ハートキャッチいずみちゃん SS_51

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「菊丸の特別どっきり課外授業の巻」


「いいかげんにしな‥さいっ、このド変態が~~~~~っ!」
「ぎ、っやぁああああっ~~~~~?!」
  
「いてて、あんなに怒ることないじゃないか‥」
 休日、いずみたちと遊びに出ていた菊丸だったが、いつものように悪戯を仕掛けて放り出され、いまは頬についた手形をさすりながらトボトボと帰路についていた。
 白昼の美術館で服を脱がされ恥をかかされたことをあの程度で済ますあたりが菊丸だろう。と、肩を落としていた菊丸がおや? と首を傾げる。
「あれは‥」
 視線の先はオープンテラスのカフェテリア。そのテーブル席に数人の女性客の中に見知った顔を見つけたのだ。
 
「やだ、ユキったら」
「それはやりすぎよー」
「そんなことないってば。男なんて単純なんだから」
「でもユキのおじいさんも大変よね、孫娘が家庭教師を雇ってもすぐ追い出しちゃうんだから」
「おじいちゃんが悪いのよ。勝手に家庭教師なんて雇って」
 なにやら男を小馬鹿にした発言を続けている少女は友人のからかいに頬を膨らませる。そうした様子は年相応、中学生らしいともいえるが可憐な容貌から立ち上る色香はどこか大人びた印象を与えてもいる少女だった。
 菊丸の受け持つ教え子である、水田ユキだった。
(うーむ。あいかわらずの小悪魔ぶり。少しは大人しくなったと思ってたけどなー)
 そっとテーブル席に近づき様子を窺っていた菊丸はユキが友人相手に自身の戦果を披露しているのを耳にし、やれやれと首を振る。
(これは家庭教師としてお仕置きが必要ですなあ♪)
 いずみたちとのお楽しみがなくなった代わり、予期しなかったご褒美を前に菊丸が涎を垂らしてニンマリといやらしい笑みを浮かべるのであった。
 
「やっほー、ユキちゃん。今日はお友だちとお出かけ?」
「なによ、ナンパならお断り‥え。あ、き、菊丸、先生!?」
 いつものことなのだろう、声をかけられ鬱陶しそうに背後へ目を向けたユキの目が驚きに見開かれる。誰あろう話題の家庭教師、明智菊丸その人であった。
「えへへ、ぼくも出かけてたらユキちゃんを見かけてさ」
 実際にはいずみに追い出されたのだが、そんなことはおくびにも出さず図々しく断りもなくユキの隣に腰掛ける。
「ちょ‥っ」
 教え子が止める間もなく。
「あ、きみたちユキちゃんのお友だち? ぼく明智菊丸。ユキちゃんの家庭教師をしてるんだ」
「あ、そうなんですか」
「ユキの家庭教師‥」
 突如現れた不審人物の自己紹介に怪訝な表情を浮かべていた友人たちが興味の色を浮かべ、挨拶を返す。
 さすがにユキの友人だけあってこちらもかなりの美少女ぞろいだ。眼鏡の真面目そうな背中まで流れる黒髪の少女はさやか。いかにも遊んでいそうなギャルっぽい感じの少女はあやと名乗る。タイプは違えど恐らくはユキと同様、男を手玉に取っているのだろう。
(うーむ、おいしそう♪ この子たちもなんとかご馳走になりたいけど)
 しかしそれは後回しだ。いまは家庭教師として不肖の教え子を正してやらなければならないだから。
 
