバァっと上げると、使命感に燃えた目で宣言するのである。
「なっ‥?! ちょ、ちょっと嘘でしょっ、御札を剥がされたら今度こそ見えちゃうじゃないっ!」
「見えないから剥がす‥、あ、いや、先生に罰が当たったら大変でしょっ! さ、ぼくに任せて」
「やっぱり見るために剥がすんじゃないのっ! あ、ばかっ! ほんとに怒るわよっ、やめなさいっ、こらぁっ!!」
 両脚を開かされたままの格好でじたばたと暴れる慶子だったが、いかんせんそんな状態では満足な抵抗もできるわけもなかった。抵抗空しく菊丸の指が御札にと伸びる。
「い、いやああぁっ!?」
「でへ。さ~、いま剥がしますからね~‥、っ、いってえぇぇえぇっ!?」
 バチッ、と火花散る音がしたかと思うと、菊丸が伸ばした腕を引っ込めて悲鳴を上げていた。
「やだ、ちょっと、菊丸くん? どうしたのっ?!」
 あまりの痛がりように大事なところを見られようとしたことも忘れて心配する担任教師。
「お、御札に触ろうとしたら、急に‥」
「御札に?」
 御札を見てもとくに変わった様子はない。だが菊丸が恐る恐る手を伸ばし、御札に触れた瞬間、またもバチィッという音が鳴り悲鳴が重なったのだ。
「‥あんた、悪霊だと思われてんじゃないの?」
 霊験あらたかな御札に触ることもできない教え子を半目で見つめ、呆れかえった声を出す女教師。
「や、やだなあ、なに言ってるんですか。静電気ですよ、静電気。ほら、秋で空気が乾燥してるから」
「外、雨降ってるじゃない」
「‥‥」
「‥‥」
 沈黙。その静寂を払ったのはやはり菊丸であった。
「ええ~い! そもそも御札は先生に貼り付いてるんじゃないですか。つまり祓わなきゃいけないのは先生の方でしょ?! だから剥がさないと!!」
「あんた触れないじゃない」
「う‥っ」
 力説する菊丸だったが、冷静に返されてぐむと呻く。桂木先生も触れられないとわかって余裕の態度であった。しかし菊丸はしばらく押し黙ったと思うと急に笑い出し、
「‥ふ、ふふふ‥。御札に直接触れないなら別の方法をとるまでっ! この明智菊丸に不可能はないのだっ!」
 叫ぶやいなや油断しきっていた担任教師の背後へと回り、そのままかき抱くようにして身動きを封じてしまう。
「きゃっ、きゃあああっ! な、なにをするつもりなのよっ、今度は?!」
「でへ、触れないなら御札が剥がれるようにすればいいだけです。ここは先生にも協力してもらいいますよ♪」
「きょ、協力って‥、どうせ変なことするつもりなんでしょっ! だいたいどうして御札を剥がさなきゃいけないのよっ?!」
「もう。だからさっきから言ってるじゃないですか。御札が貼り付いてままってことは、先生のソコに悪いモノが憑いてるんです。一刻も早くお祓いしないと」
「なに言ってるのよっ、悪いモノならあんたの方でしょうが‥っ、あんたこそお寺に‥、あ、きゃあっ、ばかぁっ!」
「一刻を争うんですから、お寺に戻ってる暇なんてありませんよ。さ、ぼくに任せて♪」
 背後にまつわりついたまま、乱れた衣服からはだけたままの美巨乳を掴み、ゆっくりと揉み始める。
「あっ、やめっ! やっぱりこんなこと‥っ、ぁ、くぅっ、ど、どうして胸を揉むのが、御札と関係あるのよ‥っ!」
 何とか逃れようとしながら、もっともな疑問をぶつける担任に教え子はさも当然と言った顔をする。
「こうやって先生に汗をかいてもらっていけば、そのうち御札も剥がれていくはず。さ、先生、たっぷり汗をかいてくださいね~♪」
「こ、この‥っ! あっ? うっ、うあっ、あ、ハァんっ! い、いやぁあっ!」
 教え子の言いぐさに美貌を怒りに染め怒鳴りつけようとした慶子だったが、いよいよ本格的になってきた胸乳責めに悲鳴へと変わってしまった。
 ただでさえ感じやすい胸をいやらしく揉みしだかれ、早くも美教師は艶めかしい反応を示し始めてしまう。しかも今日はバスでの移動中、隣の席に陣取った菊丸にずっと悪戯されていたし、道中は数珠パンティに刺激され続けて立っているのもやっとの状態だったのだ。
「あっ、あっ、アンッ! や、やめっ、やめなさいっ! ああンっ、やめてぇッ!」
「ぐふ。さすが先生。もうこんなに汗をかいて協力してくれるなんて♪」
