あれやこれや 桂木先生編 5

女としての桂木先生

 これまで桂木先生の主だった点を挙げてきましたが、ハートキャッチという作品の特色として避けては通れない部分で桂木先生は一番目立った特徴を持っています。

 それが感受性の高さです。

 作品を読み返せば分かるとおりですが、じつは前半後半と菊丸の悪戯の度合いは相当な開きがあり、また後半にはゲストヒロインがほとんど登場しなかったという事実を差し引いても、菊丸の悪戯に対し明らかに感じていると言った描写を見せるヒロインはそう多くありません。

 前半においては新婚さんいらっしゃいにて登場した新婚夫婦の矢野まなみ、後半では生意気中学生水田ユキ程度です。
 この2人にしてもまなみは菊丸を意識しておらず嫌悪感が先に来ていたらその反応はどうだったかという疑問が残り、ユキにしても気持ちよさそうにしているという反応に留まりました。

 三人娘の中で言えばリンダは多少そうした描写がある程度。いずみは後半は相応量。突出しているのが千春です。
 菊丸をしてすぐ声を出すんだからとお仕置きをされ、先生からもフツウじゃないわねと言われ、いちいち声ださなくていいのよ‥‥と呆れられてもいます。

 そんな桂木先生といえばジャングル風呂回では直接の悪戯が少なかったこともあり、その片鱗を見せることはありませんでしたが、2回目のゴルフゲーム回からは菊丸の悪戯に際立った反応を見せ、風邪薬に拠る強制睡眠状態でもしっかりと反応していました。
 そして運動会ではこれまでのヒロインたちが菊丸の悪戯に声を上げるなり、どう反応してよいのかわからないといった形だったにもかかわらず、その禁忌を破るように「あ‥‥あん そんな─頭の中がかすんで‥‥きちゃう‥‥!!」と訴え挙げ句に力尽きるという描写まである始末です。

 厄介なのは同様の感受性の高さを持つ千春は、そも性知識に疎く年齢的にも経験が不足し、かつ悪戯相手に好意を持っており、肉体の反応に対して忌避感を持ち合わせていないということです。それ自体が問題だという議論は置いておくとして。

 対して桂木先生といえば大人としての自覚を持ち、なにより菊丸を問題児と認識している立場の聖職者でありながら、肉体の反応に抗うことが出来ていないのです。
 まして作中、千春にいちいち声ださなくていいのよと呆れた様子を見せ、フツウじゃないと言った舌の根も乾かぬうちに、菊丸の悪戯の一つ一つに声を上げて屈したのですから呆れるしかありません。

 千春と桂木先生のどちらの感受性が豊かであるかは議論の余地があるとは思いますが、やはりあの年齢、社会的立場を考慮して考えると先生に軍配が上がるのではないでしょうか。

 続く

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コメント

  1. Maxwell より:

    お、おとなですから!
    当時の少年誌で○っちゃうとはすごいですよ。w

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >Maxwellさん

       おじゃまユ~レイくんでも犬に憑依した主人公がとんでもないことやってましたね。
       あれでわりと管理人の方向性が決まった気がします。

  2. コォコォ より:

    そりゃ先生みたいなキャラを無理矢理罠にかけていく方が菊丸も楽しいんじゃないですかねぇ。
    いかにして崩してやろうかと( *´艸`)