「菊丸さんはユキの家庭教師なんですよね? ユキに教えるの大変じゃないですか?」
「うーん。そうだなー、ユキちゃん勉強が嫌いみたいでなかなか大変だよ」
「やっぱり。ユキってば今までも家庭教師の人たち辞めさせちゃってるんですよ」
「ちょっとあや?!」
「いいじゃない。菊丸くんがユキにどんな教え方してるかわたしたちも興味あるし」
 居座った菊丸を相手に会話を始める友人にユキが慌てて止めに入るが、それをさやかが押しとどめる。なにせ普段から小悪魔気取りの友人がこの冴えない風体の家庭教師をまだ追い出していないのだ。果たしてどんな秘密があるのかと興味を覚えているのである。
「いやあ、じつはぼくマッサージが得意でね。まずはそれを披露してみたらユキちゃん、意外に素直になってくれて」
「マッサージですか?」
「うん、そう。ね、ユキちゃん?」
「ひっ?!」
 菊丸に水を向けられたユキがビクンっと肩を震わせ、小さく悲鳴を上げる。
「ちょっとユキ、どうしたのよ?」
「な、なんでもないわ。ちょっと虫かなにかがいたみたい‥」
「あー、ユキ虫嫌いだもんね」
 友人の言葉に頷き、二人は家庭教師に向けてユキに施したというマッサージについて質問を浴びせていく。
 そんな友人二人に恨みがましい視線を向けつつも、ユキはさっきから押し黙っり、時折り小さく震えてはじっとし続けている。
(ぐふ。さっきまで小悪魔気取りだったのに、助けなんか呼べないよね~♪)
 そう。菊丸はさやかとあや二人にマッサージについての講釈を垂れつつ、テーブルの下で教え子のスカートを捲り上げ実践を施し始めたのである。
 すべすべとした名前の通り雪白の太腿を撫で摩りながら偶然にもいつぞやの黒のレース入りスキャンティーへと指先を触れさせる。
「あっ」
 小さく声を上げるユキに怪訝な表情を向ける友人二人へ「む、虫がまた‥」と言い訳をすると「虫多すぎ~」とギャルのあやが大笑いして事なきを得るが、いつばれるかと気が気ではない。
(先生っ、やめてくださいっ!)
 二人に聞こえないよう、小声で家庭教師へと制止を促すが菊丸はといえば当然止めるつもりもなく、どころかスキャンティー越しに大事な場所をゆっくりと擦り上げてくるのだ。
(うっ‥!)
 思わず声を上げそうになるのを唇を噛んで堪える。
 二人に助けを求めればいいのはわかっている。しかしユキのプライドがそれを許さない。これまで散々男を手玉に取ってきたのを自慢していた自分が、よりにもよって今しがた話題にしていた家庭教師に悪戯を受けているなど口が裂けても言えるわけもない。
 もちろん菊丸もそれをわかったうえでの白昼堂々、教え子のマッサージである。
 空気などまるで読まないくせにこうしたことにはやたらに気の回る男であった。
「ユキってそんなにマッサージ気に入ったんですか?」
「そりゃあもう。勉強の前にはいつもマッサージをしてるくらいだよ」
 さやかの質問に答えながら器用に指を動かす家庭教師。
(あ、あン、やめてえっ)
 太腿をキュッと閉じて、なんとか家庭教師の動きを封じようとするのだがすでにスカート奥に入り込んでいる右手を押さえつけるだけで指の動きを止めることは叶わない。
 人差し指がスキャンティーの中心を撫で回す刺激にユキの焦りは強くなる。
(し、信じられないっ、こんなところでなに考えてるのよ、こいつっ!?)
 スカートを捲られ太腿を撫でられる程度ならまだしも、ここまでしてくるとは思ってもみなかった。しかしこうなると今更ながら助けを求めることができない。
 もっと早く助けを求めるべきだったと臍を噛むが全ては遅すぎた。
 ぷっくらと小高い丘に指を埋められ、クイクイッと鍵状に曲げられた指の刺激に背筋が伸び、思わず小さく呻きを漏らしてしまう。
(あ‥っ、いやっ、いやあん)
 幸いと言うべきか、菊丸の家庭教師談義に友人たちは夢中になっていてユキの異変に気付いた様子はない。
(あっ、だ、だめっ、そんなところ‥っ!)
 菊丸の大胆さは自らの家庭教師におけるマッサージの重要性を説くのと重なって、教え子の大事な場所をこれでもかと解き解してゆく。
(あン、ああぁん!)
 たまらずテーブルの下で家庭教師の腕を掴むも、やはり動きは止められない。
 どころか大胆さをいや増す指の動きに、いつの間にかユキは椅子の上でお尻をゆっくりとうねらせ始めてしまっていた。
(でへ、ユキちゃんったら感じ始めてる♪)
 中学生とは思えぬいやらしい動きを見せ始める腰つきに、菊丸は自身のマッサージ論は間違っていないとさやかとあやの二人を前に弁舌を激しくし、同時にユキへのマッサージにも熱を入れるのである。
 
