ハートキャッチいずみちゃん SS_21

「プロレス騒動!!の巻」


こんにちは、みんな元気?
今日は学校も終わって帰るところだったんですけど、なんだかかおるの様子がおかしいんです。

「ねえ、かおる。どうしたのよ、暗い顔しちゃって」
「あ、いずみ。それが‥」
 説明を聞き終えたいずみは難しい顔で考え込んでしまう。
 なんでもかおるの知り合いにどうしてもと頼まれてバイトを一日だけすることになったのだが、その日は自分も都合が出来てしまい出れなくなったというのだ。

 すでに契約済みで休むとなったら違約金を払わなくてはならず、かおるとしても引き受けてしまった手前いまさら無理だとも言えずに困っているのだという。
「うーん、しょうがないわね。そのアルバイト、わたしが代わってあげるわ」
「え、本当! ありがとうっ、感謝しちゃう。じゃ、向こうに連絡しておくわね」
 いずみの手を握ってうってかわって満面の笑みを浮かべるかおるは、アルバイト先の場所と内容を伝えるのだった。
 で、かおるの代わりにアルバイト先に来たんだけど‥
「なんであんたがいるのよ」
「それはこっちのセリフだよ、いずみちゃん」
 今日一緒に働くことになっているもう一人が先に控え室にいると伝えられていたのだが、そこに誰あろう菊丸がいたのだった。
 菊丸も同じような事情でこのアルバイトをすることになったという。

「いやー、やっぱりぼくといずみちゃんは運命で繋がって‥あいてて」
「それでいったいどんなことをすればいいの? 詳しく聞かされてなくてよくわからないのよね」
 さりげなく肩に回された手の甲を抓り上げながら、アルバイトの内容を尋ねてみる。
 責任者の人に尋ねようにも忙しそうに控え室に案内されて、そのまま放ったらかしにされたままなのだ。
「え、いずみちゃん、なにも知らないできたの? しょうがないなあ。あのさ‥」
 菊丸が言うにはここでは素人の格闘試合をお客さんが楽しむ場所で、かおるの知り合いというのはそこではかなりの人気を誇るらしく、今日もそれを目当ての客が大勢来ているのだそうだ。
 大っぴらには出来ないが試合ではちょっとした賭のようなものも行われているのだという。
 ところが結局代役同士の試合ということになってしまい、今もその調整に手一杯だという事らしい。
「ちょ、ちょっと待ってよ。試合って、じゃあわたしと菊丸くんでってこと?」

「そりゃそうだよ。まああくまで素人の見せ物だし、大丈夫だよ」
「う う~ん、ほんとに大丈夫かしら」
 いずみの不安を余所にようやく調整も終わったのか、一度見ただけの店長が姿を現し、菊丸の説明と同じことを矢継ぎ早に告げてゆく。
「それじゃ、さっそくで悪いけどあっちの更衣室に用意してあるコスチュームに着替えてリングに上がってくれるかな。とりあえず一時間、頑張ってくれよ。お客さんもきみに賭けてるし、バイト代も弾むからね!」
「え、あ、はい」
 ろくに返事も返せないままいずみは更衣室へと押し込まれるのだった。
「それでは皆様、お待たせいたしました! 本日は趣向を変えまして、今日が初めてという新人同士の試合となります。ベテラン選手とは違った予想もつかない展開はきっと皆様を楽しませてくれると思います! では、選手入場!!」
 会場に司会の声が高らかに響くと観客には一様に不満の色が浮かび上がっていた。
 目当ての選手が参加しないことに落胆を隠せないのだ。が、その表情もスポットライトに照らされた二人を見て、一気に払拭される。

「青コーナー!! 明智菊丸!」
「赤コーナー!! 原田いずみ!」
「なんとっっ!! この二人、同じ高校に通うクラスメイトだというっ! 弱冠16歳の二人がどんなファイトを魅せてくぅれるのかぁっ!!
 い ま 世紀のファイトッ、60分一本勝負がはぁじぃまぁるうぅっ!!」
 司会の前口上に観客たちも盛り上がるが、その目は少々露出の高いリングコスチュームに身を包んだいずみに向けられ、菊丸など刺身のツマ以下の扱いである。
(あ~ん、このコスチューム、なんでこんなに肌の露出が多いのよ~。こうなったら早く試合を終わらせちゃわないと)
 いわゆるプロレスで使用するものというより、派手な水着に近いワンピース。全面部分はさすがにしっかりとしているが、背面部分は背中ががら空き、横に至っては布地が無いというものだった。
 本当の格闘試合ではなく見せ物だから仕方がないとは言え、16歳の少女には耐えられない格好だった。
 一方、菊丸はと言えばこちらは観客の目を楽しませる必要もなく、普通の黒パンツでの登場である。無論、観客はまったく見ていない。

(ぐふふ、まさかいずみちゃんとプロレス出来るなんて。ここはじっくり楽しんじゃうもんね~)
 双方、まったく違った感想を抱いたままいよいよ試合が始まるのだった。
 ゴングが鳴ったと同時に菊丸がいずみに向かって突進していったが、あっさりと避けられてしまう。が、菊丸は避けられることを承知で突っ込んでいたのだ。
 菊丸はいずみの背後に素早く回り込み、後ろから抱きついたのである。
「こ、この~っ!!」
「おっと危ない」
「あ、あぁんっ」
 肘を使って攻撃しようとしたいずみだが、菊丸は後ろから抱きついたまま胸に手を伸ばしてきたのだ。
「な、なにをするのよっ! は、離れなさ~いっ!!」

