「菊丸流! 先生の秘密の時間割の巻」

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 いつもと変わらない朝に、いつもと同じ風景。
 ここ講談高校の階段の踊り場で、1つ上のフロアを見上げながら、これ以上進むのを躊躇しているようにモジモジとしている人物がいる。
 学園のマドンナ教師、桂木慶子である。
(この階段を上るともう教室かぁ…)
 教師なのに、まるで登校拒否の生徒のように溜め息と共に独り言ちる。

 もう授業開始のチャイムはとっくに鳴ったというのに、この恥ずかしい格好では、生徒の待つ教室にはどうしても入りにくいのであった。
 そう、今日の慶子のファッションは、上着は濃いグレーのビジネススーツに白いブラウスといった、キリッとした気品のある華やかな服装なのに対し、下はとても聖職者たる教師の格好とは思えない代物であった。
 同じスーツ生地のスカートではあるが、問題はその丈の長さと横に開いた切れ込みである。
 そう、昨日菊丸が担任に下校時に履かせた、下着がギリギリ見えないくらいの丈しかない過激な、あのマイクロミニのスカートであった。
 その身体の線を綺麗に出すタイトスカートは、丁寧にもサイドに深いスリットが入っていて、少し歩くたびに、ほの白い妖艶な太腿のつけ根が見え隠れしてしまう。
 そして昨日と同様、菊丸にストッキングも禁止されていて、その極めて短いスカートからスラリと伸びた艶めかしい生足も、大胆に露出させてしまっているのであった。
 なんとか家からここに来るまでの間、持っていた鞄や出席簿などで太腿周りを隠していた。
 それもそのはず、こんな過激で破廉恥極まりない格好で年頃の生徒、特に男子生徒の前に立つ訳にはいかない。
(今日もこんな格好させて……あいつゥ……!)
 神聖な職場で凛とした姿勢は崩さないものの、羞恥に頬を赤らめて、片手でスカートの端を出来る限り下に引っ張り、もう片方の手に持った出席簿で太腿辺りを隠す。
 それでもこんな申し訳程度の丈のスカートでは、慶子のマイクロミニから伸びる、細くも適度な肉付きがある官能的な脚線はとても隠し切れてはいないのだが。

 なかなか最後の階段を上る事に踏ん切りのつかない女教師を見兼ねて、その更に下の階から
「おはようございます、桂木先生~!」
 と明るい元気な声がかかる。
 慶子にこのような破廉恥な格好を命じた張本人、明智菊丸である。
「いやぁ、やっぱりセクシーですなぁ! そのファッション、とってもエッチで似合ってますよン♪」
 と涎を垂らさんばかりのニヤけた表情で、階段を上がってくる菊丸。
「あっ、あんたねぇ…、ココをどこだと思ってるのよっ! 私にこんな格好させて…、きゃあっ!?」
 下から近づいてきた菊丸が、担任のスカートの中を覗こうとして来たのである。
 慌てて両手でミニの裾を押さえる先生。
「いやぁ、ちゃーんと下着も約束通り昨日と同じ物を着けて来てくれたかなぁーって思いまして」
「は……履いて来たわよ……っ!」
 顔を赤らめて大事な場所を両手で隠す先生。
「ストッキングは履いてないみたいですね。スベスベのお肌が丸出しですよ~♪」
「いやん!」
 先生は長い生脚を擦り合わせる。
「下着はど~かな~?」
 グヒヒッと、おもむろに制服の内側から巨大なウチワを取り出すと、先生に向かって思い切り扇いでやる。
 ブワッ! 
「あっ!」
 風で短いスカートは簡単に捲れてしまい、先生の下着が露わになってしまう。
「おおっ♬」
 目を丸くした菊丸の目に映ったものは、紛れもなく昨日先生に履かせたあの黒い過激なGストリングショーツであった。
「確かに昨日のパンティですねぇ。しかも洗ってない匂いがしたし。先生もお気に入りみたいですねぇ~、そのエッチなパンティ♬」
「なっ……これはあんたが履いて来いって言うから仕方なく………ッ!」
 慌てて言い訳をする担任教師。
 そんな担任に
「まあまあ、とにかく今日は6時限までキッチリありますが、色々と先生用に時間割を組んであるんですから、早く教室に入って貰わないと困るんですよね~」
「?? なっ何よ、私用の時間割って……」
「おっとっと……。まぁ今日は一日楽しめそうですね、みんな待ってるし早く行きますよ、先生♪」
 と、なかなか教室に入れないでいる担任教師の背中を押してあげる菊丸であった。

 ガラッ
 恐る恐る教室のドアを開ける慶子。
 40人弱の生徒達は先生のお出ましに慌てて席に着くが、すぐにみんな美貌の担任教師の下半身に目を奪われる。
 いつもスカート丈は教師にしてはやや短めではあるが、今日はそれ以上に短く、おまけにサイドは太腿のつけ根まで露わになっていて、更にはストッキングも履いてなく、キメの細かい色白の生脚を惜しげもなく曝け出している。
 生徒、特に男子生徒達は顔を興奮させ、自分達の担任のムッチリした優艶な姿に釘付けになる。
 慶子は男子生徒達の視線に気付くと、刺激しないよう、急ぎ足で教卓の裏に隠れるように立って、クラスメイトの方へと向き直った。
 菊丸も先生が教室に入ると同時に、後ろのドアから入り、最後尾にある自分の椅子にドカッと座る。
「ちょっと急用が出来てしまって、遅れてゴメンなさい。さぁ英語の授業を始めます」
 といつもと変わらない風を装い、深呼吸をしてから教科書をパラパラと捲っていく先生。
 初めはなかなか教卓の影から出れないでいた。しかし授業を行う上で、黒板を全く使わない訳にもいかず、意を決して教卓の影から出て、黒板に本日の授業内容を板書していく。
 なるべく意識しないように、堂々と普段通りにテキパキと説明を踏まえながら、英文法を説明していく。こういうメリハリのある所は、とてもお手本になる教師なのである。
(そうよっ、気にするからいけないのよ! なんでも菊丸くんの思うようにはならないんだからっ! いつも通りに振る舞うのよっ!)
 とあえて破廉恥なスカートから意識を外し、『いつも通り』を念頭に教鞭を振るう桂木先生であった。

 しかし静かな授業の中、「はぁ~…」と男子生徒達のウットリとしたピンク色の溜め息があちらこちらからあがる。その溢れ出る色香に悩殺された男子生徒達が勉強に集中できる訳もない。
 日頃から男子生徒達からは、性欲の対象として見られている慶子。しかもそんな担任教師がかなり際どいスカートを履いて、更にその大胆なスリットが歩く度に太腿のつけ根をチラチラと露わにするのだ。何も感じない方がおかしいくらいである。
 ほとんどの男子生徒が、慶子の下半身に視線を集中させる。中には後ろの席からだと見えないからか、コッソリ前の方に詰め寄ったり、酷いと屈んで下から覗き込もうとする学生もいる。今晩のオカズは確定か。
 男子生徒だけじゃない。女生徒達も憧れの桂木慶子のスタイル抜群でセクシーな姿に釘付けになって、興奮してしまう始末だ。

(でへへ、先生ったら本当スタイル抜群ですねぇ。あまり意識しない作戦でしょうが、そんな態度取られると逆に意識させたくなっちゃいますねえ♬)
 黒板にチョークでカツカツと音を立てて、英文法を板書していく先生の、スカート越しのツンとした丸い膨らみを見詰めながら思う菊丸。
 おもむろにポケットに手を突っ込むと、例のリモコンを取り出す。そう、昨夜散々慶子を苦しめた、あの遠隔操作用のローターのリモコンだ。
(今日の授業は楽しめそうですね~♪)
 カチッ
 ヴヴッヴッ! ヴヴヴヴヴッ!!
「ぅンッ!!?」
 慶子は思わず身体をビクンッと弾ませる。まさかの昨日のキツツキローターがこんな場所で暴れ始めたのだ。
 黒板に書いていたチョークは反射的に折れてしまった。
(でへへ~お楽しみの時間ですよ~、慶子ちゃ~ん♬)
 今までテンポ良く授業を進めていた桂木先生が、いきなり動きを固くしてチョークを持ったまま俯いて身体を小刻みに震わせる。
 ヴヴンッ! ヴヴヴヴヴンッ!!
(きっ…菊丸ぅ……ッ、こっ……んな所でぇ…………)
 顔を赤くした状態で、震えながらも桂木先生の動きが止まり、遂に教壇の上でしゃがみ込んでしまう。
 ザワッとクラス中の生徒達が騒つく。
 そんな中、最後尾の席で涎を垂らしながら見守る菊丸。
(キツツキローターちゃんは、今日も先生と仲良く遊びたいらしいですよ~♪)

