ハートキャッチいずみちゃん SS_01

「あぶない痴漢囮捜査!の巻」


「えーっ! 痴漢退治に協力して欲しいッ!?」

なにを驚いてるかって?
帰り支度をしていたわたしと菊丸くんに桂木先生が頼み事があるって言ってきんだけど‥

 通学用電車で痴漢に遭ったって言う生徒の相談が桂木先生のところに集まってるらしくって。それで先生が痴漢を退治しようと決めたみたいなんだけど。

「ええ、お願い。こんなこと頼めるのはあなたたちしかいないのよ」
「ちょ、ちょっと先生っ! なに考えてるんですかッ?! わたしたち普通の高校生なんですよ!」
「もちろん、いずみちゃんだけを危険な目にはあわせないわよ? わたしも協力するから」
「で、でも。‥警察に頼めばいいじゃないですか」
 手を合わせる桂木先生にいずみは慌てて真っ当な意見を口にする。しかしそれは女教師も織り込み済みらしい。
「もちろん頼んだわよ? 今も捜査はしてくれてるわ。でも、できれば相談をしてきた子たちの為にもわたしも協力したいのよ」
 責任感溢れる女教師は自分を頼ってくれた生徒たちを少しでも安心させたかったし、女として痴漢などという卑劣漢をそのままにしておきたくなかった。
 それに、と女教師は意味あり気にいずみを見つめて口を開く。
「あなたたち、警察に協力してるじゃないの」
「やだなー、知ってたんですか、先生」
「あ、あれは、その‥」
 誇らしげに笑う菊丸と対象的にいずみは拙いところを見つかったというように口籠る。
 二人が警察に請われて駅前公園に出没していたのぞき犯を捕まえるために手を貸していて、あれ以降も何度か協力をしていることを言っているのだ。
 いずみは片瀬婦警に替わる形で抜けていたが、菊丸は今も民間人でありながら主導権を握る形で協力しており、けっこうな戦果を挙げてもいる。
 とはいえ。
(協力って言えば聞こえはいいけど‥)
 いずみは苦虫を噛み潰したように顔を顰め、様子を見に行った二月ほど前のことを思い出していた。

 駅前公園、日が変わるまであと一時間といった頃。
「確か‥この辺りだって言ってたわよね」
 周囲を伺うといずみの予想通り、噴水近くのベンチに十数人の男たちが人だかりを作っていた。
 いずみがこんな時間に公園へ出向いたのは級友から嫌な噂を耳にしたせいだ。曰く菊丸がとんでもない美人を連れて夜の公園で何やらしでかしていると。
 さすがに婦警二人を相手に菊丸も好き勝手には出来まいと今まで放置していたのだが、そんな話を聞かされてはどうにも気になる。
 今日も囮捜査をするんだ、と帰りがてら口にしていた菊丸の言葉を頼りに来てみれば、外灯に照らされる男たちの表情に嫌な予感が当たったこを確信する。
 男たちを集めたベンチには高校生くらいの少年を挟み、20代半ばの女性が二人腰掛けている。一人はいかにも勝ち気そうな雰囲気漂う美女、もう一人はお嬢様然とした愛らしい容姿の美女なのだが、注目されているのは二人がモデル顔負けの美女だったからというだけではなかった。

「婦警さん、これなら覗きもすぐ捕まえられそうですね♪」
 少年が周囲を見回すとニンマリ笑って片瀬婦警と秋山婦警に話しかける。
 そう。囮捜査の名目で菊丸は二人の美人婦警を相手にずっと演技を繰り返し、公園にいた男たちはこの美女二人の演技に見入っていたのである。
 二人は菊丸の言葉にハッとして、見世物になっていることに激しく首を振る。
「こ、これじゃ誰がのぞきなのか‥っ」
「わからないじゃないっ!」
「わからないって。それじゃもう少し演技して覗きを誘き出しましょうね、二人とも♪」
 片瀬婦警はブラウスからはだけた美巨乳を絞られいやらしく勃起しきった乳首を扱かれて。
「うっ‥! く、ぅ‥っ、ひ、ひいっ!」
 秋山婦警は白レースのパンティを恥ずかしいくらい大事な場所に喰い込まされ引き絞られ。
「ああっ! だ、だめっ、いやぁんっ!」
 二人が同時にベンチの上で暴れ、愛らしい声で泣き叫ぶ。
「き、きくまるっ!」と片瀬婦警が恨めしげに。
「いやっ、わたしまた‥っ」と秋山婦警が悔しげに。
「ほらほら、何度も言ってるでしょ。こういうときはなんて言うんでしたっけ?」
「い、いやよっ! もういやっ!」
「あんなこと言わせないでっ‥!」
 菊丸の囁きにベンチに座ったまま仰け反り、腰を突き出すようにして内腿を引き攣らせたまま嫌々と首を振る二人の美女。囮捜査開始から二時間でこうして菊丸に操られ、教えこまれた恥ずかしい台詞をまた言わせようというのだ。
「んもう、二人とも強情なんだから。これも痴漢逮捕のため。ほら恥ずかしがらないで」
 尚も抗う二人に菊丸は呆れつつ大義名分を囁き、囮捜査で発見した弱点を責めあげる。と。
「でへ、片瀬さんはココ」
「ひっ」
「秋山さんは‥」
「ぅあぁんっ!」
 勃起乳首の先端をきつく拗じられ、爪の先でコリコリと引っかかれ。喰い込んだパンティの上からも主張の激しい突起をクリクリと捏ね繰り回され。
「き、きくまる‥ぅ‥っ!」
「だめっ、やめてっ、菊丸くんッ!」
 音羽署内を代表する血統書付きの美人婦警二人がいくら任務のためとはいえ、まだ十代の少年相手に手も足も出ないまま好き放題される様子に見張り役の同僚刑事たちがゴクリと喉を鳴らす。
 二人とも潜入捜査で正体を暴かれてもヤクザたちに弱みを見せず、任務を果たすほどの気丈さを持っている。そんな彼女たちが今は自分の肉体を変えられ、浅ましい女の弱さを晒すことに怯え泣きじゃくっているのだ。
 一方の菊丸は余裕たっぷりにそんな二人をあやしつつ、もう一度「ほら、強情張らないの、二人とも」と耳に囁く。
 数ヶ月に渡る囮捜査の甲斐もあり、もはや菊丸は恋人以上に二人を理解している。いくら気が強くても女である以上、男には敵わないということを覚え込ませたのだから。
「「あ、あっ、きくまる‥っ、わ、わたしたち、またっ、ォ‥‥‥っ、い、く‥ぅっ!」」
 それぞれタイプの違う美女二人が、息を合わせて恥ずかしい四文字を口にし、顔を真赤にして女の義務を泣き叫ぶのに周りからどよめきが走る。だがそんな周囲のざわめきも耳に入らないのか片瀬理香と秋山早苗は婦人警官であることも、任務のことも忘れたかのように、偽りの恋人にすがりついていた。