 が、菊丸はますますぴったりと張り付き、お互いの足同士まで絡ませてくるのだ。
「きゃああっ」
 重心が狂い、ガクンとリングに倒れてしまういずみだが、それでも菊丸は離れず張り付いたまま。
 それどころか試合中だというのに、いずみの胸を揉んできたのだ。
「あンっ! ばかあっ!!」
 あまりの行動に慌てて振り解こうとするのだが、胸を揉まれると攻撃どころか抵抗すら出来ず、可愛い声で応えてしまう。
「あっ、ああん!」
「でへへ、どうしたのかな~? 抵抗しないとホールド負けだよ~ん」
 そんないずみに菊丸が耳元に憎たらしく囁いてくる。

「くっ、離れなさいってば!」
 暴れるいずみに合わせて菊丸も動き決して離れようとはしない。どころか、そんな動きの最中にもいずみへの攻撃を仕掛けてくるのだ。
「あっ!? あ、あっ、ああ~~っ!!」
 いずみの形の良いバストが菊丸の手の中で無惨に形を変えてゆく。その度にいずみは愛らしく鳴いてしまうのである。
 いかにも気の強そうな美少女が為す術もなく、翻弄される様子に観客も歓声を上げる。
「でへへ、これぞ菊丸流オクトパスホールドだーっ!!」
 観客の歓声に調子に乗って必殺技の名前を叫ぶ菊丸。もちろんあの燃える闘魂の必殺技とは程遠い。単に背後から抱きつき両手両足で絡みついただけのものなのだが、いずみ相手には必殺の技になっていた。
「こっ‥の、離しなさ‥っ、い‥っ、いぃっ、ひいっ、ぅあ、あっ、ああンっ!」
 なにしろいずみが背後の菊丸に自由な腕を使って攻撃を仕掛けようとする度、菊丸の攻撃‥女性にのみ有効な責めを与えられ封じられてしまうのだ。
「でへ。敵の弱点を突く。兵法の基本だよ、いずみちゃん」
「ぅあっ、あ、あ、ああ~っ!」
 二つの膨らみを根本から絞るように揉みながら、耳元で戦場の心得を指南する余裕を見せる。
 極薄素材のリングコスチュームはまるで同級生に直接揉まれている錯覚を与えられ、83センチの見事な隆起は五本の指に蹂躙され無残に形を変えられる。
「ひ、卑怯者‥っ! アアッ、あ、あんっ、いやぁあんっ! だめえぇっ!」
 見事に弱点を見抜き、徹底的に攻撃を仕掛ける菊丸。ただ胸を揉まれているだけなのに、いずみは年齢以上に成熟した、いや、させられたその感覚に翻弄されてしまう。
 いずみのそこは高校生とは思えない早熟さを見せている。
 菊丸に胸をこうやって揉まれてしまうだけで条件反射のように肉体が、脳が反応してしまう。ゾクゾクと甘い電流が身体中を走り、全身の力が抜けてしまう。
 連日、隙あらばこうした責めを受け続けていては、いくら気が強いとはいえ所詮は17の小娘。女が男には逆らえない生き物だと知らされるほかはない。
(いずみちゃんもいい反応するようになってきたな~。でへ。こないだみたいにみんなの前でもっと可愛くなってもらおうっと♪)
 手の付けられなかった暴れ馬を躾けている手応えを感じて思わず感動する菊丸。先週も老人ホームの慰安会でこうしていずみを可愛がり、老人たちに老後の楽しみを与えてあげたのだ。あの時はあともう少しのところで桂木先生に邪魔をされてしまったが、今日こそは。
 しかもそうやって暴れれば暴れるほど体力を消耗し、次第にいずみの抵抗が弱まってしまっている。
 まさに対いずみ用の必殺技だった。
「ぐふ、いずみちゃん。もうギブアップしたら~」
 ゆっくりと二つの膨らみを揉みし抱きながら降伏勧告をする菊丸。
 だがいずみは持ち前の負けん気の強さを見せ、ハァハァと荒い息を吐きながらも肩越しに菊丸を睨みつける。
「だ、誰がギブアップなんてっ! 見てなさい、すぐに逆転してみせるからっ」
 負けてしまえば自分に賭けてくれた観客たちの信頼を裏切ってしまうことになるし、代理としての責任もある。
 済し崩しに始まってしまった勝負だが、責任感の強さと気丈さがいずみに負けを認めさせることを許さない。
「あっ、そういうこと言うんだ。なら、これでどうだ~っ!!」

 せっかくの降伏勧告を蹴るいずみにカチンときた菊丸は、コスチュームを掴んでグイッと引っ張り上げる。
「あっ、あっああ!?」
 菊丸が引っ張るごとに布地がお尻の谷間に集まって、ついにはハイレグのコスチュームにまで変化してしまう。
 しかしそれでも菊丸の行為は止まらず、さらにグイグイとコスチュームを引っ張る。
「い、いや~~んっ!!」
 ついにはいずみの大事な場所にキューンと食い込むまでになっていた。「うひょー!! ハイレグ水着の出来上がりですよ~っ!!」
「ば、ばか~っ、な、なんてことするのよーっ!?」
 顔を真っ赤にしてハイレグコスチュームになった水着を両手で隠しながら叫ぶ。
「ふっふっふ。あらゆるものを武器とし戦うことが出来るのが真の格闘家なのだよ、いずみくん」