「ちょっとユキ、どうしちゃったのよ。さっきから黙り込んじゃって?」
 さすがに友人の様子がおかしいことに気付いたのか、ギャルのあやが声をかけてくる。
「ほんとに大丈夫? なんだか震えてるし、顔も赤いし汗も凄いわよ?」
 さやかも常の友人とは違うことに心配そうな表情を浮かべていた。
「ご、ごめんね。なんだか急に熱が出てきたみたいで‥」
「ええ? 大丈夫なの? 今日はもう帰った方がいいんじゃない?」
「う、ううん、そんなに大したものじゃないから」
「でも‥」
 そんな三人のやり取りに菊丸も年長者として口を挟む。
「ユキちゃん、無理しないで帰った方がいいんじゃない?」
「‥‥っ」
 友人二人へ心配しないでと、その気持ちに微笑んでいたユキの表情が一変、キッと眉を上げて家庭教師を睨みつける。
「きょ、今日は三人で買い物の予定なんです。菊丸くんには関係ないんだから黙ってて!」
 その勢いに驚いたのはあやにさやかだ。
「ユキ、菊丸くんは心配してくれてるんじゃない」
「そうよ。いくらなんだって菊丸くんに失礼よ?」
「いや、ぼくが勝手に三人の邪魔をしちゃってるのが悪いんだよ。うん、もうぼくは行った方がいいかな」
 殊勝にもそんなことを言いつつ菊丸。指の動きは止めず、すでにねっとりとした汗をかいて染みを拡げ始めるスキャンティーの中心へと刺激を与え続ける。
「うっ、‥ぅ、んんっ!」
 ビクンっとユキの背が反り、席を立とうとする家庭教師の腕をギュウッと掴んでしまう。
「なぁんだ、ユキったら。ほんとはまだ菊丸くんにいて欲しいんじゃないの」
「そんなに焦んなくたっていいのに」
「え、そうなのかい、ユキちゃん?」
「ち、ちが‥っ、あ、やっ、いやぁんっ!」
 言葉とは裏腹、ユキは小刻みに震えながら菊丸の腕をますますきつく掴んで離さない。
「ユキが男の人にいて欲しいなんて珍しいわねえ」
「熱が出てるっていうし、不安なのかしら」
 こそこそと普段とはやはり様子の違う友人に囁き合う。まさかテーブルの下で家庭教師がその教え子のスカートを捲り上げ、スキャンティー越しに大事な場所へとマッサージを敢行しているとは夢にも思わない。
「いやあ、ユキちゃんにそこまで頼まれちゃぼくも付き合うしかないな~」
「こ、この‥っ」
 額にびっしりと汗を浮かべながら家庭教師を再び睨みつけようとするのだが、元よりこの生意気な小悪魔へのお仕置きを兼ねたマッサージだ。
 そんな行為を許すはずもない。
「あっ、あぁんっ!」
「おやおや、どうしたのかな~」
「あ、あ‥っ、い、いやぁっ!」
 悪戯を続ける腕を止めようとしがみつくようにするのが、友人たちからは行かないでと懇願するように見えるのだろう。
「ほんとに珍しいわね。ユキがそこまで男の人に頼るなんて」
「宗旨替えしたのかしら」
 普段から男なんて利用するだけの生き物よ、と豪語するユキである。それがこうまで弱みを見せるなんて。
「でへ、家庭教師なんて簡単に追い出せるんじゃなかったっけ?」
「っ、き、聞いてたの‥っ」
「まったくユキちゃんってば、まだ中学生のくせに生意気が過ぎるんだよね~」
「ぅっ、あ、あぁッ、やっ‥ン」
「ここはぼくが野外特別授業でおじいさんの依頼を果たしてあげないと」
「お、おじいちゃんは関係‥っ、い、いやンっ!」
「もとはといえばユキちゃんが家庭教師を追い出したりしてたから、ぼくのとこに相談にきたんじゃないか」
「そ、それは‥っ、あ、ぁ‥っ」
 菊丸の言い分にユキの可憐な顔立ちが悔し気に歪んだ。
 確かに大人しく家庭教師を受け入れていればこんな卑劣な家庭教師に当たることはなかったのだ。
 黒レースのスキャンティーがそれを教えるように、指の動きに合わせてどんどんと染みを拡げてゆく。
 いつの間にか家庭教師の指はスキャンティーの隙間を入り込んで、直接の刺激を与え始めてますますユキを追い詰めてくる。
(い、いや‥ぁンっ、ち、力が抜けてきちゃ‥ぅ‥)
 初めての家庭教師のときもこうやっていやらしいマッサージを仕掛けられたのだ。
 以降、雪辱を果たそうと試みるたび返り討ちに遭い、悔しいことにこの家庭教師を前に恥ずかしい姿を晒してしまっている。
(だ、だめ‥っ、二人がいるのよっ?!)
 よもや友人二人の前でそんな恥を晒せるわけもない。
