あれやこれや 桂木先生編 6

桂木先生と菊丸

 長くなります。

 基本的な対人関係としては教師と教え子という関係になります。
 (一応の)設定として担任教師になりますが、先生の側から見た菊丸はやはり教え子であり手のかかる問題児です。

 ここで問題にしたいのが、桂木先生と菊丸が時折見せる幾つかの矛盾した反応です。

 まず温泉旅館で桂木先生を発見していずみは、遠目というのもありますが桂木先生と断定するまでに至りませんでした。
 しかし菊丸はといえばひと目で桂木先生だと断言しています。
 これは菊丸のスケベぶりを考慮にいれれば驚くことではないと思えますが、じつは菊丸。個人的な認識率は非常に低かったりします。

 例えばイトコの織田ひとみの久しぶりの再会は当人と気付かなかった。またさらにその後の再会でも成長したひとみを一瞬誰かと思ってもいます。
 ひとみの成長ぶりを見せつける一幕ではありますが、女好きという側面から見ると首を傾げる場面です。
 そもそもハートキャッチでは再登場するヒロインが少ないのですが、それでも中学から後輩になった水田ユキも相手からの自己紹介から下着を連想して認識し、同様に再登場組ではありませんが、教育実習生の早瀬歩も下着を見てから思い出しており、容姿で認識するというより悪戯などで関連付けをしているのが菊丸です。

 その菊丸がひと目で桂木先生と名前まで含めて一致させているのだから、これはかなりのことだと思われます。

 再会組として秋山婦警、水田医院の看護婦村岡潤子は記憶を一致させていますが、彼女たちは警察官の制服、水田医院の看護婦という紐付けがなされていたのが大きかったのかもしれません。

 そしてこれについては桂木先生も同様です。

 いずみたちを認めた際も「たしか‥‥」と確認しつついずみたちを呼んでいましたが、菊丸にかんしては隠れている菊丸からいきなり浴衣を捲くられ驚いているという状態でも一瞬で菊丸を認めているのです。

 赴任間もない新任教師がとくに接点もない(はずの)一男子生徒をそのような状況で素早く判断できる、それもコンタクトレンズのない状態で、と考えるといずみたちと菊丸とで桂木先生の中で差があるように受け取るのも止む得ないと思えます。

 またこの後でコンタクトレンズ探しの事故で教え子と裸でいることを園長先生に誤解されるのを防ぐため、桂木先生は菊丸を泡だらけにして自身にしがみつかせて難を逃れようとします。
 この考え方自体がおかしいのですが、それさておき。
 大前提として桂木先生は男子生徒と裸で一緒にいること、が問題であるときちんと認識しているのです。だというのに、すぐ隣の男性浴場に追い出さず一糸まとわぬ姿になっているのです。

 一応、菊丸の悪戯に嫌がってはいるので、裸を見られてよしというわけではないようですので、ここは単純に濡れたままで外に放り出すことを厭うた結果だと好意的に解釈しておきます。

 ボディーでゴルフゲームではこのように教育者として誤解を受けまいと奮闘しているにもかかわらず、お見舞いという名目があるとはいえ一度は裸のお付き合いを誤解されるのを忌避した相手をまだ私的な付き合いを続けている様子が描かれました。

 さらに運動会ではジャングル風呂、ゴルフゲームとすでに相応の被害に遭い、菊丸の本性も理解した上で運動会の観戦を菊丸としています。
 しかも千春へ悪戯をした事実を承知しながら、そのことへの言及はなく─これは千春の治療を優先し、お小言はいずみに任せたと解釈できますが─そこから自分たちを覗いていたという事実が発覚してもやはりその行為は黙認していました。
 ここで桂木先生が怒りの表情を浮かべるのは乳首が大きいと評されたときで、菊丸に自分の女の部分が貶されたと考えてのことと思うとその反応のズレに頭を抱えたくなります。

 この事故で予定していた仮装行列の参加が危ぶまれ、また一計を案じて菊丸たちを巻き込んで難を逃れる桂木先生ですが、このとき菊丸の愚痴に「あなたにもすこしは責任あるんだから!!」と初めて菊丸を諭していますが、明らかに原因は最初から最後まで菊丸のせいです。
 さすがにこの後の乾布摩擦までは許せるものではなかったらしく、率先してお仕置きを指揮する立場になっていましたが。

 続く

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コメント

  1. Maxwell より:

    確かに認識力弱いはずですよね。
    さすがの着眼点。
    続きに期待です。