◇菊丸と先生◇
◇登場頻度と繋がりと
ゲストヒロインの多くは菊丸とは一過性の繋がりしか持っていません。
逆に言うと再登場を果たす場合、なにかしら菊丸と接点を持つ場合が多いと言えます。
例えば初の再登場を果たしたヒロイン、秋山婦警は菊丸に囮捜査を頼むことで個人的な繋がりを持ちました。順序は逆になりますが。
織田ひとみはいとこであり血縁関係。
水田ユキは後輩となり、その兼ね合いで村岡潤子とも繋がります。
森尾尚美先輩は部活繋がりと高校の先輩後輩。
宇敷美奈子は住まうマンションの隣同士。
と、いずみとの繋がりより菊丸との繋がりが強いのが再登場ヒロインの特徴となっています。
さて、そういった特徴を持つ再登場ヒロインの中でも桂木先生は二度どころか顔出し程度の最終回も含めて5回の登場を果たす稀有なヒロインとなります。
これはレギュラー三人娘のリンダ・マッケンジーの登場回が8回ということを考えると準レギュラーといっていい登場頻度でしょう。
そして改めて桂木先生と菊丸との関係を見直すと、なるほどと頷きたくなるものがあります。
◇二人の繋がり
表面上の関係は当たり前ですが、講談高校に通う生徒と教師という関係でしかありません。
ここにいずみたち以上の菊丸との繋がりは見受けられません。
ところが初登場のジャングル風呂でのことです。
いずみが廊下の向こうから近づく人影を見て、桂木先生じゃない? と疑問符を浮かべ問いかけるのに、菊丸ははっきりと断言をしています。桂木先生だと。
これは菊丸の女好きという側面を知る読者からすると当たり前のように感じますが、さにあらず。
じつは菊丸、美女美少女に対しての記憶力があまりよくありません。
これは再登場を果たすヒロインの反応を見るとわかるのですが、例えばいとこのひとみちゃん、これは成長した姿に気付かなかったということでわかりやすい反応ではあります。
再登場でもかなり思い切ったイメチェンをしていたこともあり、致し方なしといったところ。
ここから婦警の秋山早苗は制服姿で印象深いことから覚えていたというより、思い出したというべきか。
森尾尚美、宇敷美奈子の二人は再登場が旅行に同伴ということで反応はわかず。
そして完全に記憶に残っていないのが水田ユキ。
菊丸たちと同じ高校に進学してきたユキの自己紹介にまず下着を連想して思い出しています。
これに相当するのが教育実習生の早瀬歩で、下着を盗んで逃走する菊丸を捕まえた歩に菊丸は誰? といずみに尋ねてそこからスカートを捲って下着を確認してようやく早瀬歩その人を認識する始末でした。
つまりいずみですら遠目からあやふやだった桂木先生を菊丸が一目見て断言出来たというのは異常事態といってよいものです。
まして校内で見かけたわけでもなく、いるはずのない先生を疑いなく断じるのですから。
これは桂木先生にも言えることで、いずみと千春を見つけ、名前とクラスとを言い当てはしますが確かめるような問い掛け混じりのものでした。これはコンタクトレンズを着用していないこともあったのかもしれません。
ですが、菊丸は一瞬でその生徒だと判断しているのです。それもあの異常な状況で。
同じ状況で村岡潤子は失神しているのですから、先生の肝が据わっているのか、それとも。
いずれにしても少なくとも菊丸は桂木先生は他ヒロインたちのように下着で判断するのではなく一個人として認識していることは確かな事実。
そして桂木先生も対面の女生徒の浴衣に隠れ、自分の浴衣を捲り上げる不審者を菊丸と認識できる程度には二人の距離は近いようです。
コメント
深い考察、恐れ入ります。
割と進んだ性教育を受けていたこともありえます。
ちょっと違うかもしれませんが、北欧あたりで。w
北欧のかたごめんなさい。
まあ、愛でしょうか。ww
>Maxwellさん
愛だぜ。