 家庭教師の腕を掴み、太腿で挟み込み必死の抵抗を試みる。
「でへ、無駄だよ~ん♪」
「あっ、あ~~~~~~~~~っ!」
 言葉通り家庭教師の動きを止めることなど出来ず、どころか指先でほんの少し顔を覗かせた木の芽を転がされてユキは無様に悲鳴を上げて菊丸に縋りついてしまう。
「ちょ、ちょっとユキ?!」
「菊丸くん、ユキがっ!?」
 さすがに二人からも慌てた声が上がるが菊丸は飄々と大丈夫、ぼくに任せてと答えるばかり。
 まさかあのユキが男を相手に手玉に取られているなど考えもしないがゆえに、菊丸に縋りついているのも加わって黙って見守る二人だ。
(ち、違うのよっ、あ、あっ、あや、さやか、助けてっ、わたしこのままじゃ、こんなところで‥っ)
 薄いお尻をクネクネと揺らしながら、友人二人の前で恥をかこうとするおぞましさに身震いする。
 椅子に吸いきれなくなった汗が小さな水溜まりを作り、さらにその悩ましい腰の動きで床へと垂れ落ちる。
「ユキちゃん、やっぱり具合悪そうだし帰った方がいいかも。ぼくが送っていくし」
「い、いやよっ、いやぁっ!」
 耳に囁く家庭教師の提言に、しかしユキは美貌を朱に染めて右へ左へと黒髪を揺すり立てる。
「ユキ、菊丸くんの言うとおりよ、もう帰った方がいいって」
「わたしたちのことはいいからさ。菊丸くん、ユキを送って行ってもらえますか?」
「うん、任せてよ。ちゃあんと送っていってあげるからさ」
「あ、あっ、嫌だってばっ! だ、誰があんたなんかと‥っ」
「もう。強がっちゃって。無理しないでお家に行こう、ユ~キちゃん♪」
「い、いくわけ‥っ、あ、あぁ‥っン!」
 いまだ強情を張り続ける教え子に菊丸も木の芽を指の腹で転がし、説得開始である。
「ひっ、い、いぃっ‥!」
 ガタガタと椅子が揺れるほどユキの身体が仰け反る。
「ユキちゃん、辛そうだよ?」
「や、めっ、あ、あっ‥!」
 家庭教師の指先から与えられる感覚に、ビット・ローファーの爪先を立て膝を擦り合わせてしまう。
(あ、頭が、おかしく、なる‥っ)
 いくら小悪魔を気取ったところで所詮はまだ中学生なのだ。
 それこそ悪魔じみた菊丸の手管で剥き出しの神経の塊を弄られて堪えられるはずもない。
「ほらほら、もう無理でしょ? 行っちゃおうよ、ユキちゃん♪」
「い、いやっ、いや、いやぁっ! あ、あ、だ、ダメッ、ユキ、もう駄目っ!」
 泣きじゃくって嫌々を続けるユキにあやとさやかも菊丸の後押しをするように優しく声をかけるのだ。
「だからユキ、無理しないでいいってば」
「もう駄目なんでしょ? 菊丸くんに送っていってもらいなって」
「そうそう。ほんとはいきたいんでしょ?」
「っ、き、きくまる‥ぅっ!」
 ニヤニヤと笑いかける家庭教師にユキは礼儀も忘れて呼び捨て、勝気そうな瞳に涙を滲ませる。
(まったくもう。中学生のくせに高校生のぼくを呼び捨てにするなんて。お仕置きですよん♪)
 キュウ。
 音が聞こえそうな勢いで愛らしく飛び出している木の芽を摘まみ上げ、擦りあげる。
「ひっ‥!」
 椅子の上でユキの全身が強張り抱えていた腕にしがみつく。
「さ、もういきましょうね~♪」
「いっ、やぁっ、あ、あっ、もういやっ! ユキ、いく‥、いきますっ」
 いつの間にか大きく開いていた両脚をピーンと突っ張らせ、黒レースのスキャンティーが丸見えになるのも構わず腰を前へと突き出しながら、ユキはとうとう友人二人との約束を破棄し、帰宅すると宣言してしまう。
「そ、そうよ、無理しないでいいからさ」
「うん、わたしたちはまた今度買い物に行こう?」
「あ、あ、い、いくぅ‥。ユキ、またいっちゃうっ、あぁんっ、こ、こんな‥っ、いやっ」
「気にしないでいいってば」
「き、菊丸くん、許してッ! お願いっ、ユキ、もうだめえっ」
「気にしないでいいって言ってくれてるし、今度行けばいいよ、ユキちゃん」
 またも木の芽を潰しつつ、菊丸からの提言に。
「っ、ぃっ、くっ、~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ」
 ユキは何度も肩にかかる黒髪を振り乱し、友人たちへ謝りながら「ユキ、いきますッ、いくうっ」と繰り返してしまうのだった。
 