「先生…、大丈夫ですか?」
 心配になったいずみが近づいて声を掛ける。
「え…ええ。だ、大丈夫よ………。ありがとう……」
 と振り返ってニッコリと微笑む慶子。可愛い教え子に心配などさせたくないのだ。
「で、でも昨日も放課後に公園で会った時具合悪そうでしたよ?」
「ゴメン…ね…。心配掛けて…ンッ……、でも…ァンッ………、大丈夫だか…らっ…………ゥンッ…………」
 精一杯の笑顔で、自分を慕ってくれる可愛い教え子をなんとか席まで追い返す。
(頑張るね~、先生~)
 と菊丸は感心しながら、リモコンのコントローラーを少しずつ操作し始めて、ローターの振動に変化を与えてくる。
 直接大事な部分を刺激してくる振動から、徐々に甘い感覚を覚え始めてしまう慶子。
 タイトスカート越しにツンと張り出すヒップをフルフルと震わしながら、少しずつ脚を開いて行ってしまう。
 しかし、
(絶対負けないんだからっ!)
 と頭の中を蝕んで来る甘い毒を、頭を振って払い退けると、気を取り直して黒板に先程の続きを書き始める。
 ヴッ! ヴヴッ!! ヴヴ…ヴヴヴッ!!! 
 Gストリングショーツの薄布部分に仕込まれた小型サイズのローターの振動が、突然激しく波打って響いてくる。菊丸が本気で責め始めたのだ。
「ぁあんっ!!?」
 再び艶やかで跳ねるような甘い声を挙げて、動きを止めてしまう先生。しかしそれをなんとか無視すると、菊丸に挑戦するかのように黒板にチョークを突き立てる。
 カツカツカツッ! 不埒な教え子への反抗心からか、険しい表情で板書していく。
 そんな反抗的な担任教師の態度を見るや、菊丸も負けじと昨日披露した必殺技、『菊丸流キツツキの乱れ打ち』を繰り出していく。素早くリモコンのオンオフのスイッチを切り替え、振動パターンや強弱の変化を、激しい指さばきで慶子に先の読めない新たな刺激を与えてくる。
 すると慶子は激しく響いて来る股間からの甘い刺激を、無視出来なくなって来たのか、手元が震えミミズが這ったような字を書いてしまう。
「先生っ、字が汚くて読めません!!」
 と1番後ろの菊丸が、教室中に響く大きな声で文句を言う。
「だっ、…だってあんたが…………ッ」
 顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で菊丸の方を睨み付けるも、
「僕がど~かしたんですかぁ~?」
 とおどけた顔をして、更に大きな声で返す菊丸。
「…………………っ!!」
 勿論こんな所で何も言えない慶子。まさかパンティにローターを仕込まれて菊丸に悪戯されて感じてしまっている、なんて言える訳がない。
「………なっ、なんでもないわっ………」
 顔を朱に染めながら目をそらす他ない。
(でへへ~、みんなの前で恥をかきますか!)
 菊丸は更に担任を追い詰めるべく、リモコン操作を激しくしていく。
 ついに担任は書くのをやめ、前屈みになって黒板に肘をつき、顔を真っ赤にしながら少しずつ俯いていってしまう。額には汗が浮かび、まん丸いお尻がフルフルと震える。
「……ンッ……アッ………ぁあん……ゥッんっ……」
 なんとか必死に声を抑えようと頑張るが、少しずつ漏れ出してしまう。
 こんな所で絶対に甘い声を挙げてはいけない。
 男子生徒達はゴクリと唾を飲み込んで、高揚した顔で鼻息を荒くしながら、興奮仕切った目で担任を見守る。
(可愛いですね~、セ~ンセ♪)
 菊丸はスイッチをマックスにしてやると、耐えられなくなった担任は再びその場にしゃがみ込んで、顔を真っ赤にしながら熱っぽい吐息を吐き始めた。
 すかさずいずみが近寄って
「先生! 大丈夫ですかっ?」
 とただ事じゃないと介抱する。
 菊丸は(ふひひっ、ちょっと休憩~♪)とスイッチをオフにする。
 なんとか教卓に向き直り、椅子に座ると、「……ゴメンなさい、少し体調が優れなくて……。今日はミニテストにしていいかしら?」
 といずみを呼んで各列にテスト用紙を配布する。

「テスト、始め!」
 みんなが一斉にテスト用紙に向き合う。
 菊丸だけが頭の後ろに手を組んで天井を眺めながら、余裕の態度だ。
 慶子はそんな菊丸とすぐ目が合うと、ツカツカとハイヒールを鳴らして近づいて行く。
「テストよっ! ちゃんと問題解きなさいよ!」
 と周りに気遣って小声で言う。
 すると菊丸はニヤニヤと笑いながら、カチッとリモコンのボタンをオンにする。
「……………ッ!!」
 突然の菊丸の攻撃に、慶子は堪らず身悶えする。
 菊丸はテスト中にも関わらず、再びローターによる攻撃を仕掛けて来たのだ。
 シンとした教室で思わず出そうになる声を、手の甲を当てがってなんとか抑える。
 想定していなかった不意打ちに、堪えきれなくなった慶子はふらつきながら、教室の後ろまで行って壁に手を着く。
 菊丸はニヘラ~と笑みを浮かべながら立ち上がり、音を立てないようにコッソリ慶子の背後に回り込むと、ギュッと抱き締める。
 またしても不意を突かれた慶子は、菊丸の手から逃れようと身をかわそうとするが、時すでに遅く、スーツの下から手を差し入れるとブラウスのボタンとブラジャーのホックを器用に手早く外し、プルンッと担任の美巨乳を露わにする。
「ちょっ…菊丸くんっ、こんな所で! 今はテスト中なのよっ!!」
 菊丸だけにしか聞こえない小声で、しかしハッキリ牽制した口調で言う慶子。
「大丈夫ですよ、みんなテストに夢中だし気付きませんよ」
 と同じくヒソヒソ声で担任の耳元で囁くと、
「まぁ先生が静かにしていれば、の話ですがねぇ♪」
 と言うと、スーツの隙間から覗くたわわなバストを背後から掌で包み込むと、グッと指を食い込ませるようにマッサージを開始していく。
「…ゥ……ンッ……!!」
 たったそれだけで、豆ローターで散々刺激されて敏感になっている慶子は思わず反応してしまう。
 優しく時に激しく、強弱をつけて美巨乳を揉み立てながら担任の反応を伺う菊丸。
(せつなそうな顔をしちゃって~♪ みんながテストしてる中で緊張して興奮しちゃってるんですかね~~? )
 裾野から撫でるように這い上がって来た指は、今度はその先端に息づく蕾にツンツンとちょっかいをかける。
「!! あっ…ンッ……!」
 蕾の上を触れるか触れないかの絶妙なタッチで撫でては転がしてやる。
 そして指で挟んで摘み上げてやると、徐々に固くそそり立っていくではないか。
(こんなにツンツンにとんがらせちゃって~♪ 生意気ですなあ♪)
 と、キュッとシゴいてやる。
(い…嫌ッ……!)
 わなわなと全身を慄わせる慶子。
 ローターの重く響いてくる低振動と、乳房を悪戯される快美感が連動して、いつしか顔を熱っぽく上気させて、小さな唇を半開きにして少しずつ喘いでいく慶子。
(可愛いですなぁ~もう気分が乗って来たんですか~?)
 休みないローターの振動のせいか、少しずつ腰を揺らし始めた担任教師を見て、双乳責めを中断すると、両手を下方に滑らせ、マイクロミニをそっと捲りあげる。

 捲っただけで、ムンとした甘くて少し酸味があるような香りが鼻腔をくすぐる。昨日からずっと履き続けている汗が染み込んだショーツと、甘い香水の入り混じったフェロモンたっぷりの香り。
(昨日から洗ってない下着。えらい芳しい香りを漂わせてますなぁ……♪)
 とウットリ顔で深呼吸をする菊丸。
 昨日散々汗で汚したショーツは、新しく湧き出て来た汗とブレンドされて、濃密な香りを辺りに撒き散らしてしまう。
 黒くて細い紐状のパンティからはみ出たムッチリとした双臀は、その中心で暴れるローターから怯えるように淡いピンク色に染まって打ち震えている。
 菊丸はその美味しそうな熟したピーチに舌舐めずりすると、
 テスト中にも関わらず、そのキメの整った尻たぶに掌を合わせて、丸く円を描くように撫で回してみる。
「あ…………っ」
(柔らかいなぁ~先生のお尻。ちょっと汗ばんじゃってベトベトしてますけど♪)
 そして、大事な場所を申し訳程度に守る、面積の少ない薄布に湿った箇所を発見すると、スーッと人差し指でなぞり上げてみる。
「………ぅンッ」
 ビクンと身体を弾ませる。
 そして震えるローターを上からツンツンと突ついて、大事な場所に押し付けてみる。
「…………ッ! んッ……! ンンッ………!」
 口をギュッと食い縛り、なんとか声を抑える慶子。

 とその時、
「先生~、消しゴムが転がってしまいました~」
 と1人の女生徒から声があがる。
「は、はい……、今取ってあげるから待ってて下さい」
 と夢のような甘い世界から、ハッと現実に帰るとすぐさま返事をする先生。
 テスト中はカンニングを防ぐ為に、何か物を落としたら自分で拾わず、先生に言って拾って貰う決まりになっているのだ。
 纏わりつく問題児を振り払い、急いで拾いに行こうとする慶子を菊丸が止める。
「先生、そんな格好で拾いに行くつもりですか?」
 先生が履いている超ミニスカートは、前屈みになったら確実に下着が見えてしまうギリギリの丈しかない。
 床に落ちた消しゴムを手で取ろうとしようものなら、確実に慶子の汚れきったパンティは、テスト中とはいえ、周囲の生徒達に丸見えの状態になってしまう。
 更に薄布をサイドとバックの細紐で吊るしただけの超過激パンティは、魅惑のヒップを丸出しにしてしまっている。
 それだけではない。
 授業開始からの菊丸の悪戯によるローターの低振動を受け続けた可憐な花弁からは、もうかなりの汗が垂れ流れていた。
 既に小さな薄布だけでは吸い込みきれず、溢れた汗は太腿を伝って足首まで流れている。
 こんな姿を見られたら、完全に教師失格であろう。もはや誰も慶子を担任教師とは認めなくなる。
 せめてハンカチで拭こうと、慶子がポケットから取り出すと、
「そんなんじゃ吸い込みきれませんよ」
 と菊丸がハンカチを奪うと、慶子のローターに狂わされている秘密の部分をゴシゴシと強く擦って拭いてやる。
「あっ……………ンッ………!!」
 突然の雑な刺激に、抑えていた声が少し漏れてしまう。
 菊丸は担任の前にしゃがみ込み、綺麗なハンカチを手に、ゴシゴシと念入りに慶子の秘部をパンティの上から擦ってやる。
「…………!」
 慶子は教え子のあまりにも無遠慮な行動に、顔を真っ赤にして両手で口を塞ぐ。
 菊丸は左手でゴシゴシ拭いてやりながら、右手の指を立ててローターの上から大事な部分を突ついてやる。ハンカチで擦ったかと思えば、次は強い力でローターごとノックされる。その繰り返しである。
 更に右手の指をパンティの横から中に滑り込ませると、回転を加えながら大事な割れ目に太い指を捻り込む。
 キュポキュポッ
 と音を立てて、慶子の秘密の割れ目は、菊丸の指を受け入れてしまう。
 そして捻り入れた太い指で、新鮮な汗を奥からかき出しては左手のハンカチで力強くかつ、丁寧に拭いてやる。
 指を鍵状に曲げて、ひっかけるような動きでかき出していくと、慶子は震えながら背中を弓なりに反らせて、菊丸の指に次々に新鮮な汗を吹きかけてしまう。