 イヤイヤと言いつつもじっとりと汗ばんできた肌の感触に菊丸はニンマリとして、さらに激しく胸を揉みこんでゆく。
「アアッ! やん、いやっン! だめぇっ!」
 90センチHカップの美巨乳が教え子の手の中でくたくたにされ、その感覚に25歳の女教師はピクんと反応しては、可愛らしい声を上げてしまう。
(‥っ、胸を揉まれてるだけなのに‥ぃ、どうしていつもこんなにっ‥)
 教え子に胸を揉まれて声を上げてしまう無様さに泣きそうになりながら、しかし襲ってくる感覚に逆らえず喘いでしまう。しかもそんな慶子を嘲笑うかのように膨らみの頂点がムクムクと隆起し始め、いやらしい勃起状態を迎えてしまう。
「おほほ~、早くも乳首が勃ってきましたよ、先生♪」
「やっ、やあん、見ないでぇっ!」
 肩越しに勃起した乳首を覗かれる恥ずかしさに顔を真っ赤にしてイヤイヤをする慶子を無視するように、菊丸は可愛らしい勃起を摘み、ゆっくりと扱き始める。
「アアーッ! や‥っ、やめっ、扱かないでっ、だめっ、それはダメェッ!」
 ビクビクンっと仰け反り、狂ったように頭を振りたくる。勃起乳首を扱かれると、それだけで抵抗できなくなってしまう躰にされてしまっているのだ。それでなくとも今日は数珠パンティを穿き続けて山道を歩いた挙げ句、山中やトイレの中で散々に苛め抜かれ、頭の中はずっと菊丸のことばかりだったのに。
「汗をかくためにはしょうがないんです。協力してください、先生」
「い、いやよっ! なんで自分からあんたに見せるような真似‥っ、あっ、や‥ぁっ、うっ、く‥っ、あ、ああ~~~~~~~~っ!」
 抗いの言葉を口にしかけたが、勃起を激しく扱かれ口惜しさに歯噛みしながらも悩ましい悲鳴を上げてしまう。
(駄目えっ‥、こんなの反則よっ、頭の中、霞んできちゃうぅ)
 勃起して、より敏感になってしまった乳首を扱かれる衝撃をなにに例えればいいのか。
 教え子の指が上下に動くたびに全身に電気が走ったようになり、自分でも知らぬ間にいやらしい声で啼いてしまうのだ。
「だめっ、だめっ、ダメェッ! う、動かさないでッ、お、おかしくなっちゃうっ!」
「でへ、動かさないと汗をかいてくれないでしょ。ほらほら、もっと頑張って♪」
 必死の哀願にも動じず、菊丸は可愛らしく暴れる女教師を抱きすくめながら器用に勃起を扱きあげてくる。
「あはっンっ、くぅっ、あ、あ、あっ! いやあっ、いや、やんっ、やぁンっ!」
 そのたびに慶子は全身で仰け反り、切れ切れの悲鳴を上げながら可愛らしく頭を振るのである。
(あいかわらずだなあ、先生は。ホント可愛いんだから♪)
 理知的で気丈な美人教師も、教え子の前だというのに愛らしい喘ぎを放ってしまっている。
 いつも最初は抵抗激しく強気な態度を見せるくせに、少し可愛がってあげるだけで女の弱さを見せてしまうのだ。そのギャップがたまらないのである。
 その様子を冷静に観察しつつ、なおも巧みに勃起を扱いて女教師を追い詰めさらには耳元でからかいの言葉を投げるのである。
「せ~んせ♪ 嫌々っていうわりにはここは凄いことになってますよ~♪」
「あっ、あっ、あっ、ああ~~~っ!! だ、だめっ、だめぇっ!」
 これ以上ないくらいにいやらしく尖った勃起乳首をピンと弾かれ、桂木先生はピクンッ! と仰け反ってブルブルと震えてしまう。
「駄目じゃないでしょ。こんなにしといて」
「ひっ、い、イィっ、いやぁっ! そ、そんなの、いやっ、狂っちゃうっ!」
 扱くだけではなく、指先で摘み捏ねくり回されて半狂乱に泣き喚く。
「でへへ。こうすると汗がさっきよりもいっぱい出てきますね♪」
「~~~~~~~~~~っ!!」
 乳首の先端部分をクリクリとされて、慶子は声にならない悲鳴を上げ仰け反りびっしりと浮かんだ汗の玉を撒き散らすのである。
(ど、どうしたらいいのっ、このままじゃ汗でホントに御札が剥がれちゃうっ)
 次第に量を増す汗が御札へと流れるのに気付き、本当に菊丸の言うように剥がれてしまうかも知れない恐怖が浮かぶ。
 しかしなんとかしようにも勃起乳首を扱かれると、せっかくまとまりかけた考えも霧散し、どうしようもなく泣き喚いてしまうのだ。
