「夜回り見回り大騒動!? の巻」

今日はわたしたち、お祭りにきてるんです。
けっこうな広さの公園に並ぶ夜店や盆踊りのやぐらに提灯の明るさが夜空を照らす光景に、日本に憧れるヤンキー娘リンダが目を輝かせる。
「オウ、ヤッパリ日本ノオ祭リハスバラシイデース」
「うんうん、素晴らしいですなあ」
と、浴衣姿のいずみとリンダの後ろに張り付いて、下着の線でも透けていないかと形の良いお尻の形を凝視する菊丸も健在だ。
「どこ見てるのよ、アンタはっ!」
「ってえ?!」
不埒な視線に気付いたいずみの鉄拳制裁に蹲ったのも束の間、何事もなかったように「ひどいなあ、いずみちゃん」などと横を歩きだすのに。
「まったく、アンタってやつはほんとにもう‥」
呆れきったいずみの溜息も気にせず、キョロキョロと可愛い子でもいないかと辺りを見回していた菊丸が、おやと小首を傾げ。
「あれ、もしかして桂木先生じゃ‥?」
人混みの中、菊丸が目ざとくも自分たちの担任教師の姿を見つけると向こうもこちらに気付いたのか、近付いてくるのをいずみたちも確かめた。
「おーい、桂木せんせ‥っ、むぐっ?!」
大きく手を振り挨拶仕掛けた菊丸の口を塞いだのは、冷や汗を垂らすいずみだ。
「ちょっと菊丸くんっ、桂木先生だって先生なのよ? 遊びに来てるのを見つかったら」
「そ、そうでした。とりあえず逃げよう!」
ついついいつものノリで接しかけたが、以前生活指導の岩沢先生に追いかけられた苦い記憶を思い出すと逃げの一手に切り替えるのだった。
「ここまでくれば安心‥って、あれ、いずみちゃん?」
日頃の不摂生がたたり、肩で息をしつつも逃げ切ったと辺りを見回し同級生に声をかけたところで返事がない。
「あちゃあ、どこいっちゃったんだろ」
逃げる途中の人混みに互いの姿を見失ってしまったのだ。
「しょうがない、探しに行きますか」
せっかくの祭りの夜を一人寂しく過ごしたいわけもなく、いずみたちの姿を求めてもと来た道を戻ってゆくのだった。
「う~ん、いないなあ。こう人が多くちゃ見つけるのも無理かなあ」
首を廻らし、いずみたちがいないかと探してみても目当てがそう簡単に見つかるわけもない。もう帰ってしまおうかと諦めかけたところで。
「見つけたわよ、菊丸くん」
「え、いずみちゃ‥んん~~~っ!?」
背後からかけられた声に振り向いてみれば、そこには探していた同級生たちではなく、逃げていた担任教師桂木慶子が立っていたのである。
「か、桂木先生ッ!」
「やっぱりさっき逃げたのは菊丸くんたちだったのね?」
「そ、それは‥えっと、ぼく用事を思い出したのでこれで‥、ぐぇっ!?」
「逃さないわよ。 それで他のみんなはどこにいるのかしら?」
逃げ出そうとする菊丸の襟足を掴み、いずみたちの姿を探す女教師。
どうやらいずみの予想通り、遊びに来ていたのではなく教師として夜遊びをする生徒たちを見回りに来ていたということらしい。
続きはfantiaから
コメント
新作ありがとうございます。原作を懐かしく思いつつ菊丸のスケベがパワーアップしているのが楽しめました。ただ桂木先生と菊丸の関係がばれたとするなら心配です。
>匿名得雄さん
もうここまで来るとパゥワーアップつか、ただアレなだけですね。困ったもんだ。桂木先生との関係は岩沢先生、目が悪いので大丈夫らしいです。
祭りの夜の神社森。
ソコは恋人たちのハッスル場と相場が決まってますね。
センセも躾が大分進んだようで、菊丸好みのティーを選んで穿いてくるとは。
もう、いつでもどうぞ、って感じ?
いつも虎馬先生の簡潔でかつ的確な描写、表現。
勉強になります。眼福です。
>catさん
ハッスルハッスル。
桂木先生は基本なに考えてるんだ的な服を選んでいる印象しかありませんね、原作。なので二次創作はさらにアレ。
ええと描写その他はなんつーかほんと語彙力少ないなって。エロだからね、ちかたないね。
なにをやってるってナニをやっているんですね、ええ。w
服の選択基準は個人的には須原いいと思います。
校長先生とかに怒られないのかなあ。
開放的なプライベートビーチとかに行くことになったら、すごい水着を着てきそう。w
>Maxwellさん
な、なにー?!
ってもんです。
まぁでも実際先生の服装というか下着選びは初登場からちょっと頭おかしいです。
実質最後の登場でもノーブラボイン打ちかましてましたし。
水着なんかはいずみちゃんがバストを大きくしようとしたときのVフロントみたいなの着そうですねえ。
うおおっ、新作っすかぁ!!?
……ま、実は2日前には気付いていたのですが。
読みたい読みたい読みたい~~、けど仕事が~!
いえね、10分20分なら読む時間は作れるのですが、ちゃんとしっかり時間を作って読みたい訳ですよ、師匠の作品は。
松岡修造ばりに向き合って二時間くらいかけて真剣に向き合いたいわけです。
だからあと2日ばかり我慢してから拝読させていただきます。
※チラッと思わずスクロールしてしまいましたが、おそらく先生作品かと。あー、楽しみ楽しみ、けどここはグッと我慢して2日後あたりに真剣に読ませていただきます~
管理人さま
先日はご返信ありがとうございます。
今回は慶子先生ですね。
先生は知らず知らずの内に「病気」になっていたのですね。
かなり重病の様子ですね。
ビッチですね。
でもそんなかわいい先生が大好きです!
>かめさん
不治の病なんです。
可哀想ですね。
とりあえず菊丸からの定期的な治療が必要みたいです。
まあドビッチなのでちかたないですね。
拝読しました。楽しめました、ありがとうございます!祭りの喧騒が微かに聞こえる薄暗い静寂の雑木林。いいシチュですね!
岩沢先生の存在が羞恥に拍車をかけて、やり取りがとても良かったです。
……毎回思うのですが、先生がいい感じになってきた所でいつもいずみちゃんに邪魔されてしまう。
頼むから邪魔しないでくれ~って思ってしまいます、仕方ないんだろうけど。先生に悪戯する前にいずみちゃんを木の幹に縛りつけてから、頑張ってくれ、菊丸!って思ってしまいます(^_^;)
>コォコォさん
あいかわらず多忙なご様子。
いずみちゃんいないと先生に限らずみんなあっさり堕ちちゃうのでちかたないのです。
逆にだからこそおいずみちゃんも簡単には堕ちないのが大変都合が宜しいのでした。
加筆ありがとうございます。桂木先生のお尻の穴がこれ程感じやすくなっているとはやすくなっているとは驚きです。先輩教師の前だから責任感やらで耐えられると思ったのは甘いですね。菊丸が卒業したら誰がかわいがってあげるのか、気になります。本文中にあるように自分で欠かさず勉強しているとすれば超ビッチ確定だと思います。
>匿名得雄さん
ビッチなので(意味深)お尻も感じやすいのです。