「駄目ですねぇ~、拭いても拭いてもどんどん汗が出て来てしまいますよ。先生ったら意外と汗っかきなんですねぇ♪」
 とニヤけ顏になりながら、もうこれ以上汗を吸い取れなくなったハンカチを担任の前に持って来て見せつける。
 綺麗にアイロン掛けされたハンカチの無残な姿に、
「…みっ、見せないでよっ……」
 と、慶子は羞ずかしそうに顔を背ける。
 菊丸は汚れたハンカチをポイッと窓の外へ投げ捨てると、
「仕方がない、別の方法で汗を拭き取りますかっ♪」
 と床にしゃがみ込むと、汗の流れ落ちた足首に舌を這わせる。そして、そのまま上の方へと舌で拭き取るように舐め上がってくる。
 足首、ふくらはぎ、膝、太腿と少しずつ丁寧にナメクジが這うような動きで、焦らすように舐め上がってくる教え子。
 そんな手順に慶子の秘部はフルフルとわなないてしまい、更に汗を滴らせるのであった。
 柔らかくムッチリとした太腿も満遍なく舐め取ると、スカートの中に頭を突っ込み担任のパンティを直に舐めしゃぶり始める。
 ジュルッ…ジュルルルルッ……
「きっ、菊丸くんっ…こんな所で……今はテスト中だって言っているのに…!」
 菊丸の頭を押さえながら、小声でなんとか抗議するも、
「こんな状態で消しゴムを拾いに行くなんて、生徒にバレたらどうするんですかっ♪」
 と叱責すると、パンティの隙間から長い舌を潜り込ませて、今度は直に秘密の割れ目をヌラヌラとなぞってやる。
「………ンンッ!」
 ヌメッとした舌が触れてくる、おぞましい感触に身震いする慶子。
 しかし菊丸は少しずつ割れ目の中にまで舌先を侵入させて来る。
 慶子は菊丸の頭を押さえていた手を離して、漏れそうになる甘い嗚咽をなんとか両手で塞ぐ。
 低振動を続ける豆ローターと、菊丸の巧みな舌技で
「けっ、慶子………ッ、もうダメっ……、もうイッ………イッ…………
 と最後の台詞を口にしかけるが、
「先生~、消しゴムまだ取ってもらえないですか?」
 と先ほど消しゴムを落とした女生徒から、再び急かすような声があがる。
 それはそうだろう、テストは時間も勝負の1つである。生徒の急かす気持ちは当然だ。
「!!」
 慶子は生徒の声を聞いて、改めてここは教室で、テストの真最中である事を気付かされる。
「うっ、うん、ちょっ…ちょっと今先生は手が離せないから…、小テストなんだし、自分で拾ってちょうだい………っ」
 と言う。
 女生徒はカンニングしたと周りに勘違いされないよう、なるべく下を見ながらそそくさと消しゴムを拾う。
 菊丸は更に舌をねじ込み、周りのネットリとした壁の感触を楽しみ始める。
「……ンンッ」
 慶子は太腿で菊丸の頭をギュッとはさみ込んで、押し寄せる感覚をなんとか抑え込もうとする。
 もう菊丸に汚れた汗を拭き取ってもらう口実などない筈なのに、テスト中である事を忘れて教え子を受け入れてしまう先生。
(みっ…みんながテストを真面目に受けているのに……、こんな教室の後ろで1人の生徒とこんな事して………)
 と両手で顔を覆い、
(私って最低………!)
 と自己嫌悪に陥るのであった。

 菊丸は担任のそんな悲しい想いも知らず、更にジュルジュルと音を立てて溢れてくる濃密な汗を啜り上げてくる。
 低振動で休みなく刺激を与えて来るローターと、菊丸の丁寧かつ熟練した舌技で、視界はピンク色に淀み、次第に何も考えられなくなっていく。
(でへっ、そろそろスッキリしたそうですね、今日は6時限まであるから1度くらいスッキリしないと持ちませんからねぇ)
 と菊丸は長い舌を奥まで這わせて、突き当たりをツンツンと、行きますよ~っと合図代わりに軽くノックしてやる。
「!! あっ…そんなっ………
 そして、そのノックを徐々に強くしていき、加速も加わって、
 まるでバイブレーターのような動きとなり、舌で直接『キツツキの乱れ打ち』をやってのける。
 敏感過ぎる場所に直接響いて来る、激しくも甘い感覚に耐えられなくなった慶子は、遂に口を両手でしっかりと塞ぎ、
(~~~~~~~
 と心の中で躾けられたあの台詞を叫んでしまう。ギリギリの所でなんとか溢れそうになる声を必死に抑える事ができた。
 そしてガクッと力を抜いて、壁にもたれかかる。
 菊丸は優しく担任の髪を撫でながら、
「先生、みんながテストを頑張ってる間にスッキリ出来て良かったですね♪」
 とワザとここが神聖な職場であり、しかも自分を慕う生徒達を裏切っている事を教え込む。
「………………!」
 慶子は顔を真っ赤にするも、なんとか立ち上がり、そしてフラフラした足取りで教壇に上がると、テストの終了を伝えるのであった。
(全く。まだ1限目が終わったばかりなのに、どうなっちゃうんですかねぇ~)
 これからの事をあれこれ想像しながら、独りほくそ笑む菊丸であった。

 授業が終わって15分の休み時間。
 フラフラとした足取りで教室を出て行く先生は、問題児を見つけて呼び止める。
「菊丸くんっ………」
「はい? なんでしょおかあ?」
 ニンマリ顏の菊丸が振り返る。
「…あの……。止めてちょうだい……」
「はい?」
「だっ、だから…! このローター止めてちょうだいって言ってるの!」
 顔を真っ赤にして抗議する先生。
「あれ~、ひょっとしてまだ動きっぱなしですかあ?」
「……分かってるくせにっ…………」
 菊丸の問いに頷く先生。
 菊丸が用意したローターは遠隔操作機能だけじゃなかった。乾電池内蔵タイプでリモコンなしでも電池が切れるまでは独立して駆動可能なタイプなのだ。
 菊丸は電池の消耗を抑える為、刺激がやや弱めの低振動の所でロックをかけてあった。
 リモコンなしでは強弱やバイブレーションのパターン変化などは操作出来ないが、ずっと与え続ける刺激としては低振動くらいが丁度いい。
(でへへ~、奮発して良い機能のタイプを買って正解でしたっ♪)
「先生はその可愛いキツツキちゃんと一緒に授業をして下さいね。」
「な……。こ、こんな状態で授業ができる訳……」
 菊丸のあまりの提案に異議を唱えるも、
「大丈夫ですよ~。その弱めの振動でしたらっ」
(あんまり振動が強いともたないでしょ、先生は♪)
 とニンマリ笑う。
「次に僕らのクラスを受け持つのは午後の5限目からでしたね」
 英語教師の慶子は1限目に菊丸のクラス。2限目から4限目までは違うクラスを担当している。
 で、1時間のお昼休みを挟んで、午後の5限目と6限目は各担任教師が担当するホームルームの時間だ。
 つまり次の時限から5限目までは、慶子はこの問題児から離れる事が可能なのである。

 短い休み時間も押し迫っていたので、何を言っても無駄だと判断した慶子は次の教室へ向かおうとするのだが、
 スカートの裾を下に引っ張りながら頬を火照らせて、一定のリズムを続けるローターの低振動の刺激に耐える担任教師を見ていると
(かっわい~のぉ~♪)
 と思わず細い腕を掴んで、空いてる教室を見つけると、そこに連れ込み抱き締めてキスをする。2限目に違うクラスに向かう暫しのお別れの挨拶だ。
「……んっ…ンンッ……」
 暫く担任の柔らかい唇を貪るように堪能すると、
「プハァ~~! 先生の唇美味しかったですゥ~♪」
 と慄える小さな朱唇を解放する。
「きっ…菊丸くんっ、分かってるの? ここは学校なのよっ! しかも休み時間なんて誰がどこにいるか…」
「そう言う割には抵抗する力も弱かったですね~」
「そっ、そんな事………」
「ひょっとして今、気持ちいいんですか?」
「…………!」
「先生のお豆さんを突ついてるキツツキさんに感じちゃってるんですか?」
「しっ…知らないわっ!」
 と顔を朱に染めて、慌てて反抗する先生。
「とにかく1時間は僕がいなくても、キツツキローターちゃんが相手をしてくれるから寂しくないですね♪」
 と途方に暮れる慶子を背にして、自分のクラスに入って行ってしまう菊丸であった。