「ああンっ、も、もういやっ! お願いっ、ほんとにおかしくなっちゃうぅっ!」
 止めようと肩越しに教え子を見やるが菊丸が止めるわけもなく、どころかさらに激しく勃起を扱いてきて、慶子はまた悔し泣きをしてしまう。
「アンっ、アアんっ!」
「でへ。そろそろ御札の方も‥」
 白い滑らかな肌を伝って大事な場所に貼り付いている御札に汗がじっとりと染みこんでいるのが見えた。汗のせいで御札がうっすらと透けて見えているかのようで、もう剥がせてしまいそうだった。
 器用に胸を揉みながら、右手を御札の方に伸ばすもバチィッ、とまたも御札の効力が発揮され、菊丸は慌てて手を引っ込める。
「くぅ。まだ駄目かぁ。でもさっきより痛くないような。ぐふ、この調子でいけば‥」
 感じる手応えにほくそ笑み、さらに汗をかかせるべく勃起を扱き上げ乳首をクリクリと捏ねくり回すのである。
「や、やめっ、もうやめ‥っ、あん、ああンっ、御札に汗が‥っ、だめっ、剥がれちゃうっ」
「剥がすんですよ~ん♪」
 嫌々と首を振る聞き分けのない担任教師にはっきりと宣告し、根本から量感たっぷりのバストを絞り上げ、ピンピンに尖った勃起をキュウッと捻り上げる。
「いっ、~~~~~~~っ!」
 ビクビクンっと背を反らし、声にならない悲鳴を上げる。小刻みに摩擦する美教師に効果のほどを感じた菊丸は扱いては捻り、指の腹で乳首の先端を撫でては、愛らしい鳴き声を上げて生汗を噴く担任を眺める。
「うひょひょ~、また御札に汗が‥っ! えへへ、先生、その調子ですよ~♪」
「ああんっ、許して、もういやっ、いやあっ!」
 ちら、と御札を見れば菊丸の言うとおり汗が染み込み、すごい有様になっていた。このままでいけば遠からず剥がれてしまうだろう。
(ああ‥っ、見られちゃうっ、このままじゃ菊丸くんに見られちゃうぅぅっ!)
 何とか視線から逃れようとせめて脚を閉じようとするのだが、それも菊丸が膝を置いて阻んでくる。おかげで慶子は両脚をM字型に開いたまま、大事な部分に御札が一枚貼られているだけの格好を教え子の前に晒してしまうのである。
「ほらほら、そんなに暴れないで‥? ん。お、おお~~?!」
 蒸れて湯気さえ発する大事な場所を凝視していた菊丸が雄叫びを上げる。桂木先生が暴れることで、ついに御札の端が肌から剥がれ始めたのだ。
「え? あ、やっ、いやっ、やだっ! 剥がれかけてるっ?! だめっ、見ないでぇっ!」
 気付き暴れる慶子だが、しかしそうして暴れれば暴れるほどペリペリと御札が肌から離れていってしまう。
「うほほ~、そのままいっちゃいましょ~♪」
「あっ! ああっ! だめっ、んっ、ァ、アアッ、アア~~~~~~~~~っ!!」
 再び菊丸の勃起責めを受け、女教師は腰を跳ね上げて悲鳴を上げる。
「や、やめっ、剥がれ‥ちゃ‥、あんっ、乳首っ、やぁんっ、また‥扱いて‥っ、あ、あ、あぅっ!」
「さ。ぼくも手伝ってあげますから。ほら、ほら、もっと動いて♪」
「手伝わ‥な、く‥っ、て、い、いぃ‥っ! ああンっ、い、いいかげんに‥っ、だめぇっ!」
 教え子に背後から牛の角のように優美な曲線を描く胸をわし掴みされ、くたくたになるまで揉まれながらピーンと尖りきった勃起乳首を扱かれて、桂木先生は腰を突き動かしてしまう。
「あっ、あっ、あっ! だめぇ、こ、腰が、動いちゃ、うぅ‥! 剥がれちゃうのにぃっ」
 艶めかしく腰を揺れ動かしながら、口惜しさに歯軋りする美貌の女教師。鉈で削いだようにくびれた腰つきに量感たっぷりのヒップがのた打つ様は凄まじい迫力であった。
「うひょひょ~、すっごい眺め!」
 菊丸がご機嫌の叫びを上げる。見れば御札はますます肌から剥がれ、今はもうかろうじて大事な部分を覆っているだけになってしまっていた。
 御札一枚が隠していただけなのに、端から剥がれかけた状態で腰を突き上げているのだから菊丸が興奮するのも無理はない。
「あァンっ、菊丸くん、見ないでッ、見ちゃいやっ!」
 耳まで赤くして嫌がる女教師だが、勃起乳首を軽く摘まれただけで太股をピーンと突っ張らせ、大きく腰を突き出してしまうのだからどうしようもなかった。
「う~ん、もう剥がせちゃうかも」
