あれやこれや 桂木先生編 7

桂木先生と菊丸 2

 これまでの先生の態度を振り返ると。

 そもそも先生は本当に菊丸を危険と認識し悪戯を嫌がっているのか。

 という疑問が浮かびます。

 実質的な桂木先生登場回最後の指人形劇ではもう学校行事や見舞いなどといった先生の側からすれば仕方のない付き合いから、完全に私生活の部分で菊丸と交流を深めていました。

 しかもこのときの服装はこれまででも最も露出度が高い─胸元は大きく開きノーブラ、スカートは驚くほど短いものです。
 これが危険人物と認め、悪戯の被害を受けていた人間の服装だとはとても思えません。

 結果としてこの服装が仇となり、菊丸の悪戯を受けるきっかけとなるのですが、ここでも「ち ち 近よるんじゃな──い!!」「カセットをとるふりしてちがうことするんでしょ!! そう何回もおなじ手に‥‥」とどうにも矛盾した対応を見せています。

 さらにここで騒ぎを聞きつけたいずみがなにかあったのかと声をかけられても、「あ ううん なんでも──」とすぐに助けを求めません。
 これも菊丸の危険性を理解していながら、なぜと悩むところです。

 指人形回は桂木先生の菊丸へのおかしな対応が顕著で、このカセットテープによる悪戯のせいでカセットテープはもとより小道具の桃まで使い物にならなくなってしまうのですが、ここで菊丸お得意の「ぼくに任せて」と続き先生はお尻を丸出しにして桃の代わりを務めるに至ります。

 まあ、それは良しとします。
 桂木先生以下、幼稚園児たちのためにと行動をしているわけで他に案がない以上菊丸に従うしかありません。
 問題はここで桃を拾い上げる役が菊丸だったということです。

 舞台進行役は千春が、小道具の桃は先生が(笑)、残る2人のうち桃に直接触れるおばあさん役と主役の桃太郎も菊丸が兼任しています。
 いずみは菊丸の横に座り込み桂木先生を励ます役でした。
 桃の身代わりで桂木先生に振られていた役を菊丸が代役し、一人二役まではわかります。
 しかしそうなると急な身代わりでも代役が出来るというくらいには練習をしてきたということになるわけで、桃に直接触れることになるおばあさん、桃太郎はいずみが兼任するべきだったはず。少なくともそれを先生から訴えるべきでした。おじいさんはどこ行った問題は置く。

 この時点で先生はいずみに助けを請うという選択肢を二度放棄しており、それはそのまま菊丸の悪戯を自ら受け入れるという結果に繋がります。

 これ以前にいずみの助けを期待するよりも、桂木先生が教え子と私的交流を深めず、校内でも必要以上の接触を持たなければ菊丸が罠を仕掛けない限り、悪戯の被害に遭う確率が減るのは間違いがありません。

 ですが現実はこれまで何度も悪戯を仕掛けてきた問題児を遠ざけることなく、私生活でも交流(校外活動での指人形劇の練習)を重ね、そして指人形劇用の小さな舞台では密着することはわかりきった当日、隙きだらけの服を装ったという事実が残ります。

 そして桂木先生の不可解な行動はまだ続きます。
 けっきょく菊丸の悪戯のおかげで今度は舞台まで壊れてしまう事態に陥りました。
 惨状の確認に床に倒れた菊丸へ声を掛ける先生ですが、いまだ下着は脱ぎかけ、そのうえ菊丸の上に跨ったままという状態でした。結果として顔を上げた菊丸の眼の前には先生の‥‥。

 はっきりと見られたという描写とはなっていませんが、どう見てもそういった状態です。それでも先生は咎めもせず、現状の確認を優先させ、かつこの事態を招いた菊丸を叱るでなく、またも「ぼくにまかせて」と言い出した菊丸を信じてしまう有様です。

 先生と菊丸の奇妙な関係は、しかしここで一旦幕を閉じることになります。

 続く

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コメント

  1. Maxwell より:

    確かにいろいろ矛盾した行動ですね…。
    なんとかは盲目とはいいますが、どうでしょうか。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >Maxwellさん

       いずみちゃんもまあ矛盾はしてるんですけど、立場違いますしね。