「菊丸のお見合い妨害作戦の巻」

あら、いま園長室から出てきたのって桂木先生? どうしたのかしら、元気がないみたいだけど

「あ、ほんとだ。どうしたんだろ。やっほー、桂木せんせ~い」
 担任教師の姿を見かけた菊丸が脳天気に声を掛けると、桂木慶子はさらに落ち込んだように肩を落としたように見えた。
「ハァ‥。あんたのせいで‥」
 近づいてきた菊丸の顔を苦々しげに見詰めると、ため息をついて俯くのである。そこには普段の快活な様子はなく、この世の不幸を一身に背負ったかのような陰鬱な雰囲気を纏わせているのだった。
「ちょ、ちょっと人の顔を見るなりなんなんですか!?」
 さすがの菊丸も桂木先生のこの態度には傷ついたらしい。いったい何ごとかと桂木先生へと詰め寄ってゆく。
 しかし慶子もまたいつもの余裕がないようで、そんな菊丸の首を掴むとグラグラと前後に揺すって「あんたのせいでええっ!!」と取り乱すのであった。
「せ、先生っ、落ち着いて下さいっ?!」
 いずみに止められようやく理性を取り戻したのか、桂木先生はぜぇはぁと荒い息をつきながら、園長室での出来事を語り始めるのだった。

「桂木先生。見合いをして見る気はないかい?」
 マホガニー製のデスクに肘を置いて開口一番切り出した小柄な老婆、園長先生の言葉を耳にした慶子は、しかしそのままオウム返しに口を開くしか出来なかった。
「お見合い、ですか? あの、誰が、でしょうか?」
「あんたに決まってるでしょう、桂木先生」
「わ、わたしですか。で、でもそのまだ結婚するつもりもないですし、それにいきなり見合いと言われても‥」
 あまりに突然のことにあたふたとした返事しかできない。まさか呼び出されてこんなことを言われるとは予想もしていなかったのである。
「先生は25歳でしょう? もう結婚を考えてもいい頃だと思いますよ」
「それはそうですけど、その、わたしは‥」
「それとももう決まった人でもいるのかい?」
「いえ、それはまだ‥」
「では問題はないでしょう? 一度、お会いしてみるだけでいいのですから」
 些か強引な園長の言葉に、慶子もようやく理性を回復させたのか、園長を見据えると強い口調で結婚する意思がないことを改めて口にする。
「あの。お気持ちは嬉しいのですが、わたしはまだ家庭をもつことより、教師として生徒たちと接する時間を尊重したいんです」
 年若い女教師の理想に、しかし老獪な園長はやれやれと肩を竦め。
「‥。先生の決意は立派だと思うんだがね。その生徒との接し方が問題になっているんですよ」
「‥っ!」
 ここにきて園長の言わんとすることに慶子も遅まきながら気付く。そもそもが呼び出された理由が出来事だ。
「あんたの尊重したい時間てのは特定の男子生徒一人のことなのかい? 先生の教育方針に口を出す気はないけどね。こう毎日毎日あんな騒ぎを起こされちゃ生徒たちにも示しがつかないと他の先生方から苦情も来てる」
 重々しく口を開く園長に、桂木先生は言葉もなく立ち尽くす。
「決まった相手がいないから、隙を見せてしまうのさ。なら見合いでもして身を固めてしまえば、ああいうことも起こらなくなるんじゃないかい?」
「‥わかりました、この話、お受けします」
 桂木先生は耳まで赤く染め、粛々と頷くのであった。

 ひとしきり聞き終えたいずみがねっとりとした視線を問題の張本人へ向ける。
「‥全部、菊丸くんのせいじゃないの」
「ええっ、そりゃないよ、いずみちゃん。あれは先生が苦しそうだったから介抱しただけで‥」
「‥っ、人があれだけ止めてって言ってたのに、無理やりあんなことしといてっ!」
「ぐ、ぐえっ‥!? そ、そんな、先生だってあんなに悦んで‥、ぐええええっ!」
「~~~~っ、あ、あんたねえっ?!」
 菊丸の言い訳に桂木先生が顔を真赤にして、首を絞め直しにかかる。
 その様子をいずみが半目で眺めながら、ため息をついた。
(菊丸くんじゃないけど先生も先生よね~)
 気分が優れず、保健室で休んでいた先生を菊丸が見舞ったまでは良かったが、休み時間が終わっても帰ってこない菊丸に嫌な予感を覚えて保健室に駆けつけたいずみだったのだが。
 扉を開け放ったいずみの目に入ったのは、教え子が助けに来たことも気付かず、聞いてる方が恥ずかしくなる泣き声で喚き散らしてベッドの上で胡座をかいた菊丸にしがみつく担任教師の姿。
 毎度のこととはいえ助けるのが馬鹿らしくなるというものだ。
 アレが日常茶飯事なのだから園長の言い分も最もだろう。
 とはいえ、桂木先生の怒りにも納得がいく。その桂木先生はようやく落ち着いたのか、錯乱状態から脱したようだ。
「まあ、とりあえずお会いするだけはして、園長先生には悪いけどお断りさせてもらうわ」
「え~、断っちゃうんですか。もしいい人だったらもったいないじゃないですか」
「それもそうねえ。うふふ、そんなにいい人だったら考えちゃおうかしら」
 談笑する二人だったが、一人蚊帳の外に置かれた菊丸は会話の内容に気が気ではなくなっている。
(じょ、冗談じゃないよ、先生がお見合いだなんてっ! なんとかしないと)
 頭を抱えブツブツと呟く菊丸は何かを決心したように目を光らせるのであった。

 見合い当日。
 見合い会場である広く景観の美しい庭園が自慢の高級旅館に菊丸はやってきていた。
「ふえ~、広い庭。ここから先生を捜すとなると一苦労だなあ」
 辺りを見回し、そのあまりの広さに絶句してしまう。
「まったく園長先生もよけいなことを。見合いなんてさせて先生がいなくなったらぼくのお楽しみがなくなっちゃうじゃないか」
 しかめつらしい顔をしていた菊丸だったが、お楽しみという自身の言葉に、でへへ、とだらしない笑みをこぼす。
 二日前、見合い場所を訊こうと先生のマンションを訊ねたのである。
 といっても簡単なことではなかった。園長紹介の見合いにまさか因縁の菊丸を近付けさせるわけにはいかないと、なかなか口を割らない女教師に、菊丸もつい尋問めいた形になりながら二時間近くかけて根気よく訊きだしたのだ。
 ベッドの上で全身を汗まみれにして泣き喚き、頭を振っていやっ、いやあっ! と叫びながら、教え子の勃起乳首責めと大事な部分への乾布摩擦責めに腰を激しく上下に突き出しつつも、奥歯を噛みしめて決して口を開こうとはしなかった。
 しかしぼくのせいでお見合いをしなきゃいけないのに、会場の場所を知らないなんて耐えられないんですよ。と哀願する菊丸に根負けし、ついにはルージュの曳かれた唇をいっぱいに開いて叫ぶようにして見合い場所を教えてくれたのだ。
「あ、あンっ! お、音羽旅館に行くわっ、あ、だめっ、もう許してっ‥、あ、ああっ、ああ~~~~~~~~っ!!」
「音羽旅館ですね? 先生、もう一度教えて下さい」
「あっ、あっ、そ、そんなに何度も‥っ、同じこと、あ、あっ、あっ、や、やんっ、やあんっ! 音羽旅館だって何度もイッて‥、だめぇ、菊丸くんっ! わたし、またっ、またイッちゃ‥、言っちゃ駄目なのに‥っ、あっ、でもっ、もう‥っ、だめっ、だめえっ!!」
 桂木先生は一度どころか何度も教えてしまう罪悪感から逃れるように菊丸にしがみつく。対する教え子といえば余裕たっぷりに女教師をあやしながら、仔細を詰めるため訊ね返す。
「何時にイクんですか? 遅刻しないようにいかないとね、セ~ンセ♪」
「い、13時よっ‥ぁ、あ、い、行きますっ! 遅刻なんてっ、ああん、いきますっ、きくまるうっ!」
 屈辱に顔を真っ赤にしながらも愛らしく鳴き叫び緊張の糸が切れたのか、ベッドに倒れ込んでしまったのだ。両足をだらしなく広げたままハァハァと肩で喘ぎながらヒクヒクと全身を小刻みに震わせていた姿を思い出す。
 もちろん、理性を取り戻した先生に鉄拳制裁を施され、絶対に見合い会場には来ないよう、釘を刺されはしたのだが。
「でへ。先生には悪いけどせっかく訊き出せたことだし、ここはなんとしても先生を見つけ出さなくっちゃね‥っ、て、いででででっ!?」