 今にも剥げかけている御札を見て菊丸が恐る恐る指を伸ばすと、それまで襲いかかってきた衝撃はなく、ついに触れることができたのだ。だがそのまま剥がそうとしても、不思議なことにぴったりと貼り付いたまま剥がせない。どうやらまだ効力は残ったままのようなのだ。
「ちぇっ。よ~し、それなら‥」
「な、なにを‥? あっ!? アッ! ああ~~~~~っ!!」
 触れられるのをよいことに菊丸は御札の上から指を動かしてきたのだ。堪らず腰を跳ね上げ、凄まじい悲鳴を上げる桂木先生。
「ど、どこを、触って‥、あ、バカッ、やめなさ‥ぃ、いぃっ! やん、やぁんっ、あ、ひぃっ!」
 担任教師の抗議など歯牙にもかけず、御札の上をゆっくりとなぞるように指を動かすと、いよいよ女教師は美貌を歪めて泣き叫ぶのである。
「いやっ、いやぁっ! そ、そんなの‥だめっ、や、やめ‥っ、やめてっ、お願いっ、あ、あ、あっ、アアッ、アンっ! あああんっ!」
 勃起責めだけでも気が狂いそうなのに、一番敏感な部分にまで指を這わされる衝撃に慶子はただ暴れることしかできない。そうやって暴れれば汗をかき、御札が剥がされていってしまう。
「いやあ、おっぱいだけじゃ剥がれそうにもないので、やっぱり直接剥がす努力しないと」
「そ、そんなことしな、いで‥いいわよっ! あ、やめてってば‥っ!? あうっ、うっ、く、あ~~~~~~~~~っ!!」
 教え子の言葉に強気の姿勢を見せようとする慶子だったが、御札の上をなぞっていた指先がクイッと折れ曲がったまま上下すると、白い喉を見せて絶叫してしまう。
「ああっ、あ、あンっ! もういやっ、おかしくなるぅっ‥」
 菊丸が指を動かすたび、御札に吸いきれない汗が脚の付け根を伝いねっとりと水溜まりを作っていた。
 指先一つに気丈な女教師が翻弄され、だらしなく開いた両脚がブルブルと震えて踵を浮かせてつま先立ってゆく。
「ん、んぅうっ、ハ、ハァッん! ほ、ほんとに駄目ッ、もう駄目になっちゃうっ!」
「駄目じゃないでしょ。ほら、もっと頑張って。あと少しで剥がれそうですよ」
 腕の中で愛らしく泣き叫び震える担任教師に菊丸は御札の様子を教えて励ます。
 御札はもう半分近くが剥がれかかって、慶子が腰を突き動かすたびヒラヒラと紙が揺れ、また少し大事な部分から離れていくのが見える。
「あ? アアッ!? いやん、見えちゃうっ、ほんとに見られちゃうっ!」
 教え子にそんな恥ずかしい姿を見せている恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら叫び、しかし暴れてこれ以上御札を剥がさないためにもじっとしなければいけない懊悩におかしくなってしまいそうだ。
「いやあ、ようやく悪霊もどこかに行ってくれるみたいですね♪ 苦労した甲斐がありますよ~」
「あ、悪霊は、あんたの‥方、じゃないぃっ、ひ、ヒィっ、イイィッ!」
「ひどいなあ。身体を張って悪霊退治をする可愛い生徒にそんなことを言うなんて。わかってます。それも悪霊のせいなんですよね‥。ええい、悪霊め、早くどこかへ行っちゃえ!」
 せっかく悪霊を追い出す努力をしているのに冷たい言葉を投げる桂木先生に、けれど菊丸は悪霊の仕業と見抜いて怒るどころか健気にも恩師から悪霊を追い出す努力を続けてゆく。
「悪霊のせいなんかじゃ‥、ああっン! あん、いやンっ! あぅ、う、うあっ、アアーッ!」
 御札の上から指を激しく擦られ、抗弁しようとするのを妨げられ太股を突っ張らせ仰け反り、またも艶めかしくも愛らしい声で鳴いてしまう。
「うーむ、まだそんなことを。本気でいかないと先生が悪霊に乗っ取られてしまう」
「ひっ、あ、あ?! や、ヤァンッ! そんな‥また、乳首、扱くなんて‥っ! あ、アアッ、痺れちゃうっ!」
 御札の上へと指を滑らせることに集中していた菊丸がここにきて勃起乳首責めも再開してきて、慶子はいやっ、いやっと凄まじい悲鳴を上げて背を反らす。
 これ以上ないくらい尖りきった勃起乳首を扱きつつ、御札の真ん中を指で上下に擦りつつ時折指を曲げて刺激するのを忘れない。
「~~~っ! だめっ、もうだめっ、気が狂っちゃうっ、おかしくなっちゃうぅっ‥!」
