ハートキャッチいずみちゃん SS_16

「危険な新型マッサージ器発表会!?の巻」


こんにちは。
わたしたち、今日はお父さんの会社で作った新型のマッサージ器の発表会に来ているんです。
美容にもいいって言ってたから来てみたんだけど‥

「うわっ、すっごい格好してるなぁ、あれじゃ見えちゃうよ」
「もうきょろきょろしないの、ほんとにエッチなんだからっ!」
 そうなんです。

 どういうわけか菊丸くんも一緒なの。この発表会は女性向けだっていうのに。
 どうやらお目当てはコンパニオンのようなんだけど、全くどこに行っても変わらないんだから。
 ‥それにしても‥確かにすごい衣装ね。
 菊丸が興奮しているようにコンパニオンの衣装は、いかにも人の注目を集めやすいように扇情的な装いだった。
 大きく開かれた胸元。短いスカートはちょっと屈めば下着が見えてしまいそうな長さ。
 いずみでなくとも躊躇する格好である。
「だいたいなんで菊丸くんがここにいるのよ。わたしは千春を誘ったのに」
「だって千春ちゃんが用事で行けないって言うんだし、せっかくの招待券を余らせたら勿体無いじゃないか」
 いずみの詰問に口を尖らせて答える菊丸。仲間外れにされた事が気に入らないようだ。そんな菊丸に追い討ちをかけるように「菊丸くんには美容マッサージなんて必要ないじゃない」と、いずみは時折見せるきつさで両断する。

「ひ、ひどい‥ぼくはただ千春ちゃんにどんなマッサージ器か教えようと思っただけなのに」
 きつい一言にわざとらしく2、3歩後に下がる菊丸だったが、その時背後で軽い悲鳴と、がしゃん、という何かが倒れる音とが聞こえてきた。
 驚いて振り向いた菊丸の目に飛び込んできたのは、先ほど話題に上ったコンパニオンの姿と、床に散らばった何かの機械の残骸だった。
「す、すみません、大丈夫ですか?」
「ど、どうしよう‥、マッサージ器が壊れちゃったぁ!」
 慌てて駆け寄って、詫びを入れる菊丸の言葉も耳に入らないように、コンパニオンは床に飛び散っている残骸を見つめてオロオロとしている。
 その台詞を聞いて驚くしかないいずみと菊丸。
「ええっ! その機械が今日発表のマッサージ器だったんですかっ!?」
「は、はい。わたしが運ぶように頼まれてて‥でもどうしよう、機械を壊したなんて言ったら今日の発表会が中止になっちゃう」

 マッサージ器の単語に反応したのか、ようやくコンパニオンは顔を上げる。顔色は蒼ざめたままだが、少しは落ち着いてきたようで何とかいずみに返事を返していた。
「どうするのよ、菊丸くん」
 説明を受けて菊丸に向き直るいずみ。そもそもこんな事になったのも菊丸のせいなのだから当然だ。
「ど、どうするって言っても‥どうしようも‥」
 さすがの菊丸も責任は感じているようで、普段にない顔色で言葉を濁していた。しかし、ふと何かを思いついたように目を輝かせる。
「‥いや、なんとかなるかも知れないよ。ぼくにいい考えがるんだ」
 会場内に発表会の開始のアナウンスが流れ始め、人の流れが集まりだした。舞台裏でその様子を眺めていた菊丸が、奥の方でまだ準備をしていたいずみに声をかける。
「ほら、いずみちゃん。早く準備してよ。もうお客さんたちが集まってきちゃったよ」
「あ~~ん、なんでわたしがこんなことしなくちゃいけないのよ~~!?」

