ハートキャッチいずみちゃん SS_17

「職員室潜入騒動?!の巻」


「う~、どうしよう」
「もう、自業自得でしょ。ちゃんと勉強しないからそうなるのよ、さやか先生にだってちゃんと勉強みてもらってるのに」
 朝のホームルームも終わり、授業が始まるまでの間いずみの隣でひたすら唸り続けている菊丸。
 その顔は苦渋に満ちて、この世の終わりを告げられたようだった。
 そんな菊丸を心配そうに見ている千春やリンダとは対照的に辛辣なのは普段の菊丸を理解しているいずみである。

え、どうしたのかって?
それがね、菊丸くん、今度のテストで赤点を取ったら休みの間、ずっと補習授業を受けることになっちゃたの。

 それでさっきからずっとこの調子。
 まったくもう、情けないんだから。

「オウ、菊丸、ガンバルデス」
「そうよ、次のテストで頑張ればいいじゃない菊丸くん」
 リンダと千春の励ましにも菊丸の反応は薄い。
「いや、そうは言ってもね」
「二人の言うとおりよ。これを機会にしっかり勉強した方がいいわ。このままじゃ本当に留年しちゃうわよ?」
「りゅ、留年?! そんなことになったらさやか先生になんて言われるか‥」

 いずみの一言に菊丸の顔は見る見る青ざめてゆく。
「そりゃそうよ。せっかく家庭教師をしてるのに赤点なんて取ったら怒るに決まってるでしょ? その為にもちゃんとさやか先生に教わって勉強しなさい」
「わ、わかりましたよ。ちゃんとやればいいんでしょ、やれば」
 ようやく観念したのか渋面を作りつつも、学生の本分を実行する覚悟を決めた菊丸、ではあったのだが。
(そうは言ってもそう簡単に勉強が出来るようになるなら苦労はしないんだよね)
 そんな会話のあった次の日の朝。
 いつもなら遅刻寸前で教室にやってくる菊丸が誰もいない校内を歩いている。しかし、その様子は辺りを窺い、足音を立てないように歩き、と挙動不審の見本である。
 そろそろと忍び足で歩く菊丸がようやく辿り着いた場所は職員室。
(ここならテスト用紙が見つかるはず)

 なんと菊丸は試験の問題用紙を探しに来たのであった。
 職員室に忍び込んだ菊丸は、さっそく目的のテスト用紙を探し出すのだが、さすがにそう簡単には見つからない。
「う~ん、たしかこの辺に‥ん、この音‥も、もう誰か来ちゃったの?!」
 ガサゴソと机の上を漁っていた菊丸だったが、廊下をカツコツと叩く靴音が聞こえてきて慌てて隠れる場所を探すが、職員室の中にそんな都合の良い場所などなかった。
 右に左に首を巡らしているうちにも靴音はどんどん近づいてきて、今にも職員室に入ってきそうな勢いだ。
「し、仕方ない、とりあえず机の下に‥っ」
 菊丸が机の下に隠れのとほぼ同時に、職員室の扉が開く。
(ふ~、危機一髪。けど、どうしよう、このままじゃ職員室から出られないぞ)
 机の下で安堵の溜め息をついた菊丸であったが、このままでは職員室から抜け出すことも出来ないことに気付いて再び慌てふためくのだった。

(それにしてもこんなに朝早く、いったい誰が来たんだろ?)
 机の下からそっと辺りを窺うと、問題の人物の姿が目に入ってきた。
(は、早瀬先生?!)
 白いブラウスに黒のタイトスカートに身を包んだ新任教師、早瀬歩がその正体だった。
 早瀬先生は菊丸が自分を見ているのも知らず、辺りを見回すと「あら、まだ誰も来ていないのね」と呟いている。
 じつは菊丸がいるのだが、そんなことは知る由もない。
「う~ん、ちょっと早く着すぎちゃったかしら。でも今日の会議は特別だし、少し準備しておいたほうがいいわよね」
 早瀬は時計を見ると、職員室の脇に添えつけられている給湯器でお茶を淹れ、職員室の机の上に置いて回る。
 その間も菊丸は身動きできず、ひたすら身を縮込ませているしかなかった。