「先生を見つけてどうする気かしら。菊丸くん?」
「い、いずみちゃんっ?! な、なんでここに?」
 耳を引っ張られる痛みに悲鳴を上げ、振り返ってみればそこには天敵たる美少女の姿が。
「それはこっちのセリフよ。なんでアンタが先生のお見合い会場に来てるのよ。どうせわたしのときみたいにお見合いを邪魔するつもりなんでしょうけど、そうはさせないわよ」
 菊丸の耳を摘み上げながら、フンと鼻を鳴らすいずみ。お見合い話を聞いたときから様子のおかしかった菊丸の企みを見抜き、こうして見合い会場で待ち構えていたのであった。
「さ、帰るわよ、菊丸くん」
「わ、わっ、そんな、いずみちゃん。せっかく来たのに‥このままじゃ先生がお見合いしちゃうよ‥、あ、いでで‥っ」
「お見合いしに来てるんだから当たり前でしょ。菊丸くんのせいでお見合いすることになったのに、邪魔してどうするのよ!」
「いや、だって、先生はぼくのものだし。わっ、いてっ! いでででっ! いずみちゃんっ、耳、耳がちぎれちゃうっ!」
「バカ言ってないで、さっさとこっちに来なさいっ!」
 耳を摘む指にいっそうの力を込めてズルズルと菊丸を引きずってゆく。
「だいたいアンタはわたしのときにも邪魔しに来たりして、人の人生をなんだと思って‥? 菊丸くん?」
 大人しくなった菊丸に説教がましく話しかけていたいずみだったが、返事を返さない菊丸に目をやると。
「あ、あ~あっ! また逃げられたっ!!」
 耳から上着を掴み変えていたはずの指先には、脱ぎ捨てられた上着だけが残り、菊丸の姿は忽然と消えていたのであった。

「ふっふっふ、菊丸忍法空蝉の術。まったくこんなとこにまでいずみちゃんが来るなんて、冗談じゃない。いずみちゃんに邪魔される前に先生のこと見つけ出さないと‥」
 天敵から逃れるとすぐ、広い庭園をひた走って担任教師の姿を求めるのだが、いかんせん迷路のように区切られた植え込みに邪魔をされ、なかなか先を見通せない。いずみに追いつかれるかもしれないという焦りも手伝って、曲がり角の向こうからくる人影に気付くこともなかった。
「わっ!」
「うぐっ!」
 ドンっと勢いよくぶつかり、菊丸は尻餅をついてしまう。あいてて、だ、大丈夫ですか? と相手に声を掛けるもぶつかられた相手はうずくまったまま返事もない。どうやら気を失ってしまったようだ。
「もしもし、もしも~し!? う~ん、弱ったなあ」
 肩を揺すり話しかけても一向に反応もなく、目を回したままの男に菊丸も困り切って頭をかく。
「着付け教室の教本? へ~、この人着付けの先生なんだ~。ん、なんか向こうから声が聞こえたような‥」
 とりあえず周囲には男の持ち物が散らばっており、拾い集めていたのだが、ふと聞き慣れた声が耳に届き視線を向ける。
「おおっ、桂木先生! って、ことはあいつが見合い相手かあ。ぼくには負けるけどなかなか男前じゃないか」
 着物姿の桂木先生の横に立つのは白いスーツ姿の男性で、傍から見てもお似合いな美男美女の取り合わせであった。
(ちぇ、ぼくというものがいながら、あんな奴とお見合いなんかしちゃって‥)
 仕方なく参加した見合いとはいえ、柔らかな笑みを見せ談笑している桂木先生の姿に面白くなさそうにブツブツと文句を言っている。
「くう、爽やかそうな笑い方して。ああいう奴が一番危ないんだよ。ほらほら、先生の胸ばっかり見ちゃって‥」
 菊丸の言うとおり、見合い相手は桂木先生の美貌にあっさりと骨抜きにされていた。親の勧めで見合いに来てはみたものの、まさかこれほどの美女が相手とは思いも寄らなかったのだ。
 着物姿にも関わらず、はっきりとわかるスタイルの良さ。締めつけられた胸元の奥が先ほどから気になってならず、チラチラと目をやっている。
 しかし見合い相手を責めるのは酷というものだろう。
 桂木先生の魅力は清楚さと男を惹きつけて止まない妖艶さが同居していることにあるのだ。本人がそうと意識せずとも、男を誘うようなムンとした色気を放ってしまい、そのせいで通勤時にも痴漢に遭ってしまいるのだから。

(やだわ。さっきから胸ばっかり見て‥。んもう、男の人ってどうしてこうなのかしら?)
 桂木先生も先ほどから胸元に注がれる見合い相手の視線に気付き、さりげなく位置を変えて視界から逃れようとするのだが、今度はキュッと盛り上がったヒップへと視線を感じて居心地の悪さを隠せないでいる。
 そうやって男の視線を受けていると、どうしても一人の男の子のことを思い出してしまう。
 いつもいつも下心を隠そうともせず無遠慮に自分を眺め回し、それどころか見るだけには止まらず手を出してさえくる学校一の問題児。
(そういえば、ここの場所をあんなに知りたがってたけど、まさか来る気じゃないでしょうね‥)
 二日前に見合い会場を訊き出そうとしたマンションまで尋ねてきたことを思い出すと、慶子の美貌が朱に染まってゆく。
(あ、あんな風にされちゃ、いっちゃったって仕方ないじゃないっ)
 キュッと拳を握り悔しそうに唇を噛む。
 絶対に来ないように言い含めてはみたが、やはりどうしても不安は拭えない。
「あの、慶子さん? どうしましたか」
「え‥、あ、すいません。ちょっと考え事を‥」
 話しかけられてようやく自分が黙り込んでしまったことに気付いて頭を下げる。まさか教え子のことを考えていたとも言えず、言葉を濁すしかない。
 しかしポウッと目元を赤らめ、潤む瞳を向けられた見合い相手は堪ったものではなかった。
 それでなくともさっきから自分を抑えるのに必死だったのだ。それがまるで自分を誘うような態度を見せられては‥
「け、慶子さんっ! ぼ、ぼくは、ぼくはっ!」
「きゃああっ! な、なにをするんですかっ!」
 突然襲いかかってきた見合い相手に桂木先生は押し倒されてしまう。
「ちょ、ちょっとやめてくださいっ、なにを考えてるんですか、ひ、人を呼びますよっ!」
「ぼかぁ、ぼかあっ!!」
 抗い叫ぶ桂木先生の言葉など耳に入らぬように、見合い相手は我を失って覆い被さってくる。
「くっ!」
 こんな男に好きにされるなんて冗談じゃないわっ! 持ち前の勝ち気さが顔を覗かせ、何とか逃げだそうとするのだが、不意を突かれたことと慣れぬ着物とが加わって思うように動けない。
(こ、このままじゃ‥っ)
 不安に汗を浮かばせ暴れる慶子だったが、ゴン、という音が聞こえたかと思うと「ううっ!」という呻きを上げて暴走していた見合い相手はそのまま倒れ伏してしまった。
「え? あ、あのどうしたんですかっ? な、なにこの石?! もうっ、どうなってるのよっ!」
 いきなり気を失ってしまった見合い相手に狼狽しつつ、ごろん、と転がってきた拳大の大きさの石を見て、どうやらこの石が男の頭に当たったのだと理解する。しかし周囲を見回すも誰の姿も見えず、慶子は途方に暮れて叫びを上げるのだった。

「先生に襲いかかるなんて、まったくなんて奴だ」
 手近にあった石を投げつけた菊丸はさっと植え込みに身を隠して、担任教師の視界から逃れていた。
「でもこれで先生もあんな奴と見合いをする気もなくなっただろうし‥ん?」
 植え込みから頭を出してみると、桂木先生が見合い相手を肩に担いで旅館に戻ろうとしているのだった。
「あのまま放っとけばいいのに。って、そういうわけにもいかないか。あ、そういえば」
 改めて自分がぶつかってしまった相手のことを思い出すと、まだ男は気を失ったままだった。
「う~ん、怪我もしてないみたいだし、先生を追いかけさせてもらっちゃいましょうかね。そうだ、さっき拾った荷物の中に‥。お、これこれ」
 手の中に光る鍵の束を見詰めてニンマリと笑う菊丸。

「とりあえずここに寝かせておけばいいかしら」
 気絶したままの見合い相手を着付け教室の仕切りに区切られた休憩所のソファに横たえる。
 襲いかかられたときに乱れた着物を直すために、桂木先生は旅館の案内にあった着付け教室までやってきたのであった。
「まったくもう。人に襲いかかってくるわ、気絶するわ、なんなのよ、こいつ」
 本当なら医者に診てもらった方がいいのだろうが、そうなると状況を説明しなければならないだろう。さすがに園長が紹介してきた相手に恥をかかせるわけにもいかない。それで仕方なく肩に掛かる重さに耐え、ここまで運んできたのである。
「着付けが終わるまでに目を覚ましてくれればいいけど」
 乱れた着物と気絶したままの見合い相手を見下ろし、深いため息をつくのだった。