 ガラッ
 2時限目の授業を終えて廊下に出て来る慶子。
 その足取りは重く、顔をピンク色に上気させて、熱っぽい吐息を吐き、どこかいつもと違って身体中からムンとした色気が溢れていた。
 そんな担任の姿を見つけると、早速菊丸が声を掛けて来る。
「お疲れ様、先生。授業どうでしたか?」
「どうしたか、じゃないわよっ」
 と睨み付ける担任など歯牙にも掛けず、先生のスリット入りスカートの下から隆起するお尻を撫でてやると、
「んんっ!!」
 と思わず鼻から抜けるような声を発する先生。講義中ずっと生徒達の前で休みなくローターに刺激されていた身体は、知らず知らずに新しい刺激を待ち望んでいたのだ。
 スカートをペロリと捲ってみると、ムンと熱気を帯びており、香りも濃密さを増していて、花弁からはトロリと粘り気のある蜜も滴らせて、もう紐のようなGストリングショーツは下着の役割を完全になさないでいた。
「すっごいグッショリですね、先生…」
「みっ…見ないでよ……!」
 マイクロミニの裾から伸びる長い脚を擦り寄せて、少しでも菊丸の視線から逃れようとする。
「授業は集中できましたか?」
「……途中からテストになったわ………」
 少し声を震わせながら、やはり途中で耐えられなくなった事を暗に菊丸に伝える。
「けど、僕が居なくても寂しくなかったですよね~?」
「……そんな事………」
 先生はあまりの教え子の発言に、カァッと顔を赤らめて目を逸らす。
「次は3時限目ですね、頑張って下さいね♪」
 と手を振ると、またもや低振動を続けるローターのスイッチを切らずに、自分の教室へと入って行く菊丸であった。

 ガラッ
 3時限目のクラスも無事終わり、ヨロケながら出てくる先生。
 その近くの壁にニヤケ顔を浮かべながら、腕を組んで寄りかかっている菊丸。
「……………」
 先生は菊丸の顔を見つけると、無言で腰をモジモジとさせる。
「先生お疲れ様でした~、何か言いたそうですね」
「分かってる……くせに…」
 声を震わせながら、力なく小声で言う。
 菊丸は「先生、こっち来て」と手を引っ張って階段を上がる。
 階段を一段上がるたびに「ンッ……ンッ……」
 と桂木先生は鼻から息を漏らす。
 階段の段差も低振動に変化を与えてくるのだ。
 一歩ごとに慶子は声が出そうになるのを抑える。
 2フロアほど上がると、このフロアでは授業がないのか人の気配がだいぶ少なくなる。
 男子トイレがあるので、そこに先生を連れ込み、個室に鍵を掛ける。
 菊丸は無言で便座に座ると、担任を自分の前に後ろ向きで立たせる。
 そしてゆっくりとマイクロミニのスカートを捲ってやる。
(み…見られちゃう………)
 黒い細紐が真ん中に通っただけの、剥き出しの真っ白いヒップは張り詰め、淡いピンク色に染まり、吊るしてある薄い布切れも溢れかえる汗を吸い取り切れずに、太腿の付け根からスラリとした長い脚を伝って、足元へと垂れ流れていた。
「スンゴイですね~」
 好色そうな興奮し切った瞳で、菊丸は顔を近づけて、しげしげと観察する。
 菊丸の鼻息が剥き出しのヒップにかかる感覚に先生は身を少し捩る。
 しかし、今回も菊丸は触る事はなく「さ、次は4限目の授業ですよン♪ また頑張りましょ~ね」
 と担任を元気付けて、トイレから出ようとする。
 すると、担任は菊丸の袖を掴んで
「…イヤ……」
「え?」
「授業に出たくない………」
 と言い出す先生。
「先生、みんなが待ってるんだし、駄目ですよ授業に行かないと」
 と授業をサボりたがる、とんでもない教師を叱咤して、トイレから出すのであった。
 4時限目の教室に入っていく先生の艶やかな後ろ姿を見届けて、菊丸は思う。
(くぷぷっ…だ~いぶ出来上がって来ましたね~♪)
 ルンルン気分で自分の教室に向かうのであった。

 ガラッ
 4時限目の授業が終わり、更にフラフラになった先生が出てくる。周りを見渡してあの問題児の姿を探す。
(やっと昼休みなのに、居ないじゃない…ッ)とりあえず女子トイレで艶めかしい生脚に流れてしまった汗を、ティッシュで丁寧に拭いてから、職員室に戻る。
 1番壁際の自分の席に座ると、お昼時なのに食欲もなく、顔をほんのり赤く染めながら何かに堪えるように俯向く。
 そんな慶子の姿を同僚の男性教師達は、ついつい興奮した眼差しで、いつも以上に露わになっているムッチリとした真っ白い太腿に目を奪われる。
 なにせただ短いだけじゃなく、スリットの切れ込みも手伝って、ショーツのサイドの紐が見えそうなくらいの露出具合なのだ。
 しかも今日はストッキングすら履いてなく、絹のようなスベスベの生肌を大胆にもさらけ出しているのだ。
 生徒や教師関係なく、男なら誰だって魅入ってしまうであろう艶麗さである。
 そう、廊下に出れば生徒達の好奇の視線に晒され、職員室も然り。慶子に逃げ場はないのだ。
 教頭先生が居れば、「そんな破廉恥な格好で授業に出る気なの? バカ者! 着替えてらっしゃい!」と一喝されて着替える事も出来たのだが、それも叶わない。
(いくら教頭先生が居なくて怒られないからって、こんなイヤラシイ格好で……!)
 いつもランチを食べる職員室のこのデスク。本来なら学校の中で最も落ち着く場所の筈なのだ。
 しかし絶えず送られてくる、ショーツに埋め込まれた豆ローターからの振動が、決して慶子にリラックスする時間を与えない。
 ジンジンと甘い振動が絶え間なく押し寄せる。
 ギュッと手を握る。
 そしてその手がソロソロとスカートの中に入ろうとするが、
 慶子はハッと我に返って
(いけないっ、何を考えているの? ここは学校なのよっ!?)
 と手を机の上に戻す。
 目を閉じて時間が経つのを待つが、やはり少しすると熱っぽい溜め息を漏らしてしまい、自分のデスクが職員室の端に位置する事をいい事に、壁側の死角になっている手を誰にも見られないようにブラウスの裾からこっそりと滑り込ませる。
 そして少しずつブラジャーの上まで手を進めて、掌で膨らみを包むと、強めに揉んでみる。
「……ぁん……」
 新しい刺激に思わず声が漏れる。
 更にブラジャーの下から指を滑り込ませ、直接魅惑の丘を揉みながら、その中心に佇む可憐な突起に指を触れ、軽く転がしてみる。
「……ぅぅん…ッ」
 そして指と指の間に挟んで扱いてみる。
「…あっ……ンッ………ぁあん……」
 慶子は熱っぽい溜め息を漏らして、ここが学校でしかも職員室の中という事も忘れて、自慰に没頭してしまう。
 他の教職員からの視線も気にはなるが、ずっと放置されていた身体は、もうこれ以上気持ちを抑える事が出来ずに、甘い時間を堪能してしまう慶子。
 1人のピンク色の世界に入り込んだその時、
「桂木先生、生徒さんが授業の事で質問があるみたいですよ?」
 と同僚の女性教師に突然声を掛けられる。
 ハッと瞬時に現実に戻ると、職員室の入り口の方を見やる。
「先生~、さっきの英語の授業でどうしても分からない箇所があったので教えて下さい~」
 なんと英語の教科書を片手に、菊丸が職員室に入ってくるではないか。
 そして図々しく慶子の隣のデスクに誰もいない事を確認すると、その椅子に座って慶子の右隣にベタッと陣取る。
 慶子の剥き出しの太腿を舐めるように見ていた男性教師からは、いきなり割り込んで来た菊丸の体のせいで影になってしまい、チッと悔しそうに舌打ちをする。
「なっ……、なんであんた……、こんな所に……っ」
「先生が昼休みに1人で寂しいんじゃないかなぁ~って思いましてぇ♪」
 と、端から見るとテキストを広げて勉強熱心な生徒を装いながら、慶子に身体をピタリと密着させて来る。
 そして、
「この中はどうなってますかね~」
 と、スルッと担任のミニスカートの中に手を差し込んでくる。さっきトイレで拭いてきた慶子のそこは、再びムンッとした熱気を帯びていて、汗が溢れかえり、ビショビショに濡れ切っていた。
「だっ、ダメ……菊丸くんっ……ここは職員室なのよ……っ」
 と周りをチラリと見て、慌てて菊丸の手を押さえようとするが、そんな事で止める菊丸ではない。
 濡れに濡れた薄布を太い指で捏ねるように触ると、今だに低振動を続けている働き者のローターに気付いて感心すると、ゆっくり秘部へと押し付けてみる。
「あ…あぁん………
 担任の表情の変化を伺いながら、押しては引いてを繰り返してみる。
 ずっと一定のリズムで刺激してきたローターを手で強弱をつけられ、思わずここが職員室である事を忘れて、背中を弓なりに反らせてしまう。そして菊丸に思わずしがみ付いてしまいそうな自分に気が付いて押し止まる。
(こんな所で燃えて来ちゃって可愛いですね~♪)
 菊丸は神聖な担任のデスクの上で唇を奪ってやろうと、口を近付けてくる。
 担任は切羽詰まった表情で、
「きっ菊丸くんッ、ここだとなんだし……、違う所に行きましょう………」
「ここでスッキリしたくないんですか?」
「だってここは………」
 カアッと顔を真っ赤にする。
「先生、もう我慢できないんですよね?」
「そっ……それは…………ッ」
「しょうがない子ですね~、じゃあ別の場所に行きましょうか~」
 と立ち上がって、桂木先生を手招きすると、颯爽と歩き出す菊丸。
 菊丸の後ろを、響いてくる甘い愉悦を押し殺しながらなんとかついて来る先生。