「な、なにが格闘家よーっ! 菊丸くん、素人じゃないの~っ!!」
「なにを隠そう、その昔ゴッチ先生の蛇の穴で修行した過去が‥」
「う、嘘おっしゃいっ、なにが蛇のあ‥あっ? あっ、ああっ!!」
 いずみの抗議が次には悲鳴に変わってしまう。
 菊丸が掴んだコスチュームを思い切り引っ張ったのだ。
 すでに食い込んでいた布地はさらに容赦なく美少女の大事な部分に食い込んでいく。
「これぞ蛇の穴直伝、地獄蛇だーっ!!」
 菊丸は叫ぶと纏められ、まさに一匹の蛇と化したコスチュームでいずみの大事な部分を擦り上げ、責め立ててゆくのだった。
「あぁっ、あ、あっ、アァアンっ!」

 思いもよらない攻撃にいずみは抵抗のしようもなく。菊丸の掛け声は続き上下に動く蛇は容赦なく美少女を責め立てる。
「それそれそれーっ!」
「あ‥あぁ~ん!」
 大事な部分を擦られ、いずみはどうしようもない感覚に巻き込まれそうになるのを逃れようとするのだが、菊丸自慢のオクトパスホールドに捉えられ、逃れることはかなわない。
「や、やめてえっ‥! あっ、あっ、あ~~っ!!」
 リングの上の美少女レスラーは少年に絡みつかれ、コスチュームをとんでもない形にされた倒錯的な姿でのたうつしかなくなっていた。
 必ず逆転すると言ってのけた可憐な唇からは、愛らしくもイヤラシイ喘ぎしか出てこなくなっている。
「うひょひょ~♪ いずみちゃん、ぼくの必殺技で昇天させちゃうよ~ん」
「こ、このっ、いいかげん‥に‥、い、いィッ、イ~~~ッ!!」

 菊丸のイヤラシイ軽口に怒りを滲ませて返そうとした言葉も、凄まじい悲鳴に変わってしまう。
 大事な場所にキュンと食い込む蛇が、勝ち気な美少女を責め立てる動きがますます激しいものになったのだ。
 同級生に絡みつかれた両脚がM字型に開かされ、閉じようとする度、ピクンピクンとひきつったような動きを見せる。
「あっ! あっ! あ~~~っ!!」
 菊丸の操る蛇は意志を汲んだように動いて、いずみを可愛がり続ける。
 さすがのいずみも動きを封じられ、こうまでされてはどうにもならなかった。抵抗しようにも大事な部分を苛められる度に、頭の中が白く霞んで力が抜けてしまうのだ。
(なんとかしなくちゃ、駄目になっちゃう‥っ)
 そんな思いも白い靄の中に沈んでしまう。
 マットを背にした菊丸にいずみは両脚をM字型に開かされたまま、紐と化したコスチュームが食い込む様を見せつける格好にされてしまっていた。

 そんな姿のまま腰をクネらせ、紐蛇の動きに併せるかのように動いてしまう。
 白い肌にびっしりと浮かんだ汗がお尻の谷間を伝って、マットの上に水溜まりを作ってゆく。
 見守る観客たちの歓声が大きくなる。
 まさかグラビアアイドルと言われても信じてしまうようなとびきりの美少女が、絶対に出演を断るようなイヤラシイビデオで演じるような姿を見せるという二重の意味で最高の見せ物を見れる幸運に感動していたのである。
 もちろん見守るばかりではない。用意していたカメラやビデオを使って撮影したり、ノートパソコンやタブレットで実況を開始したりといずみの狂態を記録していった。
 元々がこの見世物試合自体過激な衣装に身を包んだ女性の格闘試合を鑑賞する、いわゆるキャットファイトのようなものなので、観客たちもそうした道具を持ち込んでいるものが多いのだ。
 だが今のいずみにはそんなことも気づけないまま、同級生の責めに敏感な身体を暴かれ、菊丸の上で無理矢理開かされた両脚の間で紐状と化したコスチュームで大事な部分を擦り上げられるという、とんでもない姿を晒し続ける。
「ぐふふ、いずみちゃ~ん。逆転するんじゃなかったの~?」
「アッ、アッ‥、す、するわ、よっ! か、必ず、勝って‥っ、あ、ああっ、、アアッ!!」

