ハートキャッチの魅力と言えば様々ですが、突出している点として
「やりすぎなほどやりすぎなくせに、やりすぎていない」
というところでしょうか。
おっと、なにを言っているのかわからないって?
オーケーベイベー。
大丈夫、管理人もなに言ってるかよくわかってないからな、安心しろ。
それでも無理やり言語化するとですね。
他の同時期に連載していた幾つかのエッチ漫画と比較してハートキャッチが特に過激さで突出していたわけでもなく、どころかどの作品もブレーキの壊れたチキンレースでもしているが如く、少年誌の限界を攻めに攻めていたくらいでした。そりゃPTAに怒られます。
で、そうした過激さにおいて横並びだったエッチ漫画で、ハートキャッチが他エッチ漫画に並ばなかったのが、女の子の大切な場所について、です。
他エッチ漫画はというと、同誌連載の「透明人間」はここをあっさりと突破して、むしろ読者からすると拍子抜けするほどです。
他に同誌で連載していた「パラダイス学園」はそも始まりが大切な場所を見てしまうところから始まりますし、「二人におまかせ」も読者視点の主人公はおりませんが、それに相当することになるモブキャラに見られています。「ルナ先生」も言うに及ばず。
また月刊マガジンから離れてのライバルである月刊ジャンプの「やるっきゃ騎士」月刊チャンピオンの「その気にさせてよ」も早くから大切な場所を見られています。
さて、振り返って。
ハートキャッチの熱心な読者なら常識ですが、菊丸はあれだけの悪戯を駆使していながらも、女の子の大切な場所をその目にしていません。
だからこそ作中、菊丸にとって最終目標がその秘密を暴くことになるわけで、これ以上の暴走を食い止める役割も担うことになりました。
また別項でも言及していますがハートキャッチでは恋愛要素が作中から排除され、ヒロインであるいずみちゃんは誰のものにもなっておらず、前述の大切な場所を菊丸に触れさせなかったことで読者に一種の聖域として手の届かない高嶺の花として機能しているのではないでしょうか。
言ってしまえばその見果てぬ夢があるからこそ、ハートキャッチはいまだ色褪せない魅力を持っているのだと思います。
モブに見られてしまったことは、逆にだからこそ、ですね。
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コメント
いずみちゃんは永遠のラスボスなんですね。
>Maxwellさん
攻略不可です。
書くことができないのを作者が上手く利用したような気もします。いずみちゃんも後半は運任せで見られなかったような気がします。
>匿名得雄さん
運も味方にする女、いずみ!
どちらにしてもうまいこと嵌められました。
なるほどー、そこに美学があるのでしょうか。完全にやり過ぎちゃってますね、作者様及びファンの方々ごめんなさい( ̄▽ ̄;)
>コォコォさん
寸止めの美学ですね。
二次創作は妄想なのでいいのです。
原作が突破出来なかったからこそ、創作で突破したくなりますけど、
終点に行きつきたく無い気持ちもありますし、複雑ですよね。
>梅丸さん
すみません、コメントし損ねてました。
この辺が二次創作の難しいとこですよね。