 ユキのことお願いしますね、そう菊丸に頼んだ二人が去ってしばらく。
 いまだ肩で息をしながら家庭教師に身体を預けるようにするユキの頭を撫でつけ。
「でへ、ユキちゃん、だいぶすっきりできたみたいだね♪」
 意地の悪い家庭教師のからかい、けれどユキは悔し気に唇を噛んで俯くばかり。さすがの小生意気な中学生もあれだけの恥を晒して強がる気力はないようだった。
(ぐふふ、すっかり大人しくなっちゃって♪ これはこの勢いでトドメを刺しちゃいましょうかね)
 教え子の様子にいずみたちと過ごすはずだったお楽しみをこの生意気中学生で果たしてやろうと、ニンマリと笑みを作る。
「それじゃ、ユキちゃん。お友だちの代わりに今日はぼくが遊んであげますね~♪」
「ど、どういう意味っ? まさかまだわたしのこと‥」
「えへへ、家庭教師としてユキちゃんのそういう態度を改めさせないとね」
「っ‥」
 いまだ力なく寄りかかる教え子を抱き寄せ、小さく震える可憐な唇へ重ね合わせようとタコのように口を突き出す菊丸。
「い、いやっ、やめてくださいっ! あ、やっ、いやぁん」
 愛らしい顔を嫌悪に歪め必死に菊丸から逃れようとするのだが、それをスカート奥に忍ばせたままの指がまたも女の急所に触れて扱いて阻止をするのだから堪らない。
「やっ、ぁン‥っ、だ、だめっ、だめえっ!」
 慌てて太腿をキュッと閉じ合わせても抵抗にもならないことは証明されている。挟み込めるのは手の動きだけ、指先は自由に可愛らしい縦の線を上下し、クリクリとツンと主張する木の芽を指の腹で擦られてしまう。
「あ、あっ‥、やン、いやぁあっン! き、く、まる‥ッ‥!」
 生意気中学生の呼び捨てに「もう。年長者を呼び捨てにしちゃ駄目でしょ」とお仕置きクリクリで黙らせる。
「ひ、い‥っ、~~~~~~~~っ」
「黒レースのスキャンティー。汗でぐっしょりになっちゃったね~」
「あ、あんたの、せい‥っ、ぁっ、いやあっ!」
 ここまできてまたも小生意気なユキにまたお仕置き。
 可愛い突起を指で挟んでのゴシゴシ扱き。
「まだそんな口をきいちゃうんだもんなあ。もう一回お仕置きしないと駄目みたいだね」
「やんっ、い、いやぁんっ! も、もう嫌っ、お願いっ、許してぇっ!」
「だ~め♪」
 泣きじゃくる女子中学生をきつく抱きしめ、テーブルの下で行うお仕置き行為にユキは思わず両脚をはしたなく開いてピンと内腿を突っ張らせてしまっていた。
(だ、だめ‥っ、このままじゃ菊丸くんにキスされちゃう‥っ)
 与えられる強烈な刺激を堪えようとするだけで精いっぱいで、近づいてくる家庭教師の顔を避ける気力もなく大切なファーストキスを奪われそうな恐怖に慄く。
 けれどそれ以上にスキャンティーの向こうから伝わる堪らない感覚に、もうおかしくなりそうなのだ。
「でへ、ユ~キちゃん♪」
「あっ、あ、あっ、あっん! だめっ、だめえっ!」
 舌っ足らずの悲鳴を上げ愛らしい顔立ちを引き攣らせる。いま唇を許したら‥。
 と。
「な・に・を・し・て・る・の・よ・あ・ん・た・は~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
「んっぎゃああああああっ!?」
 一音一音凄まじい怒気のこもった台詞とともに、ばかんっとカフェ中に響く打撃音。そして一拍遅れて怪鳥のような鳴き声が鳴り渡る。
「どこへ行ったかと思ったらこんなとこでユキちゃんに手を出してたなんてっ! あんた相手は中学生だってわかってんのっ?!」
「‥菊丸くん」
 勢いのあまりそのまま撲殺しそうな親友を宥めつつ、なんとも言えない表情の千春の姿が。
 ゴロゴロと地面をのたうつ菊丸を千春に羽交い絞めにされながらも、もう一度トドメとヒールで的確に急所を狙い撃ち、フンと鼻を鳴らすのは菊丸の天敵いずみであった。
「まったくもう。大人しく帰ったと思ったら‥」
「‥助かった‥?」
 美術館の帰り、紅茶でも飲もうと評判の店に立ち寄ってみればとんでもない光景を目にしたいずみたちに救われたユキであった。