 奥から件のコンパニオンの衣装を着たいずみが恥ずかしげに現れる。
 もとよりモデル並のスタイルを持ついずみなだけに、そんな衣装もまるで違和感無く着こなしていた。菊丸はしっかりいずみのコンパニオン姿を眺めながら、未だに文句を言っているいずみを叱り付ける。
「まだそんなこと言ってるの! あのままじゃ発表会が中止になっちゃったんだよ、コンパニオンさんにも迷惑がかかっちゃうんだ。ぼくたちで何とか出来るならしてあげるのが当然だろ!」
「全部菊丸くんのせいじゃないの~」
「しかたないだろ。ぼくじゃコンパニオン役は無理なんだから。それともいずみちゃんは困っている人をそのままにしてもいいっていうの?!」
「わ、わかったわよっ。だけど肝心のマッサージ器が壊れちゃったのに、どうするつもりなのよ?」
「それはほら、これさ」
 と、菊丸がいずみに見せたのはよく見かける低周波マッサージ器だった。あの後コンパニオンに頼んで手配してもらったのだ。
「‥? 普通のマッサージ器じゃないの」

「これを新型マッサージ器にするんだよ、いずみちゃん」
 けろりと、とんでもない事を言い出す菊丸。どう考えてもこんな古い普及型が新型になる訳が無い。
「何言ってるのよ、こんなのがどうして新型になるっていうの!」
「そこはいずみちゃんの協力次第さ。さ、とにかくお客さんを待たせちゃいけない。早く行こう」
 不安そうないずみを安心させるように言葉をかけながら、菊丸はいずみを舞台中央へと引っ張り上げる。
「本日は新型マッサージ器の発表会にようこそお集まりくださいました。それでは早速ですが新型のマッサージ器を紹介いたします」
 菊丸が手にしたマッサージ器を高々と持ち上げると、あまりに何の変哲もない外観に会場中から何とも言えない反応が返ってくる。
 明らかに不満を露にした雰囲気にも動ずることなく、菊丸はコンパニオン役のいずみを舞台の中央に進めさせる。
(言った通りじゃないの、いったいどうするつもりなのよ)

 いずみの方は菊丸ほど図太くもない。会場の雰囲気にこれからの不安が募り、菊丸を睨みつける。
「皆さん。どうやらこの形にご不満のようですが、そのお気持ちは分かります。しかし、この不況の折、我が社では外見に拘るよりもその機能の充実を図ったのであります。その性能はこちらのコンパニオンがよく教えてくれるでしょう」
 菊丸は自分を睨みつけるいずみに臆することなく、悠々と近づいてゆくといきなり衣装に手を伸ばして、開いた胸元を更に広げるようにして上着をずり下げる。
 途端に露になるいずみの胸。
 二つの膨らみはいかにも弾力のありそうに、ぶるるん、と勢いよく飛び出してきた。
「きゃ、きゃああああっ!!」
 いずみが悲鳴を上げて胸を隠すと、菊丸が慌てていずみの耳元に囁く。
「わぁ、いずみちゃん胸を隠しちゃダメじゃないかっ、これから使い方の説明をするんだよ?!」
「せ、説明するのにどうして胸を出さなきゃいけないのよっ!」

「だからそれをこれから説明するんじゃないか」
 解ったような解らない様な台詞を吐く菊丸。とても納得できるものではないが、このままではどうしようもない。結局菊丸の言うまま、会場中に胸を曝け出すことになってしまう。
 会場に集まった人々のほとんどは女性だが、中には男の姿も見えている。恐らく菊丸と同じコンパニオン目当てだろう。カメラを手にした連中は一斉にいずみに向けてシャッターを切り出していた。
(ああんっ、恥ずかしいよ~)
 羞恥に頬を染めるいずみに菊丸は容赦なく次の行動に移りだす。
「このようにこのマッサージ器は肌に直接触れることで威力を発揮します。今回は特に敏感なツボを刺激してみましょう」
 言うや本体から伸びた二本のコードの先端につけられた平たい四角のマットをいずみの胸の先端、乳首のある部位に貼り付ける。
「なっ?!」
 菊丸の行動に声を上げかけるが、下から見上げる菊丸の表情がそれを許さない。先ほども言われたように、これが協力しろ、という内容らしい。

