ハロー!!いずみちゃんの巻

原作紹介
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 人の心を読み取る超能力――。その特別な力のせいで、転校を繰り返す日々を送ってきた少女・原田いずみ。「今度の学校こそ、私の秘密を守り通して平穏に暮らすんだ!」と、期待と不安を胸に新しいクラス、1年C組の教室へ足を踏み入れます。

そんないずみの隣の席になったのは、見るからに不愛想で無口な少年・明智菊丸でした。緊張しながらも声をかけるいずみに対し、菊丸は素っ気ない態度を崩しません。しかし、いずみがそっと彼の心の中を覗いてみると、そこに広がっていたのはあまりにも衝撃的な光景でした。「かわいいな」「食べちゃいたい」「おいしく料理してやろうか」……。口元のクールさとは裏腹に、菊丸の頭の中は、いずみを対象にした野性味溢れるエッチな妄想でいっぱいだったのです!

思わぬ“心の裏表”に動揺しつつも、学校のことを教えてもらうという口実で、いずみは菊丸を放課後の街へと誘い出します。
道中、菊丸は相変わらずそっけない態度ですが、頭の中ではすっかりデレデレの様子。さらには街で見かけた映画の看板から妄想を逞しくし、心の中で勝手に女の子を襲う悪者に変身しています。そのあまりにリアルな妄想を現実と混同してしまったおっちょこちょいないずみは、思わず「この変態!」と、現実の菊丸を引っ叩いてしまいました。

自分の早とちりに気づき、お詫びにと彼を喫茶店へ連れて行くいずみ。しかし、偶然入ったその店は、カーテンで仕切られた2人席しかない、どこか怪しげな個室喫茶でした。
張り詰めた空気の中、さらに追い打ちをかけるように、薄い仕切りの向こうから「早く下着を外して」「もっと下……」という、カップルのただならぬ会話(実際は背中が痒くて、かき合っていただけなのですが)が聞こえてきます。隣からのただならぬ気配にすっかり興奮し、理性を失いかけた菊丸はついには立ち上がって覗き見しようとし、結局、二人は店員に大目玉を食らって店を追い出されてしまいました。

波乱万丈な放課後が終わり、帰り道。気まずそうな二人でしたが、菊丸はそっと「楽しかったよ」といずみを気遣う言葉をかけてくれます。その不器用な優しさに触れ、「新しい学校でも、うまくやっていけるかもしれない」と温かい気持ちになるいずみ。

しかし、別れ際に去っていく菊丸の背中を見送りながら、いずみが何気なく彼の心を覗くと――。
「ああ、個室喫茶で手出しときゃよかったぜ!据え膳食わぬは男の恥だ!」という、煩悩まみれの大後悔が響き渡っていました。

「……なんなんだあ、あの野郎はーーーっ!!」
前途多難でエッチな新生活の幕開けに、いずみの盛大な心のツッコミが響くのでした。

感想

 連載ではなく読み切り構想だったせいか、読み返すと菊丸、いずみに違和感を覚えます。
 個室喫茶には時代を感じますね。

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