「どっきりモデル撮影!!の巻」

わたしたち、今日は湖にまで来ているの。
え? なぜかって。うふふ、それがね。
数日前の出来事。
いずみと菊丸の二人、学校からの帰り道の事である。
目の前を走っていた車が急ブレーキをかけて止まるや、中から飛び出してきた男が開口一番。
「き、君! モデルになってくれんかね?!」
呆気に取られたいずみと菊丸だが、男からの説明を受けてようやく納得する。
男の名は相馬幸助。カメラマンである。菊丸やいずみでもその名を知るちょっとした有名人だった。相馬が言うには今、自分が引き受けている仕事の中でモデルの事で悩んでいたのだと言うのだ。
仕事はいずみたちも良く知る湖の観光用のもので、テーマは湖の女神。だが、仕事を受けたは良いのだが、どうにもモデルのイメージが合わない。プロであるのだから与えられた素材を活かさなければ、とは思うのだがこればかりは感性の問題である。
約束の期日は迫る。しかし、仕事は進まない。そんなときに偶然にもいずみに出会ったというわけだ。
「話はわかりました‥でも、モデルなんてわたしには‥」
「いや、君しかいない! 一目見た瞬間に君だと感じたんだ!」
「あ、ありがとうございます‥で、でも」
満更ではないのだろう、いずみは頬を染めて礼を言うのだが、さすがにプロのカメラマンのモデルに。ともなれば二の足を踏むのだろう。どうしても踏ん切りがつかず言葉を濁してしまう。
そんないずみの様子に業を煮やしたのか、相馬は菊丸に矛先を変えてくる。
「君! 君からもこの娘に言ってくれたまえ! ‥そうだ、君も一緒に来るといい。そうだ、それがいい!」
と、芸術家肌にありがちな強引さで押しを強めてくるのだが、これは菊丸にとっても好条件。一も二もなくこの発言に飛びついていった。
「本当ですか?! いずみちゃん、ぼくも付いて行くしいずみちゃんならモデル役も務まるよ。引き受けようよ」
「ちょ、ちょっと、菊丸くん! そんなこと勝手に決めないでよ‥」
「あ~、そうなんだ、いずみちゃんは困ってる人を放って置くほど薄情な人だったんだね‥ぼく、見損なっちゃったなぁ」
狼狽するいずみに、人情で訴えてくる菊丸。こう言われては断れる訳がないのがいずみの人の善さだろう。
「ふぅ、わかったわよ。菊丸くん。‥相馬さん、わかりました。わたしで良ければお引き受けします」
続きはfantiaから

コメント
ご無沙汰してます。加筆お疲れさまです。
コブ縄責め、「担任教師で確認済み」の部分が気になりますね。
>HATAKEさん
ご無沙汰であります。
まぁ、その辺りは適当に想像していただければ。