 これだけの目に遭わされても、なお強気な姿勢を見せ気丈にも口答えをしようとしたのだが、もちろんそんな強がりを菊丸が許すはずもない。
 というよりそんな態度が可愛くてたまらず、ますます追いつめ可愛がって上げたくなるのだ。
「無理しちゃって。こんなになっちゃって勝てるわけないでしょ」
 菊丸は片手で器用に紐蛇を操りながら、右手でいずみの83センチの膨らみの頂点を触れていた。
 中央に集められたコスチュームのせいで美麗なバストは剥き出しにされ、可憐な乳首もその変化を見せつけている。
 可憐な佇まいだった薄桃色の乳首が今は真っ赤に充血しこれ以上ないほど尖りきっているのだ。その勃起乳首を菊丸に触れられ、いずみは雷に撃たれたようにブルブルと震えてしまう。
「アアッ、ア、アアァンっ!!」
 菊丸の攻撃は効果覿面で強がりを口にしていた可憐な唇からは、情けないほどあっさりと悩ましいヨガり泣きをふきこぼす。
「でへ。逆転するつもりなら早くしてよー。お客さんも待ちくたびれてるよ♪」

 そう言いながらも、いずみが力を込めようとする度に菊丸は蛇を動かし、勃起乳首をシゴいては邪魔をするのだ。
「あっ、あっ、あ~~~~~~~っ!!!」
 勝ち気な美少女はまるで菊丸の軽口に応えるように白い喉を見せて、悔しさを滲ませた悲鳴を響かせる。
 言われなくとも逆転するつもりよっ、本当ならそう叫びたかったのに言葉にならず、菊丸の攻撃に身体が勝手に応えてしまうのが悔しくてならない。しかしどれほど悔しくても敏感すぎる身体は意志を裏切って反応してしまう。
「あぁんっ、あっ、あっ、やっ、やぁんっ! 駄目っ、あうっ、くぅんっ、こ、こんなっ‥、あ、あ、もういやあっ!」
 右に左に頭を振り、真下にいる菊丸に汗の匂いをまき散らしながら、意味のなさない言葉を上げてしまう。
(だ‥めぇ、もう、たえらんな、い‥)
 ゾクゾクと内から来る感覚に冒され、いずみはもう周りの景色も目には映らず、天井から注ぐまぶしい光に飲み込まれていく。
(おお! いずみちゃんから力が抜けて‥うひょひょー♪)

 下に潜り込んだ菊丸は同級生の体がくったりとなったのを感じてほくそ笑む。もはや勝ち気な少女にいつもの力はなく、思い通りになると確信したのだ。
「でへへ、いずみちゃ~ん。もう逆転できないでしょ♪ さ、ギブアップは?」
「!! ~~~~~っ」
 菊丸の問いかけにいずみはハッとした表情を作るが、さすがにもう逆転してみせるとは言えなかった。それでもギブアップとは口が裂けても言えず、フルフルと口惜しそうに首を振る。
「もう、まだ強情張っちゃって‥。いい加減観念しようよ」
「ハァ、ハァ‥あ、は‥っ、ぜ、ぜったいに、イヤよっ! ギ、ギブアップなんて‥、あっ、ああっ、いやあああっ!!」
「あれれ? 逆転するって言わないんだ。ほら、いずみちゃん、なんとか言えば~♪」
「うあっ、あ、あ~~~っ!! いやっ、いやっ、やめ、やめてえっ!!」
 M字型に開いた両脚が切なげに震え、爪先をキュウッと反り返させていた。

「イヤじゃなくって、ギブアップでしょ。ほらほら」
「イヤッ、イヤよっ! 絶対イヤッ! あぁんっ! っ、アアっ、あっ、あ~~~~~~っ!!」
 決壊寸前の理性を意地だけで留めるいずみは掠れた叫びを上げ続ける。誰が見ても時間の問題の状態の美少女の最後を見ようと、観客も誰一人声を上げず見守り続ける。
 強い光源がいずみを照らし、汗に濡れ光る身体がいやらしさを増す中、ブルブルっとおこりにかかったように股を開いたまま、震え続けている。
「ぜ、ぜった‥い、ギブアップ、なん‥て、しな、いぃっ、い、いイィッ!!」
 しかしここまできてもいずみは負けを認めようとはしない。
 歯を鳴らし、震えながらもゾッとするほどの悩ましさで菊丸を睨み、必死でとろけそうになる理性で踏みとどまる。
 その精神力には驚かされるばかりだが、この場合は菊丸や観客を楽しませるだけだった。
「おおっとさすがいずみ選手、乙女の意地かっ! クラスメイトに負けるくらいなら死を選ぶのかっ!? ここまできてもギブアップを宣言しません!! しかしこの姿、ご覧ください! なんとも色っぽくとても高校一年生、16歳の女の子とは思えません!!!」

 司会も心得たもので観客を喜ばせようといずみの羞恥を煽るようにマイクを近づける。
「い、いやあっん、み、見ないでっ! 見ちゃいやあンっ!!」
 いくら見ないでと叫んでも大型のモニターには美少女のだらしない姿が大写しされ、マイクは高校一年生とは思えない生々しい喘ぎを拾い続けている。
 おおっ、と観客のどよめきが広がり、いずみは耳を真っ赤にして嫌々をしていた。
 そんないずみの恥ずかしさと口惜しさに歪む美貌がモニターに映される。額にびっしりと浮かんだ汗を吸い取った髪がべったりと張り付き、その下では悔しそうに眉根を寄せて司会者を睨みつける美しい瞳。
 唇を噛みしめて喘ぎを殺そうとしていても、大事な部分を蛇がのたうつ度、堪えきれずに白い歯を見せて「ア」と悩ましくも舌っ足らずな喘ぎをこぼすばかり。
 試合会場は完全に美少女を見せ物にする舞台になってしまっていた。
 カメラは美少女の忘我の表情や、紐と化したリングコスチュームが喰いこむ少女の大事な場所を追いかけては、天井から吊るされる大画面にその映像を送っている。
 司会は司会でいずみの状態を詳細に説明し、マイクを向けて羞恥心を煽ったり、観客たちも手に手に携帯電話のカメラ機能を使って美少女の痴態を写したり、野次を飛ばしたりと、いまや菊丸だけでなく司会者も観客も敵と化したリングで、それでもいずみは一人必死に戦い続けていた。