「~~っ、菊丸の奴、調子に乗ってぇ!?」
 一方、いずみは同級生が調子に乗っているのを肩を震わせて見守るしかない。いつもならすぐにでも飛び出して鉄拳制裁を行うところだが、囮捜査という大義名分がそれを許さない。
 見ると一分近く演技を強要された二人がようやく許しを得たのかベンチでくったりと疲れきった体を震わせている。
「‥これで終わりなわけ、ないのよね」
 自身の囮時代を思い出し苦々しく口にしたいずみの懸念通り、菊丸はいまだブルブルと震える二人の頭を撫で「もっと大きな声出さないとダメだっていってるでしょ」などと演技指導をしているのだ。
 二人はそんな菊丸を「もう十分でしょッ?!」と息も絶え絶えに睨みつける。しかし今度は秋山婦警が勃起乳首を、片瀬婦警が大事な部分を刺激されるとひとたまりもなく、先ほどの勝気さもどこへやったのか「菊丸くぅ‥ッン!」「き、くまるぅっ!」と泣き叫び、秋山婦警は頬をすり寄せ、片瀬婦警は恋人役の少年にしがみつき、二人は大きく開かされた両脚をさらに開くとヒールを爪先立たせ「うぅッん!」と呻き、再び男たちの前で浅ましく泣き悶える。
 まさかこの二人が強さと美しさを兼ね備えた婦人警官だとは思いもよらないだろう。
 事実、周囲の男たちは痴女でも見ているかのような視線を向けている。
「でへ。二人とも、婦警さんとは思えない演技力ですな。さ、もっと可愛いとこ見せてあげましょうね~♪」
「ああっ、も、もういやっ! きくまるううっ!」
「き、菊丸くんッ! 菊丸くうっ‥ん」
 呆れたことに菊丸はまだ恥をかかせたりないのか、さらなる演技を強要し婦人警官二人から警官としての矜持と女の尊厳を削り取ろうとする。
「っ、まだやるつもりなの?!」
 菊丸のしつこさにいずみも思わず声を上げていた。自分が囮役をしていた時もしつこかったが、さすがに秋山婦警と交互に休みを取らせてくれたのに。
 恐らく菊丸はああして大義名分を掲げ、警察官の二人を徹底的に躾けているのだろう。実際問題、あの二人は普段の理知性ある佇まいは見る影もなく、あんな恥ずかしい言葉すら口にするようにまでされていた。それがわかっていても付近に隠れている刑事たちが止めない以上、民間人のいずみに出来ることはなにもない。
 そうしていずみの逡巡する間にも、婦人警官二人はまたも聞いている方が恥ずかしくなる叫びを公園中に響かせていた。
「い、言えばいいんでしょっ、‥‥ン‥っ! ‥‥‥こよッ! お‥‥‥、いくっ! ああん、だめっ、理香、おかしく‥っ、ひぃっ、いやっ、もういやっ、きくまるっ、理香のおかしくなるうぅっ」
「い、いやっ、早苗も、早苗もまたっ、あ、あっ、だ、だめ、いっちゃ、あっ、ぉ、‥‥ん‥っ、いっちゃうっ‥ぅっ! き、菊丸くんっ、早苗、また狂っちゃうっ!」
「はいはい。大丈夫ですよ。ぼくがついてますからね。好きなだけおかしくなって、狂ってください♪」
「ああっ、菊丸ッ、きくまるううぅっ! 理香っ、理香もうだめっ」
「も、もういやっ、菊丸くんっ‥! 早苗、どうしたらいいのよっ!」
「でへ。こんな可愛い婦警さんたちがぼくの恋人なんて最高ですよん♪」
 必死にしがみついてくる美女二人に相好を崩し、耳元に落ち着かせるよう甘く囁く。
 一瞬、誰が恋人なのよっ、と反発しかけるのも、囮捜査の任務が責任感ある彼女たちを縛りつけ「わ、わたしもよ‥っ」と悔しげに片瀬婦警が頬を寄せ、「す、好きよ、菊丸くん」と美貌を真っ赤にしながら早苗が囁き返してくるのを菊丸は感慨深く受け止める。
「朝まで楽しみましょうね、二人とも」
「そんなの‥いやぁン」
「ああン、ほ、ほんとに狂っちゃう」
 恋人の宣言にイヤイヤと力なく首を振る二人に、しかし隠し無線からまた一人二人と覗き犯を逮捕したとの報が届くと併せて。
「片瀬巡査、秋山巡査。捜査は続行だ。協力者の言うように時間いっぱい覗き犯共を惹き付けるように」
「そ、そんな‥」
「い、いつまでっ」
 一方的な連絡は捜査中、覗き犯に気付かれる愚を犯さず二人に抗議する間も与えずブツリと切れてしまう。
「でへ、警察には協力しないとね~」
 ニンマリと笑みを浮かべる菊丸に、上司からの指示を聞いた婦警二人が美貌を引き攣らせる。
 夜が明けるまで四時間以上は残っていた。
「さ、覗き犯たちをもっといっぱい集めるためにも、大きな声を上げてくださいね♪」
「‥‥‥ッ」
 音羽署始まって以来とまで騒がれた二人の美人婦警。彼女たちが捕らえた犯罪者が見れば快哉を上げるだろう無様を晒し尽くし、菊丸の言いなりに代わる代わる唇まで交わし合い、ベンチを軋ませながら何度も「‥‥‥」と口にして周囲の男たちを喜ばせている。
「‥見てられない」
 恥を晒し続ける二人から目を背けると、いずみは無力さを噛み締め逃げるように公園から去ったのだった。

 桂木先生の気持ちもわかるが、あの二人のように菊丸を関わらせるとろくな事にはならないに決まっているのだ。そう思って言葉を濁すのだが、そんないずみを他所に菊丸は囮捜査で何人も痴漢を逮捕できたと武勇伝を語って担任教師を感心させている。
「でへ、婦警さんが協力的なお陰で一日に何人も捕まえてるんですよ~♪」
「すごいじゃない! なら菊丸くんに任せれば今回も大丈夫よね」
「ちょ、ちょっと先生‥っ?!」
 ついにはこんなことまで口走る始末だ。
「いずみちゃん! 協力しようよっ、桂木先生がこんなに頼んでるんだし、それに被害に遇ってる娘たちの為にもなるんだよっ!」
「ありがとう、菊丸くん! ね、いずみちゃん、菊丸くんもこう言ってくれてるし、お願いだから協力して? ね」
「う、もう、わかりました。協力‥します」
 結局、勢いに押し切られ苦りきった表情のまま頷くしかないいずみであった。

 ‥それにしても、
「ね、ねえ、菊丸くん、こ、この格好‥この間も言ったけど、何とかならないの?」
「もう、今更何を言ってるんだよ! 囮になるんだったらそれくらいの格好しないと」
「で、でも、菊丸くん。確かに言うことはわかるけど、いくらなんでもこんな格好‥。わたしも恥ずかしくって‥」
 菊丸に促され、使用中の立て札を立てた男子トイレで着替えを済ませた二人は、ホームに出るのを未だに躊躇っていた。二人が躊躇うのも無理はない。今の二人の格好はあまりにも煽情的に過ぎるのである。
 体にぴったりと密着したニット素材のワンピースは、少しでも屈めば下着が丸見えになりそうなほどの短さ。
 その上、下着の着用を許されたのはパンティーだけで上はノーブラ状態。そのパンティーも桂木先生は赤い極小三角形のシースルー素材、いずみは白のローライズ。共に後ろは紐一本のティーバックで後ろから見ると下着を穿いてないように見えてしまう。これでは痴漢をしてくださいといっているようなものだった。