「あの、すみません。こちらに着付けの先生がいると伺ったんですが」
 仕切りを抜けて着付け教室の講師控え室のドアに向かって声をかけると、どうぞお入りください、と返事が返ってくる。
 失礼します、とドアを開けた桂木先生を眼鏡に口ひげを蓄えた小柄な体躯の男が出迎えた。
「どうしましたか?」
「あ、その着物が崩れてしまいまして。先生に直していただければと」
「そうですか。わかりました、お任せ下さい」
 重々しく頷いた男の眼鏡の奥がキラリと光り、口ひげの隠れた口元がニンマリと笑みの形を作ったことに、桂木慶子は気付くこともなかった。
(でへへ。予想通りやっぱり着物を直しにきましたよ~♪)
 乱れた着物姿の桂木先生を前にして、着付けの先生に化けた菊丸がほくそ笑む。あのままの格好でいるわけにもいかないはずで、間違いなくこの着付け教室にやってくると踏んだ菊丸は都合良くぶつかった相手が着付け教室の先生であったことを逆手に取り、待ち構えていたのである。
(うぷぷ。お見合いなんかしちゃったお仕置きも兼ねて、たっぷり楽しませて貰いますからね~、せ・ん・せ♪)
 慶子はまさか着付けの先生に菊丸が化けているなど思いも寄らず、無防備に乱れた着物姿を晒し、着付けを直して貰うのを待っている。
 これから着付けに名を借りた肉体開発が待ち受けているなどとは知らずに。

