桂木先生あれやこれや そのよん

◇先生と菊丸について に◇

 今回は作中での菊丸との関わりについてを少々。

 ハートキャッチは多くのゲストヒロインが登場しますが、いずみたちとは立場や年齢など交流を持つにも中々描写が難しく、といって同年代のヒロインは菊丸のイトコのひとみちゃんは距離の問題があり、あとは先輩の尚美ちゃんに後輩のユキちゃんの二人程度。
 その意味では桂木先生がいずみたちと交流を深めたのはある意味で必然とも言える環境ではありました。ただし先生がいずみたちの学級との繋がりは示唆されていないので、あくまで学校生活を送る上で、の話になりますが。

 さて、物語上で先生がいずみたちと深く関わることになったのは赴任してから冬休みに突入してのジャングル風呂事件以後になりますので、実質的には一年の三学期から二年に進級した辺りまでの間に宿直中の教師相手に陣中見舞をする程度には親しくなったわけです。

 なにしろ初邂逅が強烈であったためにいずみたちと教師と生徒という垣根を超え親しくなるのもわからなくはありません。

 問題は菊丸です。

 ジャングル風呂だけでなく運動会事件でも明らかなように、先生は自身の教師職という立場に敏感で誤解を受けるような状況に陥ることを恐れています。
 そんな先生がゴルフゲーム事件でいずみたちはともかく、菊丸まで宿直室に招き入れるというのは些か問題意識が低すぎるかと思います。
 ただの男子生徒ならばまだ理解も出来ますが、相手は菊丸。誤解は解けているとはいえ園長先生の前で教え子の男の子とハダカでいた相手、その人です。
 園長の耳に入れば要らぬ邪推を招くことも考慮に入れねばならないはず。

先生と菊丸02 考えてみれば先生は初手から菊丸に対して甘い判断を見せていました。
ジャングル風呂ではいきなり浴衣を捲られ、下着を見られていても問題にしたのは保護者無しでの旅行に対してであり、その破廉恥行為には言及していません。ちなみに教師枠である実習生二人は菊丸に下着を見られて怒りの表現をしています。
 また旅行を見逃す条件のコンタクトレンズ探しの手伝いも、逃げ出した菊丸に「あら いいわよ。三人でいきましょ」と見逃してもいます。

 

先生と菊丸03 では菊丸の悪戯そのものに頓着しないのかと言えばそうでもなく、胸を見られれば鉄拳制裁を敢行していますし、園長への評価が下がる真似をされて菊丸を放り出してもいました。ただし、これは状況として園長にバレるかもしれないという条件下にあり、強権を発動せざるを得ないという場面でもあるので判断は難しいところでもあります。

 

 

 そもそもこのジャングル風呂の一件は、菊丸が女子風呂に侵入していた時点で事案の一つですし、菊丸を追い出していれば済む話をわざわざ裸になっている先生の行動は非難されてしかるべきでしょう。さらに言えば園長の目から隠すためとはいえ、隠れ場所は多くあったというのに菊丸を泡まみれにして自身にしがみつかせるという行動もおかしく、菊丸を庇い立てしていたという見方もできます。

 脱衣室もなくすぐ隣が男湯であるにも菊丸を追い出さず着替える先生。

 どちらにしても自身の立場を危なくした菊丸と一年三学期から二年進級までの間も交流を続け、風邪を引いての宿直勤務に見舞われる程度には親しくなったのは間違いないようです。

先生と菊丸07 そんな菊丸への先生の評価は「ただのエッチではない、うかつに近づくとなにをされるかわからない気をつけなくてはならない相手」です。

 その発言をしていた当日。先生は一生徒である菊丸と学校行事である運動会で行動を共にしています。しかも教育者が職場に着けるには少々華美が過ぎる下着で飾っていました。もちろんこれらは自分自身への信頼、自信の表れであると見て取れますが、やはり宿直室での一件のように菊丸に対する油断であり、甘さであると言えるものです。

 

 そもそも千春への諫言だけでも、ジャングル風呂事件、ゴルフゲーム事件から菊丸の本質を見抜いて、なお菊丸と一緒にいるという先生の不思議さが際立つ格好です。

 菊丸も思わず言葉を失う先生の乳首の大きさ発言。

 菊丸も思わず言葉を失う先生反応。

 運動会では他にも先生の菊丸に対しての矛盾、甘さが浮き彫りになり、千春の治療にかこつけ自身の胸の治療に肌を晒しているのを覗かれていたのに、その行為へなんら言及はなく、むしろ乳首の大きさへの菊丸の発言に気分を害するという教師ではなく、女の反応を見せています。