「桂木先生までなにを言ってるんですかっ! 二人ともその格好で囮役をするってぼくと約束したじゃないですか?!」
「‥‥っ」
「~~っ!」
 いつまでも煮え切らない態度に菊丸が一喝すると、二人は悔しそうに口を噤んで顔を見合わせる。
(なにが約束よっ、無理やり言わせたくせに‥!)
 二人はその時のことを思い出すと、美貌を真っ赤に染め上げた。
 漢退治を頼まれた日、菊丸は持ち前の口の巧さで二人の服装にまで口を出したのだ。
 曰く、囮役になるからには他の人より目立って狙われるようにしなければいけない。その為には、痴漢が狙いやすいような無防備な服が一番だ。などなど。
 口車に丸め込まれて件のワンピースを買いに出かけたまでは良かったが、なんと菊丸はパンティまで穿き替えましょうと試着室に入り込んできたのである。
 抗議する二人を無視し責任者顔で大義名分を掲げ、無理やりパンティを穿かせると穿き心地を確かめようと得意の乾布摩擦を繰り返し、思考能力の落ちた二人にこの格好で囮になることを約束させたのだった。
 確かに約束をしたといえばいえるが、無理やりさせられたようなものである。しかし責任感の強い二人は結局本番のこの日、菊丸の言うとおりの格好をして来たのだった。

「ほらほら、そんなにおどおどしてると余計に注目されちゃうでしょ?もっと堂々としてなくちゃ」
「そ、そんなこと言われても‥」
 そう言われても二人とも顔を真っ赤にし、スカートの裾を手で抑えて辺りの様子を窺がったまま。
 しかもそうして裾を押さえていると、生地が引っ張られてニットがより密着してツンと突き出した二人の見事な美乳の先端が際立ち、ノーブラであることが一目瞭然となってしまっていた。
 二人はそれに気付いても、菊丸が無遠慮に下ばかりを見ているのでどうしても裾を押さえてしまうのだ。
「そ、そんなに見ないでよ、菊丸くんっ」
 視線の無遠慮さにますます頬を赤らめるいずみたちには構わず、菊丸はやおら二人に近づくとそのまま手を払いのけ、裾を捲りあげた。
「きゃっ、きゃあああああっ!!」
 突然のことに抵抗もできなかった二人の悲鳴がこだまする。
「な、なにするのよっ、菊丸っ!」
「や、やめなさい、菊丸くんっ!」
 耳まで赤くして抗議する二人に耳を貸さず、菊丸はマジマジと同級生と担任の下着姿を観察する。
 赤と白の申し訳程度の三角形の面積。ついこの間買ったばかりのパンティーはしかし、まるで洗濯を一度もしていないように薄汚れている。それを証明するようにスカートを捲くった瞬間、ツンとする異臭が菊丸の鼻を刺激してきた。
「でへ、二人とも約束を守ってくれてるみたいだね」
 そんな下着の状態を満足そうにニヤニヤと笑い、鼻を押さえる真似をして羞恥に身悶えする二人を仰ぎ見る菊丸。
 そう、菊丸はこの格好をしてくることに加えて、痴漢への視覚効果だけでなく五感の一つ、嗅覚にも訴えようと、二人には今日までパンティをずっと穿き続けるよう約束させたのだ。
 二人が殊更に下着を気にしていたのは酷い臭気に気付かれるかと恐れていたせいなのだった。
「い、いまさら確認しなくたっていいでしょっ?!」
「ま、毎日予行演習して知ってるくせにっ?」
 羞恥と怒りに声を荒げ、今度こそ菊丸の手を払いのける。
 そう、決行日の今日まで一週間。二人は放課後になると電車へ連れ込まれて本番までに痴漢行為に慣れておきましょうと、毎日菊丸相手に訓練されていたのである。
 痴漢退治を名目にされて理不尽な特訓に逆らえず、いずみも慶子もどんどん過激になる痴漢行為に文字通り汗と涙をパンティに染み込ませたのだった。
「いやあ、一応確認しておかないとね。それにしても臭いますねえ、特に先生からすっごく臭ってますよん♪」
「‥な‥っ?!」
 教え子の言葉に絶句して羞恥に耳まで朱に染めて目を逸らすと口惜しそうに歯噛みする美人教師。
「あ、あんたのせいでしょっ! おかげで今日までほとんど寝てないのよっ?!」
「まぁまぁ。これも痴漢退治のためですよ。ぼくだって先生に付き合って寝てないんだし、おあいこですってば」
 菊丸が言っているのは責任者である桂木先生は特に匂いを染み込ませないといけないと、予行演習が終わってからわざわざ電話で指示をして自分で下着を大事なところに擦りつける作業をさせていたことだ。
 さすがに自分でそんなことは出来ないと断っていた慶子だが、なら今からそっちに行きますという菊丸に折れるしかなく、しかたなく菊丸の指示に従うしかなかった。
 終電まで拘束された挙句、慶子は菊丸の細かい指示通りにパンティを擦りつける作業を明け方近くまでさせられた。
 最後には菊丸に促され汚れたパンティのまま学校に行きますっ、と叫んでようやく寝ることを許されるのである。
 そして登校するなり菊丸に検査され、少しでも汚れが足りなければそのままトイレに連れ込まれてパンティに臭いを染み込ませられた。
 正直なところこの一週間はどんな授業をしたのかろくに覚えていないほどだ。なにしろいつ菊丸に検査されてもいいよう、空いた時間はずっと下着を喰い込ませパンティを汚す作業に没頭して、頭の中に靄がかかった状態だったのだ。
 とにかく痴漢退治を頼んだ日から慶子は菊丸に言われるまま、一日中パンティを汚し続けてスカートを捲り上げただけでツンとする臭気を撒くほどになったのだった。
「でへ、おかげでパンティに先生の臭いが染み付いていい感じですよ♪ これなら痴漢も寄ってきますって」
「お、覚えてらっしゃい。いつかお仕置きしてあげるんだからっ!」
 恨みがましく菊丸を睨むが、痴漢退治の大義名分の前にはただ従うほかないのであった。
「ほら、二人とも、いいかげん覚悟を決めてよ。後はぼくに任せてくれればうまくいくからさ」

 菊丸の言葉に顔を見合わせる二人。
「‥先生」
「しょうがないわ。いずみちゃん、ここは菊丸くんに任せて言う通りにしましょう」
 渋々ながらも頷きあう。確かにここまでくれば後は菊丸に任せてしまう以外に道は無い。
「もう、わかったわよ! 菊丸くん、あとは任せたからね」
 羞恥に顔を赤らめ、なおも裾のあたりを気にしながらいずみは予定通りに素知らぬフリで車内に入ってゆく。
「頼んだわよ。菊丸くん」
 その後を桂木先生も続いていく。
(でへへ、痴漢退治にかこつけてまた楽しませてもらっちゃおうっと)

