ハートキャッチいずみちゃん SS_12

小説管理人作品
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「試着室でドッキリ!の巻」


こんにちは、今日は菊丸くんとデパートに買い物に来てるの。

「ふえ~、いずみちゃ~ん、まだ買うの~」
 両手に荷物を抱え、疲れきった声を上げる菊丸。
「文句言わないの。男の子でしょ」
 品定めをしつつ振り返ったいずみは呆れた顔で同級生をたしなめる。
 二人は文化祭の実行委員に選ばれ、そのための買出しに出向いていたのである。

 

「男だって疲れるものは疲れるんだよ~。」
「なに言ってるの、文化祭までもう時間がないんだから。早く済ませなくちゃしょうがないでしょ」
 とはいえ、確かにあれだけの荷物を抱えて待たせるのも可哀想ではある。
「もう、しょうがないわねえ。いいわ、もうすぐで終わりそうだし、菊丸くんはしばらく休んでていいわよ」
 その言葉に救われたように、喜色を浮かべた菊丸だが、もちろん帰りには荷物持ちとして役に立ってもらうけどね。と最後に付け加えられた一言の前に打ちのめされるのであった。
「疲れたなあ。もう、いずみちゃんも人使いが荒いんだから‥ん?」
 買い物はいずみに任せて、缶ジュースを飲みながら休息をとる菊丸の視界に、ふと見覚えのある人影が入ってきた。
(あれは‥たしか‥)
 エスカレーターを上がっていく女性は、下から見上げると思わず下着が覗けそうなミニスカートを身につけた抜群のスタイルを持った女性で、菊丸が一年前に起こった事件で知り合った片瀬婦警その人であった。

「あの時の婦警さんだ。どうしたんだろ、こんなところで。今日は非番なのかな?」
 首を傾げていた菊丸だったが、それもしばらくの事でその視線は今にも覗けそうなミニスカートに釘付けになり、ふらふらとそのまま婦警の後をついて行ってしまう。
 片瀬婦警は婦人服売り場の一角で立ち止まり、飾られている衣服を眺めては首を振っている。
 後ろで眺める菊丸はミニスカートに包まれた魅力的なヒップラインに釘付けである。なまじエスカレーターで見えそうで見えない状態を味わっただけに、是非ともその中を覗いてみたい欲求が抑えられなくなってくる。
 しかも片瀬婦警が歩くたびに、挑発するような動きでお尻が揺れてますます菊丸をたまらない気持ちにさせてしまう。
(くう~~っ、どうにかして見てみた~い)
 魅惑的過ぎるヒップを見続ける内、菊丸のスケベ魂に火が点き、何とかしてスカートの奥の下着を見てやろうという思いが固い決意に変わるのだった。
 そんな菊丸の決意など知りもしない片瀬婦警は無防備に服を選んでいるのだが、その様子はどうも落ち着かない。服を手にとって選んでいるようにも見えるが、集中力がなくちらちらと辺りに視線を走らせているように見える。
 といって、背後の菊丸に気づいている様子でもない。しかも、どういうわけか片瀬自身もまるで身を隠すように、隅の一角に身を置いているので菊丸にも死角になっているのだ。

(う~ん、今なら気付かれないかも‥)
 菊丸は大胆にも忍び足で背後に近づくと、いまだ菊丸の存在に気付いてもいない美人婦警のミニスカートの裾をそっと摘むと、そろそろと捲り始める。
 むっちりとした太股から徐々にレースに縁取られたレモン色の下着が見え始め、ツンと小気味よく上向いたヒップが菊丸の前に露になっていく。
(おお~~~~~っ、すばらしいですよ~♪ 見事な安産型のお尻ですよぉ!)
 感激に涙まで見せながらじっくりと観賞状態に入る菊丸だが、さすがに婦警も異変に気づいてしまう。
(‥なに、スースーする‥? それに、なんだか嫌な感じ?)
 直に風の当たる感覚と誰かの強い視線を感じて、片瀬理香は違和感にそれまでの周りへの集中を解き、強い視線と風の当たる感覚に振り向く。
「‥え?っ、きゃああああっ!!」
 振り返ればなんと白昼堂々、自分のスカートを捲り上げている男の子の姿が目に入り、慌てふためきスカートの裾を押さえて悲鳴を上げる。

続きはfantiaから

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