 カチャ……
「ここは…」
「そう、次の道徳教育の授業で使う視聴覚室ですよン」
 5時限目はホームルームで、今日は視聴覚室で道徳教育のビデオを観る日であった。
 普段使っている教室の1.5倍ほどの広さのそこは、ビデオ動画を見る為に黒の遮光カーテンがしかれていて、廊下からの明かりが少し入るくらいで、殆ど真っ暗だ。
 視聴覚室の正面には巻き上げ式の150インチのスクリーンが吊るされており、その手前に生徒の閲覧用のチェアが40席ほど整然と並んでいる。
 一応置いてある教卓は、観覧の邪魔になる為、定位置の正面ではなく、廊下と反対側の窓側の側面に配置してある。

 授業開始まであと30分くらいあるせいか、真っ暗な視聴覚室にはまだ誰も居なく、しんと静まっていた。
「5時限目からここで授業ですからね~、みんなが来るまで少し寛ぎますかぁ♪」
 担任の手を引き、真っ暗の視聴覚室に足を踏み入れると、入り口のドアを閉める。
 そして背後から担任をギュッと抱き締める。
「ちょっ……、菊丸くんっ、私達これからここで授業なのよ………っ」
「大丈夫ですよ、まだまだ時間は沢山あるし♪ それまでに1度スッキリしちゃいましょ~よ~」
「ダメったら………あっ………ああんッ!」
 菊丸は有無を言わさず、早速ブラウスの下から手を突っ込み、暴れる美巨乳をブラジャーの上から掌一杯で押さえ込んで、丸ごと揉みしだいていく。
「本当はずっとこうされたかったんじゃないですかぁ?」
「いやっ……、ねぇ、イヤなのよ……ッ」
 と下半身から響いてくるジンジンとした甘く疼く感覚を、なんとか誤魔化そうと試みる先生。
「だって、先生さっき職員室でこっそりと自分で乳首弄ってませんでしたか~?」
「……………ッ!」
 慶子はギクリとしながらも、顔が赤くなっていく事に気付きもせず、
「なっ、なんの事かしら???」
 とシラを切ってみせる。
「誤魔化しても無駄ですよん! 僕の目はなんでも見えますからね~♪」
 と眼を細めてキラリと光らせながら言うと、ブラジャーに包まれた美乳を根元から絞りあげてやる。
「本当はブラジャーを毟り取られて、直接僕にしっかり揉んで欲しいんじゃないですか~?」
 確かに菊丸のマッサージをずっと待ち焦がれていた2つの大きな膨らみは、今だに直に触って貰えない寂しさからか、ブラジャーの中でフルフルと慄えている。
 そこを、焦らすように根元からすくい上げてやると、
「答えて下さい、ブラの上からですか~? それとも直接がいいですか~~?」
「あっ……、ァンっ!!」
「ちゃんと答えてくれるまでやめませんよ~~♪♪」
 菊丸のしつこい尋問に、慶子はしぶしぶと言った風に、
「っ、くっ………、直接……………かも………ッ………」
 と顔を真っ赤にして俯く。
 少し素直になって来た担任の感想を聞けて、菊丸は満足気な笑みを浮かべると、ご褒美とばかりにブラジャーを剥ぎ取り、大きな掌でしっかりとしたタッチで担任の乳房を揉みしだいていく。
「あっ…ああん………ッ!!」
 形を変えてしまうほどの力強いタッチに、堪らず声高らかに喘ぎが漏れてしまう。
 無理もない。午前中からずっと焦らされていたのだ。ずっとこうして欲しかったのだ。
 立ったままの状態で、キメの細かい双乳を揉み込んでいくも、今度は先端の蕾がこっちも触って、とピーンと張り詰めて存在を菊丸にアピールして来る。
 菊丸は太い指でヨシヨシと撫でて、それに応えてやると、
「あっ……あ、ハァん………ッ!!!」
 と誰も居ない事をいいことに、甘い声を思う存分発しながら、またもや女教師は顎を上げて仰け反り返る。
(グフフッ、すんごい反応ですねぇ桂木先生♪ 誰も居ないからって全く…)
 と不謹慎な教師を心の中で非難する。
 菊丸は先生のスーツとブラウスも邪魔になってきて、遂に剥ぎ取ってしまい、窓側の通路に放り投げてしまう。
 上半身を真っ裸に剥かれて、スリット入りマイクロミニのスカートとハイヒールだけの、なんとも心細い格好になった先生のグラマーな魅惑の肢体に、菊丸は隅々までじっくり視姦して舌舐めずりをする。
「こっ、こんな格好…、もうすぐ生徒が来るのよ………」
 慶子は両手で胸の辺りを隠して、太腿を擦り寄せる。
「でへへ~、安心して下さい、それまでに先生を美味しく料理してあげますからね~♪」
 とあられもない姿の担任ににじり寄る菊丸。

 とその時、遠くの方から生徒達のペチャクチャした話し声と足音が聞こえてくる。
「せっ先生! もう来ちゃいましたよ、隠れましょう!」
 と急いで担任の手を引っ張り、窓際にある教卓の裏に隠れる。
 と同時にドアが勢いよく開き、生徒達がゾロゾロと入ってくる。
「あれ、先生はまだいないのかな?」
「いつもより15分早く来なさいって貼り紙があったけど…」
 真っ暗な室内にどよめく生徒達。
 桂木先生は慌てた感じで、
「なんでこんなに早いのよ…服もあんな遠くにあるし、ここから出られないじゃないの……」
 とオロオロする担任に、
「大丈夫です。いずみちゃん達が勝手に授業を始めてくれる筈です」
 と安心させる菊丸。
 そう、お昼休みに入るとすぐに、菊丸はあらかじめプリントしてあった貼り紙を先生から、と教室の黒板に貼っておいたのだ。
 そこには
 『今日のホームルームは視聴覚室で道徳教育のビデオを鑑賞します。いつもより15分前に到着する事。皆んなが揃ったらビデオのスイッチをオンにして下さい』
 とだけ書いた紙を貼っておいたのだ。
 こういう悪戯の計画には、いつもながら用意周到で感心するばかりである。
「確かスイッチを押すだけって書いてあったわね」
 いずみは教室の後方にあるビデオプロジェクターを眺めて、スイッチを発見すると再生ボタンをオンにする。
 すると正面のスクリーンに投影され、真っ暗だった部屋は少しだけ明るくなり、道徳教育の授業が始まる。一同は自由に着席してビデオ鑑賞会が始まった。
 桂木先生だけでなく、菊丸も居ない事にも気付かずに。

「ね、大丈夫だったでしょ? ちゃーんと僕が授業がスムーズに行くよう手筈を整えておきましたから」
 と担任を安心させると、
「だからこっちはこっちで楽しみましょう。ただでさえ暗くて周りが見えにくい上に、教卓の影になってるから大丈夫ですよ」
 となんとも気楽に言うが、
「生徒達が早めに来たのも、私がここを出れなくするように最初から全部仕組んでたのね…!」
 と、上半身裸のあられもない状態の担任教師は当惑して、菊丸を睨む。
「時間は沢山あるし、先生も遠慮せず思いっきり楽しんじゃって下さいね~~」
 菊丸は教卓の裏でモジモジしている先生のその扇情的な姿に発奮すると、思わずその場に押し倒してしまう。
 両手を抑え、膝を太腿の間にねじ込み抵抗を封じると、ギュッと担任の身体に密着しながら首筋を舐めてくる。
「やッ…やンッ!」
 すぐ近くに生徒達が居るせいで激しい抵抗もままならず、されるがままになり、教え子の計略に堕ちていく。
 菊丸のザラザラした舌は真っ白い首筋から徐々に下方へと移動して、2つの隆起した丘の麓まで這わせると、その壁面をネト~と舐め上げてくる。
「あっ……、ハンっ」
 更にザラザラの舌は、ナメクジのようなゆっくりとした動きで麓を一周してから、丘を登って行き、可憐な蕾の咲く頂きの方へ進んで行く。
「……………!!」
 桂木先生はギュッと瞼を閉じて、待ち構える。
 しかし、まるでその神聖な場所を躱すように舌先を翻してしまう。
「!?」
 麓まで降りた舌はまたもやゆったりと一周すると、再び丘の頂点目指して舐め上がってゆく。
(こ…、今度こそ……!)
 慶子はギュッと身体に力を入れる。
 しかし蕾の周りを一周するだけで、麓に引き返してしまう。
(なっ、なんで…? )
 ピンク色の可愛らしい蕾は早く早くと催促するように、もう待ち切れないとばかりにピーンとそそり立ってしまっている。
 職員室での自慰行為で中途半端な刺激をした為に、もっとしっかりとした刺激を欲しがっていたのだ。
 潤んだ瞳の困惑した顔で自分の方を見詰める慶子に気がつくと、
「どうしたんですか、先生?」
 と意地悪く尋ねる。
「……なっ、なんでもない………わっ………」
 頬を赤らめて顔を背ける。
 今度は可憐な蕾の上を触れるか触れないかのタッチで、スッスッと空を泳がせる。
 そして少しだけ先端に舌先を触れさせるが、しっかりとは触れて来ない。
 ついに慶子は自分から肩を浮かせて、菊丸の舌に可愛い蕾を押し付けに行ってしまう。
「ゥンッ!」
 そしてザラザラの舌に擦りつけるように身体をくねらせる。菊丸は押し付けてくる蕾の突起をヒョイと躱すと、
「先生、ひょっとしてここを舐めて欲しいんですか?」
「………………!」
「本当の事を言ってくれたら舐めてあげますよん、頷くだけでもいいですよん」
「………………」
「舐めて欲しいんですかぁ?」
「そ、そんなこと…………」
「僕のザラザラの舌でピンク色の可愛い乳首をクチャクチャに舐め擦られたいんですかぁ?」
「……………………」
 慶子は少し間を置くと、恥ずかしそうに小さくコクンと頷いてしまう。
(でへっ、素直になっちゃって可愛いですね~~~♪♪)
 菊丸は頃合いとみて、慶子の薄桃色の乳首を口にキュッと含むと、舌先で転がしてはレロレロと優しく舐め擦る。
「あっ……、やンッ!」
 そしてピンピンに張った突起に舌を巻き付けると、強めにチュチュウッと吸い立てる。
「あっ、あぁんっ!!!」
 午前中から焦らされ続けた蕾は、その刺激になす術がなく、ついつい身体を悦びに打ち慄わせてしまう。
「そんなに気持ちいいんですか~~?」
 菊丸と目が合うと、火照った顔を両手で隠し、
「………はぃ………………」
 と消え入りそうな声で呟く。
「ビデオ流してるし、テスト中とは違ってそこまで声は我慢しなくていいですからね~~♪」
 と優しく安心させる菊丸。
「だけど、あんまり激しい声だと、さすがに聞こえちゃいますから注意して下さいね~~」
 とクギを刺すと、可愛い乳首に舌での攻撃を再開する。
 右乳首を優しく舐め転がしてやってから、ザラザラした舌で強めに擦り立てる。
「あっ、ああんっ!!」
 そして歯で甘噛みしてから、一層強めに吸ってやると、今度は左の乳首が寂しそうにアピールして来るではないか。
 可哀想に、とナメクジのように這って移動すると、今度は左を同じように舐めては吸い立てて、担任から艶っぽい声を絞り出させる。
 スクリーンからは無機質な女性の声が道徳教育について語っている。その合間を縫って、対照的な慶子の艶っぽい声が「あっ!」「ンンッ!」と時折聞こえる。
 生徒達は皆んなそれがまさか自分たちの担任の声だと分かるはずもなく、機材か何かの不具合くらいにしか思わない。