「それではさっそく始めさせてもらいます」
「あ、はい。お願いします」
 何の疑いもなく頷く先生に近づくと、菊丸はいきなり着物の袷を掴むとガバアっとそのまま下に降ろす。と、ぶるるんっと勢いよく美麗なバストが顔を覗かせる。
「! きゃ、きゃああああっ! な、なにをするんです、先生っ!?」
「着崩れている原因に体型もあるようですからね。体型から先に強制させてもらいますよ」
「そ、そんなっ?!」
 着付けの先生とはいえ、見知らぬ男の前で胸を露わにしてしまった羞恥に顔を真っ赤にしながら抗議する桂木先生だったが、着付けの先生はまるで意に介した様子もなく、体型補正のための行動に移り始めてしまう。
「う~む、しかしすごい大きさですな。これでは着物が崩れてしまうのも仕方がないでしょう」
 目の前で揺れるHカップ、89センチの美巨乳に感嘆のため息を漏らす着付師に、桂木先生は羞恥心を煽られ、嫌々をするように頭を振る。着物をずり下げられてしまったせいで、二の腕までを固定されてしまって隠そうにも隠すことが出来ず、男の前に恥ずかしくても晒し続けてしまうのである。
「そ、そんな‥じっと見ないでくださいっ、恥ずかしいんですっ!」
「そうは言っても、まずは形を見定めてからでなくてはきちんと着付けることはできませんからね」
 大きいだけではなく、触れれば跳ね返る弾力をもつ張りのある肌。水牛の角のようにゆったりとした曲線を描いた優美な形。頂点に鎮座する蕾は慎ましい色合いの薄桃色。芸術的とさえいえる美しさの膨らみを前に、菊丸はグビリと唾を飲み込んでしまう。
(あいかわらずのおっぱいですなあ。しかも‥)
 目の前で揺れる二つの膨らみをむにゅんと掴むと、あ、ああンっ! とそれだけで可愛い声を漏らしてしまう女教師の敏感さを確かめる。
「おやおや、大きいだけでなくずいぶん感じやすいようですね」
「‥っ! そ、そんなこと関係ないじゃないでしょうっ?! あ、あの早く直してもらえませんか?」
 コンプレックスにすらなっている感じやすさを指摘され羞恥と怒りとがない交ぜになった声を上げてしまう。
「関係なくはありません。いいですか、無理に着物で押さえつけ体型が変わったりすれば神経にも影響が出てしまうのです。つまりあなたがどれだけ感じやすいのかを把握するのもわたしの仕事の内なのです」
 言いながらも手の中で美巨乳を弄び、その柔らかくも弾力のある感触を楽しむ菊丸。
「あ、はっ、あ‥っ! や、やめっ、そ、そんなの聞いたこと‥っ、ん、んぅっ! あ、あぁんっ、やぁあん」
 抵抗したくても動きを封じられ、敏感すぎるバストを弄ばれ、慶子は悔しさを滲ませた何とも言えない悩ましい声を上げ続けてしまう。
「ふむふむ、ここが特に敏感なようですね。おお、もう乳首が勃ってきましたよ♪」
「あっ、あっ! アアッ! や、やめてっ! そんなのっ、駄目えっ」
 着付師の言うように、早くも蕾が花開き始め、可憐な乳首がイヤラシイ勃起乳首へと変化し始めていた。
(ああっ、こ、こんな場所で‥勃起しちゃうなんて‥)
 自分の体でありながらまるで意のままにならず、男の望むいやらしい形になってしまう悔しさに歯噛みする。こんなふうになったのは全部‥。自分の体をこんなモノにした男の子の顔が脳裏に浮かぶ。あの子に会うまでここまでいやらしい身体じゃなかったのに‥っ
「あっ、ああぁんっ!」
 学校一の問題児のことを考えていると、悔しいことによけいに身体が敏感さを増し、着付師に勃起しかけた乳首に触れられた瞬間、ビクンっ! と雷に触れたように全身を仰け反らせてしまった。あまりの激しさに着付けの先生も近づけていた顔をぶつけてしまい、うわっと叫ぶとかけていた眼鏡まで落としてしまった。
 ガシャンという音が響き、敏感さを思い知らされる屈辱の胸乳責めと必死に戦おうと白い歯を見せて唇を噛んでいた桂木先生もハッとして、理性を取り戻す。
「ご、ごめんなさい。‥眼鏡が‥、‥っ!!」
 謝ろうとする言葉が途中で止まり、何かに気づいたように美貌を凍り付かせる。
「あっ、あなた‥、菊丸くんっ?!」
「え、わわっ!」
 慌てて眼鏡を拾い掛け直そうとする菊丸だったが、時すでに遅し。口ひげも効果なく桂木先生に見抜かれてしまったのだった。
「なにか変だと思ったら‥っ! どうして菊丸くんがこんなとこにいるのよっ!」
「い、いやあ、先生がお見合いなんてするっていうから、つい」
「つい、じゃないわよっ! 約束破ってここに来たうえ、着付けの先生にまでなりすまして‥っ、あんたって子は‥あっ? ああっンっ!」
「むっ、先生だってぼくが助けてあげなかったら大変なことになってたのに」
 激しい口調に反感を覚えた菊丸に逆襲とばかりに勃起しかけの乳首を摘み上げられ、クリクリと捏ねくり回されると慶子は堪らずに白い喉を見せて仰け反ってしまった。
「‥助けてって、じゃあやっぱりあの時の石は菊丸く‥ぅううっん! あ、や、やぁんっ!」
「そうですよ。それなのに、怒ってばかりで感謝もしてくれないなんて。それにぼくというものがありながらあんな奴と見合いなんかして。これはお仕置きしかありませんな」
「なっ、なんでお仕置きなんて‥っ、あ、ああっンっ! や、やめっ、ち、乳首っ、‥い、いやあっ、いやあっ!」
 立ったまま抱きかかえられ、勃起しかけの乳首をクリクリとされる刺激に慶子は身を捩って逃れようとするのだが、しっかりと抱きすくめられて身動きも満足にできなくされてしまって逃げようもないのだった。
「あったりまえじゃないですか。先生の身体はぼくのものなんですよ。あんな奴とお見合いするだけでも許すわけにはいきません」
「だ、誰がアンタのモノなのよっ! わたしの身体はわたしの‥、あっ、ひっ、ひいぃっ!」
 教え子のとんでもない発言を覆そうとする担任教師だったが、ギュッと根本から絞り出すようにきつく胸を握られ、ビクンっと上体を反り返らせてしまう。そのまま乳首を上下に扱かれて、ピーンといやらしく尖った乳首をつねられ、ビクビクッとのたうつのだった。
「あれれ~。そのわりにはもうこんなになっちゃてますけど?」
「っ、こ、この‥っ! あ、あんたって子は‥っ! 教師をなんだと‥っ、あ、いやっ、いやンっ!」
 悔しさに真っ赤になりながらも持ち前の勝ち気さで教え子を睨み付ける慶子だったが、勃起乳首をゴシゴシと扱かれるだけで、やん、やあんっ、と可愛く泣くのだから、どれだけ睨まれても怖くも何ともないのであった。
「教師はときには生徒から教わることもあるんですよ♪ ほら、先生の場合、ここが弱かったり、ここをこうすると‥」
「きゃぁあうっ!!」
 乳首を転がされ、指の腹でヤスリ掛けされるように表面を苛められ、教え子の言いなりに可愛い声で泣き喚いてしまう。
 調子に乗った菊丸にくたくたになるまで胸を揉まれ、女教師は立ったまま悶え泣き、太股を捩らせる。
「ああンッ! あ、あ、あっ、ハァんっ! だめぇっ、立ってらんないっ!」
 思わずへたりこみそうになる慶子を、しかし菊丸は立たせたまま着物からこぼれ出た二つの膨らみを責め続け、ガクガクと震える女教師をギュッと抱きしめるのだった。
「も、もういやあっ! お願い、許してっ、菊丸くんっ!」
 もちろん菊丸が許すわけがない。目の前でブルンブルンと揺れる膨らみをさらに蹂躙するべく、顔を近づけるとそのままチュウチュウと口を付けて吸い始め、雪のように白い肌に赤い跡を幾重にも付けてゆく。
「だ、だめぇっ!? ああ~ん、キ、キスマークが残っちゃうぅっ!!」
 見るも無惨に美人教師の美巨乳が教え子のキスマーク埋め尽くされ、征服されてしまう。
「でへ。これで今日のお見合いで間違いは起きませんね♪」
「か、勝手なこと言うんじゃありませんっ! ぁ、うっ、く‥っ、んぅっ、あ、はぁっんっ!!」
 キスマークで埋め尽くされたバストを根本から絞るようにギュウウゥッときつく揉み抜かれ、荒い息を吐きながらも紡ごうとしていた抗いの言葉も甘い悲鳴へと封じられてしまう。
「やっ、やあんっ! だ、ダメっ、そ、そんなっ‥き、きつすぎる‥ぅっ!!」
 キスマークが残るくらいに強く吸われた柔肌は内側からジクジクと疼いて、少し触れられただけでも火傷しそうな感覚になっていたのに、それを手の跡が残るくらいキツく揉まれ慶子は首をいっぱいに伸ばし、水面に顔を覗かせる鯉かなにかのように口をパクパクとさせて声にならない悲鳴を上げるしかなかった。
(い、いやあっン‥、キスされたトコが熱いのにっ、こ、こんなにキツく‥っ)
 痛いような甘いような刺激に襲われて、桂木先生は眉根を寄せ、きつく目を閉じて必死にこの感覚をやり過ごそうとする。菊丸はそんな担任の様子をニヤニヤと眺め、ギュムギュムと胸を絞るように揉みながら、さらなる責めを加えようとするのである。
「お。そうだった、まだ肝心な場所にキスしてませんでしたね~。ぐふ。やっぱりここにぼくの印を付けておかないと♪」
「っ、ま、まさか‥っ、嘘っ?! ちょっとやめ‥っ、やめなさいっ! あ。だめっ、いまそんなのされたらぁ‥っ」
 菊丸の狙いに気付き、桂木先生は血の気を失わせて止めようと声を荒げる。なんとか近づけまいと身体を揺すっても89センチのバストを握りしめられていては、どうにもならなかった。
「いっ、いやっ、いや、いやぁっ!! お、お願い、やめてっ、ほ、ほんとにどうかなっちゃうっ! また、狂わされちゃうぅぅっ!」
「でへへ。かっわいいこと言っちゃって。先生は大人なんだし、このくらい平気でしょ? ほら、いつもみたいにぼくなんかの好きにさせないわよっ、て言ってくださいよ♪」
 今にもピンピンに尖りきった乳首を口に含める距離を保ちつつ、泣き喚く担任教師をからかう菊丸。そのあまりにふざけた物言いに持ち前の勝ち気さが首をもたげ、ようやっと気丈な女教師としての自分を取り戻す。
「くっ、こ、この‥っ! あ、当たり前じゃないのっ、教師のわたしがあんたなんかの好きにされるもんですかっ! ぜ、絶対あとで‥、っ、~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
 思い知らせてやるんだからっ! そう続けようとしたはずが、次の瞬間、桂木慶子は全身を硬直させ、次いで凄まじい悲鳴を上げながら上体を仰け反らせていた。
 担任教師の口上などお構いなしに菊丸は、ヒクヒクと上下していた可愛い可愛い勃起乳首を口に含み、甘噛みしたのである。
「うっ、あ、あっ! うああっンっ! ひ、い、ひぃぃっ!!」
 そのまま軽く歯で挟んだまま、上下に勃起を擦り上げられ、慶子はもうどうしようもなく頭を振り、汗を撒き散らしながら、ひいっ、ひいいぃっ! と教師とは思えない情けない悲鳴を上げて悶え苦しんでいる。
「あンっ、ああアンっ! や、やっ、やあアッン! し、舌が‥っ、い、いやっ、だめえっ!」
 今度はナメクジのような舌を勃起した乳首に巻き付け、ヌラヌラと唾液をたっぷりと染みこませるように舐め擦る。
「あっ、あっ、あっ! そ、そんなに、吸わない‥でっ、あ、アンっ、乳首、変に、なっちゃうっ!」
 ヒルのように吸い付いた唇は乳首を根こそぎ吸い取ろうかという凄まじい吸引力で音を立てていた。
 菊丸に思い知らせるどころではなく、桂木慶子がいかに無力で、だらしなく、菊丸の為すがままのオモチャであるかを思い知らされてしまっていた。
「ありゃりゃ、ぼくなんかの好きにさせないんじゃなかったんじゃ? すっごい声出しちゃって」
 ちゅぽん、と唾液の糸を引いて乳首から唇を離すと、ハァハァと荒い息を吐いていまだにとろけた表情を見せている桂木先生をからかう。
「あ、あなたがこんな風に‥っ、あ、あっ、ま、またっ?! も、もう許してっ、お、お願いいぃっ!!」
 キッと眦を吊り上げて、いまだに自分の立場を認めようとしない年上の女教師に呆れつつ、菊丸は言葉とは裏腹に正直な勃起乳首を再び口に含むと、ねっとりと舌で嬲り、歯先で甘噛みし、そして唇で勃起を吸い尽くすのである。
「ひっ、うぅっ! く、あ、ああ、あああ~~~~~~~~っ!!」
 教え子の腕の中でビクビクッと仰け反り、白い喉を見せて絶叫する25歳の担任教師。
(こっ、こんな、こんなのっ、く、狂っちゃうっ、また‥おかしくされちゃう‥! だ、だめっ、だめよっ! こ、こんな子の好きにされて、それでも教師なのっ?!)
 いくら女の弱点とはいえ、七つも年下の男の子。それも教師である自分の教え子に責められて狂わされるなんて許されるはずながない。ましてや、ここは見合いの場で扉の向こうには見合い相手がまだ気を失っているとはいえ、すぐ傍にいるというのに‥。
 そう思っても、菊丸の舌が、歯が、唇が勃起乳首を責め嬲るたびに全身に衝撃が走り抜け、頭の中が白く霞んでいって蕩けてしまう。閉じようとする口端からトロリと涎さえ零して、泣き叫んでしまうのだ。
「えへへ。そうですよね~、先生のことはぼくが変えちゃったんですよね。こんな風にお見合い会場で教え子に感じちゃうような身体に♪」
「‥っ! この‥っ」
 また唇を離し、耳元で担任教師に囁いてくる菊丸の言い様に、キツく睨み付けようとするのだが、クリクリと乳首を指先で捏ねくり回されると、アアッン! と甘い声を教え子に聞かせてしまう。
「それじゃ、そろそろ‥♪」
 桂木先生の反応に満足したように頷くと、トドメとばかりに菊丸は勃起乳首を強く摘み指の腹で擦り上げ、口中に含んだ勃起も歯先で強く噛みながら舌先で優しく舐め上げる。
「あっ! あっ! あ、あっ! ああっ、~~~~~~~~~~~~っ!!!」
 その途端、慶子は一際甲高い悲鳴を上げると、教え子の腕の中で背を弓なりに反らして、ビクンっビクンっ! と小刻みに摩擦し、そのまましばらく全身を硬直させてしまっている。一分近くもそのままの状態が続き、ようやく力が抜けたようにがっくりと崩れ落ち、ハァハァと荒く息を吐き続ける女教師を優しく抱きとめると、菊丸は担任の頭を撫で、汗に濡れた額に張り付いた髪を整え「でへへ、まだまだこれからですよ~。さ、せ~んせ、今日もた~っぷり、じ~っくり可愛がってあげますからね♪」といやらしく囁くのだ。
「‥ぁ、ハァハァっ、ゃ、や、め‥、あ、いやっ、いやああっ!!」
 霞みかける意識をなんとか繋ぎ止め、満足に動くことも出来ない身体を揺すって桂木先生が悲痛な叫びを上げる。しかしいくら叫んでも助けは来ず、25歳の女教師の泣き喚く声が講師控え室の中でひっきりなし続くのだった。

「ん? こ、ここは‥」
 桂木先生が着付け教室の控え室に見合い相手を寝かせてから、一時間ほど。ようやく男は目を覚ますと、見慣れぬ天井を前に口を開くのだった。
「‥そ、そうか。ぼくは慶子さんに襲いかかってしまって‥」
 あの時のことを思い出すと頭を抱えて蹲るしかなかった。いったいなんということをしてしまったのか。
 どうやらここは着付け教室の控え室らしい。
 恐らく自分のせいで乱れた着物を直しにここに来たのだろう。
 とにかく慶子さんに謝罪して許してもらわなくては。
 しかし肝心の慶子の姿を見つけられず室内をうろうろと動き回っていると、仕切りの向こうにある講師控え室から物音がしていることに気付く。
「あの、すいません。そちらに桂木慶子さんという女性が来てないでしょうか?」