 しかし、どれだけ気持ちを奮い立たせてもとろけきった身体はまるで力が入らず、言うことを効いてくれない。
 そうして人知れず戦おうと決意するいずみをあざ笑うように、紐蛇はゾクゾクする気持ちを植え付けて、勝ち気な美少女の気丈さを奪うように蠢いてくる。
(ハァんっ、これ以上動かれたらあっ、ほ、ほんとに抵抗できなく、なる‥っ、あっ、あっ、いやぁんっ、こ、腰が動いちゃうっ、イヤなのにっ)
 大事な部分を荒らす悪夢の象徴のような蛇紐なのに、いずみは知らず知らずそれを追うように腰を動かしてしまう。
 その度に下半身から力が抜けてM字型に開いた両脚は、さらにだらしなく開いてしまい蛇を動きやすくする。
 そんな動きがモニターに映って、ますます観客を喜ばせているのが悔しくて堪らない。
「あっ、ああっ! だめっ、動いちゃだめええっ!!」
 紐蛇に言っているのか、それともだらしない自分の腰の動きに言っているのか。
「おおっと、いずみ選手。逃げ出そうと必死に頑張っておりますが、ご覧下さいっ、この動き! 逃げようとしてるのか、感じちゃってるのか、わかりませんっ?! どうなんですか、いずみ選手?」

「ほらほら、いずみちゃん。司会の人が聞いてるよ~?」
「あっ! くぅっ~~~~~~~っ、に、逃げてるに‥きまって‥ぇっ、あふぅっん! だめっ、だめっ、いやっん、動いちゃうっ、アアッ、ああ~~~~~~~~~っ!!」
 勃起した乳首をコネられたまらない気持ちにされながら、ヒクんヒクんと腰を突き動かし情けなさと悔しさの入り混じった悲鳴を上げる。
「いずみ選手、逃げ出す動きなのに動いちゃイヤッとは。いや~、最近の若い子はわかりませんね~」
 司会の軽口に観客たちがドッと笑い声を上げていた。その笑い声に悔しさを募らせながら、(ぜった‥いぃっ、負けな、いぃ!!)と歯軋りするも、これ以上ないくらい腰を突きだし、ムッチリとした太股をひきつらせてしまう。いずみは何度も負けない、と繰り返し、菊丸の上で仰け反り続け、観客たちを楽しませるのであった。
「しかしいずみ選手頑張ります! すでにこの膠着状態からどれほどの時間が過ぎたのでしょうか?! ワタクシも幾度となくギブアップを勧告いたしましたっ、ですがいずみ選手、決して負けを認めませんっ!! 素晴らしい精神力です!! ですが、ですがっ、この状況っ、いずみ選手に勝ち目はあるのでしょうかっ!!??」
 リングの中央ではいまだに菊丸のオクトパスホールドに、両脚を開いたままのだらしない姿で捕らわれたままのいずみがいた。
 汗みずくの身体は火照りきり、湯気さえ見せるほど上気し、リングの上に出来た水溜まりも今ではすぐ分かるくらいの大きさになっている。
「あぁんっ、アンっ、ああんっ!」

 しつこく続く菊丸の攻撃に、いずみは律儀に、いや時間が経てば経つほど敏感になり、イヤラシク反応を返してしまう。
 だらしなく舌を覗かせて、可愛い喘ぎを漏らし続けては腰をヒクつかせている姿は司会者の言うとおり、勝ち目が残っているようには思えない。
 だが、紐蛇の動きにピクンと反応しながらも、まだいずみは逆転を狙い戦い続けていたのだ。
(ハァハァ‥っ、な、なんとか‥ここまで、耐えたわっ! お、おかしくなっちゃうかと思ったけど、ゆ、油断してくれれ‥ば、逆転、~っ、あ、だめ、気が狂っちゃう)
 菊丸を油断させるために、驚異的な精神力で耐え続けてきたのである。とはいえ、いずみももう本当に限界だった。身体中がジンジンと疼いて勃起乳首はヒクつき続け、腰はどうしようもなく動いて紐蛇を追いかけてしまう。
 しかしそんないずみのだらしない仕草が、逆転を狙ういずみの真意を隠していた。
 もしいずみがまだ抵抗する素振りを見せていれば、菊丸は油断せず美少女を最後まで追いつめていただろう。だがこのいずみの痴態が菊丸に時間いっぱいまで観客を楽しませようという余裕を与えていた。
 おかげでいずみは限界一歩手前で耐えることが出来ていたのだ。
 その分、観客たちを喜ばせる腰振りダンスをしてしまい、一本の紐と化した水着をヒクついた大事な部分に喰い込ませる様子まで大画面に映されてしまっているのだったが。
 そしてその様子はインターネットを通じて世界中に配信されていた。噂が噂を呼びアクセス数はうなぎ登りになり、いずみの個人情報まで流れだしているのだが、もちろんいずみはそんなことは知りもしない。
 世界中の男たちに見られているとも知らず、同級生に大事な場所を蛇紐と化したコスチュームに擦り上げられては、観客やレフェリーにからかわれながら「あっ、あっ、ああっ!」と16歳とは思えない悩ましい表情で喘ぎ続けた。

