ハートキャッチいずみちゃん SS_52_2

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「ぐふ。やっぱりここは先生にお仕置きをしないといけませんね~」
 自分も悪いくせに生徒一人に責任を負わせた腹黒教師へお仕置きをするべく布団へ潜り込む。
「ううむ、相変わらずの我がままボディ」
 昼間しっかり鑑賞したとはいえ、改めてマジマジと見るとその大人の色香が匂い立つ様に圧倒されてしまう菊丸だ。
 薄手のキャミソールはなだらかに窪んだへその辺りまでの丈で、その下は薄紫のマイクロビキニショーツ。
「でへ、ちゃんとぼくの好みをわかってますなあ」
 なんだかんだと自分との旅行に合わせてこうした下着を選んでしまう先生が可愛くてならない菊丸である。
「さて、夜這いに来たのはいいけど、先生って声が大きすぎるし、いずみちゃんたちにすぐ気付かれちゃうよなあ」
 すぅすぅと寝息を立てる担任教師に添い寝する形でしばし考え込む。
「う~む、いっちょやってみますか」
 女教師の身体を自分に引き寄せ、背後からマイクロビキニの極小布地をしっかりと掴むと、耳元で担任に囁きかける。
「先生~、起きてくださ~い。朝ですよ~♪」
「‥ん、ん、も、もう朝なの‥? ぇ、この声、菊丸くん‥っ?!」
 ついさっき眠ったばかりのような眠気を引きずりながらまどろみから覚醒しかけの慶子はまだ室内の暗いことに違和感を覚え、そしてなによりいまここで聞くはずのない声にはっきりと意識を取り戻す。
「でへ、おはようございま~す、セ~ンセ♪」
「お、おはようございますじゃないわよっ! な、なんであんたがここに? ってまさか夜這いに‥っ、いっ、~~~~~~っ!」
 そこまで言いかけたところで女教師は声にならない悲鳴を上げ、白い喉を反らしてしまう。
「いやあ、お風呂で中途半端だったし、先生にもぜひ満足してもらいたくて来ちゃいました」
「き、来ちゃいましたじゃ‥っ、あ、あぁン!」
 寝ているすきにすでに乾布摩擦の構えに入っていた菊丸から起き抜けから与えられ、慶子は抵抗する気構えすら与えられず刺激をそのまま直接受け入れさせられてしまうのだ。
「や、やめなさいっ、いずみちゃんたちが寝てるのよっ!」
「じゃあ起こさないように静かにしないといけませんねえ」
「あ、あんたって子は~~っ」
 大声を上げ、助けを求めればいいのだが昼にあんなことがあったばかりで布団に生徒を忍ばせてしまった負い目が、いずみたちへの助けを躊躇させる。
 なによりすでに下着を喰い込まされ、恥ずかしい恰好にさせられている羞恥がどうしてもそれを認めてくれないのだ。
(思ったとおり恥ずかしくって助けなんか呼べないよね~♪)
 プライドの高い先生のことだ。生徒の自分に夜這いを受けていずみちゃんたちに助けを呼べないだろうと踏んだ菊丸の策略勝ちである。
 そしてなにより‥
「ほんとは先生だって助けなんか欲しくないでしょ?」
「な、なにを言って‥、あっ、いや、いやぁん」
 マイクロビキニのパンティがグイっと引き絞られ、大事な場所にきつく喰い込まされると慶子は菊丸の腕のなかで身悶え、愛らしく嫌々をするように頭を振る。
「え~、だってお風呂でだってあともう少しのとこでいずみちゃんが来ちゃったし、先生、助けなんか呼ばなかったじゃないですか~♪」
「あ、あれは」
「あれはなんですかぁ。なにか呼べない理由でもあったんですか~」
 狼狽する女教師にニマニマと囁いてはからかう菊丸に、慶子は歯噛みして美貌を赤くするばかり。