 そうこうしている間に、次々と足音が聞こえ始め職員室に人が集まりだしてしまう。
(きょ、今日は会議だったの~?! どうりでこんなに早くから先生たちが来るはずだよ。ど、どうしよう、ばれたら留年どころか退学になっちゃうかも)
 ようやく事態の深刻さを理解した菊丸の元に、さらに追い詰めるが如くに机の持ち主が近づいてくる気配がする。
(や、やばい、このままじゃばれちゃうよ!)
 そう思っても机の下にいる以上、これ以上どこにも隠れる場所などあるはずもない。より一層身を縮込ませて、なんとか気付かれないように努力をするしかない。
 もちろん、狭い机の下でいくら小柄とはいえ人一人隠れて気付かれないはずもないのであった。
「あら、机の下になにか‥、え、あなた‥菊丸くん?!」
「わ、は、早瀬先生っ!」
 机の下の違和感に気付いた机の持ち主と菊丸との視線が合い、同時に驚きの声を上げる。

 まさか机の下に隠れる羽目になった早瀬先生が、その持ち主だったとは。
「あ、あなた、こんなところで一体何を!?」
 歩は当然の疑問を教え子に投げかける。
「い、いや、じつはですね、これには訳が‥」
「訳? いったい、こんな時間にわたしの机の下に隠れるどんな訳が‥。って、あなた、まさか?」
 しどろもどろの受け答えをする菊丸の様子にぴーんときたのか、早瀬先生の表情は一変しきつく問い詰めるものへと変化し、机の下に屈みこんで詰問し始める。
「菊丸くん? まさかとは思うけど、あなた試験問題を探しに来たんじゃないでしょうね? それなら大問題よ、わかってるの?」
 目線を同じくしてきつい視線を投げつける早瀬歩に菊丸も誤魔化しきれないものを感じて、渋々と頷いてしまう。
「う、うん。その、悪いとは思ったんだけど‥その、留年が‥」

「‥あきれた。そんなことしてどうするのよ? まったくもう、まだ問題用紙を見つけてないみたいだからよかったけど。もし、見つけてるようならわたしだってきちんと処分を考えなくちゃいけないところよ?」
「え、じゃあ‥」
 呆れきった表情ではあるが、未遂に終わったことと素直に罪を認めた菊丸に早瀬先生も問題を大きくするつもりはないようで、この場は見逃してあげる心積もりのようだ。
「まぁ、今回は見逃してあげるわ。でもその代わり、今度の試験はきちんと自分の力で頑張ること。いいわね?」
「う、うん、ありがとう、早瀬先生!」
 九死に一生を得た菊丸は温情をかけてくれた美貌の新任教師に涙ながらに頭を下げる。
「それにしても、どうするのよ? もう職員会議も始まっちゃうし、いまさら机から出れないでしょ?」
「すいません、しばらく匿ってもらえますか?」
「しょうがないわね。会議が終わるまで大人しくしてるのよ?」

 自分でも甘いとは思いつつも、未遂であるなら無碍にきつい処罰を行うこともないと、子供の将来を考えてしまう歩である。
 とにかく会議が終わるまでの間は、机の下に菊丸が隠れていることを気付かれないようにしなければ。厳しくもあるが、それ以上に優しい性格の歩はそう決心し、歩自身が共犯者になってしまったような状態で朝の会議が始まるのだった。
 今日の議題は最近の校内の風紀の乱れについて、と生活指導を任されている岩沢先生が議題を進めていく。
 この件には早瀬歩も関心が高かったために、いつもよりも早く学校に着いてしまったのである。
(う~ん、それにしても退屈だなあ。あとどのくらいかかるんだろ?)
 机の下に潜む菊丸は早くも危機感を忘れ、退屈な時間に欠伸を漏らしている。議題が自分のことなどと露ほども感じていないようだ。
 何か時間を潰せるものはないかと周囲を見回し始めると、目の前には絹の光沢を放つ魅惑の三角地帯が存在していることに改めて気づく。眠そうだった目を輝かせいつもの悪戯小僧の目が目覚めさせ、一言呟くのであった。
「でへ、せっかくの機会をムダにしちゃだめですよね~♪」
「ん? ‥菊丸くん、いったい何を‥?」

 机の下でなにやらごそごそと動き始めた菊丸に早瀬先生は不安と脅えの入り混じった声で尋ねるが、周囲を気にしてその声は小さいままだ。
 質問に答えることもせず、あろうことか菊丸は美しき新任教師の美麗な両脚を肩に担ぎあげると、スカート奥にまで頭を進め濃密な花の匂いを嗅ぐかのように鼻先を近づけていった。
 (うほ~、いいにお~い♪)
 三角形の布地に当たるか当たらないかという距離で鼻をひくつかせる。
「あ、あ‥」
 あまりの行為に早瀬先生は羞恥と怒りで頭の中が一瞬、真っ白になってしまっていた。
 そうこうする間にも菊丸の行動はどんどんと遠慮のないものになってゆく。
 最初のうちこそ女教師の甘いやかな匂いを嗅ぐだけだった菊丸だったが、目の前の魅惑の三角地帯に次第に我慢が限界に近づき、自分が職員室にいることも忘れたようにいつものにやけた表情を作りだしていた。
「ぐふふ、こんなことしてみたりして」