(は、はやく‥時間過ぎ、て‥っ、もう、限界っ)
 目の前がチカチカと眩み、意識を失いかけそうになり、その度に男たちのいやらしい掛け声や司会からのギブアップ勧告にキッと眦を吊り上げて意識を取り戻す。
 しかしそんな生意気を許さないと、菊丸の勃起乳首責めと蛇紐攻撃に会場中に響きそうな声で泣き喚き、腰を上下に振ってしまう。
「あっ、‥ぁ、あぁ~~~~~~~~~~っ!!」
 自分の動きで大事な部分に蛇紐が喰い込み、擦れ、凄まじい刺激となって襲ってくる。
 その刺激に負けて、また腰を動かしてしまい、ガクガクと爪先立ちの両脚を開いてはカメラの前にいやらしく蛇紐を喰い込ませた場所を見せ付けてしまうのだ。
 天井から吊るされる大型画面にいずみのはしたない大股開きが映し出され、男たちの歓声が響く。
「これはまたすごい格好です、いずみ選手! コスチュームが喰い込んでいるのに、こんなに脚を開いて恥ずかしくないのでしょうかっ!? おおっと、また腰を動かしてますっ」
 司会が解説を加えながら覗き込んでくる。

「あっ、あっああっ、見ないでぇっ!」
 あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にしてカメラから逃れようとするのだが、羞恥に喘ぐ美貌を収めようとカメラが追いかけ、とろけきった美貌が突き出された大事な場所と一緒に大写しにされてしまう。
 それほどの痴態を示しながらも、気丈に唇を噛んで腰の動きを止めようとするのだった。
「うひゃあ、頑張るなあ、いずみちゃん。うんうん、お客さんを楽しませないとねえ♪」
 ここまでくればいくらいずみといえども、もう逆転できまいと高を括った菊丸は余裕たっぷりにからかいの言葉を口にしていた。
「くっ、ぅ、‥っ、はぁンっ!」
 いつもならそんな軽口は許しはしないが、今はそれどころではなく、とにかく堪えるだけで精一杯なのだ。
 気を張っていなければ抑え続けていた腰の動きが止められなくなってしまう。
 ゆっくりと自分自身で焦らすように腰を動かしながらも、今にも強く動いてしまいそうで怖くてたまらない。

 爪先立ちのまま、蛇紐を追いかける腰を無理矢理抑えつけブルブルと震え、その震えが微妙な刺激を与えてくる。
(ぉね、が‥いっ はや‥くっ、うぅっ、耐えられなく、なっちゃ、う‥わたし、もうっ!!)
 一瞬ごと、意識が消えかける気が遠くなるような我慢比べをいずみは全身を踏ん張らせて耐えるのだった。
「いずみ選手、なんとかこの状況から脱出したいところでしょう。しかし菊丸選手が許しません! 試合残り時間もあと僅か! 果たしていずみ選手の脱出なるか、それとも菊丸選手がいずみ選手をこのままフォールし続けるのかっ!!」
(残り時間‥、あとどれだけなの‥っ!? せ、せめて引き分けだけでも‥)
 司会から出た言葉に残り時間があと僅かであることを知り、いずみはせめてこのまま耐え切ることで菊丸への意趣返しを試みる。
「しかし今回はまさに歴史に残る試合でしょう。ついにネットのアクセスは10万を超え、いずみ選手への応援で回線がパンクしかけています! 講談高校1年生、原田いずみ嬢。大事な場所が今にも丸見えになりそうですが、頑張っていますっ、皆様、今一度いずみ選手に盛大な拍手をお願いしますっ!!」
 そんないずみを追い詰めるかごとく、司会はとうとうこの試合がネットで公開されていることを告げ、通っている高校に本名までわざわざ公表すると会場が割れんばかりの喝采に包まれる。