 腰をぐいっと突き出し、今にも剥がれそうな御札の様子を菊丸に確かめてもらうようにする担任教師の頭を優しく撫でると、また指で勃起を御札の上を刺激し、浮いたままの腰からお尻の谷間を伝ってねっとりとした汗が滴り落ち床の水溜まりを跳ねさせる。
「先生、しっかり! 悪霊が出て行こうとしてるんです。頑張ってくださいっ!」
「だ、だから‥悪霊、なんか、じゃ‥、ああっ、お願い、そこクリクリしないでっ、駄目になっちゃうわっ!」
 教え子の励ましに美教師は美貌を歪ませて悪霊退治から逃れようとする。膝立ちになりブルブルと腰を浮き上がらせて、菊丸の悪霊退治が無駄になってしまうというのに御札が落ちるのを防いでいた。
「そうやって御札が剥がれるのを悪霊が防いでるんですよ! ええい、悪霊め、先生から出て行け!」
「ああっん! もう許してっ、だめっ、もうわたし‥ぃっ!」
 グイグイと御札の上から受ける刺激にピクンピクンと腰を跳ねさせ、眉間に深いシワを刻み、ぎゅっと目を閉じてルージュの曳かれた唇をいっぱいに開いて一際甲高い悲鳴が上がる。
「おおっ、いよいよ悪霊が出て行くんですね?!」
「やっ、やンっ、もういやぁっ! い、行っちゃ‥っ、こんなのされたら、もう行っちゃうぅっ!」
 顔を真っ赤にして菊丸の質問に応える桂木先生。ようやく菊丸の努力が実って悪霊が逃げていこうというのだ。
「えへへ。行っちゃうんでしょ。わかってますって」
「いやっ、あ、あ、あっ! い、行かせないでっ! いやっ、いやぁっ、お願いっ、ほんとに行っちゃうのよっ、ゆ、許してっ!」
「なに言ってるんですか。イッちゃうんだからもっと悦ばないと。ほらほら、強情張らないで♪」
 キュッと勃起乳首を摘み上げたままゴシゴシと勃起を扱き、浮いた腰を捕まえて御札の上から大事な場所を指で何度も擦り上げる。
「あっ、あっ! アアーッ! ああ~~~~~~~~っ!!」
 踵を浮かせて爪先立ちのままブルブルと震え、もうどうしようもなくなったように泣き喚く25歳の女教師の姿は、普段見せる理知的な美人教師の姿とは思えない。
(ああ‥っ、あ、あ‥っ、もっ‥、もうだめぇっ、堪えらんない‥っ、ま、またこんな子に‥)
 このままではまた教え子の前でいったい何度見せたかもわからない恥ずかしい姿を晒してしまう。それなのに抵抗もできない自分のだらしない身体が悔しくて仕方がなかった。
 決壊寸前まで追い込まれ、血が滲むほど唇を噛みしめ身内から沸き起こる衝撃から闘うのだが、いかんせんあまりに敏感すぎる身体は持ち主を裏切ってビクビクと摩擦し、ついには激しく腰を突き動かして叫んでしまう。
「いやっ、いやよっ! あ、あっ、だめっ、い、ちゃ‥、うぅ‥」
 閉じた瞼の裏で白い光が弾け、頭の中が霞んでいく。
「うひょひょ~♪ 悪霊が行っちゃうんですね、先生~」
「ああっ、ちが‥っ、き、菊丸うぅっ! あ、ああっンっ! いやっ、もういやっ、菊丸ぅっ!」
 思わず生徒を呼び捨てにしてしまうほど余裕をなくしながら、問いかけを否定しようと美貌を左右に振るのだが、しかしもう堪えられないとばかりに愛らしい声で泣き叫ぶ。
「行っちゃうのは悪霊なんだから、そんなに強情張らないでも。それともまだ我慢大会の続きですか~♪」
「~~~っ! あ、あんたは‥っ、あ、ああっン!」
 からかいの言葉に女教師の美貌が羞恥と屈辱とに耳まで朱に染まった。
 菊丸が口にしたのは昨夜開かれたいやらしく、おぞましい我慢大会。担任である自分を破廉恥極まりない催しに参加させ、夜が明けるまで可愛がられたのである。
 怒りに声を荒げるも一瞬。すぐ女の急所を苛め抜かれて太腿を突っ張らせてしまう。
 M字型に開いたままの両脚を爪先立ちにしてブルブルと摩擦したまま、甲高い悲鳴とともに悪霊が消えていくのを告げてしまう。
「う、あっ、あ、だっ‥めぇ‥っ、ぁ、あんっ、イッちゃ‥ぅ、あ、あ、あっ、菊丸っぅ‥っ、い、いく‥ぅ、イッちゃうぅぅっ!!」
 いかにも口惜しそうに自分を見つめ小屋を震わすほどの叫びを上げる女教師に頷くと、桂木先生は一瞬目を反らして、けれどすぐに菊丸を睨むように見上げると「ああンっ、菊丸っ、きくまるうぅっ!」まるで悪霊は教え子の方だと言わんばかりに名前を叫び続けるのだった。