 くんくんと匂いを楽しんでいた鼻をレース地に押しつける。
(おほ~、や わ ら か あ い ♪)
 薄い布を通して伝わる柔らかな肌触りと、甘やかな香りとに相好を崩しながら、そのまま顔を上下に動かし始めるのだった。
「!!っ」
 びくんっと椅子の上で早瀬先生の身体が跳ねる。と、腰を浮かせる女教師の両脚を肩に担いだまま、動きを抑えようとストッキングにくるまれた太股をがっちりと押さえ込み呟く。
「わっと、危ないなあ。倒れちゃったらどうするのさ」
 言いながらも菊丸の顔の動きはますます激しくなってゆく。
 その度、美教師は両手を口に当て、声にならないくぐもった悲鳴を漏らしながら、背もたれにギシギシという音を上げさせ続けている。
「ハッ‥ぁ、あっ‥!っ‥」

 手のひらで覆われた口元から、それでも漏れる切なげな吐息を歩は唇を噛みしめて必死に悲鳴を押し殺そうとする。
 しかし菊丸が脚の間で顔を動かす度に「っ、くぅ、ふっ‥」と、どうしても掠れた吐息が漏れ「あ、や、やめ‥てっ、菊丸くんっ、みんなに見つかっちゃ、うぅっ‥」注意を促す言葉も途切れ途切れに掠れてしまう。
 幸いというのか、早瀬先生の席は職員室の奥に位置し、しかも彼女の席の隣と向かいの席にはうず高く教材が詰まれて周囲から死角を作っていた。そうでなければとっくに様子のおかしいことに気付かれてしまっていただろう。菊丸からすれば最高の立地条件だった。
(と、隣の先生がお休みだったから、よかった‥けど‥っ、こ、こんなっ、の、いつまでも続いたら‥、みんなに気づかれちゃうぅっ!)
 菊丸のために声を抑えようと歯を噛み締め、懸命に力を籠め続けている歩の身体にはびっしょりと汗が浮かび、白いブラウスは肌に張り付いて透けて見えてしまっているくらいだ。
 当然、スカートの中も同じく、いや机の下に菊丸が忍んでいるために密閉された空間に熱が篭り、余計に汗の匂いが充満してしまっていた。
(ありゃりゃ、先生、すごい汗。このままじゃ風邪を引いちゃうよ。でも、ハンカチを持ってないしなあ。よ~し、ここはやはりぼくが舐めとってあげなっくちゃね♪)
 蒸れきったスカート奥で新任教師のムンとした匂いを嗅ぎつつ、菊丸は歩が聞けば悲鳴を上げるだろうことを実行に移そうとしていた。
(あ‥はぁっ、はぁ、んっ、う、動きが止まった‥? よ、ようやくわかってくれたのね、菊丸くん)

 パンティに擦り付けられる鼻先の動きが止まり、ようやく刺激から逃れられたことで早瀬先生は椅子の上でいまだにブルブルと震えてしまいながらも、ほっと安堵の溜め息をつく。
 気が緩んでいるために緊張状態にあった両脚からも力が抜け、わずかに開くような形になってしまう。
(おほほ~、力が抜けて動きやすくなりましたよ~。さすが先生。ぼくの親切を察してくれたんですね~♪)
 ほんの少し開いた両脚は湯気立つスカート奥を広げ、より菊丸が動きやすい形を作りあげてくれていよいよ汗を拭き取るための行動に移ってゆく。
「それでは失礼して」
 菊丸の舌が白く透き通る内股に這う。
 汗を舐め取りながら、自慢の舌で女教師の感じやすい部分を探るように動かしてゆく。
「‥っ、ひっ、‥っ!」
 ざらついた舌の感触を敏感な内股に感じて、歩は危うく悲鳴を上げそうになるが必死に口元を押さえて、なんとか悲鳴を呑み込むことに成功する。