(いったい何を考えてるのよ、こいつは~~)
 ついに胸の先端にマットを付けられてしまったいずみを前に押し出し、会場に向けて声高に菊丸が宣伝を開始する。
「さて皆さん、このようにして体のツボにあたる部分に機械を取り付けます。あとは本体を作動させるだけで驚くべき効果が得られるのです!」
 コンパニオン役のいずみが稀に見る美少女であることも手伝って、菊丸の宣伝効果は上々といえた。
 何しろいずみほどの美少女が胸を曝け出して実演をするというのだ。これからの展開がどうしても気になるのだろう。
 そうした会場の雰囲気を察知している菊丸は十分な余裕を持って、マッサージ器の電源を入れて動かし始めた。
 ブブッ、といった微かな駆動音が静まった会場に響くと、本体に繋がったコンパニオンの少女の体が仰け反った。
「あっ!」
 思わず声を上げてしまういずみに更なる視線が集中する。

(や、やだっ、なんなのよコレぇ~~っ?!)
 突然身体に加わった不自然な刺激にいずみは驚きを隠せない。菊丸が電源を入れた途端に、乳首に貼り付けられたマットがブルブル震え始めたのだ。
「あん、ああん」
 いずみの狼狽も関係なく、マッサージ器から伝わる振動は続けられる。それほど激しいものではないにせよ貼り付けられた場所が場所なので、どうしても意識せずにはいられないのだ。
「ああっ、あああん」
 会場中の視線が自分に向けられていると分かっていても、恥ずかしい声が口をついて出てしまう。
 情けないと自分で自分を叱咤するが、如何せん敏感に過ぎる身体はいずみを裏切って反応してしまう。
 菊丸はそんないずみの様子を満足げに見やり、再び会場に向けて声を張り上げてゆく。
「皆さん、見て下さい。こちらのいずみ嬢もマッサージ器の効果に満足しているようですよ」

 耳に入ってくる菊丸の説明にいずみは耳まで赤くしてしまう。
(き、菊丸の奴、なんてことを言うのよ~、こ、これじゃわたしただの見世物じゃないっ!!)
 まさしく会場中の見世物状態になってしまっているいずみは、身も世もあらずと言った感じで身悶えながらも、
「あうっ、ああっ、ああ!」
 と、それでも機械から送られる振動に、どうしても声を出すのを止められない。その上、
「しかし、このマッサージ器の性能はこの程度ではありません!第二段階スイッチオン!!」
 菊丸がダイヤルを回し、駆動音が一回り大きくなると同時にいずみに加わっていた刺激も一回り大きいものになっていった。
「あっ! ああっ!!」
 白い喉を見せるように仰け反るいずみ。

 それにつられるように、豊かな胸もブルブルンと上下に揺れて、マッサージ器から伸びるコードとの繋がりを鮮明にする。
「更にこちらのスイッチを入れますと‥」
 間髪入れずに菊丸は別の機能を追加していく。
「ひっ、ひあっ!」
 今度は振動だけではなく、まるで人の手で揉まれている様な刺激が襲い掛かってきたのだ。
「あ、あっ、あぁんっ!」
 人一倍感じやすい上に、そんな刺激を加えられて、たまらずいずみは舞台の上で仰け反りながら悲鳴を上げてしまう。
 そんないずみを支えるようにして、菊丸は会場にマッサージ器の解説を進めてゆく。
「えー、このようにあたかも人の手が揉むような動きも可能としておりまして‥」

「あ、あ、あっ、い、いやぁっん」
 会場に集まる客たちに見せ付けるようにして美少女の身体を前に突き出し、菊丸がわざとらしく摘まみを動かすと、圧倒的な大きさのバストがぶるんぶるんと揺れ動き、マッサージ器の説明にではなく会場がどよめく。
(い、いやぁん、恥ずかしい‥っ、なんでわたしがこんな目に遭わなきゃいけないのよっ!)
 数多の視線に晒され、気丈な美少女も耐え切れず顔を真っ赤にして逃れるように横を向いてしまう。
 そんな同級生の様子を楽しげに見ながら、菊丸は次の説明へと移っていった。
「さて、それでは次の説明へと移る前に、マッサージ器の補助を行いたいと思います。やはり機械では行えない作業は人の手で行う。近年失われつつある真心をこの商品では売りにしているのです」
「な、なにを言ってるの‥? え、きゃ、きゃあああああっ!!!」
 突然の口上に息を切らしながらも、首を傾げていたいずみは次に盛大な悲鳴を響かせてしまっていた。
 それもそのはず、菊丸は言葉を切ると同時になんといずみのバストに手を伸ばして下から掬いだすようにして揉み始めたのだ。