「いずみちゃあん、ファンになったぜー!」
「大事なとこ、見えちゃいそうだよー♪」
「高校生のくせしてエロすぎw」

「‥っ!? ネ、ネットってなんですかっ! これ、みんなに見られてるんですかっ?!」
 会場から届く声援に改めて自分がどれだけの痴態を晒しているのかを教えられた上、インターネットで公開されていることまで知らされていずみは美貌を蒼褪めさせる。
「知らなかったんですか? すごい人気になってますよー。ほら、あの大画面、あれがネットに流れてるんです」
 天井に吊るされた巨大な液晶画面、そこには紐と化したコスチュームが大事な部分に喰い込んでいる様がこれでもかというほどに映しだされている。
「そ、そんなの聞いてな‥いっ、いィッ、あ、ああっ、いやあっ、菊丸くん、やめてっ、みんなに見られ‥っ、ひいっ!」
 ゴリゴリと蛇紐に大事な場所を擦り上げられ、いずみはM字型に開いた両脚をピーンと突っ張らせてはしたなく腰を跳ねさせてしまう。
「いまさらなに言ってるのさ、いずみちゃん。試合をしてるからにはみんなに見られるのは当たり前でしょ♪ ほらほら、もっとお客さんを楽しませないと」
 勃起乳首を捏ねくり回し、紐と化したコスチュームで大事な部分をこれでもかと擦り上げ、耳元で優しく囁く。菊丸もこの勝気な美少女が世界中に中継されながら恥を晒すのが楽しみで仕方ないのだ。
「い、いやっいや、いやぁあんっ! あ、あ、ああっ、だめっ、もうだめっ! こ、こんなおかしく‥なっちゃっ、あ、菊丸くんっ、許してっ!」
 絶対にギブアップなどしないと誓った美少女が半狂乱に泣き喚き許しを請う姿に試合会場が湧き上がる。
(こ、このままじゃ世界中の人に見られちゃ‥う‥)
 いくら気丈な少女とはいえ、全世界に女の恥を教えるなど耐えられるわけがない。ギブアップなど友人のかおるのためにもしたくはなかったが、もう駄目だった。これ以上は‥
「ああっ、もう駄目っ、わたし‥ギ、ギブアッ‥、ア、アッ、ああ~~~~~~~~~~~~~っ!!」
 ついにギブアップを言いかけたいずみの口から漏れたのは凄まじい悲鳴だった。
「おっと、いずみ選手、なにか言いかけたようですが。いったいなにを言おうとしたのでしょう?」
 司会が菊丸と目配せをし、美貌を朱に染め、黒髪を打ち振って泣き喚く様子をニヤニヤと笑って眺めている。
 いずみのギブアップ宣言を察した菊丸がそうはさせじと大事な部分をコスチュームで擦り、勃起乳首を扱き上げたのである。
「いずみ選手、どうしましたか? 言いたいことがあればはっきりどうぞ?」
 マイクを近づけ、顔を真赤にしていきむ美少女をからかう司会者。
「ハッ、ハァ‥っ、あ、クッ、ギ、ギブアっ、あ、ああンっ、いやっ、やめてっ、そこはっ、あ、ああっん!」
「困りました。いずみ選手、なにかを言いたいようですが、どうにも言葉にならない様子。伝統と格式ある今大会に覚悟が足りない選手が参加しているとは嘆かわしい限り」
「なっ‥?!」
 司会のあまりの理不尽な物言いにいずみが持つ、本来の勝ち気さが鎌首をもたげる。
(ふっ、ふざけるんじゃないわよっ! 人を見せ者にしといて、こいつら~~っ!)
 ふざけた司会者、好色さを隠しもしない観客たち。なにより自分をこんな目に遭わせている張本人、菊丸を睨みつけ、いずみは降参しようとした弱さから奮起する。
「ギブアップなんて、するもんですかッ! あんたたちの思い通りになんかならないんだからっ!」
「おおっと、いずみ選手。ここにきてまさかの脱出宣言ッ! 素晴らしい、素晴らしい気力に根性の選手です。しかしいったいどうするつもりでしょうか、菊丸選手に絡みつかれ、コスチュームは喰い込んだままですよ、いずみ選手?」
「う、うるさいっ、なんとかするわよっ!」
「でへ、なんとかってどうするのさ、いずみちゃん。ほ~ら、こうするだけで‥」
「‥っ、ひっ、いぃっ、いやぁあっンっ!」
 気丈に司会者を睨みつけていたいずみだったが、横から菊丸が口を出した瞬間、白い喉を反らせて悲鳴を上げてしまう。
 M字型に開いた両脚の中心に喰い込んだコスチュームを上下に動かされたのだ。
 白い内腿がピーンと突っ張り、白いブーツが宙を蹴るように反り返る。
「あっ、あ、あ、あっ! やめ‥、やめてぇっ!」
「あれれ、思い通りにならないんじゃなかったの? ほらほら、抵抗しないと負けちゃうよ~ん♪」
「アアッ、ア、アっ、いやっ、いやぁっ!」
 勃起乳首を捻られ、コスチュームで大事な場所を刺激され、さっきまで浮かべていた勝ち気な表情が一気に泣く寸前の弱々しさを見せ、聴く方が恥ずかしくなる啼き声を発してしまう。
 いくら気力を取り戻そうと、感じやすすぎる肉体が許してくれないのだ。
 あまりに敏感すぎる部分を紐と化したコスチュームで擦り上げられるたび、そこから全身に走る甘い刺激に反応してしまう。
 しかもピーンと尖った勃起乳首を扱かれる感覚を上乗せされて、いくらいずみといえども抗いきれないのである。
「でへ、いずみちゃんの可愛い顔はぼくだけのものにしたいけど、これも真剣勝負の辛いところ♪ さ、みんなにもっとよく見てもらおうね~♪」
