お小遣い用の口座を作りに講談銀行にいるいずみと菊丸。
受付嬢森川愛にニヤける菊丸を連れ出そうとしたところで銀行強盗が名乗りを上げた。
人質にされる二人と愛。脱出劇にかこつけて菊丸のいつもの悪戯が始まる‥
感想
そしてまたいずみ回。
巷で言われるほど出番が無いどころか、むしろ過激さの針を振り切った最後半ではいずみは出ずっぱりで輝きまくっております。
そんな怒涛のいずみ回の中で一際輝く綺羅星が今回。
大事な場所をみてやろうという菊丸の執念がいよいよ実ろうかというところで、いずみの羞恥がそろばんを挟み込み事なきを得るのですが、そこで終わらないのがハートキャッチ。
いずみが懸命に挟んで隠した秘密の花園。菊丸は引っこ抜いちゃお~っと無慈悲に引っ張り始めます。じょりじょり じょりっと不思議な効果音を響かせて大事な場所に擦れるそろばん。
この時のいずみの表情ときたら。
エッチマンガ百年の歴史に刻まれるだろう妖艶さに当時の管理人、どっきどきの土偶ファミリーでございました。
結果、あそこまでいずみを追い詰めながらもいつもの如く時間切れ。
真っ二つに割れたそろばんを手に取ろうとしたところで菊丸の手首に手錠がかかり御用となってしまったのでした。
ちなみに夢にまで見たお尻の反対側は菊丸曰く初公開ということで、これまでのもう見えてるだろ、それ。という場面でも菊丸の目には触れていないことがはっきりしております。悲しい。
読者はここで努力は人を裏切るんだ。という夢も希望もないことを思い知らされるのであります。
ところでいずみは菊丸の中でリンダを超える逸材と評されていましたが、輪ゴムの発射台になれない辺り果たしてリンダとの勝敗はどうだったのか、気になるところではあります。
ゲストヒロインの森川愛ちゃんはけっきょく下着姿を披露するだけで終わってしまいました。残念。
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コメント
この話数が傑作回の1つであることは論を俟たないのですが,菊丸の「いたいけど,天国-(ハート)」というセリフの理由はなんだろう,とは疑問に思っています。彼視点だと見えているのはソロバンだけ(という体裁)なので,視覚的にはおもしろくないハズなんですよね。
そうですねえ。
菊丸のこの時点での目的はいずみの大切なところを見ることなのですが、その目的の過程であの完璧美少女であるところのいずみが感じていたり、見られそうになることに危機感を覚えて普段なら鉄拳制裁を振るわれるところが、ただそろばんを動かすことでしか抵抗できない、といった辺りに心理的優越感を覚えているのではないでしょうか。
基本的にさっさと下着に手をかけて脱がせてしまえばお終いだろうに、という状況でもあえて回りくどい手段を使うのが菊丸の行動論理のようですし。
桂木先生の宿直中に寝ているなかでわざわざゴルフの人形を使ってレースを解いたり、水族館では千春の下着を枝で引っ張ったり。
自分の発想が女性陣を追い詰めることが出来ているということに、あまり学業その他で優秀とは言えない菊丸の薄暗い情熱があるのではないかなと思っています。ルサンチマン的な。