 ガタンという物音が聞こえてからしばらくして、ようやく返事が返ってくる。
「あ、はい‥っ、ん、んぅっ‥、わたしならっ、こ、ここに‥ぃいぃっ!」
「慶子さん? ああ、よかった。こちらにいらしてたんですね。その、自分も中に入って‥」
「だ、だめっ! だめえっ!」
 慶子の居場所を確認し、とにかく中に入ろうとした見合い相手へ、間髪入れず鋭い拒絶の叫びが返ってきた。
「え、あ‥」
 あまりに鋭い拒絶に、さきほどの自分の行為も重なって項垂れながら頭を下げるしかない。
「ご、ごめんなさい‥、ま、まだ着付けの‥っ、あ、あぁんっ、と、途中で‥、その、あ、いやぁんっ! み、見られちゃうぅっ!」
「あ、ああ、そうですよね。いや、すいません、気がつかなくて。そ、その、ですね。さっきのことを謝りたくて、ですね」
 中に入ることも出来ないまま、しかし誠実さを滲ませ扉越しに先ほどの行為に頭を下げ続ける見合い相手だった。

「先生、先生。見合い相手がさっきから謝ってるみたいですよ」
 講師控え室の中にいる桂木先生はいまだ着付けの途中であるには違いなかった。ただ、すでに着物は乱れに乱れて帯は解かれ、ただ羽織っているというだけの有様になっている。
 身に着けているのは着物用にあつらえた線の出ない紐同然のパンティーに白足袋のみで、恐ろしく扇情的な姿であった。
 そんな女教師に纏わり付き、耳元で囁いているのが菊丸であった。
 あれからずっとこうして宣言通りにじっくりと、たっぷりと担任を可愛がっていたのである。
 おかげで先生の身体は汗にまみれ、二つの膨らみには教え子のキスマークが幾重にも重なり、そしてパンティーは汗を吸い込み重たく濡れ、汚れきってしまっているのだった。
「あ、あっ、ああっンっ! も、もう、いい加減にしてっ! こ、こんなことして気付かれたら‥っ、あっ! そこはっ、駄目ッ、ダメェッ!」
 大きく開かされた両足の付け根のパンティーをギュッと引かれて、慶子は菊丸の腕の中で仰け反り、悲鳴を上げてしまう。
 その声が聞こえたのだろう。見合い相手がまた恐縮したように、申し訳ない、許して欲しい、といったような言葉を扉越しに掛けてくる。
「ありゃりゃ、せっかく謝ってるのに、駄目なんて‥。先生もひどいなあ」
「あ、あなたねぇっ! ‥あっ、あうっ、アンっ、アアンっ!」
 眦を吊り上げ、起き上がりかけた桂木先生だったがキュッとオッパイを揉みし抱かれ、親指と人差し指でクリクリと勃起乳首を捻り上げられ、起こしかけた身体は腰だけが跳ね上がり、喰い込んだ紐パンティーを見せつけるようなだらしない格好になってしまう。
「いやあ、それにしてもいやらしいパンティーですなあ。悪戯もしやすいし、お見合い相手のためにこんなの穿いてきたんですかあ?」
 浮いたままの腰に紐同然のパンティーが喰い込んだ大事な部分をマジマジと見やり、そのあまりにも淫猥な眺めに菊丸も目を丸くしている。
 着物用の下着だというソレは全体的に紐のようなデザインで構成され、唯一布地と言える三角形も極小の鋭角的な二等辺三角形で作られ、そこをただ隠すだけといった有様なのだ。
 それだけにほんの少し引っ張ってやるだけで、キュウッと大事な部分に喰い込み、まるでその為にデザインされたかのような機能美を持っていた。
 今も無理矢理喰い込まされて、いっそ穿いていない方がよっぽどマシと言える眺めなのだ。
「ふ、ふざけないでっ! こ、これは、き、着物用の‥、パンティーで、あっ、あっ!」
 ツンツンと布を引っ張られ大事な部分を刺激され、腰をくねらせて悶えてしまう。慶子はそれでも口を開き、菊丸への抗弁を続けるのだった。
「お、お見合い相手のために穿いてるんじゃ、ないわよっ! っ、あ、アッ! あんっ!」
「ふうむ、でもこんなに悪戯しやすいなんて、最高のパンティーですよ。どうせなら毎日これを穿いてくださいよ♪」
「じょ、冗談じゃ‥っ、あ、やめっ、いやぁっ! あ、あ、あっ、だめっ、だめっ、だめええっ!」
「ええ~、でもほら、こうやってちょっと引っ張るだけで、こんなに喰い込むし。先生だって‥うわ。すっごい眺め。ありゃりゃ、見えちゃいそう♪」
 ただでさえ喰い込んでいたパンティーが上に引っ張られ、今にも見えてしまいそうなほど喰い込んでしまっていた。その上、慶子がだめっ、だめっ! と腰を揺する度にとんでもない状況となってしまうのだった。びっしりと浮かんだ汗がお尻の谷間を伝って流れ落ち、ねっとりと糸を引いて畳に落ちてゆく。いつの間にか畳には女教師の垂らす汗で水溜まりとなって、湯気を作ってさえいた。
「み、見ないでっ、ああンッ、見ちゃイヤアッ!」
「いまお見合い相手が入ってきたらどうしましょうか、先生」
「そ、そんなの‥いやっ、いやよっ! ああんっ、入って来ないで! 見ないでえっ!」
 菊丸の囁きに慶子は足を閉じて、手で隠せばいいのに、扉の前で腰を突き出した格好のまま、顔を真っ赤にして嫌々をする。
「そんなに冷たくしちゃ駄目じゃないですか。先生のお見合い相手なんですよ」
 見合い相手が「は、入りませんっ、覗きませんよ!」と扉の向こうで叫んでいるのが聞こえ、菊丸は笑いながら桂木先生を窘める。
「だ、だって‥こんな格好‥っ、あんっ、み、見られるなんてっ、いやっ、いやよっ!」
「そんなに嫌なんですか?」
「い、嫌ッ、いやあアッ!」
 一際甲高く叫ぶと、扉の向こうから、またも謝罪の言葉を投げかけてくる見合い相手の声が聞こえてきた。
「あ~、可哀想に。少しはお見合い相手のこと考えてあげなくちゃ。そういえば先生、お見合いの返事はどうするんですか」
「へ、返事って‥」
 いきなりのことに息を荒げながら、教え子の真意を尋ね返す。
「だからあ、お嫁さんに行っちゃうんですか?」
「い、行くわけないでしょっ、お見合いだってする気はなかったのよ?」
「え~、でもこんなパンティー穿いて、乗り気だったんじゃないんですかあ?」
「んうぅっ! パ、パンティーは関係‥っ、な、イイぃっ! あ、あっ、ああ~~っ!!」
 またもゴシゴシと大事な部分を紐同然のパンティに擦り上げられ、慶子ははしたなく腰を突き上げながら、菊丸に蕩けきった悲鳴を聞かせてしまう。
「そうかなあ、嫌いな相手にこんなパンティー見せないと思いますよ~」
「だ、だからっ、これはぁ‥っ、ひ、ひぃっ! いやあっ、いやああっ!!」
 今度は下に向かって引かれ、お尻の谷間をズルズルと擦られてしまう。汗を吸ったパンティに擦られる刺激に太股を突っ張らせるのだ。
「あ~あ、お見合い相手が向こうにいるのに、すっごい声出しちゃって。いいんですかあ?」
「‥っ! く、ぅっ、ん~~~~っ!!」
 菊丸の言葉にハッとしたように口を噤み、右に左に頭を振って必死に声を堪えようとする。その度に汗に濡れた髪が乱れ、控え室に濃密な汗の匂いを充満させてゆく。
「もう。人が聞いてるのに黙るなんて。ほら、お嫁に行くつもりなんですか聞いてるんですよ?」
 質問に答えようとしない担任教師に、ピンピンに尖りきった乳首を指先で弾き飛ばして答えを促す。
「ひ、ひぅっ! こ、この‥っ、あ、あ、あっ! ああ~っ!」
 大事な部分への紐パンティーの乾布摩擦に勃起乳首の刺激が加わり、25歳の女教師は悔しくて堪らないという風に首を捻り、顔を隠すようにして叫びを上げる。
「お、お嫁になんか‥、い、ぃ‥いいぃっ!!」
「え、どっちなんですか、行くんですか、行かないんですか?」
 質問に答えようとすると、乳首をキツク捻り上げ、キュンキュンにパンティを喰い込ませる菊丸。その度に慶子は答えを掠れさせ、悲鳴に変えさせられてしまうのである。
「い、いい加減にっ‥あ、あっ、あっ! あんっ、ああんっ!」
 蕩けきった瞳で、それでもきつく眉根を寄せ睨み付けようとする生意気な女教師に摘んだままの勃起乳首をゴシゴシと容赦なく扱いて躾けると、条件反射のように口を開き、ああンっと泣き、ブルブルと腰をくねらせる。
「いい加減にするのは先生でしょ。生徒の質問にはっきり答えないで! ほら、行くの? 行かないの?」
「だ、だからっ、行かないって‥、あ、あっ、あっ、あ、駄目ッ、そこ、だめぇっ!」
 パンティの上から指先でクリクリと大事な部分を刺激されて、これまで以上に腰をうねらせ、泣き叫んでしまう。そんな様子を見ながら、しかし菊丸は冷静に女教師の状態を分析するのであった。
(でへ。イキたいって言えないのも辛そうですなあ♪)
 無理やりのお見合いに女教師がイクつもりはないのは菊丸も承知の上でこうして弄んでいるのだ。
「え~。相手の人もなかなか格好良かったし、ほんとはイキたいんじゃないんですかぁ?」
 ニマニマと笑いながら耳に息をかけながら囁くと「うっ、ぅ、ん」と女教師がピクンと反応する。
「い、イキたくなんか‥」
「無理しないでいいんですよ、セ~ンセ♪」
「あっ、あ、あ! やっ、いやンッ! やめてっ、ほ、ほんとに駄目になっちゃうぅっ」
 勃起した乳首をキュッキュッと捻られながら上下に扱かれ、しかも惨いくらいに喰い込んだパンティも容赦なく擦り上げられて、慶子はついに限界を迎えてしまう。
 扉の向こうには見合い相手がいるというのに、声を抑えることも出来ず、年下の教え子相手に泣きながら許しを乞うてしまうのだ。
(こ、こんなの‥くるっちゃう‥っ、お、お見合い相手が向こうにいるのに‥、声、出ちゃうっ、あ、ああンっ、は、激しすぎるぅっ)
 頭を振りたくって、必死に襲ってくる刺激から逃れようとするのだが、いつも以上に激しい菊丸の責めにどうしようもなく追い詰められてしまう。まさかお見合い相手に聞かせようとしているなど思わず、つい菊丸に「だめえっ、聞かれちゃうっ、ねえ、聞かれちゃううっ!」と叫んでしまって、ますます強く、激しく責められてしまうのである。
「聞かせないと駄目でしょ。先生がイクとこ、ちゃあんと聞いてもらいましょうよ♪」
「い、意地悪ッ、菊丸のいじわるうっ‥! ああ、もう駄目ッ、ねえっ! 菊丸くん、お願い、ほんとに駄目なのっ、い、いっちゃ‥」
「イッちゃうんですか? あんなに嫌がってたのに「お嫁に」いっちゃうんですね?」
「ち、違うのッ、あ、あっ、やっ、やぁあんっ! あ、だめっ、もうだめっ」
 菊丸に煽られ、扉の向こうにまで聞こえる激しさで桂木先生はとうとう自分の意志とは反対に叫んでしまっていた。
 ビクビクンっといやらしい格好を見せつけるように腰が浮き上がり、汗が飛び散ってゆく。
 頭の中が真っ白になり、もうなにを言っているのかわからなくなりそうになる。
「ええっ?! お嫁に行っちゃうんですかあ♪」
 菊丸がわざとらしく驚きの声を上げるのに、慶子は「ち、違うのよっ」と必死に首を振る。
 もう何が何だかわからなくなって、思わず身体を捻って菊丸に抱きついてしまう。
「違うって。だってさっき「イクッ」って言ってたじゃないですか♪」
「だ、だからそれは‥っぁ、やあぁんっ! いやっ、だめ‥っ、それはだめえっ! ああんっ、菊丸くんっ、わたし‥っ!」
 必死に抗弁しようとするのを、しかし菊丸は勃起乳首をゴシゴシと扱き下着の上から大事な場所をゆっくりと指先で責め上げるのである。
「やっぱりイッちゃうんですか♪」
「ち、ちが‥っ、あ、あ、い、くぅ、イクゥッ!!」
 またも教え子の質問に意志とは裏腹の答えを返してしまう。その激しさは扉の向こうにいるお見合い相手にで伝えてしまう。
(あんなことをしたっていうのに結婚を考えてくれてたなんて‥)
 慶子が必死に声を抑えようとしていたので、見合い相手の耳に届いたのは途切れ途切れに聞こえてくる「お嫁」「行く」「行きます」といった都合の良い単語だけだったのだ。
(幸せにしますよ、慶子さんっ!!)
 衝立の向こうでお見合い相手が拳を握りしめ、決意している一方。