 菊丸は乗り込んでゆく二人のスカートの奥を追いながら、いずみたちが聞けば無事ではいられないようなことを考えるのだった。
 車内はすでに満員状態で、菊丸たちも満足に動ける状態ではなくなっていた。いずみや、桂木先生は菊丸の指示でそのなかでも身動きの取り辛い場所へと移動させられていく。
「すごい混雑。これじゃ身動きどころか、周りも見渡せないじゃない」
「本当ね。ねえ、菊丸くん、もう少し動けそうなところに行かない?このままじゃ、その‥本当に痴漢が来た時どうしようもないし」
「大丈夫。そんな時の為にぼくがいるんじゃないですか」
「そ、それはそうだけど。でも‥ねえ、いずみちゃん」
 菊丸にそう言われても不安を隠せないように、いずみの方に顔を向ける。
「う、うん。菊丸くん。桂木先生の言う通りだと思うし、移動しない?」
「何を言ってるんだよ、二人とも! いいかい、二人が身動きが取れないからこそ、囮役になるんじゃないか。いいから、このままじっとしてるんだ!」
「わ、わかったわよっ! んもう、そんなに怒鳴らなくってもいいじゃない」
 菊丸の剣幕に押されいずみと桂木先生は、不安を隠しきれないまま移動を続け、人ごみを掻き分け進んでゆく二人に周囲は迷惑顔であったが、二人の美貌と昼日中に目にするには過激に過ぎる装いに目尻を下げ、もっとその姿を見ようと少しの距離を取ってくるので思うよりも楽に進めたのは僥倖だった。
 いずみは一つ前の車両に進むのを確認すると、桂木慶子も車両の奥へと位置を取った。
「二人とも一緒より、離れてた方が確率が高くなるからね」
 との菊丸の言葉に従ったのだ。
 一度立ち止まっしまうともう身動き一つ取るのも難しいほどの混み具合を実感する。これでは痴漢がいてもこちらから見つけることも、捕まえることもそうそう出来ないだろう。
(それにしても‥)
 改めて自分の格好を見下ろし、その破廉恥さに頬を赤らめる。ほとんど痴女といっても差し支えのない露出度に加え、いやらしい臭いが染み付いたパンティまで穿いているのである。とても聖職者の格好ではない。
(ほんとにあの子の言うこと信じてよかったのかしら?)
 この一週間に菊丸にされたことを思い返して、女教師は思わずむっちりした太股を撚り合わせると嫌な予感に重い溜息を吐くのであった。
 一方、菊丸といえば。
(でへへ、二人一緒だと悪戯しにくいもんね。別の場所に押し込めて、本物の痴漢の代わりに思う存分楽しませてもらっちゃおうっと)
 やはりというか、当然というか、痴漢退治にかこつけて美人教師と美少女高校生をまとめて可愛がろうと、いつもの笑みを浮かべていたのだった。
 痴漢の被害に遭う少女達を守ろうと羞恥心を堪えて恥ずかしい格好をしたいずみたちだが、菊丸にとってはそんな彼女たちの高潔さや羞恥心も楽しむ為の下準備のようだ。

(やっぱり頼まれた事だし、最初は桂木先生から可愛がってあげなくちゃね~♪)
 菊丸が最初の生贄に選んだのは憧れの美人教師、桂木慶子。先ほど押し込めた位置を確認すると、菊丸の言うとおりにおとなしくじっとしているようだが、離れた場所からも周りの注目を集めているのがよくわかる。
(うひょひょ~♪ 恥ずかしそうにしちゃって~。そんな顔してるとつい悪戯したくなっちゃうじゃありませんか~)
 勝手なことを呟きながら人ごみの中を縫うように近づくと、眼前の女教師に手を伸ばす。
(まずは‥お尻を拝ませてもらいまーす)
 そろり、と菊丸がスカートの端をつまみ、ゆっくりと捲りあげると、さすがに大人の貫禄というべきか、たっぷりとした迫力のお尻が露になる。菊丸の選んだパンティーはTバックの為に隠すものもなく丸出しの状態だ。
(おお、桂木先生のお尻ーっ! すっごい迫力! ぐふ、それにすっごい臭い♪)
 聖職者とは思えないスタイルを誇る桂木先生だが、中でも90センチを超えるヒップの迫力は凄まじく間近で見ると圧倒されるばかりだ。そして捲った途端に溢れた臭気も凄まじい。
 菊丸が丹念に育てた、至高の逸品。
 この一週間、女教師から汗を搾り取るため仕掛けた数々の罠。そのたびに慶子は泣き喚き、パンティを汚し続けた。数珠パンティで可愛がった時とはまた違った楽しさだった。
 パンティはもう何年も穿き潰したかのように薄汚れているのだが、それが慶子のきめ細かい象牙の肌を逆に引き立てている。
 菊丸は感激しながら、桂木先生の白桃のようなお尻を撫で始めてゆく。
「きゃあっ!」
 ヒップから伝わった手の感触に慶子は小さな悲鳴を上げて、身を硬くする。
(まさか、痴漢?)
 後ろを振り向こうにも、先ほど新たに乗り込んできた乗客達で混雑も凄まじくなり、もう振り向く事すら出来ない。
 その間にも菊丸の手はお尻を這い回って、その跳ね返る弾力を楽しんでいる。
(くっ、やっぱり痴漢ね。き、菊丸くんに知らせないと‥)
 囮役の二人に菊丸は連絡用の無線機を渡していた。耳にイヤホンの形でついているのがそれである。感度の良い指向性のマイクを持っているのでスイッチを入れればそのままで会話が可能になるのだ。
「菊丸くん。聞こえる?」
「聞こえますよ、先生。どうしたんですか?」
「ち、痴漢が出たみたいなの。だから、その‥あ、あんっ!」
「先生っ?」
 突然声の調子を乱す先生に、心配そうに声をかける菊丸だが、実際は後ろを振り向く事も出来ない桂木のお尻をまたも撫でたのである。
「‥あンッ! な、なんでもないわ、菊丸くん。それよりはやく来て」
「わかりました。でも、先生。混雑しててなかなか進めないんです。だから、ぼくが行くまで何とか耐えてください」
「し、仕方ないわね。とにかく急いでちょうだいね」
 わかりました。そう言って無線を切った菊丸は、女教師がすっかり説明を信じたのを確認してにんまりとほくそ笑む。
(でへ。先生。ぼくはすぐ後ろにいるんですよ~♪ 時間いっぱいまで可愛がってあげちゃいますからね~♪)
 大胆にも菊丸は本物の痴漢もかくやという責めを女教師に加え始める。お尻を撫でるだけではなく、谷間に侵入し、その最奥にまで指を伸ばす。