 だが、衝撃が収まったわけではない。むしろ悲鳴を上げることが出来ないせいで、余計に舌の動きを、感触を意識してしまう。
(なっ、なにを‥っ!?)
 思わず机の下に目を向けると、あろうことか菊丸が乱れたスカートから剥きだした肌に舌を這わせていた。
「ちょ、ちょっとなに‥ぉおっ、~~っ、ふ、くぅっ!」
 あまりのことに抗議の声を上げかけたのも、次の瞬間には歯を噛んで悲鳴になりかけた声を抑えるしかなくなってしまう。
 菊丸がざらつく舌で、今度は内股ではなくレースのパンティに攻撃を始めたのだ。
 さっきまで鼻を当てられ、いやらしい上下運動で苛められたソコを舌で舐められる感覚にゾクゾクした刺激が襲ってくる。
「いやぁ、汗がすごいんでぼくが舐め取ってあげようと」
 舌で舐めながらも、合間を縫って菊丸がとんでもないことを言い出すのを拒絶しようとするのだが、

「そんなことしなくて、いいわよっ! やっ、やめっ、やめなさ‥いぃ、いっ、いいっ!」
 語尾は上がり、唇を噛み締めなければ悩ましい悲鳴に変わってしまう。
 そうして菊丸が22歳の新任教師の汗の味をたっぷりと味わっている中、会議も風紀の乱れは一人の生徒によるところが大きいと岩沢先生が弁舌を振るい、その生徒の行動をもっともよく知るであろう女子生徒を紹介するに至っていた。
 誰あろう。原田いずみだった。
 いずみは緊張した面持ちながらも、教師陣の質問に滞りなく答えていき、質疑応答も一段落した頃、岩沢は今度は歩に水を向けるのだった。
「さて、新任ですが早瀬先生にも意見を伺ってみたいと思いますが、どうでしょうか、先生?」
 その言葉に教員たちの注目が新任教師に向けられ、早瀬先生の返事を皆が待つのだが、一向に答えがないのをいぶかしみだしていた。
 新任とはいえ人一倍教育熱心な彼女がまさか会議を聴いていないとは思えず、体調でも悪いのかと心配そうな顔を浮かべる者もいる。
 確かにそう思って早瀬先生を見れば、汗をびっしょりと浮かばせ、顔は真っ赤に染まり、苦しそうな表情を見せて荒い息を吐いていた。

「先生? 早瀬先生、大丈夫ですか?」
「はぁ、はぁ‥ん、くぅっ、‥っ、‥え‥?」
 顔を真っ赤にして菊丸の舌の動きに耐えていた歩は、何度か声を掛けられようやく周りが自分を見つめていることに気づくと、羞恥にますます顔を朱に染めて慌てて取り繕うかのような返事を返す。
「あ、はっ、はい! な、なんでしょうか?!」
 その声は掠れて、不自然に高くなってしまっている。
(ば、ばれちゃったのっ?!)
 心臓が早鐘を打ち、どうにかなりそうだった。会議の最中にスカートの中で教え子から舌責めをされているなど知られたら、教職の道は断たれたも同然だ。
 赤くなっていた顔色は、血の気が引き真っ青になっている。
「聞いていなかったんですか? ‥例の生徒について早瀬先生からなにか意見はありますか?」

「あ、すいません。少し風邪気味なもので‥。その、あのわたしの意見ですが‥」
「ああ、それはいけませんね。辛いでしょうが、あとしばらくの辛抱ですから」
 岩沢は先ほどの様子から歩のとっさの言い訳を信用し、ちらと時計を確認してから申し訳なさそうに先を促す。
 さすがに菊丸も周りの目が集まっていることを配慮してか、机の下で大人しくしてくなっていた。
(‥このまま大人しくしてくれれば‥)
 汗と菊丸の唾液を吸ってぐしょ濡れになってしまったパンティのせいで落ち着かず、いまだに菊丸の舌の感覚が残ってヒクついてしまうのを懸命に抑えて自分の意見を述べてゆく。
「は、はい、あのやはりいくら自由な校風とはいえ、生徒の無軌道な行いにはわたしたち教師がもっと毅然とした態度で望まないと‥」
 歩は菊丸の行為をいくつか例にとり、このままでは彼のためにもならないと主張するのだが、それを間近で聞く菊丸はおもしかろうはずもない。
「ちぇ、ひどいこと言うなあ。だいたい先生たちだっていつも悦んでるくせに。う~ん、これはお仕置きが必要ですな♪」