 菊丸はひとしきり美しい担任の可憐な蕾を堪能すると、乳首を唇から解放し、
「まさか授業中にこんなところで僕と先生が愛し合ってるなんて、皆んな思わないですよね~、きっと♪」
 と言いながら上体を起こす。
「……………ッ!」
 慶子は道徳の授業中なのに、傍らでこんな不道徳な行為をしている自分に恥ずかしくなってしまう。
「ね~、セ~ンセ♪♪」
「……せ、先生なんて言わないで………ッ」
 長い睫毛を慄わせて俯いてしまう。
 腰の辺りまで捲れたミニスカートからGストリングショーツが垣間見えて、菊丸はその中に手を差し込んでみる。
 そしてその薄い布地の上をネチネチと触りながら、ヌメッた感触を楽しむ。
 もうショーツから太腿周りはグッショリで、床まで垂れた汗は視聴覚室の床をベトベトに汚してしまっている。
 今だ一定のリズムで静かに動いているローターを見ると、
「すごい働き者ですね~、このローターちゃんは♪」
 とツンツンと太い指でノックしながら押し込んでみる。
「ハッ……あんっ! やッッ!!」
 久しぶりの刺激の変化に慶子は床で身悶えする。
 余りの反応に菊丸は相好を崩すと、指についた粘着質の汗をネトネトと糸を引かせて楽しみながら、味見をするようにキュポッと舐めてみる。
「!! そっ……そんなっ、舐めちゃイヤッ!!」
 と自分の分泌液の味見をしてくる不埒な教え子に、恥ずかしさの余り目をつむる。
 暫く慶子のパンティの湿った部分を指でなぞったり突ついたりじっくりと弄んだ後、
「データ返して欲しいんですよね?」
 とニヤついた顔で先生の上気した顔を覗き込みながら聞いてくる菊丸に、
「あっ………たり前………じゃない………」
 とハァハァと息を荒げながら睨みつける先生。
「分かりました、じゃあまた少し勝負をしませんか?」
 と、手を貸して慶子を立たせる。
「なっ、何よ!???」
 慶子は立って真っ暗な視聴覚室を見渡してみる。明るい大きなスクリーンと、それに向かって座っている生徒達のシルエットを確認する。
 教室の端の窓際の通路は生徒達からは真っ暗で見えないだろう。その事で少しは安心する先生。
「今から言うことを、先生が最後までやり遂げられれば、今日はもうその時点で止めてあげます。データも返してあげます」
 と言い、ニヘラっと笑うと、
「勿論、出来なかったらデータは返しませんし、放課後もまた昨日みたく痴漢ゴッコに付き合って貰いますからね~♪」
 慶子は菊丸の勝負を受けない訳にも行かず、キリッと気持ちを引き締める。
 菊丸は「これ、見えますか?」と斜め下方を指差す。
 暗がりの中、よぉく目を凝らして見てみると、何やらロープのような物が空中を走っているのが見える。
 その麻縄で出来たロープは、壁のフックに頑丈に結び付けられ、そこから窓際の通路の上を、一直線に教室の後方へと伸びているのが確認出来る。
「何なのよ、これ? ロープ?」
「はい、このロープは教室の正面の壁から後ろの壁まで真っ直ぐに張っています」
 菊丸が指で上からロープを下に押すと、跳ね返すようにピーンとしっかりと張られているのが分かる。
「このロープを跨いだ状態で、こっちの壁からあっちの壁まで辿り着いたら、先生の勝ちです。ルールは簡単でしょ」
 視聴覚室は普通の教室より少し大きめの部屋で、距離にして約30メートルといったとこだろう。
「ただし、辿り付けなかったり、途中でロープから足を外したりしたら僕の勝ちでいいですね?」
「なによっ、そんなの簡単じゃない……」
 とくだらないゲームを仕掛けてくる教え子に挑戦するように、乱れたスカートの裾を直しながら言う。
「制限時間は5時限目が終わるまで。時間はまだ30分以上あるから余裕ですよね?」
 と、教え子のくせに教師にまるでテストでもさせるように言う。
 そんな菊丸に苛立ちながらも、ハイヒールを履いた長い脚を上げてロープを跨ぐ。
「ンッ」
 この勝負が簡単ではない事は、ロープを跨いだ瞬間すぐに分かった。
 なんと麻縄のロープは、慶子の脚の長さを計算して高さを設定したのか、股間に食い込んでくるのだ。
「…あ……ンッ………」
 新しく響く刺激に、思わず赤らめて顔を伏せる。
 ロープを押し下げる事によって、今だ一定のリズムをとって慶子の大事な場所を刺激してくるローターを更に圧迫してしまい、深く迎え入れてしまう。
 極め付けは、ロープによってスカートは捲り上げられ、汗でグッショリの過激な紐パンが菊丸の目の前で露わにされてしまう。
(でへへ、すんごい光景ですなあ♪)
 ただ立っているだけなのに、荒縄が大事な部分に食い込んでくる感覚に戸惑い、歩き出す事を躊躇してしまう先生に、
「さぁ、先生、ゆっくりでいいので進んでみましょう!」
 と横から菊丸が鼓舞する。
 ズルズル…
 麻縄には滴り落ちるくらいのローションがタップリと塗り込められていて、かなり滑りやすくなっており、適度な摩擦はあるが擦れて痛くなるようなことはない。
 慶子はこれ以上大事な場所を刺激しないように、一歩また一歩となるべくロープに体重をかけないように慎重に歩を進める。
(あぁ……ンッ………ダメぇ………。この感覚………ぁ…ん…………)
 何時間にも渡る休みのない責めの仕上げにこれである。徐々に視界がピンク色に染まっていってしまう。
(ぐひひ~、先日の腹踊りの会場で荒縄ロープをだいぶお気に召していたみたいですからね~♪)
 【ハートキャッチいずみちゃんSS_44参照】
 その時の閃きを今回も生かし、慶子から甘い鳴き声を引き出す為に、ロープの途中途中で結び目のコブを約50センチ間隔で作って、大事な部分を刺激する手筈を整えておいた。
 いつもお世話になっている担任を喜ばせる為に、お昼ゴハンも食べないで昼休みに入ると同時に、1人で視聴覚室に麻縄ロープとローションを持って仕掛けを作りに来ていたのだ。
「でへへ~、『秘技・菊丸流天女の綱渡り』をたっぷりと楽しんで行って下さいね~、セ~ンセ♪♪」
 慶子はこれ以上刺激を受けないように、なるべくゆっくりと慎重に歩を進めるのだが、一定の間隔で配置されている結び目のコブによって大事な部分を刺激されてリズムを狂わされ、肩を小さく震わせながら、堪らず立ち止まったりしてしまう。
 コブを通過する時に、パンティに仕込まれた豆ローターも同時に刺激してくるから堪らない。
「ああッ………こんなの……こんな事って………ッ」
 この50センチという距離も、与えられた刺激が消えないうちにまたやって来るという、絶妙に計算された距離なのである。

 すぐ近くでは、無機質な女性の声による道徳教育のビデオが流れ、スクリーンに向かって真面目な生徒達が授業に励んでいる。この後の6時限目のホームルームでビデオの感想を書かなければならないので、皆んなそれなりに熱心である。
(でへへ、後で先生にも視聴覚室での感想文を書いて貰いますかいなあ♪)
 そんなすぐ隣で上半身を裸に剥かれ、元々際どい長さのスカートをロープによって更に捲くられて、過激なTバックを露わにしながら、ローションまみれのロープの綱渡りを強要される自分。こんな破廉恥過ぎる行為が真面目に授業を受けている隣で行なわれていると思うと、恥ずかしくなってしまい、また大事な所から汗を滴らせてしまう。
「んッ、……ぁあん……ゥンッ………」
 慶子は思わず声が漏れてしまうのを、押さえる事が出来ない。