「んっ‥あ、あんっ」
 身動きの出来ない桂木先生に散々悪戯を仕掛けて張りのあるヒップの感触を楽しみ、可愛らしい悲鳴を上げさせてゆく。
「あぁん、イヤッ、いやンっ! そ、そんなところっ‥あ、ああっ!」
 桂木先生は顔を真っ赤にしながらイヤイヤと首を振りながらも、次第に感じ始めているのか、甘い喘ぎが混じった悲鳴を上げてしまっていた。
 もともと感じやすいだけに菊丸の責めの前にどうしても身体が反応してしまう。
 その上、菊丸はお尻だけではなく背後から豊かなバストにも手を伸ばし始め、ますます女教師の反応は際どいものになるのだった。
 大胆な責めの前にもしかし女教師は逃げる素振りも見せずに、痴漢にされるがままになってなんとも愛らしい姿で耐え抜いている。
 その姿に今日までの予行演習を思い出して、菊丸はほくそ笑む。
(でへへ、作戦成功だぁ~っ、先生、ぼくの言うとおり、まったく抵抗してませんよ~♪)

 菊丸は予行演習中に痴漢に遭っても逆らってはいけないと念押ししていた。あからさまな拒絶を示せば痴漢は逃げてしまい、作戦は失敗する。痴漢を捕らえるためにも、自分が来るまで囮の二人には無抵抗のまま惹きつけておくように言い含めたのだ。
 最初の内は抵抗していた二人だったが、菊丸の念入りな説得によって最後には頷いてくれたのである。
 桂木先生は健気にも菊丸の言葉を守って、囮役として痴漢の毒牙を甘んじて受けようと耐えている。
 それでもせめてもの抵抗になんとか痴漢の顔を見ようとするのだが、さっきから恥ずかしい喘ぎを押し殺そうとするのが精一杯で、後ろを振り返る気力すら奪われてしまうのである。
「ああっ! ねえっ、き、菊丸くんっ、ま、まだなのっ?!」
「混んでて前に進めないんだよ、先生。もうちょっと我慢してください」
「あぁんっ、そんなっ、ま、まだ我慢しなきゃいけないの‥っ? あンっ、ああ‥っ、ん、菊丸くんっ、お願い、早く、早くきてぇっ!」
 ついに耐え切れず無線を通じて菊丸へ泣き言を叫んでしまう。しかし菊丸の返答はにべもなく、混雑を理由に遅れるの一言が返ってくるだけである。
 そうして菊丸の救援を待つ間に、女教師は痴漢のいやらしい責めを受け続け、切ない喘ぎを漏らすようになってしまう。
「あっ、あっ、あんっ! そんなっ、の‥あ、あ‥い、いやぁんっ!」
 痴漢は大胆そのもので、まるで抵抗できないのを知っているように好きなように手を、指を動かしてくる。胸を後ろから掴むようにして激しく揉みしだき、お尻の谷間をいったりきたりしたかと思えば、奥に潜む蕾をツンと突いてくる。
(なんて痴漢なの‥っ、こんな大胆だったなんて、き、菊丸くんの言うとおりじゃないのっ!)
 予行演習と称して悪戯してきた菊丸を思い出す。あそこまで大胆な行為を行うはずなんてない、そう高をくくっていたのに、あの時の菊丸と同じくらいいやらしく責めてくるなんて。
(ああっ、いやっ。そ、そこはだめぇっ! いやあぁんっ!)
 指先が蕾を刺激し、つぷ、と体内に侵入してくる感覚に慶子は声にならない悲鳴を上げる。嫌悪感に全身が硬直し、必死に痴漢から逃れようと力を込めるのだが、胸を揉まれ、指先で蕾を優しく刺激されていくうちに力が抜けて受け入れる準備をしてしまっていた。
「ああっ! いやっ、だめぇっ!」
 ついに分け入って来た指先に、ブルブルと震えながら叫び、身を捩る。だが痴漢の指はそんな女教師の叫びなど聞こえないように強引に歩を進め、侵してゆくのだった。
(こ、こんなの‥、耐えらんないっ!)
 かぶりを振り、亜麻色の髪を揺らして歯を噛み締める。いくらなんでも耐えられるわけがなかった。慶子とて痴漢に遭遇したことはある。というよりこの美貌だ。痴漢には常に狙われていた。けれどここまで大胆な痴漢に遭ったことはない。
(こ、これじゃまるで‥あの子みたいじゃないの‥っ)
 女教師の脳裏に問題児の顔が浮かび上がる。さっきからずっと重なっていた少年との予行演習。
 痴漢に遭ったときに我慢できるようにと、本当の痴漢以上にいやらしく自分といずみを苛んできたが、こうなるとその予想は正しかったというしかない。だが、それはかえって慶子を追い詰める結果になっていた。
 こうして痴漢されてる間、菊丸とのことを思い出してしまうのだ。
 大勢の乗客たちのいる前で脚を開かされ、このいやらしいパンティを突き出しながら年下の男の子に痴漢されて泣き喚かされるのを見世物にされた。
 年下の少女が耐えているのに、教師の自分は電車の中で恥知らずに泣き喚き、菊丸の言いなりに一駅ごとにここで降りるのかと尋ねられ、そのたび「いきますッ、イッちゃう!」とアナウンスにかぶせるように叫ばされた。
 もちろん体の力が抜けて降りるどころではない。菊丸に抱きしめられて息を整えている間に扉は締り、また可愛がられて次の駅に着くまでに言わされてしまう。
 菊丸に躾けられた肉体は17歳の少女が呆れるほど過剰に反応し、教師とは思えない淫らさを示し男たちを喜ばすようになってしまっている。
 まさにその再現だ。
 次第に声が大きくなり、周りの男たちも怪訝な顔で美教師の喘ぎ顔を見始める。
「あっ、あっあっん! ダメッ、もうだめっ、き、菊丸くんっ!」
 救いを求めるように教え子の名前を叫ぶ。
 しかし菊丸はいまだ通路に足止めされているのだ。
(いやっ、いやよっ! 菊丸くん、助けてっ! わたし、このままじゃほんとに‥っ)
 予行演習などではない。本物の痴漢相手に恥を晒してしまう。それもこんな大勢の前で。
 あまりのことにおかしくなりそうだった。
 これというのも菊丸のせいだ。痴漢そっくりの手管で自分を追い詰め、こんなに感じる体に変えてしまった。
「もうだめっ、菊丸くん、許してっ! わ、わたし‥っ」
 痴漢相手にこんなに狂ってしまう自分に、慶子は思わず教え子へ許しを乞いながら吊り革をギュッと握りしめ、太股をきつく捩らせると全身をビクンと仰け反らせる。
「っ! ~~~~~~~~~~菊丸うっ!」
 そして奥歯を噛み締め、必死に溢れる声を抑えるのだが、最後にどうにもならなくなったように教え子の名前が漏れてしまう。
 こんなになってしまったのはあくまで特訓のせいよ、痴漢なんかに負けたんじゃないわっ!
 そんな言い訳が脳裏に走り、同時に自分をこんな風にした相手への恨み、憎しみ、なによりその相手以外にこうなってしまった自分への憤りがないまぜになって、名前を呼んでしまったのだ。