 桂木先生は教え子からのしつこすぎる質問に、悔し涙を流しながら菊丸に自分は結婚なんてしない、お嫁になんていかないの、と伝えようと口を開こうとする。
 しかし、そのたびに勃起乳首を捻られ、ゴシゴシと容赦なくシゴかれ、開いた口からは涎がこぼれて、い、いやあっ、お嫁になんか‥行かないっ、行きたくないのっ、き、菊丸くん‥だからっ、もう‥あ、あっ! などと叫んでしまう。
「もう。いくのか、いかないのか、どっちなのさ♪」
 ブルブルと震えながら菊丸にまた誤解されてしまうような言葉を放ってしまい、その誤解を解こうと必死に口を開こうとする。
「ち、ちがうのっ! 菊丸くんっ、わ、わたしは結婚なんて‥、お、お嫁になんて‥、あ? あ、アアッ! ダメっ、だめえっ! いやあっ!」
 だが結婚を否定するはずの桂木先生は今度は着物用の下着を食い込まされ、ねちっこく前後に擦りあげられて、いや、いやあっ、と悩ましく全身をくねらせてしまう。
「でへ。先生、そんなに嫌々しちゃって。やっぱり結婚なんてしたくないんですね。お嫁さんになりたくないんですね♪」
「そ、そうよっ、結婚なんてするわけ‥っ、お嫁にだって‥あ、駄目っ、いやあんっ、もういやっ、耐えらんないっ、菊丸くんっ、わたし‥行っちゃうっ、行きたくないのにっ‥、あ、あ、あっ! いやっあ、ん‥イキますっ!!」
 悔しくてたまらないといった感じで、教え子にお嫁さんに行ってしまうことを告げてしまう。本心は結婚するつもりなどなく、お嫁に行くつもりなど毛頭ないのだろうが、園長から勧められた縁談はやはり断れないのか、どうしても菊丸にきっぱりと結婚の意志などないことを告げることができないのだった。
 面白くないのは菊丸である。
「さっきからはっきりしないなあ。ほんとはどっちなのさ。行きたいの? それとも行きたくないの?」
 お嫁に行きます、と告げる担任教師の本当の気持ちを知ろうと、自分にしがみついている慶子の顔を覗き込む。
 本当の気持ちを伝えきれず、意志とは裏腹な叫びをあげるのは気丈な女教師にはよほどの屈辱であり、体力を消耗するのだろう。顔を真っ赤にしてハァハァと荒い息をつき、普段は理知的な目元を潤ませて、悔しそうに菊丸を見つめ返してくるのだが、脂汗が浮かび乱れた髪がべっとりと額や頬に張り付いて、ゾッとするほどの妖艶さを醸し出していた。
「い、行きたくなんてないわっ、本当よっ、ああっん、だからもう許してっ! こんなの続けられたらわたし‥」
 二度三度と質問を繰り返され、そのたびに心にもない叫びを上げさせられて慶子の体力も精神力も削り取られてしまっている。
 教え子へ力なく視線を向け、これ以上苛めないで、と訴える。
 しかし教え子に向かって何度も誤解を招くように行きます、と叫んだ事実は変わらない。
 まさかよりにもよって菊丸の前でお嫁に行くなどと告げてしまうなんて。
 このままでは菊丸に誤解されたままになってしまう。教師として教え子に嘘をついたままにするわけにもいかず、桂木先生はなんとか菊丸に信じてもらおうとお嫁になんか行かないわっ、と繰り返すのだった。
「うーん、そうは言いますけど。先生さっきから聞くたびに行くっていってるじゃないですか。えーと、ひい、ふう、みい‥の、6回もお嫁に行くって言われちゃうとなあ」
「あ、あれは菊丸くんの聞き方が‥っ、だから、あんな‥わたし、いきたくなんかないのに!」
「あ~っ、先生がお嫁に行くなんて言ったのはぼくのせいだって言うんですか。行くかどうかは先生の意志の問題でしょ。ほんとに行きたくなかったらぼくに何されたって、そんなこと言いませんよ」
「そ、そんな‥っ」
 反抗しかける女教師だったが、しかし結婚はあくまで自分の問題であり、菊丸の言うとおり園長に勧められたからといって安易に返事をしていいことではない。唇を噛みしめ、菊丸のせいにしたことを恥じるのである。
「でへ。わかってくれましたか。つまり先生にはああやって本音を聞く必要があるってことなんですよ♪」
「だ、だからって‥あ、あうぅっ!」
「いいですか、ぼくがもう一回ちゃんと聞きますから、今度こそ本音で答えてくださいよ、先生」
「だ、だからわたしは‥っ! あ、ああ~~~~~~っ!!」
 答えようとすると乾布摩擦されてしまい、だらしなく足を開いて仰け反ってしまう桂木先生。
(でへ。今度は先生がどこまで我慢できるか試してみましょうかねって♪)
 ついさっきは耐えきろうとしていた慶子に見合い相手を重ねて嫉妬していたくせに、今度はそんなことを思う菊丸なのだった。
「さ、先生。ほんとはお嫁に行きたいんでしょ?」
 ヒクつく勃起乳首を捻りながら尋ねると、慶子は口を閉じ合わせて嫌々をするばかり。
「ちゃんと声に出してくれないと駄目でしょ」
「ああっ! ぅああ~~~~~~~~~~っ!!」
 キュンと紐状パンティを引っ張り上げると、堪えきれずに口を開いて仰け反るが、それでもさっきまでのようにお嫁に行くっ、と叫んだりはしなかった。
(うほほ~、頑張りますなあ。こんなにここをヒクヒクさせてるくせに♪)
 下着から伝わる女教師の我慢の限界を知りつつ、さらにキュンキュンとパンティーを喰い込ませ、耳元でいやらしく囁きかけるのである。
「せ~んせ。どうなんですか、ほんとは行きたいんでしょ?」
「い、嫌ッ、嫌ッ! イヤァッ、ぜ、ぜったい‥い、いかないぃっ! あ、アンっ! あぁあんっ!」
 眉根を寄せ、真珠の歯並びを零しながらも叫ぶようにして答える慶子だが、菊丸は執拗に大事な部分に指を這わせ、時折ツンと引っかかりを突くようにして、また同じ質問を繰り返してくるのだ。
「またまたぁ。ほら、行きたいなら、行きたいって言わないと。さ、先生」
「うあっ、あ、あっ! あ、アンタって子はぁっ、あ、ああっ! ひ、人をどれだけ‥オモチャにぃっ、い、いい~っ!!」
 M字型に開いた両足がブルブルっと震え、爪先がキュッと閉じ合わされて足袋が皺を作る。殺意さえこもった光を宿して菊丸の睨み付けるも、そんなだらしなくもはしたない格好のまま、泣き喚いていてはいかに桂木慶子とはいえ怖くもなく、むしろ可愛らしいだけであった。
「でへ、オモチャもなにも先生はぼくのものだって言ってるでしょ。それなのに他の男とお見合いなんてしてさ」
「わ、わたしはアンタのモノじゃないわっ! あ、あ、あっ!」
「でへ。いくら怖い顔したって、こんな格好してるんじゃ怖くないもんねえ♪」
「くっ、うっ! あ、はぁっンっ! あ、あとで‥おぼえっ、あ、ああっ! あ、あっ! いやっ、いやっ! ひいぃぃっ!」
 可愛らしく足を開いて泣き喚きながら、それでも後のお仕置きを意識させようとする桂木先生だったが、乾布摩擦の前に仰け反り、腰を突き出し、さらにはしたない格好になって教え子の目を楽しませてしまうのである。
「え~、あとでなんですかあ? もしかしてもっと可愛がって欲しいとか?」
「そんなわけ‥っ、そんな‥っ! はぁッ、ンッ、んっ! あ、あ?! そ、そこ‥っ、そこはだめぇっ! い、いやっ、触らないでっ」
 おぞましい菊丸の言葉に桂木先生の悲鳴が重なる。指先がお尻の谷間にまで忍び込み、その窄まりを刺激してきたのだ。
 本当なら嫌悪感しか感じない場所なのに、慶子は紐状パンティの上から指で触れられて甘く疼くような感覚を覚えてしまう。それだけに抗いも強く激しいものになる。
「い、いやっ、いやよっ! そ、そこだけは‥許してっ、お願いっ! あ、アンっ、そんなとこで‥っ、あ、だめっ、だめっ、だめえっ!」
「えへへ。今日はまだこっちは可愛がってあげてませんでしたからね~♪ 先生もココがずいぶん感じるようになってきてるし、遠慮なんかしなくていいんですよ?」
「え、遠慮なんて‥、してない、わよっ! あん、アァアンっ! だめっ、ほんとにそこだけは許してっ! 自分じゃなくなくなっちゃう‥っ」
 無理矢理覚えさせられた感覚。菊丸にさえ出会わなかったら知らないままでいられたソコへの刺激に、しかし慶子は自分でも驚くほど順応してしまっていた。
 恥ずかしくて堪らないのに、悔しくてしょうがないのに、さんざん教え子の指で、舌で苛め抜かれて菊の蕾を開花させられてしまったのだっだ。
「本音を聞き出すなら自分じゃなくなっちゃった方がいいですしね~♪」
「そ、そんな‥っ、あ、あんたって子はわたしをどこまで‥、ハァっ、んっ! く、うっ、うぅんっ! や、やっン、ヤアん! は、入って、きちゃ‥うぅっ!」
 指先が侵入してくる感覚にブルっと震え、背中を弓なりに反って愛らしい悲鳴を上げる。ジクジクと疼くソコを指先に侵される感覚は何度味わされても受け入れられない。それなのに拒むことも出来ずにソコはあっさりと開いてしまうのだ。
「うほほ~。先生のココもほんと慣れてきましたね~。さすがはぼく専用ですな。お見合い相手もまさかこんなとこまで感じちゃうなんて思わないだろうし♪」
「ふ、ふざけ、ない‥でっ! わたしのソコはぁ、あンっ、は、あっ、き、菊丸くん専用なんかじゃ‥っ、な、い、イィッ! あ、あふぅンっ! や、やっ、やめっ、グリグリしちゃ駄目ぇっ!」
「む。ぼく専用じゃないってことは、やっぱりお嫁に行ってお見合い相手にもこんなことさせる気なんですねっ! くぅ、せっかくここまで育てたのに。お父さんは悲しいですぞ!!」
「ひっ、くぅぅっ! や、ぁっ! だ、誰も、そんなことイッて‥あ、アアッ! やめっ、てぇ‥、こ、これ以上、育てちゃいやぁっ!」
 菊丸の嫉妬混じりの激しい指責めに腰を跳ね上げ、喰い込んだパンティをずらされて苛められてしまっているお尻の穴が丸見えになっていた。指先がグリグリと動く度にソコがヒクつき、くびれた腰をいやらしくくねらせてますます腰を突き上げてしまう。
(あっ! あっ! お、お尻が‥っ、ひ、開いちゃ‥ぅうぅっ! また育てられちゃう‥っ)
 慶子の脳裏に山の谷間に咲く蕾だった菊花を荒そうとする悪い虫から守り、愛情を持って肥料をやり、水を撒き、形を整えてここまで大きく育てあげた大輪の菊花を愛でる菊丸の姿が浮かび上がる。
 その光景がいつの間にかM字型に足を開かされ、紐状パンティの隙間からお尻の穴を指で責め抜かれている自分の姿と重なってゆく。
 こんなところを育てられてしまっているのに、足を閉じることも出来ず、白い足袋の爪先を踏ん張って腰をくねらせてしまっているいやらしい姿。
 菊丸の言うとおり自分の体が自由にならず教え子のオモチャにされていることを痛感する。

