ハートキャッチいずみちゃん SS_20

小説管理人作品
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「祭りの夜にご用心?!の巻」


今日はわたしたちの町でお祭りがあるんです。
それで日本のお祭りに興味があるって言うリンダを誘ってやってきたってわけ。

 ひゅ~~、ド~~ン!!!

 

 夜空に華やかな色を描いて花火が上がり、人々の喧騒とどこからか太鼓の音が響く中で、リンダの物珍しげな声と、いずみの声とが耳に入る。
「ワーオ、コレガジャパニーズカーニバルデスカ、ニギヤカデース」
「そんなに大きなお祭りじゃないけど、人が多いから気をつけてね、リンダ」

 とうぜん、いつものように‥

「ほら、あんたもキョロキョロしないの」
「あ、あいたた、い、痛いよ、いずみちゃん」
「まったくもう、あいかわらず落ち着きがないんだから。誰かにぶつかったらどうするのよ」
「だ、だからって耳を引っ張らないでも‥乱暴だなあ‥」
「なにか言った?!」
「い、いやなんにも‥って、いずみちゃん、前、前!」
 お小言を続けるいずみに、菊丸が指を差して前方を示してくる。なによ、と振り向こうとするよりも先に、前を歩いていた人影にぶつかってしまっていた。
「きゃあっ」

 小さな悲鳴はいずみともう一人からも上がり、いずみは慌ててぶつかってしまった相手に頭を下げる。
「す、すいません、大丈夫ですか?!」
「い、いえ、こっちこそ前をよく見てなかったから‥あら、あなたは」
「え? あ、‥ふ、婦警さん?」
 ぶつかった相手が意外そうな声を上げ、いずみもまた、相手を確かめると声を上げてしまった。
「あー、秋山さんじゃないですか!」
 そこに菊丸の声が重なり、三人は再会を果たすのであった。
「まさか婦警さんだったなんて。それにしても、どうしてここに?」
「その前にその婦警さんってちょっと止めてもらえるかしら。じつはね、ここに来たのも仕事なのよ」

「あ、また痴漢の取締りですか?」
「それもあるけど、スリとか置き引きとか、いろいろね。でもせっかくのお祭りに制服で来ると水を差しちゃうし、警戒されちゃうでしょ。だから、こうして私服で巡回中なのよ」
「そうだったんですか、やっぱり大変ですね」
「う~ん、でもこれでみんなが安心できるわけだし、そんなこともないわよ」
「オウ、日本ノポリスハスバラシイデス」
 いずみたちの話の輪に加わらず、菊丸は久しぶりに見る美貌の婦警の浴衣姿に釘付けだ。
(わ~、婦警さん、浴衣か~。可愛いなあ。そういえば浴衣は下着を付けないっていうけど、本当かな)
 秋山婦警の後ろに回り、いやらしい目でお尻の辺りをじっくりと見詰めている菊丸。
(お、おおっ、やっぱり下着を穿いてないのかあ! パンティーの線が見えませんよ~♪)

続きはfantiaから

コメント

  1. そらひろ より:

    繰り言になりますが、秋山早苗婦警は準レギュラーになって欲しかった。
    お嬢様っぽい美人で優しい性格、仕事にも真剣、街にこんな婦警さんがいてくれたら最高ですよ。
    いずみ達とも気さくに話の出来る、頼りになる良キャラになっていたと思うのですがね。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >そらひろさん
      あのキャラデザは秀逸でしたからねえ。
      基本キャプ翼なみに髪型以外は一緒のハートキャッチですが、秋山婦警に早瀬先生は明確な差がありましたし。

  2. そらひろ より:

    ラストの過激さはここが一番ですね。まあ、秋山早苗婦警に手を出したのだから当然ですな。
    お嬢様風の美人で優秀。上部からの信任も厚く、昇進を重ねていくのは確実。そのうえ優しい性格でいずみ達とも親密関係に・・・・・ああ、もったいない。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >そらひろさん

      いつもありがとうございます。
      婦警さんはホント好きなヒロインでした。

      • そらひろ より:

        秋山早苗婦警や早瀬歩さんは、できればお手柔らかにお願いしてあげて欲しいヒロインさんです。

        限界を超えて徹底的に苛め抜いてやって欲しい方は他に居ますが。

        • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

          >そらひろさん

          あー、いわゆる聖域ですかね。
          確かに秋山婦警は清らかでいて欲しい感じはありますね。