 いくら否定しようにもいずみたちに指摘されたように、仕切りすらない浴場内で菊丸が潜り込んでいるのを知らせず、三助を受けながら自分から教え子にしがみつきお尻の穴まで綺麗にされる屈辱に耐えていたのは事実なのだ。
 もちろんせっかく楽しんでいるいずみたちを邪魔したくないという保護者の思惑はあったが、だからといって教師の自分が生徒と唇を重ねてまで声を殺す必要などあるはずもない。
 そうして黙り込む女教師に教え子からの乾布摩擦は無理やりに口を開かせてしまう。
「あ、あ‥ン、や、やめなさいっ、こ、こんなことしてただじゃすまないわよっ!」
「そうですねえ。こんなとこいずみちゃんたちに見つかったらただじゃすみませんよね~♪」
「っ~~~~」
 またも風呂場での一件を揶揄する菊丸に口惜しさで歯軋りを繰り返すしかない。
 離れようにもぴったりと背後に張り付かれどうにもならない。そのうえできつく喰い込まされた下着で上下に何度も擦り上げられては堪ったものではなかった。
「い、いいかげんに、して‥っ、いまならまだ許してあげるわ!」
 振り向き、きつい口調でなんとか威厳を示そうと睨みつけるのだが、すでに上気した頬や潤んだ瞳が艶めかしく、とても教師の威厳を取り戻せているようには思えない。
「そんなに怒らないでくださいよ~。ほらこれで機嫌直して♪」
「あっ、あ、あ――ッ!」
 繰り返される乾布摩擦に慶子は生徒に抱きすくめられた身体をブルっと震わせ、朱唇を開いて喘いでしまっていた。
「でへ、先生にはやっぱりこれですよね~。可愛い顔しちゃって♪」
「くっ、ぅ、あっ、あ、あんっ、いやッ、いやぁあん!」
 年下の男の子にからかわれても、ただでさえ小さなマイクロビキニパンティを絞り込まれての喰い込みからの摩擦攻撃に、桂木先生はいくら口惜しくても眉をたわめ小鼻を膨らませて真珠色の歯並びを見せて愛らしく喘ぐのを止められない。
(だ、だめっ、こいつのコレ‥っ、凄すぎて‥)
 とにかく説得を試み続けるしかないのに、どれだけ理性を掻き集めても情けないことに菊丸の下着一擦りで霧散してしまう。
 もっとも脅威を感じている菊丸の攻撃も、実際は下着を喰い込まされての乾布摩擦はまだ数回程度でほんの触り程度。
「お昼は邪魔されちゃってましたから、効き目も上々ですなあ」
「ば、馬鹿にして‥っ、あ、ぁン、っや、だめっ」
「馬鹿になんてしてませんってば。でも先生だってわかってるでしょ? いつもよりコレが気持ちいいって♪」
「だ、だから馬鹿にしないでッ、誰がこんなことされて‥、あ、ああっ!」
 教え子の中傷に抗弁しようとするたび、マイクロビキニが上下し大事な場所に疼く刺激が加わって語尾を蕩かされてしまう。
(っ、だ、だめ‥、この子の言うとおり、わたしの身体、いつもより‥っ)
 認めたくなくても教え子の三助で身体を泡まみれにされて受けた刺激は女教師を決して最後まで可愛がってくれなかったのだ。あと数分というところでいずみに邪魔‥救われたがゆえだ。
 成熟した肉体はいつまでもジクジクと熱をもって女教師を苛み、つい着替える際にも用意した中でも露出面積の多いマイクロビキニを選ばせていた。
 そんな状態での不意打ちマイクロビキニ摩擦をされては、堪えられるわけがない。
「乾布摩擦は身体にいいんですよ。ずっと教えてあげてるじゃないですかあ♪」
 再びのきつめの摩擦にまたもブルブルっと身体を震わせ、声を上げてしまう。
「い、いつもいつも‥っ、わたしにこんな、あ、あん、いやっ、いやあぁっ!」
「こういうのは毎日実践するから効くんですよ、先生」
