春の運動会。菊丸と観戦していた桂木先生のもとに100m走優勝の報告をしにいずみが駆け寄る。綱引きしか出ないという菊丸を千春が障害物競走に連れ出すのだが、当然のように暴走した菊丸になぜか乳首にストローをハメ込まれてしまう千春。
保健室で桂木先生の治療を受けるのを覗き見ていた菊丸は勢い余って衝立を倒し、胸に間違ってボンドを塗っていた先生とくっついてしまった。
そこに仮装行列参加の放送が入り、サボれない先生は菊丸たちを協力させて急場をしのごうとするのだがパンティを使った乾布摩擦に前後を失うほど感じてしまい‥
感想
先生の魅力溢れるド変態回。
いずみが菊丸と先生に報告をするということは二人はいずみの100m走を観戦していなかったということであり、先生は菊丸という迂闊に近づいては危険な(後述)生徒と共通の知り合いを無視して二人きりを楽しんでいたということになります。
障害物競走での暴走でいずみは菊丸に怒気を向けていますが、先生はこの辺りを見逃し千春を保健室に連れて行くに留めています。もはや言っても無駄と悟っているのでしょうか、菊丸への小言はありませんでしたが、千春へは「気をつけなくちゃ駄目よ。うかつに近づくとなにされるかわからないんだから!!」と窘め、菊丸を「ただのエッチとちがうんだから!! あの菊丸ってのは」と断じています。
その問題児と二人きりでいた自分はなんなのでしょうか。
保健室で覗きをしていた菊丸とボンドでくっつくことになるのですが、ここでも覗きに対するお咎めはなし。怒りの焦点はそこではなく、菊丸の乳首評という教師としてより女の部分が勝る辺り、先生の菊丸への態度が伺えるところです。
次いで職員参加の仮装行列に菊丸たちも巻き込むのですが、生徒を自身の都合に巻き込むのを良しとする問題教師ぶり。発想が菊丸のそれとほとんど変わらない似たもの同士です。
ただしこれは菊丸のせいでもあるので先生ばかりの問題でもなく。千春ちゃんは可哀想ではありましたが。
むしろ問題は先に述べたようにこの事態に至ったのは障害物競走からの菊丸の奇行であり、覗き行為であるにも関わらず、文句をつける菊丸に先生は叱りつけるでもなく、少しは責任あるんだから!! としている点でしょう。
先生は千春への悪戯や覗きを見逃し、自身とボンドでくっついているという点を問題視しているだけなのです。
甘いというかなんというか。千春への戒めも自分には当て嵌めていないようです。
この甘さが自己に振り返り、乾布摩擦という悪戯を受けてしまうのは自業自得というべきか。
さてこの乾布摩擦。
いずみにしろ千春にしろ似たような攻撃を受けそれ相応の反応も示しているのですが、さすがにここまではっきりと菊丸に敗北を認める描写はなく、大人の女の貫禄を見せつけました。
ただだらしないだけとも言えますが。
そして生徒たちの前でこれだけの恥をかかされても先生は菊丸と断絶するでもなく、じつに菊丸が転校するまで交流は続くのであります。
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