 菊丸は自慢の舌を突き出して、にんまりと笑うのだった。
「とにかく生徒が変な真似をしたなら、わたしたち大人がしっかりと注意をしなければ駄目だと思うんで‥す‥っ、ぁ、なっ、‥きゃぁうっ!」
 熱弁を振るっていた早瀬先生が、ふいに言葉を止めて奇妙な叫びを上げたことに職員室の全員が怪訝な顔を見せる。
 だが、歩はそれどころではなかった。
 すっかり大人しくなっていた菊丸が、今度はパンティの上から指で悪戯を仕掛けてきたのだから。
(し、信じられないっ、な、なに考えてるのよ、この子はぁっ!)
 机の下に目を向けると、そこには嬉しそうな顔で手を伸ばしている菊丸と目が合う。
「ばかっ、やめ、やめなさい‥ぃ、ぃ‥、ぁはっあっ、‥っ!」
 小声で菊丸に注意をするのだが、菊丸の指がパンティをツーッと上下に動くと腰がブルっと震えてしまう。

「あぁん、ばかぁっ、やめなさいってばぁっ!」
「教え子を馬鹿呼ばわりなんて、ひどいなあ。やっぱりおしおき続行ですね、先生♪」
「なっ、なんでおしおきされなきゃ‥ぁ、あっ、あぁ、、だ、だめっ‥」
 あまりにも理不尽な菊丸の言葉に抗おうとするのだが、次の瞬間、全身に電流が走ったような刺激に襲われ、椅子の上でガクンと仰け反ってしまう。
 上下に動いていた指先はパンティの上から突起していたポッチを探し当て、クリクリと転がすように刺激してきたのだ。
(あっ、ああ‥っ!!)
 薄布越しとはいえ、神経の集中したそこに触れられる衝撃に歩は頭の中が真っ白になりそうな衝撃を覚えてしまう。
「‥だめ‥や、やめて‥」
 身体中の力が抜け落ちそうになり抵抗する言葉も弱弱しくなる。担がれた太腿は歩も気づかないうちに僅かずつ、外側に開いていってしまっている。

 おかげでより菊丸の責めは激しくなり、親指と人差し指で抓まれたかと思えば、キュッと剥き出すように挟まれてしまう。
「あっ、あ、ああっ!」
 瞬間、美貌の新任教師は上体を弓なりに反らし、開きかけた両脚を反射的に閉じて菊丸の頭を挟み込む。
 だが菊丸はむっちりとした太腿の感触を逆に楽しみ、撫で擦りながらスカート奥に顔を突っ込んだまま22歳の新任女教師を会議の中で可愛がり続ける。
「‥っ! ぁ、あ、あっ、あ~~~~っ!!」
 あまりにもしつこく粘るような指責めに、歩はまたも会議中にもかかわらず艶かしい悲鳴を上げてしまった。
 パンティ越しに勃起してしまったポッチ部分を摘まれ、挟み上げられ、扱かれる。
(だ、め‥また、おかしくなっちゃう‥っ)
 会議の議題になっている菊丸の悪戯。歩も教師でありながら幾度となく罠にはまり、その度に気が狂ってしまいそうな錯覚に堕とされ、生徒たちや同僚、PTAの前にも係わらず泣き叫び、恥ずかしい姿を晒すのが早瀬先生や桂木慶子、吉田由希の女教師たちの日常なのだった。