 そうなのだ。菊丸はこの健康法をそれこそ毎日のように担任教師に仕掛けているのである。その成果は肌理細やかな肌艶、誰もが振り返る美貌とに現れ実証されていて褒められこそすれ文句を言われる筋合いなどないはずなのだ。
「た、頼んでなんかないわよっ! あんたのせいで下着をどれだけ駄目にされたと‥っ、ぃ、いィっ~~~~~!」
「それくらい必要経費だと思ってくださいってば。この下着も駄目になりそうですけどね♪」
 クイクイッと下着の上下運動を前に歯を剥いて仰け反り、反抗的な態度を窘めさせられてしまう。
 菊丸の言うとおり、すでにマイクロビキニもしっとりと湿り気を帯び始め、布団の中も女教師の汗ばんだ身体から立ち昇る汗の匂いにむせかえる様だった。
(先生の甘い匂い、たまりませんなあ♪)
 布団に籠る女教師の匂いに鼻腔を刺激されながら、うなじに舌を這わせて汗もしっかり味わう教え子に慶子は「あ、あっ、いやっいや!」と泣きじゃくっては亜麻色の髪を振り乱すのだ。
 いつの間にやら緩やかだった乾布摩擦もいつもの激しさを伴い始め、慶子の意識からいずみたちがいる寝室だということを薄れさせていく。
「あン、ああっん! こ、擦らないでっ、お、おかしくなってきちゃうっ」
「擦らなきゃ乾布摩擦にならないでしょ。ああ、もう足を閉じないの」
 なんとか乾布摩擦を止めようと太腿をキュッと閉じ合わせる担任教師の片脚を抱えると、ぐっと膝裏から上へと持ちあげ開かせて乾布摩擦をやりやすいようにする。
「い、いやあん、こんな恰好っ?! あ、あ、あ~~~~~っ!」」
 恥ずかしさに脚を閉じようとするのを動かしやすくなったのを幸い、ゴシゴシっと強めの乾布摩擦をお見舞いしてやると女教師は教え子に抱きすくめられ片脚をはしたなく開かされたまま、ぐっと背を反り返らせてブルブルと小刻みに摩擦を繰り返す。
「そんなに大きい声を出してるといずみちゃんたち起きちゃいますよ?」
「‥っ」
 意識の外になりかけたいずみたちを指摘され、保護者はハッとしていずみたちを気にするが気付かれた様子はない。ホッと安堵の息を漏らすも、そうなれば調子に乗るのが菊丸だ。
「よかったですね~。これならまだ楽しめますよ、セ~ンセ♪」
「あ、あんたねえっ、あ、あ、あん、ああん!」
 まるで危機感のない菊丸へ声を荒げかけるも、開いた無防備な脚の合間に喰い込む紐状マイクロビキニを擦られる刺激に、舌っ足らずに悲鳴を上げさせられてしまう。
 時計を見ればもうすぐ日付も変わろうという時間。
(こ、このままじゃ、こいつに好き放題されたまま年を越しちゃうのに‥)
 一年の締めくくりと、年初めとをこんな最低の形で迎えることになる屈辱に泣きそうになる。けれどなんとかしたくてもまるで力が入らない。
 脚を開かされたままの乾布摩擦に全身が溶け崩されてしまうのだ。
「えへへ、そろそろ年が明けそうですね、先生」
「あ、あんた気付いて‥?!」
「そりゃ除夜の鐘も聞こえてきてますし、気付きますよ」
 桂木先生は気付いていなかったが言われて耳をすませばどこからか鐘を突く音が聴こえてきていた。
「それじゃあ、せっかくですし年越しに合わせて新年最初の躾染めといきますか」
「ちょ、ちょっと、冗談でしょ! いずみちゃんたちはそばにいるのよっ?!」
「ぼくが言うまで忘れてたくせに」
「それとこれとは‥っ、あ、やっ、だ、だめえっ!」
 問答は急速に激しくなった乾布摩擦に封じられ、菊丸も除夜の鐘に耳を、時計の針の動きに視線を向けてお遊びはお終いだとばかりの攻撃に切り替えるのだ。
(じょ、冗談じゃないわっ、この子、年越しと合わせてわたしに恥をかかせるつもりっ?!)