 こ、こんなこと毎日、続けられたら‥っ、わたしどうなっちゃうのよっ!?
 今日のこのわずか二時間足らずの間にも、こんな‥パンティーを食い込まされた恥ずかしい姿ではしたなく足を開いて泣き喚かされ、扉の向こうには見合い相手がいるのに教え子相手に腰を振ってしまう体にされちゃってるのに‥っ!
 このままじゃ、ほんとに菊丸くんの思うとおりにされちゃうのに、だめえっ、腰が動いちゃうっ、声が出ちゃうっ、ああンっ、ほ、ほんとにお尻で感じるようになっちゃうぅっ!!

 常識的な感性と理性に優れる慶子にとって、そんな変質的な責めで感じてしまうことが悔しくてならない。けれどいくら悔しくてもお尻がどんどんいやらしく育てられていることを意識させられ、この先教え子専用のモノになってしまう未来が浮かんでしまうのだ。

 淫らな想像にゾクゾクと身体が震え、25歳の女教師の理性を浸食してゆく。すでに堤防の決壊は限界近く、どんなに我慢しようとしても大股開きにされた両足はヒクヒクと動き、両手は畳に爪を喰い込ませて、何かに耐えるように力を入れ続けている。
 白い肌にはびっしりと汗が浮かび、とろ火で煮込まれたように火照り上気していた。
 なによりも限界を思わせるのは脂汗を浮かばせて、額に頬に首筋にばったりと髪を張り付かせ、きつく眉根を寄せて目を閉じ、白い歯並びを見せて喘いでいる美貌だろう。
 普段、教鞭をとる凛々しい姿を知らなければ、いまこうしている慶子をとても女教師だと思えない悩ましさだった。
(うひょひょ~、我慢してる先生の可愛さは格別ですなあ♪)
 こうして口惜し泣きしながら我慢しようとする先生の表情を堪能するために、お尻の穴をわざわざ最後に取っておいたのである。
 目の前で悶え狂う担任教師の姿を楽しみながら、もはや桂木先生がこれ以上耐えられないことを見抜き、いよいよ最後のトドメとばかりにグイッとこれまで以上の強さでパンティーを引っ張り上げる。
 しゃここっ、と大事な部分を勢いよく擦り上げ、女の最大の急所をも刺激してゆく。
「っ! っ、あ、あっ!」
 慶子は最大級の衝撃に襲われ、目を見開き口をいっぱいに開いて首を引き攣らせた。
「でへへ。先生がどっちのモノか、わかりました?」
 どこまでも冷静に楽しそうにニヤニヤと笑いながら、勃起乳首を扱き、お尻の窄まりにまで指を入れる念の入った責めに女教師は恥ずかしげに頷き、き、菊丸くんっ、わ、わたし、い、いきますっ! お嫁にいきますッ! と扉の向こうの見合い相手ではない。七つも年下の少年に向けてはっきりと口にしてしまう。
「よく出来ました♪」
クスリと優しい笑みをこぼし、ようやく思い通りの答えを返した担任と唇を合わせてあげるのだった。