 慶子はそのまましばらく息んだまま、小刻みに摩擦を続けていたがやがてがっくりとくず折れて床に背中を預け、がに股のはしたない格好でハァハァと息を荒げている。
「先生、気分はどうですか? 悪霊もいなくなったし、最高の気分でしょ♪」
 菊丸がいかにも楽しそうに床に倒れ込んだままの担任に声をかける。
「だ、誰が‥っ、最低に決まって‥?! あンっ、いやぁあんっ!」
 カァッと目元を赤らめて反論しようとする慶子だったが、菊丸がいまだに勃起したままの乳首をピンと爪で弾くとピクンっと全身を小刻みに震わせてしまう。
「くっ、ぁ、ハァ‥っ、ん、んぅ‥っ、だめぇっ、ちから、はいんないっ!」
「えへへ。あんなにすごい悪霊がイッちゃったばかりなんですから、無理しないで先生♪」
「‥こ、の‥っ!」
 からかう教え子へ教育的指導を行おうとする桂木先生だったが、立とうにも肘がガクンと折れてしまって立つこともできない。乱れ髪をべったりと額に貼り付かせたまま濡れた瞳で睨みつけるのだが、どこ吹く風の菊丸から耳元に息をかけられたり、勃起乳首を捏ねくり回されると「ふああっン」と甘い声で鳴き、また腰を跳ねさせてしまうのだった。
「あ、悪霊退治だなんて‥、あ、あぁン、あんたって子はいつもいつも‥ッ! あ、やっ、いやっ!」
 大義名分を振りかざし、なおも悪戯を仕掛ける菊丸の執拗さに嫌悪を覚えるのに、ガニ股のまま腰跳ね上げてしまう情けなさに嫌々を繰り返す。
「おっと、そういえば御札がまだ貼り付いたままでしたね」
 見れば確かに御札は大事な場所に貼り付いたままだったが、残りは三分の一程度でいっそ剥がれてしまっていた方がよっぽどマシといった状態だ。
「うっひゃあ、こりゃまたすごいことになってますなあ♪」
「ああっ、いやっ、見ないでっ!」
 慌てて隠そうとするのだが、菊丸に腕を掴まれて阻まれてしまう。
「や、やめて‥っ、お願い、見えちゃうわっ、じ、自分で剥がすからっ!」
「先生は疲れてるみたいだし、今度こそぼくが剥がしてあげますから安心してください」
「安心なんてできるわけないでしょっ! いやっ、やめてったらっ!」
 暴れる担任教師を意に介さず、菊丸はゆっくりと脚の付け根へと顔を近づけてゆく。玉のような汗がびっしりと浮かび、暴れるたびに糸を引くように床の水溜まりへと落ちていく。肌寒いはずなのにそこからは湯気が上り、ムッとする臭いが鼻腔をくすぐってくる。
「えへへ、それではいよいよ‥」
 憧れの女教師の大切な部分を拝める期待に胸を膨らませながら、剥がれかけた御札へと手をかける。これまで張り付いたままだった御札がついにペリペリと肌を離れ出していた。
「ようやく御札の効力がなくなったみたいですね。あれだけいっぱい悪霊を追い出したんだし、当たり前か♪」
 ニヤニヤと何度も何度も「イッちゃう」と悪霊が出ていったことを教えてくれた女教師を見つめると、慶子は恥ずかしさに真っ赤になって顔を背けてしまう。
(かっわいいなあ)
 普段の気の強さから一転、唇を尖らせ頬を上気させる女教師の愛らしさときたら。そんな愛らしい女教師をさらに辱めることが出来ると思うと菊丸も胸の高鳴りが抑えきれず、ついつい御札を剥がす手に力がこもってしまう。
「‥あっ!」
「おっと、ごめんね。痛かった?」
 剥がれかけの部分を優しく撫であげると「あ、あ」と舌っ足らずに喘いで開いた両脚をブルブルと震わせるのである。
「だ、だめ‥お願い、許して」
「だ~め。考えてみたら旅行中、こっちはともかく、ここはお預けだったしね~♪」
「あうっ、ぅ、あ、あっ! や、やぁあんっ」
 教え子の指の形を覚えさせられた窄まりを刺激され、慶子はまたも愛らしく鳴いてしまう。
 ゆっくりゆっくりと剥がれてゆく御札に絶望の声を上げる女教師。
 なんとかしなければと思うもののまるで力が入らず、されるがままになってしまっていた。
 こんな恥ずかしい格好のまま御札を剥がされてしまえば、菊丸に自分の全てを見られてしまう。
「だめぇっ、菊丸くぅんっ!」
 どこか甘えるような音色の叫びを上げる担任教師に「でへ、大丈夫ですよ。ぼくにまかせて」と声をかけ、安心させようと唇を合わせると「ん、んムッ」と最初こそくぐもった呻きを上げて嫌がった女教師も、侵入してきた舌と舌とを絡め合ううちに観念したように瞼を閉じてしまう。
 御札の上から女の急所を優しく撫で摩りながら、互いの唾液を交換し恋人同士のように甘い時間をしばし楽しむ。
「ぷはぁ。‥先生も慣れてきましたね~♪」
「‥‥う、うるさいっ」
 声こそ険を含んで入るが、教え子とのキスがもう数え切れないほどになっているのは否定もできない。
「えへへ。じゃあ、今度こそ‥」
「い、いやあン、だめえっ!」
 あとほんのわずか‥、菊丸が力を入れれば美貌の女教師の全てが晒される、その時であった。