 菊丸の意図を察し、あまりのおぞましさに必死に身を捩り暴れるも抱え上げられた片脚に喰い込まされた下着が許してくれず、成す術もなく教え子から与えられる刺激を受けさせられる。
「あ、あ、あっ! い、いやっ、いや! 嫌よッ、許してっ!」
 半狂乱に嫌々と泣きじゃくるも、菊丸がこの程度で決意を翻すわけもない。
「一年の計は元旦にありっていうでしょ。先生には今年最初のぼくの躾相手になってもらいますよん♪」
「あ、あんた、立場わかってるの?! わたしは教師であんたは生徒なのよッ!」
「旅行先でまでそんな固いこと言わない。私生活はぼくと先生はペットとご主人様でしょ?」
「~~~っ、だ、誰がペット‥っ、ぁ、あっ! いやっ、そこは、擦っちゃ、あ、だ、だめえっ!」
 あまりの物言いに柳眉を逆立て、教え子を振り仰いで睨みつける桂木先生だったが、その凄絶な表情はすぐに眉根を寄せ白い歯並びを見せて可愛らしく喘ぐ悩ましい表情に変えられてしまう。
「まったくもう。優しくしてるとすぐ生意気になるんだから先生は。だいたい教師教師って言うけど、普通の先生は教え子にこんなことされて下着を駄目にしませんってば」
「そ、それだってあんたのせい‥っ、あ、あっ、いやっ、いやああぁっ!」
「また生意気言って。お仕置きですよん♪」
 キャンキャンと噛みつく聞き分けのない女教師を躾けるのに、菊丸が一層深くマイクロビキニを喰い込ませグイグイと大事な場所のさらに急所へと布地を擦りつけて生意気な口を塞いでやる。
 普段は美貌ゆえキッと相手を睨みつける迫力はいや増し、生意気な不良生徒さえ震え上がらせても、こうなると逆に可愛らしさが増す一方で菊丸を楽しませるばかりだ。
「いや、いやっいやあ! 擦っちゃ、あ、あっ、下着駄目になっちゃ‥ぅっ」
「でへ、すごいことになってますねえ。生意気言ってるくせにすぐパンティ汚しちゃうんだから」
「だ、だからあんたのせいだって‥、あ、あ~~~~~~~~~~~っ!」
「もう、また口答えですか?」
 すでに廃棄処分決定的な紫のマイクロビキニを絞って紐状にし、キュンッと大事なところに喰い込ませながらのお仕置きに、女教師は口答えさえ出来ずに抱え上げられた片脚が布団を蹴って、爪先を閉じ合わせてブルブルと小刻みに震える。
「どうせ替えの下着なら用意してるでしょ?」
「そ、そういう問題じゃ‥」
「持ってきてないんですか?」
「‥‥っ、持ってきてるわよ‥」
 再度の問いかけに慶子は苦々しくも首肯してしまう。
「でへ。旅行ですもんね。五枚くらいは用意してますよね~」
 菊丸はニマニマ笑みを浮かべて担任の用意周到さを褒め称えるが、女教師は微妙な表情を浮かべて目元をほんのりと染め上げていた。
 五枚どころか倍の十枚を用意していた桂木先生だった。菊丸との旅行では警戒するのも当然とはいえ一泊旅行で十枚の下着を汚すつもりだと知れば菊丸も呆れかえるだろう。
「それなら下着ちゃんには最後のお勤めを果たしてもらいましょうかね」
 言うなり、脚を抱えて器用に下着を操り、女教師への乾布摩擦を激しくする菊丸なのだ
「だめっ、駄目っ、ほんとに駄目っ! 菊丸っ、お願いっ!」
 昼間、ギリギリのところでいずみに救われ、迎えられなかった感覚が戻ってくるのを自覚する。
「あ、あんっ、ほ、ほんとにおかしくなっちゃうっ、狂っちゃううぅっ!」
「でへ。そういうときはどうするんでしたっけ?」
「‥こ、このぉっ! あ、あ、あ~~~っ!」
 今度はネグリジェの上からでもわかるほどはしたなくピンと尖った勃起乳首も摘ままれ、捻り上げられてしまう。
「いいんですかぁ? いずみちゃんたちに聞かれても~♪ ぼくは今更お仕置きされたってかまいませんけどね~」