 ちょうどその時である。
 菊丸を探していたいずみが茂みに放置されていたままの着付けの先生を発見し、奇しくも桂木先生と同じように肩を貸し、着付け教室までを歩き、扉を開いたのだ。
「うん? きみたちは?」
「あ、関係者の方ですか? 着付けの先生が腰を痛めちゃったみたいで‥」
 教室に入るとなかなか整った顔立ちの男性が立っていた。しかしその男性はいずみの説明に、着付けの先生なら控え室にいるはずなんだが、と首を捻っている。
「慶子さんもその先生に着付けを直してもらって‥」
「え、慶子さんって、まさか桂木先生‥っ?」
「桂木慶子先生を知ってるのかい? じつは今日はぼくとのお見合いでね‥ははは、結婚を考えてくれているようなんだよね」
 桂木先生の関係者と思ったのか、照れながらもさっきから扉の向こうで言ってくれていた、お嫁に行くという慶子の言葉をそのままいずみにも告げるのだが、この突然の訪問者は顔色を変え、講師控え室の扉へと走り出していた。

 バンッ!

 ノックをする時間も惜しいと勢いよく扉を開け放つ。
「なっ?!」
 出迎えの声にいずみも、あとに続いて入ってきた見合い相手も絶句し立ち尽くしてしまう。
 畳部屋の中央では胡座をかいた菊丸に背中を預け、大胆にM字型に足を開いた桂木先生の姿が。
 その格好がまた凄まじい。着物は脱がされ和装と呼べるモノは足首から先を包む白足袋だけ。あとは圧倒的な存在感を誇る美麗なバストも丸出しのパンティー一枚の姿だった。もっともそのパンティーはほとんど紐と化しているうえ、大事な部分にむごいくらい食い込んでいるのではあるが。
 一方の菊丸は乱入者にすっかり慌てふためきさっきまでの余裕を失っていた。
「ちょっ、先生?! いずみちゃんたちが‥」
 そんな菊丸の様子にも気付かず、慶子はただ首を捻って教え子にギュウッと腕を回し、甘えるように頬をすり寄せながらひたすらに「菊丸っ、きくまるうっ」と泣きじゃくっている。
「先生っ! いずみちゃんたちが見てるってばっ?!」
「?! そ、そんなこと言われたって、わたし、もう‥っ」
 菊丸に促され、ようやくいずみたちに気付いても、もういまさら止まることなど出来ないところまで追い立てられてしまっているのだ。
「あ、ああン、み、見ないでっ! 見ちゃいやあっ! だめっ、もうだめえっ!」
 いずみだけだなくお見相手を前にしながら、慶子は一際甲高く泣きじゃくると紐状パンティが喰い込んだ大事な場所をさらにはっきりと見えるようにM字型に開いた両脚の内側はピンと突っ張り、白い足袋の爪先はキュッと閉じて宙に浮き、ブルブルと小刻みに摩擦させたまま全身を息ませた。
「け、慶子さん‥?!」
 お見合い相手が信じられないといった表情で、年下の少年相手に恥を晒そうとするのを呆然と見つめる中。
 慶子はうぅっ、と呻くと白い喉を見せて仰け反ると、いずみたちの前で腰を淫らにうねらせながら控室いっぱいに少年に躾けられただろう言葉が響き渡った。それはさっきまで見合い相手が扉越しに嬉し涙を零してまで聞いたものなのに、いまは信じられない、信じたくはない絶望を突きつけ、ついには力尽きたように教え子の肩に頭を預けて気を失ってしまう。
「‥あちゃあ」
 さすがにやりすぎたかと片手に顔を覆う菊丸。

「う、う~ん‥」
 呻き声と共にバタンと床に倒れる音が聞こえた。気絶から覚めた着付けの先生が控え室の光景を覗き、あまりのことに再び気を失ってしまったのだった。
 それをきっかけにようやく呪縛が解けたいずみが着付けの先生の元へと駆け寄り、介抱しながら顔を真っ赤にして着付け教室全体を震わす叫びを上げるのだった。
「だ、大丈夫ですかっ? も、もうっ、き、菊丸うぅっ! なにやってるのよ~~~~~っ!!」


「見合い場所にまで乗り込んでくるなんてとんでもない男だね。そんなに桂木先生のことが心配なら、ほれ、そこでずっと見張ってるがいいさ」
「ちょっ、わ、そんなっ、い、いずみちゃん、桂木先生っ、た、助けてよ~~?!」
 校庭に建つ掲揚台を苦りきった表情で見上げる園長の視線の先。簀巻きにされてぶら下がる菊丸が悲痛な叫びを上げながらブラブラと揺れている。
 しかし園長はもとより、いずみも桂木先生もフンと鼻を鳴らして見向きもしない。
「ぼ、ぼくのおかげで結婚しないですんだんでしょ~?!」
「あんたのおかげで大恥かいたわよっ!」
 見合い相手はいまだに桂木先生に未練があるらしいが、さすがに事の次第を聞いた向こうの両親から縁談は進められないと、断ってきていた。
 顔を潰された園長もなにか言いたげではあるが、菊丸の行動力に呆れ果ててもう桂木先生に見合いを勧める気もなくなってしまったようだ。
 桂木先生としても教え子への監督責任、なにより自身の油断にただ頭を垂れるしかなかった。が、これで結婚はしないで済むと、ホッとしてしまったのも事実ではある。
 だからといって菊丸に感謝の気持ちなど起こりはしないのだが。
(‥わたしがほんとに結婚できなくなったらどうする気なのよ‥?)
 いくら結婚させたくないからといって、あんな形で邪魔をされ続けば誤解が広がるばかりだ。言って聞く相手でもない問題児を見上げ、ふと脳裏にとんでもない想像が持ち上がり、慶子はブンブンと頭を振っておぞましい未来予想を追い出した。
「先生、どうしたんですか?」
「え? い、いえ、なんでもないのよっ?! ちょ、ちょっと考え事してっ」
「?」
 慶子の慌てように怪訝な表情を浮かべながらも、園長と菊丸へのお仕置きの相談に戻るいずみにホッと胸を撫で下ろすと、改めて問題児を見上げる。
「先生はぼくのモノなんだから結婚なんてさせないぞ~?!」
「誰がアンタのものなのよっ!?」
 大した根性で風に揺られながら、なおそんなことを叫ぶ菊丸に慶子も眉を上げて叫び返す。
(まったくもう。もう少し普通にしてくれれば‥、って、なに考えてるのよ、わたしは?!)
 見合い会場で強要された選択肢。一時凌ぎとはいえ園長も太鼓判を押した優良物件より、あんな不良物件を選んでしまうなんて。
 ついさっき、振り払ったおぞましい未来予想図が再び脳裏に浮かび上がる。
「ああ、もうっ! なんであんな奴のことでこんなに悩まないといけないのよっ!」
「‥ほんとに大丈夫ですか。先生?」
「だ、だ、大丈夫っ、わたしは普通よっ、普通!」
「は、はぁ‥?」
 もし心を読んでいれば「普通、ですか?」と呆れるしかない女教師の心情に気付かないまま、いずみは園長と合わせて問題児へのバンジージャンプを決行するのであった。
「うっぎゃああああああああっ!!」

まったくもう、こうやってどこかに縛り付けておかないとホントになにするかわからないんだからっ!

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コメント

  1. 匿名得雄 says:

    また読めて嬉しいです。乳首責めに乾布摩擦、とどめのアナル調教と桂木先生の弱点が全部責められ良かったです。
     見合い相手に見られたのはお尻の穴に指を入れていたところだったような気がしたのですが、加筆修正されたのですか。
    桂木先生が修学旅行でイタズラされる作品がまだあったと思いますが掲載していただければ嬉しいです。

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >匿名得雄さん
      修正はいつものことということで。
      修学旅行のアレもどこかに埋没中でして。
      アレがちょいちょい書き下ろしてる修学旅行モノの最終日という扱いになってます。

  2. cat says:

    桂木センセの「白足袋に着物用のヒモパンティー」だけで、ご飯三杯いけます。
    その格好のまま、菊丸に指で弄られるとは。
    もう、タマリマセン!

    • 虎馬屋@管理人 虎馬屋@管理人 says:

      >catさん
      白足袋、いいですよねえ。
      あれ履いた状態で先生からガシッと両足絡ませてもらったらご飯六杯はいけます(無駄な対抗心