 10メートル近く進むと、ひときわ大きなコブが現れる。通常の結び目の3倍くらいはあるだろうか。そしてそこに赤いリボンが結ばれていて、よく見ると『ご褒美地点』などと書かれている。
「先生すごいですね、5分で『ご褒美地点』に到着しちゃいましたね~♪」
 とニンマリ笑うと、
「この大きいコブを10メートル間隔で作りました。全長30メートルちょいなので、3回ありますよン♪」
 と得意げに説明が始まる。そして、
「大きいコブは乗り越えるのが大変ですが、ちゃんと毎回終わった後に、先生の為にご褒美を用意していますんで。頑張って下さいね~」
「ンンッ………」
 これまで以上の大きく固い結び目に、顔を真っ赤にしながら挑む担任教師。爪先立って少しでも圧迫を弱める為に、なるべく腰を浮かしながら、
(負けないんだからっ……)
 と大きいコブを乗り越えていく。
 ズルンッ
「……ゥンッ!!」
 思わず艶のある声を挙げながらも、なんとか乗り越えたが、あまりの強い刺激に顔を真っ赤にして、その場で暫し立ち尽くして、甘ったるい余韻が去るのを待つ。
「すごいですね~先生。よく乗り越えられました~!」
 と菊丸は拍手を送ると、
「じゃあ約束のご褒美あげますからねっ♪」
 菊丸はポケットから例のリモコンを取り出すと、ニタリと笑いながらスイッチをオンにしてやる。
 ヴッヴヴ! ヴヴヴッ、ヴヴッ!!
 なんと1時限目の終わりから一定のリズムで延々と弱めの振動で震え続けていたローターを、久しぶりに操作してやる。
「や……ッ、やんっ………、き………菊丸ゥッ!!」
 久しぶりの活躍に眠りから目覚めたキツツキローターは、嬉しそうにロープと秘部の間で躍動する。
「先生、キツツキ好きでしたよね~、会いたそうにしてたのでご褒美ですよン♪」
「ちょっ………私っ、会いたくなんか………ッ ……」
「ほれっ、オン~、オフ~からの波状攻撃~っと♪」
 久しぶりの『菊丸流キツツキの乱れ打ち』を浴びて、ローションに濡れるロープの上で太腿をギュッと閉じて豊満なボディを躍らせてしまう。
 最初の10メートルは調子良く進んでいた慶子も、この変化の激しい刺激的な攻撃に、つい何回も立ち止まってしまう。
 不規則なリズムが慶子のペースを狂わせるのだ。
「…あっ……やんっ!!」
 手でロープをギュッと握り、なるべくロープから腰を浮かそうとしながら耐えるばかり。
(食い込むロープと、のたうつローターの合わせ技はキツイですかね~)
 しかし、少し慣れてくると、ゆっくりだが一歩、また一歩と綱渡りを開始する。

(頑張りますな~、そんなにデータが欲しいのかしらン♪)
 なんとか慶子は更に10メートル進み、20メートルの地点にたどり着く。
 キツツキローターのせいで、さっきの倍近く時間は掛かってしまったが、まだ20分は残っている。
 慶子の目の前に、再び大きなコブが現れる。そしてそこにも赤いリボンがご丁寧にも結ばれており、『ご褒美地点』などといった痴れ言が書かれている。
 ローションでヌメつく大きな結び目に、一瞬戸惑う先生だったが時間もない。
 ヌルリ…と爪先立ちになりながら、2つ目の大きなコブに挑戦していく。
「……ンンッ……!!」
 顔を真っ赤にしながらも、溢れ出そうな声を必死に抑えながらなんとかクリアする。
「おめでとうございます、先生。じゃあまたご褒美あげますからね~」
 とニンマリ顔の菊丸が近付いてくると、なんと着ている制服を脱いで、慶子の脱ぎ捨てられたスーツジャケットなどの近くに放り投げる。
 パンツ一丁になった菊丸は、麻縄に塗ったローションの余りを自分の身体に塗りたくると、ロープを跨ぎ始めた。
「ローションで汚れちゃいますからね~」
 と耳に息を吹き込むと、
「それでは、ご褒美の全身マッサージ始めますね~~」
 と言って、背後からピッタリと担任に密着して来るではないか。
 そして手元の荒縄ロープをギュッと握りしめ、中に溜まったローションを更に滲み出させると、菊丸の掌にたっぷりとローションが移る。
 そして慶子の脇の下から手を差し込むと、隆起した二つの汗に湿るバストを、ローションまみれの掌で下から持ち上げるようにマッサージし始めたのだ。
 ここに来て更にそんな攻撃を受けたら慶子も堪らない。
「いやっ……いやよ、菊丸くん……ッ」
「ムフフ、僕がたっぷりと先生をマッサージしてあげますから、存分に疲れを取って下さいね~~」
 と言って、菊丸の身体についたローションを密着しながら担任の背中に擦りつけ、雪白の膨らみを、ローションにまみれた手で滑らせるように蹂躙してくる。
 いつもの感覚と違い、粘りつくような滑るようなおかしな感触に、思わず手の甲を口に当てがい細腰をわななかせてしまう慶子。
「さぁ先生、残り約10メートル。僕に構わず進んで下さいね~♪ 先生の歩みに僕も合わせますので~♪」
 と言いながら、ピーンと張った乳首にもローションをたっぷりと塗りたくり、優しく転がしては摘み上げてやる。
 指で挟んでは、滑らせるように逃がし、また挟んでは逃す。
 背後からの教え子の執拗で変質的なマッサージに気が狂いそうになりながらも、なんとか意識を振り払い、歩を進める桂木先生。
 しかしたまに結び目の所で立ち止まってしまい、大事な場所をロープに擦り付けるような動きをしてしまう。
 しかし、ハッと我に帰ると、
(何してるの慶子……っ、はしたない! もう時間がないのよっ!)
 と自らを叱咤し、再びゴールを目指して進み始めるのであった。