 今も頭がどうにかなってしまいそうな刺激に、先輩教師たちの前で教え子が歓ぶ反応をしてしまう。太腿をますます密着させ、少しでも攻撃の手を防ごうとするのだが、今度は摘まれたままのポッチを扱かれつつ、伸ばされた舌先に絡めとられ、ビクンッと椅子の上で仰け反り腰を突き出してしまった。
 おかげでより自由に舌を動かせるようになった菊丸は自慢の舌で女教師のつんと尖った勃起を舐めしゃぶりながら、指先で扱く動きを繰り返す。
 腰が逃げようとする前に、太腿を抱えて固定し、とろけるような味わいを堪能する。
 あまりの刺激に歩はもう半狂乱に泣き喚いてしまう。いくら教え子のために堪えようとしても、その教え子に追い詰められてしまっては逃れようがなかった。
「ああぁんっ、い、いやっ、あ、あっ‥、ああ~~~~~~~っ!!」
 髪を淫らに振り乱し、真っ赤な顔で叫ぶ美貌の女教師に岩沢も焦りの表情を浮かべて声を掛け続ける。
「先生、早瀬くんっ?! だ、大丈夫かね? しっかりしたまえ!」
 その声にかろうじて歩は顔を向け、声が漏れないように必死に唇を噛み締めてから、ようやく「大丈夫です」と答えるしかできない。
 ちらりと机の下を見れば、まだ菊丸がスカート奥でいやらしい攻撃を仕掛けている。
(ああ‥っ、まだ、まだ続ける気なのっ‥、見つかっちゃったらどうする気なのよ?!)
 とろけそうな感覚に襲われてしまうが、これ以上声を出してしまえば菊丸が見つかってしまう。
「す、すみません、まだ体調が‥、あっ、ひっ、いっ、いやっ、ハァッん! う、ンッ」
 そんな健気な想いで必死にパンティ越しに伝わる感覚から目を背ける。だが、それでも腰がヒクつき、菊丸の舌の動きを追うように蠢いてしまうのは止められず、岩沢への言い訳と今にも叫びそうな気持ちを抑え続けるのだった。
 いずみはそんな新任教師の様子を先ほどから不審気に見詰めている。
 質問も終わり、会議の手伝いということで書類などを配っていたりしていたのだが、早瀬先生の様子がおかしいのがどうしても気になるのだ。
(風邪‥? なんだかそんな感じじゃないみたいだけど。う~ん、やっぱりおかしいわよ。よ~し、心の中を‥)
 いずみは捨てきれない疑念を晴らす為に、心配する同僚たちに応えることもできず、椅子を鳴らし続ける美貌の新任教師の心を読もうと意識を集中する。
(見えてきたっ‥け、ど‥な、なによ、これっ!?‥き、菊丸~~~~~~っ!!)
 いずみが絶句するのも無理はない。新任教師の心の中は想像をはるかに超えた光景が広がっていたのだ。
 早瀬先生の自室なのだろう。落ち着いた雰囲気の品のいい調度品で統一された部屋の壁際にシングルベッドが据えられている。
 だがベッドには部屋の主だけではなく、もう一人。パンティだけの格好の歩の両脚を肩に担いで大事なところに頭を押し付けた菊丸までがいるのである。
 そうして歩は菊丸が頭を動かすたび、すさまじい悲鳴を上げてベッドを軋ませて仰け反り汗を散らしている。
 しかもベッドの周りには何故か大勢の男たち‥岩沢などの教師たちが陣取ってそんな歩の様子を見物しているのだ。
 いったいどれくらいの時間、そうされていたのか。
 早瀬歩の陶磁のように滑らかな眩い肌は上気し玉のような汗を全身に張り付かせ、シーツまでぐっしょりと濡らしている。シーツ以上にグショグショに濡れ汚れているのは唯一身につけているパンティで、汗と教え子の唾液とで今にも透けて見えそうなほどだ。
「あっ、あっ! ああ~~~~っ!!」
 またも歩が仰け反り、美しい黒髪がばさりとシーツの上で拡がってゆく。貴族的な容貌が羞恥に染まり、いかにも口惜しそうに眉根を寄せながら泣き叫んでいた。
 そんな新任教師の様子に岩沢たちが菊丸の姿など目に入っていないのか「どうしたんだ?」「大丈夫か?」と声をかけているのだが、歩はその声が聴こえるたびに、先輩教師たちへ大丈夫です、大丈夫ですから、と平静を取り繕うとする。
 しかし両脚の合間に突っ込んだ菊丸の頭が動くたび、ビクンっと背を反らし、シーツをギュッと掴んで「ああ~~~~~~~~っ!!」と絶叫してしまう。
「やめっ! やめてえっ! みんなにバレちゃううぅっ! あっ、あ‥、あっ、や、いやあぁあっ!」
 そして教え子に向かって許しを請うように泣き叫び、菊丸の頭をギュッと太腿で挟み込むのである。
 しかし菊丸は歩の悲痛な訴えなど無視してむっちりとした太股に挟まれたまま、器用に舌を動かし続けている。
「だ、だめっ、だめえっ! そんな‥っ、もう‥だめっ。き、きくまるくん、ほんとにおかしくなっちゃうっ」
 中に浮いた爪先がキュッと丸まり、足首が交差したままブルブルと震え、若き新任教師がベッドの上でのた打ち回りながら泣き喚いた。