 さすがに周囲の乗客も女教師の様子に気付き始め、モデル顔負けの肢体を挑発的な服装に包む美貌が凄絶な色香を放ち、悔しげに男の名を呼ぶのを見咎めている者もいた。
 しかし慶子はもう周囲に気を配るどころではない、背後からスカート奥に侵入する指先に全神経を集中し、少しでもこのおぞましい感覚から逃れようとすることしかできなくなっている。
(でへ。もう我慢出来ないのか~。ちょっと予行演習をやり過ぎちゃったかな♪)
 後ろから愛らしく自分を呼ぶ女教師の様子を覗き見ながら、菊丸はこの美貌の女教師が限界寸前なのを確認する。
 太股の間から手を伸ばしパンティ越しに器用に指先で責めながら、それでも手を抜いていたのに、やはり本番、痴漢相手という緊張感が女教師から余裕を奪ったのだろうと、菊丸の方は余裕たっぷりに分析する。それなら、と。
「先生っ、先生?! どうしたんですかっ、大丈夫ですか!」
「‥っ、き、きくま、るくん?」
 イヤホンから飛び込む教え子の声が慶子の意識をわずかに取り戻させた。
「さっきからぼくのこと呼んでるし、大丈夫なんですか?」
「‥あ、だ、大丈夫よ、ただ早く来てほしくって、だから‥」
 すぐ後ろにいる菊丸に気付かず、掠れがちの声で何とか教え子へ対応する。
「そうなんですか。よかった、もしかしたらもう手遅れなのかと」
「っ! そ、そんなことあるわけないでしょっ! 痴漢相手に負けるわけ‥、あ、ああンっ!」
「ど、どうしたんですか。先生!」
「な、なんでもないわッ、電車が揺れて‥あ、ああっ、いやっ、いやあっん!」
 女教師はどう聞いてもなんでもないとは思えない悲鳴を上げ、それでも取り繕った言い訳を口にする。
(でへ、少しは緊張を取り戻せたでしょ、先生♪)
 後ろから掬い上げるようにして量感たっぷりの胸を揉みつつ、右手はパンティの中心をクイッと指で責め上げながらほくそ笑む。
 菊丸は痴漢退治本番だというのにだらしのない女教師に喝を入れてあげたのだ。が。
「い、いやっ、いやあっ! き、菊丸くんが聞いて‥っ、あ、だめっ、だめよっ!」
「ぼくがどうしたんですか、先生?」
「ち、違うのっ、あ、あ、だめ、こんなのだめえっ!」
 勃起乳首まで責められながら慶子は半狂乱に泣き喚いてしまう。
 痴漢はまるで教え子との会話がわかっているかのように、責めを激しくして自分追い詰め始めてきているのだ。
(だめっ、だめえっ! 菊丸くんが聞いてるのにっ、こ、こんな‥、あ、あっ、わたし、狂っちゃう、こんなの狂っちゃうっ)
 まさかその教え子が責めているとも知らず、菊丸に聞かれまい、と必死に唇を噛み喘ぎを殺そうとする。なのに痴漢はまるで全てわかっているように弱みを責め立て、奈落へ突き落とそうとするのだ。
「あっ、あっ、あっ! だめっ、菊丸くんっ! だめえっ!」
 さっきまでとは別の意味で菊丸へ許しを請う叫びを上げる。
「せ、先生?!」
 さも驚いたように声を上げる菊丸。もちろん全てわかっている。
(えへへ。そろそろ駅に着くし、痴漢相手で負けちゃう先生も見てみたいし♪)
 美貌の女教師が半狂乱に泣き喚くのを楽しそうに見ながら、菊丸はいよいよ止めを刺すべくパンティの上で踊っていた指先をある場所へと走らせる。
 この気の強さも極上の美教師が卑劣な痴漢に屈するのが早く見たくて、菊丸はあえて痴漢を意識させてみたのだった。
「い、いやっ?! そんなのだめっ、お願い、菊丸くんに聞かれちゃうっ!」
 思惑に気付き、慶子は美貌をいっそう青褪めさせ懇願するがそれが合図だったかのように、女の一番の急所を摘み上げ、軽く捻るようにしてから弾かれる。
「‥‥っ!」
 まるで雷に打たれたような衝撃が走り、90センチ近い美巨乳がブルンと揺れ、眉間にシワを寄せ苦悶の表情を浮かべる美貌がガクンと後ろに折れる。
 それを見越したように車内アナウンスが流れ、次の停車駅が告げられると、慶子も「‥くうっ!」と愛らしく喉を震わせ叫んでしまっていた。
「せ、先生?! もしかして‥っ!」
「菊丸く‥んっ、わたしッ! 痴漢に‥、あ、あ、あっ! いやっ、ゆるしてッ、菊丸くんに聞かれちゃうっ!」
 教え子の驚く声に女教師は羞恥に美貌を染め、嫌々と首を振る。だが痴漢はそんな女教師の哀願など一顧だにせず痴漢退治など無駄なことだと刻みつけるようにパンティ越しに急所を責め続ける。
「っ~~~~~~~~~~~!」
 痴漢の腕を太股に挟み込み悔しげに全身を反り返し、ひたすらに唇を噛んで美貌を右に左にと打ち振った。このままでは女生徒たちの仇を討つどころか、見事に返り討ちにされ教師としての誇りも女としての矜持も打ち砕かれてしまう。
(うっわ~、すっごい顔しちゃって。えへへ、もうちょっとからかっちゃおうっと♪)
 よほど悔しいのだろう。後ろから覗く女教師の美貌は濃い眉が八の字にキュウっと眉間に刻みつけ、ルージュを曳いた唇を血の出るほど噛み締めているのが見える。
「先生? ちょっ、冗談でしょ? 痴漢されてるんですよ?!」
「‥ご、ごめんなさいっ! 許してっ、ああっん、許してッ!」
 教え子からの声に血を吐くように慶子は叫び返すが、それは捕まえようとした痴漢になのか、それとも情けない自分になのか。
(き、菊丸くんがもうすぐ来てくれるのに‥。な、情けないわよっ、慶子! ‥で、でもだめっ、もう駄目っ‥、こんなの、き、菊丸くんっ、許してっ、慶子を許してっ!)
 吊革を掴む右手指の関節が白むほど握りしめ、握りこぶしを作った左手を白い歯並びで噛み必死に声を抑えても、痴漢にだけはわかる太腿の震えを伝えて女教師はビクンと背筋を反らせてしまう。
「ぅッ、ムッン‥っ、ぁ、や、いやっ‥ぁ」
 正義感を振りかざし、教え子まで巻き込んでおきながら卑劣な痴漢を相手に手も足も出ないまま無様を晒す辛さに頭がおかしくなりそうだった。
 薄布越しにすべてわかったように弱点を責め抜く痴漢の指の恐ろしさも、しかし「先生、先生っ?!」と心配そうに声をかけてくれる教え子への申し訳なさが上回る。
 いまさらながらに菊丸が予行演習を繰り返した意味を理解し「ご、ごめんさいっ、きくまるくん‥ぅっ」と熱心に痴漢の怖さを教えてくれた教え子へ泣きじゃくる。
「せ、先生っ、しっかりしてくださいっ!?」
「ぁ、あッ、やっ、いやっ、き、菊丸くんに聞かれるのは嫌よっ、あ、あ、許してっ、もう許して‥ぇっ!」
 必死の励ましも虚しく美しい女教師は浅ましく腰を前に突き出し、痴漢の指に翻弄されて許しを請うほどに追い詰められ。ついには全身を引き攣らせるようにして「‥‥っ」と無線越しに教え子にもわかる悔し泣きを漏らすのだった。