「な、なにす‥あ、あんっ‥る、のよっ、あ、やめ、やめなさいってば!」
「こうして、全体にローションを塗っていくことでマッサージ器の電波がより一層伝わってゆくのです」
 何食わぬ顔でいつのまに用意したのか、手のひらにたっぷりと落としたローションを白い肌に擦り付けていく。
「い、いい加減にっ! あ、ああっ」
 怒りの形相も凄まじく食って掛かるいずみに、いつもなら恐れを為す菊丸も折角の機会を見逃すつもりも無く、「まぁまぁ」と宥めるようにゆっくりと胸を揉み始めてゆく。
「こ、こら‥ぁ、ああんっ」
 口惜しいが、胸を揉まれた途端に声が出てしまう。先ほどまでの刺激にすっかり敏感になってしまっているのだ。
 それでなくとも感じやすいいずみだ。こうして菊丸の責めを受け出すと、どうしても菊丸を撥ね退ける事が出来なくなってしまう。
(でへへ、口で何を言ってもいずみちゃんが、我慢できる訳ないんだよね♪)

 長い付き合いでいずみの弱点はお見通しの菊丸はローションのおかげでヌルヌルと抵抗なく滑る肌の滑らかさを堪能しながら、根元から絞り込むようにして揉みこんでゆく。
「あ、あはぁうっ!」
 菊丸を突き放そうとするのだが、巧みに後ろからまといつかれてはかわされ、その上、ひっきりなしに二つの膨らみに刺激を与えられて、思うように動けない。
「あ、あん、ああンっ」
 それだけではなく、マッサージ器からも刺激が送られ、いずみは段々と菊丸の玩具にされ始めてしまっている。
「えー、このようにしっかりとローションを塗りながら、全体をマッサージしつつ、マッサージ器によって刺激を与えることで効果は強くなるのです。コンパニオンの様子を見てもらえば効果は歴然ですね」
「い、いやっ、いやぁんっ!」
 菊丸の言葉にますます会場中の視線が集まり、いずみは恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。
「でへ、いずみちゃんのおかげで宣伝効果はばっちりだよ」

「う、うるさぁいっ!」
 しかも菊丸がさらに羞恥心を煽る様に耳打ちし、嫌でも自分の痴態を意識してしまう。
 恥ずかしくてたまらない。すぐにでも菊丸を突き飛ばし、貼り付けられたマットを剥がしたい。
 しかし今それをすれば発表会が台無しになってしまう。
 これほどの辱めに遭いながら、責任感の強いいずみにはそのことが脳裏に浮かんでしまうと逃げることが出来なくなってしまう。
 それを見越してか、菊丸はマッサージ器の摘まみを乱暴に動かし始めて、勃起乳首責めに重点を置き始める。
「あっ‥あっ、ああっ、だめ、だめええっ!」
 たまらない刺激に会場中の人たちの見守る中で、舞台の上で淫らな舞を見せてしまう美少女に菊丸もはりきって摘まみを動かし続ける。
 菊丸の巧みな胸乳責めに加えて機械的な振動を敏感すぎる乳首に与えられ、いずみは太股を捩らせて身悶え悩ましい声を会場中に響かせてしまう。

「あっ‥あ、ああンっ! ああ~~~~っ!!」
「皆さんご覧下さい、この表情! 先ほどよりさらにマッサージが効いているのがわかるでしょうか!?」
 司会の言葉に会場中の視線がコンパニオンの美貌に集中する。
「なんだか‥マッサージって言うより‥」
「ねえ?」
「あの娘‥感じてるんじゃないの?」
「信じられない‥変態みたい」
 膝をガクガクさせて震えている美少女の姿に、女性たちの間からは失笑に似た波が広がってゆく。
「‥いずみちゃん、ちょっと悶えすぎだよ~。みんなに笑われちゃってるよ」