 バンッ! と勢いよく扉の開く音が聞こえ、獲物に集中していた菊丸がビクンっと全身を硬直させる。
「なっ、なんだぁ、いったい?!」
 慌てて振り返ればそこには息を荒げ、仁王立ちする天敵の姿が。
「あ、あれ? ‥い、いずみ、ちゃん?」
「いつまでも帰ってこないから様子を見に来たら‥、あんたって奴はあっ!」
 お寺へ迎えに行ってみればすでに帰った後だというので探し回れば案の定。
 小屋の中の様子を見て、状況を察したいずみが怒りに肩を震わせる。
「いったいなにをやってるのよ~~~~~~~~~~~~~っ!!!」

 


「せ、先生、まだ買うんですかあっ?!」
「当たり前でしょ。あんたが駄目にした分を買うんだから」
「そ、そんな~、もうお小遣いがなくなっちゃいますよ~」
「自業自得でしょ。ほら、これ持ってなさい」
 ここは下着売り場。
 助け出された後、自由時間の残りを使って菊丸に今まで駄目にされた下着を弁償させているのだった。
 新たに買った荷物を菊丸に持たせ、いずみたちと下着を選びに出かける桂木先生。
(うん、これなんかいいデザインね。あの子も好きそうだし‥って、なんであの子の好みなんか気にしなきゃいけないのよっ!)
 手に取った下着に満足しつつ、ついつい菊丸を意識したパンティを選んでしまっていることに気付いて赤面する。
 あくまで気に入ったデザインが菊丸が好きそうなだけなのだ。決して見せようと思っているわけでも、喜んでもらおうと思っているわけでもない。
 そう思いつつ聖職者の身には少々派手なデザインの下着を再び手に取ると、後ろから覗き込んだ菊丸が「おおっ、さすが先生、ぼくの好みをわかってますな~♪」などと声をかけてきた。
「‥っ、あんたの好みなんて知らないわよっ! まったくもうっ! ほら、これも持ってなさい」
「‥って、ええっ、これ一万円もするのおっ!」
「あんたが駄目にしてきた分を考えたら安いもんでしょ」
 驚く菊丸に慶子の反応は冷淡だ。これまでこの問題児に駄目にされた下着の金額は二桁を軽く超えている。
「いや、そりゃ先生が‥ヒッ?!」
 女教師の剣呑な視線に射抜かれ、ビクリと肩を竦ませる菊丸。
(くっそ~、ぼくだけが悪いわけじゃないのに~)
 そもそも先生がだらしないからじゃないか、と今後のお小遣いも吹き飛ぶ額に涙を滲ませ、ぐむむと唸ると約束のデートで思い知らせてやると心に誓う。
 可愛い教え子のちょっとした悪戯に大人気ない担任をどうしたやろうかと思案を巡らす菊丸の横で、慶子はまたも高価そうなショーツを手に取り「これもいいわね」などと呟いている。
「ほら、菊丸くん、これもお願いね。‥? 菊丸くん?」
「わっ、は、はい、わかりましたっ!」
 宙を飛ぶ意識を呼び戻され、菊丸が慌てて答えるのを誤解した慶子は肩を竦めて優しい笑顔を作る。
「もう、しょうがないわねえ。これで勘弁してあげるからそんなに落ち込まないの。さ、お会計すませるわよ」
 レジへと向かい歩き始めた女教師のタイトスカートに包まれた張りのあるお尻を見つめ、握りしめた新品のパンティを脳内で補完し、じゅるりと涎を垂らす。
「ちょっと菊丸くん、どうしたの?」
 いつまでも追いついてこない菊丸を振り返る慶子に慌てて走り寄る。
(でへへ。買った分は元を取らせてもらいますよん、セ~ンセ♪)
 そんな気持ちはおくびにも出さず、デートは何時にします? と訊いてくる問題児へ慶子は心底嫌そうに忘れたなかったのね‥と溜め息を吐いて、それでも約束は約束だからと律儀に答えを返している。
「ハァ‥、しょうがないわね。振替休日と土日もあるし、帰ってからでいいでしょ?」
「えへへ。三連休だし、どうせならお泊りデートでもいいですね~」
「調子に乗ってるんじゃないわよ、ほんとにもう」
 お調子者に呆れ顔の慶子だが、自分がどれだけ迂闊な約束をしたのか、まだ気付いていない。