(でへ。えらそうにしてたくせに、先生ったら痴漢相手に可愛いったら)
 しっかりと躾の成果を耳にし、教師としても大人の女としても惨めな有様を見せる担任教師にほくそ笑む。自分以外にも恥をかく姿に思うところはあったが、歯を食い縛り「許してっ、菊丸くん!」と口にするのを耳にすれば自然と相好も崩れるもの。
(う~ん、いずみちゃんも待ってることだし、先生はこのくらいで勘弁してあげようかな~)
 後ろから覗く美教師の紅く染まった喘ぎ顔に、さすがに周りの反応も気になりだし、ようやく囮役という名の生贄から解放することにしたのであった。
「あっ‥」
 菊丸の指責めから解放された途端、全身の力が抜けたように桂木先生は後ろ向きに倒れこんでしまい、それを何食わぬ顔で菊丸が支えながら、声をかける。
「せ、先生、大丈夫っ?」
「あ、き、菊丸く‥ん‥」
 まだ、力が入らないのか、菊丸に後ろから支えられたまま、ぼうっとした表情で教え子の名前を口にする。汗の浮かんだ美貌には髪が頬や額に張り付き、半開きの唇からは今もハァハァと吐息が漏れ、とても聖職者には見えない。
「き、菊丸くん、ち、痴漢は‥?」
「逃げちゃったみたいだ。ごめんね、先生、ぼくが遅れたばっかりにあんな‥」
「っ」
 菊丸の言葉に慶子は首筋まで美貌を赤らめ、教え子に全てを知られたことに唇を噛み締める。
「う、ううん、菊丸くんのせいじゃ‥ない、わよ」
「でもぼくのせいで先生‥」
「思い出させないでっ!」
 申し訳なさそうにする菊丸に思わず語気荒くしたことに気付き、美人教師は落ち着こうと大きく息を吐くと。
「むしろ菊丸くんはあんなに痴漢の怖さを教えてくれたのに。予行演習では生意気を言ってごめんなさいね?」
「先生‥」
 聖職者らしい潔癖な態度に菊丸も態度を改めて担任を見つめ合う。もちろん内心は、教えたのは痴漢じゃなくてぼくの怖さですけどね~♪ と口笛を吹いてさえいるのだが。この女教師の精神力なら痴漢相手ならあんな醜態を晒すわけがないのを、予行演習で嫌というほど躾けてやっただけである。
 そんな教え子の心の中など超能力者でもない桂木先生は知る由もなく、キッと瞳に力を込めると。
「でも次は絶対に負けはしないわ」
「え? じゃあまだ続けるつもりなんですか?」
「もちろんよ。生徒たちがあんな卑劣な痴漢に恥ずかしい目に遭わされてるってわかったのに、やめられないわ」
 菊丸の問いに毅然と言い放つ。あれだけの恥をかかされたのに、まだ痴漢退治を諦めていないのだ。
「それで、その‥菊丸くんもまた協力してくれる?」
 さすがにあれだけ情けない姿を晒した後だけに、教え子を頼りにするのも気弱になるのだろう。気丈さから一転、上目遣いに縋るような視線を向けられ。
(さっすが先生。これならまだ楽しめそう♪)
 菊丸はといえばまだまだ先生をオモチャに出来そうだと、この責任感溢れる教師に力強く首を縦に振る。
「もっちろん! ぼくの方こそ今度こそ先生を守ってみせます!」
「ありがとう、菊丸くん」
「じゃあ、ぼくはいずみちゃんの方を見てくるよ。もしかしたら、またやってくるかもしれないから」
「え、ええ。お願いね。菊丸くん」
 菊丸の言葉に頷く女教師は手すりに寄りかかり、体力の回復を図ってから、いずみを助けるつもりである。恥ずかしいことだが、いまだに力が入らず、全身が痴漢の責めの余韻にとろけてしまっていた。
「わたしもしばらくしたら、そっちに行くから、なにかあったらすぐに呼んでね?」
「わかったよ。先生」
(でへ、今度はいずみちゃんかあ、こんなチャンスは滅多にないからね。思いっきり、楽しまなくちゃ)
 桂木先生の気遣いに返事をしながらも、心の中は同級生への悪戯で一杯になっていたのであった。

(おっ、いたいたあ、いずみちゃんだあ)
 美教師の喘ぎ姿を反芻しつつ、ついに目標のいずみを発見する菊丸。遠目からでも、その容姿の輝きは隠しようもなく、窮屈な満員電車の中でも一際異彩を放っていた。
(くう~っ、やっぱりかわいいなあ、いずみちゃん。ぐふふ、今日もたっぷり楽しませてもらいましょう!)
 菊丸は気づかれないように細心の注意を払って、いずみの背後にピタリと張り付くと、先ほどと同じくスカートの裾に手をかけ、可愛いお尻を丸出しにさせる。
(うっひゃああ、何度見ても最高の眺めっ! やっぱりいずみちゃんのお尻はいいなあ)
 既に幾度も見たいずみのお尻ではあるが、菊丸は感激のあまり涙まで流している。ボリューム感では桂木先生に一歩を譲るが、スポーツ万能少女らしく小気味よく上向いたヒップの張りは瑞々しい魅力に溢れて、電車の中でなければ頬擦りしているかもしれない。
(っ! だ、誰かスカートめくってるぅ! まさか痴漢?!)
 一方、いずみは気配でスカートを捲られた事に気付いたのだが、後ろを振り向く事すら出来ない混雑の中では確かめる事も出来ない。
(だからもっと空いてる場所にしようって、‥え?)
 菊丸の指示で混み合う車内の中でも特に混雑の厳しい場所へ押し込まれた文句を呟くが、次の瞬間に口からは悲鳴がほとばしる。
「きゃああっ!」
 剥き出しになったいずみのお尻に菊丸の腕が伸ばされ、さわさわと撫でさすり始めたのだ。
(スベスベして、や・わ・ら・かーい)
 菊丸は感触を楽しむようにして、いずみのお尻に刺激を与えつづける。
「あ、あ、」
 驚きの余り、硬直し声にならない悲鳴を上げ続ける。痴漢の被害に遭ったことはあっても、ここまで大胆な行為を受けたことはない。あらためて菊丸の指示でTバックなど穿かされたことを後悔する。
(ちょ、直接お尻に触られ‥っ、あ、ああんっ)
 なんとも言えない刺激に身悶えするのだが、菊丸の手はいずみのお尻にピタリと張り付いて一向に離れない。それどころか、指先を微妙に曲げて谷間にまで忍び込んで新たな刺激を与えてくる。