「っ、ぁ、んっ、ひ、卑怯者ぉッ!」
 ここまで堪えながら、それこそ今更いずみたちに見つかりたくはない担任教師の弱みを突く教え子が憎らしくならない。けれど。
「さ、どうするんですか? このままおっきな声を上げますかぁ? そ れ と も ♪ ぼくといつものアレ、しちゃいますかあ?」
 教え子に耳に囁かれ、悔しさと恥ずかしさに美貌を朱に染め上げるもこれ以上はどう足掻いても菊丸には逆らえない。
「っ、菊丸ッ、あ、あんたの勝ちよっ」
「でへ。先生の負けってことはあ?」
「~~っ、わかってるでしょっ、ねえ、お願いっ! 声が出ちゃうのっ、いつもみたいに助けてちょうだいっ!」
「はいはい。しょうがない先生ですね~。保護者なのに旅行中、教え子にキスをねだるなんて♪」
「もうっ、菊丸ぅっ!」
 しつこいからかいに耳を傾けず、半身を捻って教え子の頭を抱えこみ、ニマニマと笑う菊丸を一瞬睨むも、観念したように瞼を閉じて唇を重ね合う。
(ああン‥最低の年越しよ、こんなの‥)
 新年早々、教え子‥それも学校一の問題児に屈して恥ずかしい台詞を抑えるためにキスのおねだり。
 受け持ちの教え子と唇を重ね合わせる屈辱に頭が焼き切れそうになる。
 そう思いつつ、慶子は一部の隙もないほどぴったりと教え子の口に吸いついてしまう。
 侵入してくるナメクジのような舌を受け入れ、自らもそれに絡めてゾクゾクと背中を這いあがる甘い刺激に酔いしれる。
(い、嫌なのにぃっ、どうしていつも、こんな‥っ)
 元々キスに嫌悪感を覚えてしまって恋人ともあまり交わしたことはない慶子だ。
「ん、ん。ぁ、は‥き、く‥まる‥ぅ‥っむ、ん」
 つい教え子の名前をぴたり重ねた唇の端から漏らしつつ、慶子は問題児の頭を抱えこんでは互いの舌を吸い合い、唾液を交換し合い、うっとりと瞼を閉じ合わせる。
(あ、あ‥ん、だめなのに、どうしていつもこんなに安心しちゃうの‥? 菊丸う‥
 だというのに、この年下の教え子とは嫌悪感や背徳感より、不思議な安堵と麻薬のような陶酔に襲われてしまう。
 舌先が触れ合うだけでピリピリと静電気が生まれて、頭の中が痺れてしまってくるのだ。
 一晩中でもこうしていたい。そんな気持ちが湧いてきては、頭を振って追いやっては菊丸に舌を吸われて「ぅむッ、んん」と喘いでしまう。
(あぁ、あン、だ‥め、菊丸は教え子なのよ? 恋人じゃないんだからぁ‥)
 立場を意識し、なんとかこれは緊急避難で決して求めたわけじゃないのだと言い訳を繰り返す。
 しかし、それを上書きする強烈な刺激がすぐにやってくる。
 準備万端と除夜の鐘と時計の針に合わせ、痛いほどに紐状マイクロビキニをきつく絞り上げた菊丸の乾布摩擦。
「‥っ、ん、むっ、うっ、~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
 女の急所をヤスリ掛けされる感覚の前に慶子は全身を強張らせ、次に持ち上げられた片脚をピンと突っ張らせ爪先を閉じ合わせる。
 ガクガクとはしたなく腰が前後し、教え子の頭を抱えた腕がさらにきつく絡み合う。
 自分から舌を絡ませぴったり重ね合わせた唇から、それでも涎と甘い喘ぎを溢して泣きじゃくった。
(いやっ、いや、いや、いやぁあっ! だめっ、だめえっ‥あ、あ、あっ あん
 時計の針がぴったり日付が変わる位置を示し合わせると同時。
 最低の新年最初の挨拶に眉を顰めたのも一瞬。慶子はジャングル風呂では口に出来なかった台詞を今度こそと、叫んでは呑み込ませる。
 どこか遠くで聞こえる鐘の音が新年の訪れを女教師に教え。
(あ、あっ、あン、今年最初が、こ、こんな奴にっ、き、菊丸くんなんかにいぃっ)