 

 完全に菊丸のせいなのですが。

 完全に菊丸のせいなのですが。

 さらには菊丸のせいで無茶な仮装をすることになったというのに、それを不満に思う菊丸へ叱責することもなく、むしろ「あなたにも少しは責任あるんだから」と責任の大半は自分にあるとさえしているのです。この考え方はジャングル風呂でも同様で「行きがかりじょう」ハダカになったという意識で、菊丸をとくに責めることはしていません。ただし園長からの評価に対しては菊丸のせいだとはっきり言い切ってはいました。

 こうして先生と菊丸はその時点で断行状態になるような事件を繰り返しますが、この後も交流が続くのは指人形劇事件で証明されています。

 今までは研修旅行の最中、病気の見舞い、学校行事と一応、教師と生徒であればこその環境でした。が、幼稚園で披露するための指人形劇に挑戦するという期間は菊丸を排除しようと思えばどうとでもなる状態で、先生と菊丸が校外でも交流のあることを明らかにしています。

 いったい何度同じ目に‥

 いったい何度同じ目に‥

 この指人形劇事件で先生は菊丸に対して「そう何回もおなじ手に‥」と警戒心を剥き出しにした発言をして、これまでの被害を意識しているのが伺えるのですが、さてその当日の服装はと言いますと。

 

すごい格好ですね

 すごい格好ですね

 ミニスカに胸元は大きく開いたノースリーブ、そのうえノーブラと頭がどうかしているんじゃなかろうかという格好でうかつに近づいてはいけない相手と接しているのです。
 先生が恐ろしいのは、偶然からのジャングル風呂はともかくもゴルフゲームでの常識の範囲の服装から運動会では聖職者から外れた下着姿を晒した挙句に今回の服装と、徐々に菊丸の前で露出が増え油断も隙も見せている点です。
これで前述の台詞を口にしているのですから、およそ指人形劇での練習風景も察しがつくというものです。

またこうまでされていながら、やはり菊丸に対しての対応は甘く、悪戯で駄目にしたカセットテープや小道具の桃への責任追及は行わず、カセットテープを胸に入れたまでは菊丸の責任としていた程度に収めています。

 

 しかしながら先生の一番の問題点は危険人物と認める菊丸への依存度でしょう。
 ジャングル風呂事件では園長への不興を買うことにもなりかけ、ゴルフゲーム事件では寝ている自分に悪戯を仕掛けられ、運動会では公衆の面前で恥をかかされているにも関わらず、指人形劇当日、悪戯の余波で小道具を駄目にされた直後に菊丸の救済策に乗せられます。

なにがになにやら‥

 なにがになにやら‥

 しかもその対策は菊丸の前で下着を脱いでお尻を晒すという耳を疑う案なのです。
 もっとも先生はこれまでも菊丸に対して肌を晒すことに、それほどの抵抗を見せていません。
 ジャングル風呂ではあっさりと全裸になり、危急のこととはいえ菊丸をしがみつかせ、ゴルフゲームでも菊丸にハメられたのに氷を取ろうとする菊丸を受け入れ、運動会でも保身ゆえとはいえ、菊丸に両脚を巻きつかせて密着している有様です。

確実に視界に‥

 確実に視界に‥

 

 

 

 結果としてこの桃の代役でも菊丸の悪戯の被害に遭い今度は人形と背景まで壊すことになるのですが、やはり菊丸を叱りつけるようなことはしていません。どころか、壊れた背景を見るよう促す際には菊丸に覆いかぶさったままだったため、脱げたパンティのままお尻()を見られてもせいぜい上を見て、と再度菊丸を促す程度に過ぎませんでした。

なんという信頼。

 なんという信頼。

 この後、菊丸はまたも大義名分を掲げ、先生の前で子どもたちを喜ばせようと宣言するのですが、これにも先生は目を輝かせて頷く始末。
 いったい菊丸のどこに信頼できる要素があるのか。
 というよりつい今しがた悪戯をされ、そのせいで背景が壊れたというのに、この人はいったいなにを考えているのでしょうか。

この頃からまるで成長していない。

 この頃からまるで成長していない。

 けっきょくこの救済策にはいずみと千春が担ぎ出され、先生は舞台から文字通り姿を消してしまうのは周知の通り。

 再びの登場には最終回を待つことになります。

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コメント

  1. Maxwell より:

    深い考察、恐れ入ります。
    割と進んだ性教育を受けていたこともありえます。
    ちょっと違うかもしれませんが、北欧あたりで。w
    北欧のかたごめんなさい。
    まあ、愛でしょうか。ww