「あ、あっ、ああん!?」
 撫でられるだけならまだしも、ヒップの谷間を指で責められる刺激に、思わずキュウッと力が加わり、痴漢の指を食い閉めてしまう。それがよけいに痴漢に遭っている事実を突きつけてくるようで、勝気な少女にはたまらない悔しさだ。
(‥こ、このっ!)
 しかし痴漢の大胆さもそうだが、思わず声が出てしまう自分にも腹が立つ。が、そんないずみの怒りは、菊丸の行為にすぐかき消されてしまう。
(でへへ、いずみちゃん、この辺が感じやすいんだよね~。それから‥ここも♪)
「あっ‥、あ? そ、そこはっ‥ああっ!」
 谷間に滑り込んだ指先はさらに深く滑り込み、鉤状に曲げた指の動きの前にいずみは、ブルブルと震えてまたも甘い悲鳴をあげてしまう。
(こ、こいつっ‥し、信じらんないっ! で、電車の中で‥、くぅっ、うっ、‥い、いやっ、だめぇっ!)
 こちらの胸中も知らずに、痴漢の指先はますます奥深く侵入し、美少女を混乱させる。
 執拗なお尻責めに17歳の美少女は太股をよじり合わせ、爪先立ちに膝をガクガクと震わせてしまっていた。
「いずみちゃん? 聴こえる、ぼくだよ、菊丸だよ」
「‥ぁ、‥え、き、菊丸‥くん? ‥あ、や、やだっ」
 耳元で聴こえてきた同級生の声に、いずみは次第に意識がはっきりとするのを自覚する。同時に、甘えたような声を出す恥ずかしさに耳まで真っ赤にして首を振った。
「いずみちゃん、さっき桂木先生が痴漢に遭ったんだ。でも、ぼくのせいで逃げられちゃって‥。もういずみちゃんだけが頼りなんだよっ、もし痴漢に遭ったら今度こそっ」
 朦朧としているいずみに、菊丸は白々しい台詞を立て続けに口にする。今なら、背後の自分にも気づかず、いずみを囮役として縛り付けることが出来ると計算しているのだ。
「か、桂木先生がっ?! ‥き、菊丸くんっ、その痴漢、いまわたしの後ろにいるはずよっ、はやく来てちょうだいっ!」
「なんだって?わかったよ、混雑で遅れるけど、痴漢を惹きつけておいてね、いずみちゃん」
「わ、わかったわ、とにかく早くお願いね?!」

(でへ、うまくいきましたよ~、これでまた楽しめちゃいますよ~♪)
 気の強さこそこの美少女の魅力と信じる菊丸は、あえて少女を奮い立たせることで楽しみを倍増しようと企んだのだ。それは見事に成功したのである。
(まさか桂木先生まで犠牲になってるなんて‥っ、許さないわっ、見てなさい、菊丸くんが来たらアンタなんて‥でも‥)
 卑劣な痴漢を捕らえる覚悟を決めたいずみだが、いくら意識がはっきりとしても、口惜しいことにいまだにさっきのお尻責めに身体が震えていた。
 いずみの様子に準備は出来たとばかりに、菊丸はいよいよ本格的な攻撃を始めようと手を伸ばす。いずみの理性を復活させるためにあえて止めていたお尻責めに加えて、今度はいずみの最大の弱点である、Fカップを誇る美巨乳をも攻撃対象に加えたのである。
「えっ、あっ、‥なっ!」
 てっきりお尻だけが辱められると緊張していたところに、予想外の攻撃が加えられ、いずみは狼狽の声を上げる。
「ちょっ、そんなっ‥あ、ああっ!」
 それでなくとも先ほどまでのお尻責めに屈しかけていたところに、予想外の胸乳責めは気丈な少女にあっけないほど簡単に悲鳴を上げさせてしまう。
「いっ、いやあっん!」
 感じやすすぎるバストにまで魔の手を伸ばされ、美少女の牙城はもろくも崩れ始めてしまっている。
(そんなっ、このうえオッパイまで責められたら‥?!)
 菊丸の肉調教のおかげで高校生とは思えない肉体にされたいずみである。毎日のように胸を苛められ、今では勃起乳首を扱かれるだけで抵抗できない身体に作り変えられてしまっているのだ。
 そのことを自覚しているだけに、胸にまで責めが加わったことにいやでも恐怖を覚えてしまう。
 このままでは抵抗も出来ずに痴漢されて、菊丸相手のように狂わされてしまうかもしれない。
 そんないずみの気持を知ってか知らずか、痴漢の手の動きは憎らしいくらい的確に感じる場所を探り当てて、責めてきているのだ。
「あっ、ああっ! だ、だめっ!」
 抵抗しなければと思うのだが、菊丸の念押しを思い出し避けようとした動きを止めてしまった。

(どうしよう‥、抵抗したら痴漢に逃げられちゃうし、でもこのままじゃ‥痴漢されてるのにおかしくなちゃうっ)
 菊丸の命令と自分自身の危機とを秤にかけるも、痴漢退治という名目に逆らえず、悔しさに歯噛みしながらも痴漢の責めを受け入れてしまう。
(でへ。いずみちゃんもしっかりぼくの命令を守ってくれてますよ~。ぐふふ、その責任感の強さが命取りなんだよね、二人とも)
 責任感と正義感の強い女教師を電車の中で恥をかかせた後だけに、今度は勝気な美少女もに同じように可愛がるつもりなのだった。
 背後からムンズと納まりきらないほどの膨らみを揉みし抱きながら、油断したいずみのヒップへの攻撃も忘れない。強固に閉じ合わせていた谷間は、あっさりと菊丸の侵入を許し、その責めを受け入れてしまう。
(でへへ、お尻とオッパイ、二つも楽しめちゃうなんて♪ ‥ん、なんだか周りが静かなような?)
 美少女の魅力的な膨らみを楽しむ菊丸だったが、辺りの様子がおかしいことに気づく。
 ざわついていた車内が妙に静かになっているのだ。
 菊丸はいずみへの痴漢行為を止めると、首を廻らして辺りを見回す。

「あ」
 そこにはようやく、体力が戻りいずみの様子を見に来た女教師が怒りも露に般若と化して立っていたのだった。
「あ、じゃないわよっ、菊丸くんっ! あんたっ、また‥わたしたちを騙したのね~~~~~~~~っ!!!!」

 


「お~い、いずみちゃーん、せんせーい、ま、待ってよー」
「あら、菊丸くんは痴漢退治に協力してくれるんでしょ?だったら、警察にも協力しなくちゃ」
 悪戯がバレた菊丸は、そのまま警察に引き渡されてしまった。その様子を見やるいずみの冷たい言葉。
「そ、そんなあ、このままじゃホントに捕まっちゃうよお」
「何言ってるの! 痴漢のフリしてわたしたちにあんな恥ずかしい真似して! 少し頭を冷やしてきなさい!!」
 怒りの為か、それともその時のことを思い出してか、桂木先生も顔を真っ赤にして怒鳴りつけるのだった。

全く、菊丸くんったら懲りないんだから。先生の言う通り、少し頭を冷やして反省しなさい!

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コメント

  1. 匿名得雄 より:

    加筆ありがとうございます。痴漢逮捕どころか、桂木先生が痴女として逮捕されるくらいのエロさでした。やっぱり先生は肛門調教が似合いますね。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >匿名得雄さん

       あだ名はあなるで。

       空の青さを知る人よ、観に行きたいなあ。