 もしこの遮光カーテンが開いたらとんでもない光景が生徒達の目に映るのだろう。ヌメッた荒縄の上でほぼ裸同然の天女が背後から小鬼に乳房を揉まれながら懸命に綱渡りをする。
 誰もが授業など忘れて、この淫猥で美しい光景に見惚れるだろう。
「いやよ……っ、ねぇ菊丸っ、お願い、離して…………ッ!」
 菊丸はローションまみれの手で、ツンとつり上がる大きな美乳を存分に揉み解しては、耳に息を吹きかけ、頸筋に舌を這わせてくる。
(汗ビッショリになっちゃって、ホント美味し過ぎる身体ですね~~)
 そして菊丸の手は、パンティから剥き出しの丸く張り出したヒップにピタリと張り付くと、そこもまたローションをたっぷりと伸ばすように熱心に揉み込んでいく。
 ご褒美の全身マッサージは次第に慶子を狂わせていく。
 ニチャ…ニチャ……
 ビデオ鑑賞の音声の裏で、ヌメルような音が微かに響く。
 いつしか慶子は全身をローションまみれにされてしまい、その光沢のあるボディをわななかせてしまう。
(ダメよっ、慶子、コイツの思惑にハマっちゃ……)
 潤んだ瞳で、しかしまだ敗北を認めていない微かな光を宿した黒い眼で、後ろを振り返り教え子を睨み付ける。
 そんないつまでも気の強い担任を眺めながら、ニヤニヤと舌舐めずりする菊丸。
(コイツは私をおかしくして面白がってるだけなんだからっ……)
 菊丸はロープと悩ましいヒップの間に太い指を2本にして滑り込ませてくる。
(ンッ、…だから、絶対にデータを取り返す為に、……ぁあんっ! ゴールするんだから…ああっ!)
 菊丸は差し込んだ指を鍵状に曲げると、お尻の穴目掛けて捻りこんでくる。
(とにかく、ゴールだけに集中するの! ンッ! 何も考えないし、感じなければいいのよっ! あんっ!!)
 菊丸は指をドリルのように捻りを加えながら、菊門の奥へと浸入させてくる。
(んっ、ンンッ、かっ、感じたりしないんだからっ…ンッ!)
 慶子は全身をピンク色に染めて、嫌々と首を振る。
 菊丸は奥まで浸入させていた指を入り口近くまでゆっくり戻すと、そこでまたグリグリと回転を加えて、解すようにマッサージしてやる。
(あんっ、イヤっ……ダメ……ッ、ううん、意識を逸らすのよ! ぁん…、ゴールが見えて来たのよ……)
 暗がりの中、ようやく慶子の視界に微かだが後ろの壁が見えてくる。
 菊丸は入り口付近を丁寧過ぎるほど捏ねくり回した後、いきなりズボッと奥へ指を突き立てる。
(あんっ!!
 そして奥まで入った指をゆっくりと入り口近くに戻しては、また奥へと潜り込ませる。そうした動作を繰り返しながら、徐々に勢いを強めていくと、
(ダメ……ッ! 菊丸くんっ、そんなに強くしちゃイヤ………ッ!)
 慶子は涙に濡れた睫毛を震わせて菊丸を振り返る。
 菊丸は再びゆっくりとした動きで、入り口付近まで指を戻すと、鍵状の指をクイクイと引っ掛けてみる。
(嫌……っ、菊丸くんっ、それっ……引っ掛かっちゃう………ッ)
 慶子はいつの間にか歩みを止め、ムチッとした肉付き豊かな剥き出しのヒップを菊丸の指に押し付けて、腰を少しずつ振り始めてしまう。
(ぁあ、もう少しよっ……ァッ……、まけ……ぁアンッ、…ま…負けたり……しないんッ…だから……ゥウンッ………)
 キュッと締まった腰を菊丸の指の動きに合わせるように動かしながらも、なんとか少しずつ歩を進めていく先生。
 そんな健気な担任に感心した菊丸は、更に追い詰めてやろうと、空いた片手で濡れ光る美巨乳を再び揉み始め、ローションまみれの双乳責めを開始する。
 揉むたびに掌から形を変えて、逃げるように滑るヌラついた柔らかな膨らみ。それを逃すまいと捕まえて揉みしだいては、時折り愛らしい頂点に咲き誇る突起もコリコリと転がしてやる。
(そ…んな……ダメぇっ……、…菊丸ぅッ……私、おかしくなっちゃ……うぅ………っ)
 慶子の妖艶な美貌が怪しく輝き始める。
 とその時、
「あっ!?」
 なんと菊丸のせり出した股間が麻縄のロープと慶子の秘部の間に、割り込むように浸入して来たのだ。
 ただでさえ大事な部分に食い込んでしまうくらい、高い位置に張っているロープなのに、その間に菊丸のソレも加わってしまっては、かなりの圧迫が大事な場所に加わってしまう。
「そっそんな………っ、菊丸くんっ、それは…ダメだったら…………ッ」
 慶子は場所をわきまえない教え子のあまりの破廉恥な行為に、我に返って菊丸に抗議する。
 お互いパンツ1枚の下着越しとはいえ、生徒達がすぐ近くにいるこの状況下で、そんな厭らしい真似を許せるほど慶子は我を忘れてはいない。 慶子はなんとか屹立した状態で捻り込まれたソレから逃れようと爪先立ちになる。
(うへへ、先生のアソコと仲良くなりたいって、さっきからうるさいんですよ~)
 ニタニタ笑いながら下から上に向かって腰を揺りながら押し付けていく。
「や…ッ、ぃやン………ッ!!」
 慶子はなんとか両手でソレを下に押さえつけようとするが、ローションの滑りで上手く抑える事が出来ない。
 キツツキローターごと、慶子の秘部を強く擦りながら押し入って来る。
 あまりの感覚に動きの悪くなった担任の、ローションでぬらつく背中にぴたりと張り付きながら、菊丸は程良いピッチで前後に腰を振り立てる。
 ニチュニチュ…
 ローションまみれでグショグショに濡れ切ったパンティは滑ってしまい、容易に豆ローターと菊丸のソレの刺激を許してしまう。
 追い詰められた慶子は、遂に自分からはしたなく腰を菊丸のソレに押し付けてしまう。
(天国に逝っちゃって下さい、色っぽい天女さん~♪)
「あっ! ああんっ!!
 菊丸は担任のスカートが纏わり付いた細腰を抱えて、リズミカルに前後にローションまみれのパンツを擦り付けるように動く。
(まっ……、負けないん、……だからっ!!)
 それでも菊丸の背後からの悪戯に屈せず、強靭な精神力で懸命に綱渡りを再開する先生。
(あと……ほんの少しよ…、慶子……頑張るのよ……)
 一歩一歩、菊丸から送り込まれて来る快美感の甘いさざ波に身体を慄わせながら、それもなんとか無視して進んでいく。
(本当、先生も頑張りますな~~)
 と菊丸が涎を垂らしながら感心していると、遂に慶子の眼前に最後の大きな結び目が現れる。
(これが最後の…これさえ乗り越えれば………)
 なるべく腰を浮かせながら、内腿を震わせて菊丸と一緒に最後の大きなコブに挑戦する。
 ズリュ……ズリュリュ………
 同じスピードで同じ感覚を菊丸と共有しながら、二人の共同作業に内心ドキドキしながらも、なんとか乗り越える事に成功すると、慄える熱い息を吐き出す。
「ぁ…ぁあん………
 しかし遂に慶子は全身を固くして動けなくなってしまう。全ての力を使い果たしてしまったのだ。顔を真っ赤にして濡れた朱唇から熱っぽい吐息を漏らしながら身体全体を小刻みに慄わす。
(先生、少しでも動いたらもう昇天しちゃいそうですね~~)
 あと2メートル足らずでゴールだと言うのに、慶子の疼く肉体は限界に達してしまっていた。
 菊丸はジュルリと涎を飲み込むと、この瞬間を逃さず、ロープと慶子の間に挟まったソレを再びゆっくりと前後に動かしていく。
「あ!? いっ、嫌! 今はダメよ……っ、菊丸くん……っ!!」
 菊丸はそんな担任の言葉に全く耳を貸さず、徐々に律動に勢いをつけていき、ズチュッズチュッと暗闇の視聴覚室に淫靡な音色を響かせながら美しい天女を貪り食う。
 そして両手に余りある、ローションに濡れ光る豊満なバストを揉みしだく。乳首も忘れずに指で弾きながら、揉む手に力を込める。
 慶子も少しずつ快楽に身を任せてきて、菊丸の跳ねるようなソレの動きに合わせて、前後に腰をグラインドさせてしまう。
「あ、あはん!! ぁアンッ!!
 担任の切なげな嗚咽が視聴覚室に響く。
(も…もう少しなのに…、もう少しでゴールなのに…)
 と眉をハの字に寄せながら、
(で、でも……、こんなのって……アンッ! 仕方ないじゃない……ッ)
 なんとか自分を赦そうとする先生。
「先生おめでとうございます、最後の大きな結び目を無事に突破出来ましたね♪」
 と薄笑いを浮かべながら、担任の頑張りに賛辞を贈ると、
「それではお待ちかねの、最後のご褒美の時間ですよ~」
 来る。次はどんなご褒美が貰えるのか。
 慶子は遂に押し寄せる快美感に正直になって、顔を真っ赤にしながら期待に内腿を慄わせてしまう。
「最後のご褒美は、先生の言う事を何でも聞いてあげますよ、何をして欲しいですか~~?」
 と耳の穴にフゥッと息を吹き込みながら、小鬼は甘く囁いてくる。
「あ………ん………
「さぁ先生、遠慮せずになんでも言って下さいね~~~」
 と腰を慶子の剥き出しになった、挑むように張り出してくるヒップに叩きつけながら聞いてくる菊丸。
 その動きに応えようと、慶子も淫らに腰を押し付けてくる。
「き……ッ、菊丸ぅ………ッ、………私、私もう…………ッ」
 顔を真っ赤にして、
「お願い………
「はい?」
「お願い………キス…………
「ほい?」
「もう……ッ、ダメぇ菊丸っ。キス……、お願い、私にキスして…………ッ
 と後ろを振り返り、瞳を涙で濡らしてキスをせがむのであった。
「はいはい、また『あの声』を塞いで欲しいんですね~~?」
 と担任の細い顎に手をかけると、女教師の切羽詰まった表情を楽しむように眺める。
 本来なら『データを返して貰う』とお願いすれば、全てはそこで終わった筈なのだ。
 しかしこの時の慶子は、甘く疼く肉体によって狂わされて、完全に理性よりも本能に支配されていた。
 とにかくキスしたくて仕方がなかった。
 キスしてあの何度も躾けられた台詞を教室一杯に聴こえるように、思い切り叫びたかった。
 菊丸は担任のそんな気持ちに気付くと、小さく慄えるピンク色の唇を塞いでやる。
「~~~~~~
 と、遂に慶子はあの悩ましい台詞を、菊丸の腔内一杯に撒き散らすのであった。
 ガク……………
 慶子はそのまま気を失い、菊丸に身体を預けながらもロープから崩れ落ちる。
 そこをすかさず菊丸が優しく両手で支えてやって、
「お疲れ様でしたね~、可愛い天女さん~♪」
 と頭を撫でながら、床に横たわらせてあげるのであった。

 6時限目。
 教壇に立つ桂木先生が、いつもの教室で道徳ビデオの授業の感想文を回収したところだ。
「先生さようなら~」
 と元気に挨拶をして、帰って行く生徒に
「気をつけて帰るのよ~」
 と微笑みながら挨拶を返す女教師。
 1日の授業が終わり、意気揚々と教室を出て行く生徒達。
 そして全員が居なくなった教室に、桂木先生と問題児の菊丸だけが残る。
「先生、何ですか話って?」
「何ですか、じゃないわよっ!」
 厳しい表情の桂木先生が、バンッと菊丸の提出した感想文を机に叩きつける。
「全く、こんな事感想文に書いて提出するなんて………」
 慶子は顔を真っ赤にして抗議をする。
 菊丸は感想文を手に取ると、大きな声で読み上げ始める。
「テスト中にも関わらず、教室の後ろで生徒と抱き合って~~~」
 更に、「職員室に分からない事を聞きに行ったら、まさかまさかの先生が自分で~~~」
「視聴覚室でビデオ鑑賞中にセクシー綱渡り。もう少しでゴールだったのに、あれには感動しました♪」
 感想文を読み上げて、ニヘラ~と笑う菊丸から、慶子は慌てて用紙を奪うと、グチャグチャに丸めて、急いで自分のポケットにしまう。
「あ~、せっかく感想文を書いたのになぁ~。満点に近いのにぃ~~~」
 と菊丸は残念そうにしょげ返る。
「あ…あんたねぇっ! 当たり前でしょ! 全く誰かに見られたらどう………!」
「だってしょうがないじゃないですかぁ~! ずっと授業そっちのけで、先生に無理矢理付き合わされていたんですから~~~」
 と迷惑そうに言ってのける菊丸。
「………………!」
 教え子の余りの言い草に、言葉を詰まらせる慶子。そして俯くと、
「あのっ………それはそうと、やっぱりデータは………」
 とモジモジしながら慶子が尋ねる。
「あ~それそれ! 残念でしたねぇ、もう少しでゴールだったのに~~」
 と、目をつぶって机を叩くと、
「約束ですからねーっ、僕も男だし約束は守らないといけないんで~~っ」
 と悔しそうに言う菊丸。
「しょうがないからまた僕が付き合ってあげますよ~、本当に手のかかる先生ですね~~♪」
 と言う菊丸の言葉に、慶子も返す言葉がない。
「ささっ♪ じゃあまた2人で下校デートしますかぁ。昨日と帰り道違う方がいいですかね? どこ寄って帰りますぅ?」
 と早速ワクワクと嬉しそうな顔で切り出す。
 慶子は悔しさで顔を真っ赤にして、ワナワナと身体を震わす。
 とその時、
 プルルルル…
 先生のスマホが鳴る。