「は、早瀬先生‥」
 心の中の光景だから、部屋の中というのはあくまで歩のイメージだろう。だが、行われていることは‥
 恐らく菊丸は机の下に忍び込み、この清純可憐な女教師の大事な場所を思う様味わっているのだ。それで様子がおかしかったのだ。
(じゃあ、やっぱり机の下に‥っ!? 大変っ、このままじゃ早瀬先生‥っ?! あ、ああっン‥!)
 新任教師の置かれている苦境がどれほどのものか、いずみには手に取るように理解できた。
 このままでは心の中と同じように、現実でも教師陣に囲まれたまま歩は恥をかかされてしまう。
「あ、あ、あっ! いやっ、いやぁあ~~~~~~~っ!」
 いずみの懸念を裏付けるように歩がまた凄まじい悲鳴を上げて仰け反り、美脚が宙を蹴りあげていた。。
 菊丸が新任教師のパンティ越しにいやらしい舌を蠢かせているのが、いずみにも「わかる」
(や、やだぁっ、早瀬先生、感じすぎ‥っ、し、舌の動きが‥)
 心を読むことで歩の感覚がいずみにそのまま伝わってしまっていた。
 そう、薄い布地越しに蠢くぬめった軟体動物のような舌先。
 女の急所を的確に捉え責め抜くそのざらついた質感。
(く、ぅ‥ン! ま、まず‥っ、このままじゃ‥わたしまで‥っ‥?! やっ、あ、ああ~~~~~っ!?)
 まさか早瀬先生を襲っている事態がここまで逼迫しているとは思わなかったのだ。
 歩と同調しているためにいずみなら耐えきれるはずの刺激が「耐え切れない刺激」にされて襲いかかる。
(やっ、だめっ、は、はやく抜けない‥と、あっ、ああンっ、だめっ、だめえっ、そんなに舌、動かさないでえっ!)
 奇しくも新任教師と同じ懇願をしながら、誰も気づかない職員室の隅で学園一とも称される美少女が太股を捩じらせ、姿なき侵略者から逃れようともがいていていた。
 なんの心構えもなく、会議中ずっと菊丸に責められていた新任教師の感覚をそのまま押し付けられて、勝ち気な美少女は美貌を真っ赤にしてなんとか抗おうとする。
 しかし歩から送られてくる菊丸の舌の動き。
 パンティ越しとはいえ、女の急所を責められる感覚に歩の感覚までが上乗せされ、少女の許容量を超える情報に翻弄されてしまう。
 せめて歩が少しでも正気に返ってくれればいずみもその隙に心の中から抜け出せるのだが、新任教師はそんないずみの苦難に気づくはずもなく、ベッドの上で愛らしい悲鳴を上げ続け、先輩教師たちの見ている前ではしたなく乱れた姿を晒している。
(あ、ああっ! は、早瀬先生‥っ、い、いいかげんに‥、あっ、菊丸なんかにっ! あ、ああンっ、やっ、あ! は、恥ずかしくないのっ!?)
 聖域である職員室で同僚教師に囲まれているというに、女としての誇りも教師としての矜持も失くし、教え子に翻弄されるままの歩に焦燥混じりの怒りが湧いてしまう。
(だ、だめっ、ほんとにだめっ! こ、このままじゃ‥わたしまで、巻き込まれちゃ‥う‥)
 びっしりと額に汗を浮かばせ、苦悶に似た表情で岩沢たちに囲まれる新任教師へと視線を向ける。
「早瀬先生、ほんとうに大丈夫ですか?!」
 女教師を気遣う声が聞こえるが、それに応える声はなくいずみにも聴こえるほどの泣き声が漏れるばかりだ。
(は、早瀬先生っ、お願い、我慢してっ! あ‥っ、やんっ、いやあぁあんっ! だめっ、だめぇぇっ!!)
 早瀬歩の泣き声が一際高く頭の中に響き渡る。
 歩もまた必死に戦っているのである。しかし同僚教師たちに囲まれて菊丸へ手出しも出来ず、されがままになるしかない。
(あああンっ! こんなの耐えらんないっ!)
 菊丸のあまりにも緩急自在の舌の動き。全てわかっていると言いたげに急所のの一つ一つを責め抜くいやらしさ。
 それだけではない。
 歩の勃起した乳首をクリクリと弄り、上下に扱くようにして一方向だけの刺激では終わらせないのだ。
(あ、ああっ! い、、いやっ、いやあぁんっ!)
 いずみも知らぬ間に服の上からでもわかるほど乳首を勃たせ、歩と同じように菊丸の勃起責めを受けてしまう。
(いやっ、いやあっんっ! こ、こんな‥くるっちゃ‥うぅッ)
 目の前にいない相手に好きにされる屈辱に美貌を真っ赤に染めながら、口惜しげに唇を噛み漏れ出る喘ぎを押し殺す。
 そんないずみの屈辱を煽るように早瀬先生から送られる菊丸のからかいの言葉がいずみの耳元でも再生されてくる。