 あまりのことに思考がうまく回らない。
 今年初めて恥を晒す相手が恋人でもなんでもない、どころか年下の教え子相手だというおぞましさに頭がどうかなりそうだった。
 せめてもう叫びを止めなくては、そう思っても乾布摩擦は繰り返しの挨拶を強要し、慶子はまた教え子の咥内に呻きを封じ込めては腰をガクガクとはしたなく突き出し続ける。
「ぅッ、むゥッ‥ん、んっうぅんっ!」
 問題児を更生させるどころか、新年早々の躾に屈してしまう情けなさ、口惜しさ。
 ほんの一年足らずでここまで変えられてしまったおぞましさは、今年一年の更なるおぞましい予感を覚えさせる。
 マイクロビキニのパンティでは吸いきれない滴る汗にシーツまで汚しながら、慶子はいったい来年の自分はどうなっているのかを思う。
 いつの間にかあれだけ嫌だった台詞を口にするのが当たり前になっていて、それを抑えるのに教え子にキスをねだる女にされてしまっている。
(このままじゃ、わたしほんとにこの子の‥ッ‥)
 そう思い至り全身が鳥肌だつ。
(そ、そんなの嫌っ、わたしは教師なのよっ?! こんな子の女になんて誰がっ!)
 けれどいくらそう否定したくても、しつこい乾布摩擦が教師であるはずの慶子をどこまでも狂わせ、はしたなく腰を突き出させてヨガリ泣きを強要してはその予感を補強してくる。
(も、もういやっ、いい加減にしてっ! まともに考えられないじゃないっ、あ、あんっ、菊丸っ、きくまるうぅっ!)
 けっきょく行きつくのは教え子のいやらしい笑みを浮かべた顔だった。
 甘く溶けるようなキスに全身を溶け崩す乾布摩擦の二重奏に慶子は教え子たちのいる寝室で保護者の役目も忘れて、ひたすら泣きじゃくるのだった。
 
(でへへ。先生のこの顔♪ 最高の新年を迎えられましたなあ)
 担任教師の懊悩など知らず、健気に自分に振るいつくようにキスをねだり続ける愛らしさに舌鼓を打つ菊丸。
 その無邪気さとは裏腹。担任への躾の計画ですでに頭はいっぱいで、このあとも朝までどうやって可愛がるかを渦巻かせて、初詣の予定までしっかりと算段している有様だ。
 
「でへ、いずみちゃんたち、起きなかったみたいですよ?」
 そっと布団から顔を覗かせ周囲を伺うと、三人娘は安らかな寝息を立てたままなのを確認し、報告してやる。
 が、せっかくの報告も聞こえていないのか、肝心の担任はハァハァと肩で喘いで教え子に背中を預けているままだ。
「聞いてますか、先生?」
「き、聞こえてるわよ。そのためにしたくもないキスまでしたんじゃないっ!」
 険も露わに教え子を睨みつける迫力はさすがだが、額にはびっしり汗が浮かび前髪が何本も張り付く妖艶さがそれを打ち消す。
「ぼくのおかげって奴ですね~」
「~~~~~~~っ」
 今度は怒りで肩を震わせる慶子に構わず、菊丸はそっと耳に囁きかけると行動を開始する。
「さ、休憩は終わりってことで。躾再開と行きますか♪」
「なっ?! ちょ、ちょっと冗談でしょ? もう終わりじゃ‥」
 教え子の発言に美貌を蒼白にさせるが、振り返る菊丸の顔は大真面目。きりっと表情を整え「冗談なんか言いませんよ。だいたいまだ時間は残ってるじゃないですか?」と時計を指し示すのだ。
 見れば時刻は日が変わってからまだ30分も経っていない。
「今年最初の躾なんですから、先生には自分の立場がわかるまで頑張らせてもらいますよん♪」
「い、いやっ、いやよっ! こ、こんなこと続けられたらわたしほんとにおかしくなっちゃうっ」
「おかしくなんてしませんよ。躾なんだから♪」
「いやだって言って‥、あ、やっ、いやっいや! いやあっ!」