「も、もう勘弁してよ~」
「家庭教師をするんだからあんたの学力を上げないと意味ないでしょうが!」
「この問題集を全部解き終わるまで眠らせないわよ」
「そ、そんな~~~」
 山と積まれた問題集を前に泣き言を口走る菊丸にバンっと机を叩いて叱りつけるのだった。

ほんとにこの男は‥っ、中学生相手になに考えてるのよッ!?

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    加筆では無く久しぶりの完全新作に大満足です。
    ありがとうございました。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >匿名希望さん

       満足、していただけましたか?
       それならよかったです。
       やはりどうにもなんか違うと思ってしまっております。

  2. 匿名得雄 より:

    新作ありがとうございます。後輩の女性でしかも生意気なんて調教しておかないといけませんね。その意味では菊丸はよくやっていると思います。ユキちゃんはドSのようですがドMni変わるののも時間の問題だとおもいました。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >匿名得雄さん

       くそ小生意気な後輩はきっちり仕上げてやらんといけません。
       

  3. ゆきファン より:

    うおー!なんとユキちゃんの新作!
    ありがとうございますありがとうございますありがとうございます^_^
    お友達の前でイタズラされ、何度も達してしまう女子中学生!素晴らしい!
    違和感ないですよー

    ユキちゃんと言えば、原作でも虎馬屋でもオッパイ責めだけだったので、下の方は初めてですね!

    欲を言えば、天敵登場をもう少し遅らせて頂きまして、調教完了済みの71cm中学生ちっぱいにも追い討ちかけて頂けませんか?変態なリクエストですみません汗

    ありがとうございます!

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >ゆきファンさん

       喜んでいただけたようでなにより。

       ユキちゃん、原作では一応お尻をマッサージされておりました。
       リクエストにつきましては確約できかねますが、心の留めおきたいと思います。