まったくもう。なにが悪霊退治よ。菊丸くんこそ一度退治されるべきね

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コメント

  1. 楽々た~いむ says:

    先生、やっと解放されたんですね。ごちそうさまでした。

    でもデートの約束をしちゃったんですよね・・・
    待ってます~~~

    ※本番我慢大会も読みたいなあ

  2. Maxwell says:

    ながーい修学旅行が終わりました。
    濃ゆい内容でした。w
    すばらしい淫卒、いや、引率ですね!

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >Maxwellさん
      先生にとっては濃ゆくて長すぎでしたねえ。
      ほとんど寝てないんじゃないでしょうか。
      可哀想。

      • Maxwell says:

        き「きょうはねかさないぞ、ひとばんじゅうかわいがってやる」
        け「ああっ、ゆ、ゆるして!」
        ・・・
        なんかおっさんまるだしです。
        たまらんですね。w

  3. 通りすがりのファン says:

    新作待ってました!ありがと~ございます。
    次回作は是非あわび穴と真珠を中心にけいこ先生をかわいがる展開をよろしくお願いしますm(__)m

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >通りすがりのファンさん
      純粋な新作ではなく申し訳ないです。
      菊丸には頑張ってもらいたいところ。

  4. みなみ says:

    お疲れ様です 見事なおふだプレイでした。
    数珠は癖にならないといいのですが…笑
    ところで6日目、6日目2はこのサイトのどこからたどり着けますか?
    一覧に表示されてないの自分だけですかね…検索すれば読めるのですが。

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >みなみさん
      一覧には七日間戦争は表示されていません。
      一応、初日からリンクして一週間を読めるようにしてあります。

      • みなみ says:

        ありがとうございます
        そうなんですね。
        初日というのは物の怪退治法ですよね…やはり自分のところからはリンクが見当たりませんでした。
        PCの具合かな?仕方ないですね、これも運命だと諦めますーー(笑)

        • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

          >みなみさん
          えーと、本文中の単語にリンク指定してますので、TABとか押すといいんじゃないかなー、と思います。

  5. 匿名得雄 says:

    また読めて感謝です。桂木先生と菊丸の会話がいいです。特に心と体のギャップがそそります。

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >匿名得雄さん
      自分で書いていても楽しかったので会話部分を褒めていただけると嬉しいです。

  6. ゆきファン says:

    長編大作、ついに完結ですね。お疲れさまでした。楽しませていただきました。

    ところでそろそろ、いずみちゃんも可愛いがってほしそうにしてるのでは?と、ぼくは思います(^^;;

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >ゆきファンさん
      終わってみると長かったですねえ。
      いずみちゃん、いやホントですね。毎回書き出しは先生以外なんですよ‥。

  7. cat says:

    先生、きっとトイレのなかで「あんな」所や「こんな」所もキッチリ「躾」られたんでしょう。
    一度絵に起こしてみようかな?
    凄まじい光景になるでしょうね…

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >catさん
      そらあもう、とんでもないことになってますですよ。
      もし絵に起こすことがありましたら是非にも拝見させてくださいませ。

  8. 匿名得雄 says:

    七日間全部読ませていただきました。後半になるほど悪戯が濃厚で悪戯を超えて調教になっていたと思います。菊丸の失敗は最終日に桂木先生の大切な場所を見ようとしたところだと思いました。油断しましたね。

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >匿名得雄さん
      お読み頂きありがとうございます。
      最終日はいずみちゃんの介入を許してしまいましたからね。詰めが甘かった。
      まあ、こうやって先生を油断させておくのも一つの手です。
      今頃はろくでもない計画をたてて「この恨みはらさでおくべきか メラメラ」とかやってると思います。