「はぁっ、あっ‥あ、あ、あんたの‥せいじゃないっ‥! あ、あうっ! 」
(うひょひょ~、こんな展開になるなんて熱い、熱い展開ですよ~♪ ‥ん、なんだろう、騒がしいなあ?)
 ガチャガチャと乱暴に摘まみを動かし、その度に淫らに身体をくねらせるいずみに有頂天だった菊丸は、会場から悲鳴のようなものが上がっていることにようやく気づき始める。
 後ろから勝気な美少女の悩ましい表情を楽しんでいた菊丸は、舞台下の会場に目を向けるとなにやらこちらを指差して悲鳴を上げている。
「ん? なんなんだよ、いったい。こっちはこんなに熱い展開になってるんだから‥って、熱っ、なんっ?!」
 いずみ以外のことに意識を向けたことで、集中力が解けたのか、菊丸は手に持っていたマッサージ器が異常な熱を帯びていることに始めて気づく。
「え、燃え‥っ、うわああ、熱いっ!」
 気付いた瞬間、耐えがたい熱さを感じてマッサージ器を放り投げていた。
 あまりにも乱暴な扱いに機械が熱暴走を始め、ついには煙を噴き上げて炎上してしまったのだ。

 火の塊と化したマッサージ器が会場に放り投げられることになり、美少女の痴態を見守っていた会場中は一瞬の内に騒乱騒ぎになってしまった。
「きゃああああああっ」「うわあああああっ」と、阿鼻叫喚の騒ぎの中、菊丸の責めから解放されたいずみは舞台の上で荒い息を吐き、くったりとなりながらも、
(‥た、助かった~~)
 と、安堵の溜息を漏らすのであった。

 


「さて皆さん、今度の我が社の新製品はこのように誰にでも手軽な運動が出来るというものです。しかし、上級者の民様にはこれでは物足りないという意見もあり、それを取り入れましたのがこちらになります」
 と、いかにも作り物の笑顔を貼り付けた司会者が指し示すのは、輪の中に人が入り込んで延々と走っている器械であった。
 ハムスターの遊び道具を巨大化したようなそれの中には誰あろう菊丸が。
 徐々に速度を増す機械の中で菊丸は息を切らして走り続ける。

「ひいひい、と、止めてくれ~~」
「なに言ってるのよ、せっかくの発表会を台無しにして! せめて罪滅ぼしくらいはしなさいよねっ」
 菊丸の泣き言にきつい一言を投げつけるいずみは、コンパニオンの衣装から着替えてすでに帰り支度である。
「いやぁ、よい人を紹介してもらいましたよ。あの全自動強制走破、走ってくんは性能はいいのですが途中では抜けられないものでして、中々実演が難しいんです」
 と、技術者風の男に頭を下げられる。それは失敗作じゃないんですか、という素直な感想は笑顔に隠して、
「いえ、こちらの方こそせっかくの新作発表会を駄目にしちゃいましたから。せめてものお詫びです。菊丸くんは身体だけは頑丈ですから、好きなだけ使ってやってください」
 いずみの言葉に眼鏡を光らせ、ほほう、と身震いするような笑みを見せる。
「では、遠慮なく。まだまだ試してみたいモノが色々とありまして」
 なんとなく身の危険を感じる技術者に一礼すると、いずみは菊丸に頑張ってね、と声をかけて去ってゆくのだった。

「わ、わああ、いずみちゃん、待ってよ~! わ、ちょ、ちょっとこれ以上は‥」
 追いかけようとする菊丸だったが、速度を増す器械にただひたすらに走ることを強要されるのであった。

まったく! なにが新型マッサージ器よ。けっきょくわたしのことをオモチャにしただけじゃないのっ! 今度は自分で実験台になって少しは人の気持ちを考えなさいっ

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