 まったく安心できない台詞と共に再開された乾布摩擦に慶子は早くも仰け反り白い喉を見せて喘ぐ。
「今日は先生に最低でも30回は躾をしますから、覚悟してくださいね~」
「さっ?! ああ、いやよっ、そんなに躾けられたら慶子、ほんとにどうかなっちゃう」
「大丈夫ですって。先生なら30回くらい余裕ですから」
 ニマニマと笑みを浮かべ、夜明けまでの4時間ほどに30回。最低でも1時間に7回も躾ける菊丸に慶子は泣きじゃくって嫌々を繰り返す。
 無理よ、そんなの無理だわっ、ああ、許してっ! そう口にしながら女教師はすぐ教え子に抱きつくと「あ、いやっ!」と小さく叫び全身を小刻みに摩擦させていた。
「くす。もうですか。こりゃ100回にしても問題ないですね」
「い、意地悪っ、菊丸くんの意地悪うっ」
 愛らしく目尻に涙を浮かべてこちらを気弱そうに見つめる担任の頭を優しく撫で、ご褒美のキスを与えて乾布摩擦だけではなく指先で真珠の殻を剥き上げ扱くと、また咥内にくぐもった呻きを漏らす桂木先生。
 記念すべき新年最初の100回連続の躾に張り上げた声を聞き咎められるまで、二人は甘い夜を過ごすのであった。


「新年早々、なに考えてんのよ、あんたはっ!」
「い、いずみちゃ~ん、さすがにこのままはぼくでも死んじゃうよ~」
 軒先から簀巻きにされて吊るされている菊丸が血の気を失った顔でなにか言っているが、いずみたちは初詣への支度で忙しく聞く耳をもたない。
「せんせ~、たすけてくださ~い。ご主人様のピン‥っ、ぐげえええっ!」
 余計な台詞を口にした教え子を凄まじい表情を見せて桂木先生が首を絞める。
「ちょ、ちょっと先生っ?! やりすぎですよ、ほんとに死んじゃいますっ!」
 鬼気迫る態度に本気を感じたいずみが先生を止めなければ、絞殺死体の出来上がりだったろう。
「こ、こいつが‥っ、人をペット呼ばわりするからでしょっ!」
 息を荒げ、殺人未遂を行った担任にしかし3人娘はどこか冷ややかな目を向ける。
「オウ、デモ桂木ティーチャー、確カニペット言ッテマシタ」
「菊丸くんのことご主人様だって」
「ぅ」
 ヤンキー娘と恋する少女のツッコミに言葉を詰まらせる女教師にさらなる追い打ちが。
「菊丸くんも悪いですけど、先生だって保護者のくせに隙が多すぎなんですよ? だいたいこの下着だって‥」
 と畳に散らばる10枚の汚れきった下着を指すと、慶子は美貌を朱に染め上げ俯くばかり。
 可愛がられて下着を駄目にしては新しい下着でまた可愛がられ、けっきょく予備の下着は全滅したのを指摘されたのだから当たり前だ。
「それにわたしも先生が菊丸くんのペットになるって言ってるの聞きましたし」
 明け方、寝起きにいきなり担任が教え子に向けて泣きじゃくりながら「ペットになるわっ、菊丸くんのことご主人様って認めるからっ! お願い、もう焦らさないで、慶子、このままじゃ狂っちゃうっ!」などと叫んでいれば擁護する気も失せるだろう。
「あ、あれは‥」
 ますます小さくなる先生。
 今年一年、教え子のペットになると誓わされるまで焦らしに焦らされ気が狂う寸前まで追い詰められ、とうとうペット宣言をしてしまった事実は変えようもない。
「まあ、いいです。菊丸くんのお世話は先生に任せますからあとはよろしくお願いしますね」
「え、ちょ、ちょっといずみちゃん?!」
「それじゃ、よろしく~」
 慌てる先生を置いて初詣へ向かう三人娘。残された先生がこのあといずみたちの帰るまでに旅館から苦情が出るほど泣き喚き、再びのペット宣言をすることになるのだが、それは別の話である。

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