「き、くまる‥っ‥ぅ、う、うぅッン! ァッ、あ、あっ! ああっ、ああ、覚えて‥っ、ああン、あ、あんっ!」
 菊丸に囁かれ、悔しさに歯噛みしながらも操られるままM字型に開いた脚を突っ張らせ、はしたなく紐状のコスチュームが喰い込んだ大事なところを見せつけるようにして腰を持ち上げてしまう。
(菊丸なんかに好きにされて逆らえないなんて‥っ! これじゃまるっきりオモチャじゃないっ、ああン、だめっ、ちからはいんない‥っ)
 必死に歯を食いしばり、溢れ出る声を抑えようとしても「うっ、むぅ、んっ!!」と生臭い呻きが零れ、ついには白い喉を見せて全世界に高校生とは思えない色香を放ちながら「く、ぅ‥っ! あっ、はぁあン‥、あ、ああ~~~~~~~っ!」と仰け反っていた。
「でへ。さすがのいずみちゃんももう我慢の限界でしょ♪ ほらほら、会場だけじゃなく世界中の人に可愛いトコ見てもらおう‥ねっと!」
「やっ、いや、いやぁっ! も、もう許してっ! わたし、だめっ、菊丸っ! ほんとにだめなのっ!」
 キュンッと股間に喰いこんだコスチュームを惨いくらいに引き絞られ、ゴシゴシと容赦なく擦られて、さしもの気丈な少女が仇敵相手に許しを請うて泣き喚くしかない。
「真剣勝負で許すわけないでしょ。さ、もう強情張らずに言っちゃいましょうねー。いずみちゃんはぼくに負けるんです。もう逆らいませんって」
「あ、あ、あっ! いやよっ、いやっ! あ、いやぁあんっ、だめっ、菊丸っ、きくまるうっ‥、許して、わたし‥狂っちゃうっ、ね、ねえ、もう逆らわないからっ、ゆるしてえっ」
「いずみ選手。菊丸選手に負けを認めるならきちんと言わないとイケませんよ?! さ、ネットでも皆さんお待ちかねです。菊丸選手に言っちゃいましょう!」
 泣き叫ぶいずみにマイクを近づけ、司会も敗北宣言を煽りだすと会場からも「いずみちゃーん、往生際が悪いよー!」「男に敵うわけないだろ、さっさと負けを認めちまえ!」「うへへ、あんな美少女が俺たちの前で‥。いいぞ、菊丸ーっ!」などと野次が飛び交うのである。
「みんなも期待してるし、もうぼくには逆らえないってわかったでしょ? 我慢しないでいっちゃおうってば」
 孤立無援の中それでもいずみは首を振り続けたが、それももう限界だった。
「あ、あっ、あ! も、もうダメッ、だめえっ! き、菊丸っ、菊丸くんっ!」
 会場中に響き渡る凄まじい悲鳴に客席が静まり返り、大画面に映し出される美少女の汗を噴き悔しそうに歪む美貌に視線が集中する。
 ゴクリと誰かが唾を飲み込む音がするのを合図に、勝気な美少女が涙を流しながら敗北宣言をしようと口を開くのが見えた。
 しかしここで静まり返っていた会場が再びざわつき始める。
 先ほどまで鮮明にいずみを映し出していた大画面が段々と輪郭をぼかし始め、ついには荒い画像のまま止まってしまったのだ。
 突然の事態とざわめく観客に飄々としていた司会も慌てだし、何事が起こったのか確かめ始める。
「え、なに? アクセスが集中し過ぎて負荷がすごい? このままじゃまずい‥?」
 司会の慌てぶりに菊丸も集中を乱されているのを見逃すいずみではなかった。
(‥っ、今よっ!!)
 蛇紐と勃起乳首責めに悩まされながら、それでもいずみは必死に力をかき集め身体を激しく揺する。
「くっ、うっ、~~~~っ!!!」
「あ、あれ、いずみちゃ、ん?」
 慌てていずみの動きを封じようと動いた菊丸だったが、油断しきっていた為に全てが後手に回ってしまう。
 いずみが身体を揺する動きに対応できず、逆に反動を与えて一緒になってリングの上を転がってしまった。
「ありゃ、ありゃりゃ!?」
「こ、この~~~~~っ!!!」
 ゴロゴロと転がり続ける勢いは止まらず、いずみの掛け声と共にゴーンという鈍い音が響く。
「いっでえええええええっ!!!!」
 凄まじい悲鳴を上げてゴロゴロと今度は一人で頭を押さえて転がる菊丸。
「な、なんといずみ選手! あの状況から脱出ぅっ!! そのまま菊丸選手をポストに叩きつけての逆転KOっ!!!」
 リング上で伸びている菊丸をなおも踏みつけるいずみから逃げるように、司会がその仕事を全うする。
「本日の試合はいずみ選手の勝利で閉幕となりましたっ!!」
 司会の勝利宣言が告げられる中、美少女の陥落する姿を期待していた観客たちは誰もが落胆の様子を隠せないまま、肩を落として会場から一人また一人と帰ってゆく。
 そんな彼らに追い打ちをかけるように、菊丸の情けない悲鳴がこだまするのであった。

 


「いやあ、二人のおかげで助かったよ。また今度も頼まれてくれるかい」
「もちろん‥もがもが」
「い~え、遠慮しておきますっ」
 店長の誘いに菊丸の口を塞ぎ、鋭い視線を向けるときっぱりと断る。
「あ、あ‥そう。いや、残念だなあ、わははは」
 剣呑な視線に押され、わざとらしい笑いで咳払いをする店長をなおもいずみは睨みつけるのだった。

菊丸くんと一緒のアルバイトなんてもう絶対しないんだからっ

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