「でへ、そんなに我慢しないでもっと素直になっていいんですよ~♪」
「ほらほら、ここをこんなふうにしちゃったりして♪」

 いずみの脳内に憎らしい顔で笑いかける菊丸が浮かび上がる。
(あ、あんたなんかに‥ッ! あ、あっ‥、や、やん、いやぁあんっ、だめえっ!)
 キッと夢現の境にいる同級生を睨みつけるも長くは続かない。太腿を切なげに捩り合わせ、いずみは白い喉を見せて仰け反ってしまうのである。

 まさかいずみまで巻き込んでいるとは知らず、歩は教え子の舌責めに22歳の肉体を限界まで追い詰められてしまっていた。
 会議中、同僚教師たちがいるのにこんな目に遭わされるなんて。
 いくら声を出してはいけないと思っても、いやらしい舌の動きが許してくれない。
 しかも菊丸ときたらそんな自分の様子が楽しくてたまらないとでもいうようにからかってくるのだ。
(あ、ああンッ! だ‥、めえぇっ! こんな子に好きにされて、あ、あ、あんっ!)
 太腿で教え子の頭を挟み込みながら、新任教師は顔を真赤にしてまたブルブルと仰け反っていた。

((き、菊丸っ、こ、こんなっ、あっ、ああっ、ああンっ! いやあああっ!))
 期せずして二人の思考が重なり、教え子に、同級生に恨みをぶつけるように呻き仰け反る。
 菊丸の舌の動きが激しく、優しく女の急所を責め上げ最後のトドメを刺そうとしていた。
「ああッ? だめっ、だめっ、だめえっ?! 菊丸くんっ、お願い許してっ、わたし‥ほんとに狂っちゃうぅっ!」
 教え子の行動を察した早瀬先生が机の下にいる菊丸へ小声で囁く。だが菊丸が聞くはずもない。
「でへ♪ だ~め。先生ならぼくみたいな問題児になにされたって我慢できるはずでしょ?」
「そ、そんな‥っ!? やめて、お願いよっ! ねえ、菊丸くん、みんなが見てるのよ? い、いやっ、いやあっ!」
 二人の会話はそのまま心を読んでいるいずみにも聴こえてくる。
 早瀬先生が限界なのはいずみが一番理解していた。
(ああっ、だめっ! 先生、お願いっ、我慢してっ! わ、わたしまで‥)
 それは自分も同じ感覚に襲われるということなのだ。
 しかも口惜しいことに、その感覚はいずみ自身に刻み込まれて、いくら抗っても無駄なことを教え込まれいるのである。
 感情が昂ぶり、同調が深まれば深まるほど記憶にある舌の動きにまで翻弄され始める。
 新任教師がやられていることはいずみにも行われ、この勝気な少女をして同級生相手に許しを請いながら泣き喚き、一度ならず女として最も恥ずかしい姿を強要されていたのだ。
(あ。あ、あ‥ぁハァンっ! だめえ、力がぬけ‥ちゃ‥)
 脳裏に早瀬先生の両脚を担ぎあげたまま、こちらに気づいているように顔を向けた菊丸と視線が合う。
 錯覚。しかしあまりにもはっきりと菊丸は笑みを作り「でへ、かわいいよん二人とも♪」といずみに語りかけ、口をすぼめて歩の、いずみの一番の急所を吸い上げるのだった。
(こ、こいつ、気がついて‥?! あっ、あっ、ああっ、ああ~~~~~っ!!)
 もちろん気付いているはずなどないのだ。
 それなのに、菊丸ときたらいずみの急所を探り当て責めてくるのである。
(ひっ、ひいっ! そ、そんなとこっ!? あ、やっ、き、きくまるうっ!)
 ますます過激になる一方の悪戯は、同時に少女たちを嫌でも女であると意識させ、男には敵わないと躾けられる。
(だめぇ‥、このままじゃわたしまで、先生と一緒に‥っ!)
 殴りつけてやりたい衝動に駆られるも、目の前にその相手がいないのだ。
 どうにもならない責めに、さしものいずみもただスカートを押さえ、太股を捩じらせるくらいしか出来ない。
 職員室の注意が新任教師に向いていなければ、高校生とは思えない色香を放ついずみに呆気に取られていただろう。
 助けに向かうはずのいずみもまた菊丸に囚われ、神聖なる職員室で学園を代表する美女、美少女がいよいよ窮地を迎えようとしていた。

「ひっ!」
「ぅあっ!」
 椅子の上で、清楚な女教師がブラウスを汗まみれにしたまま仰け反った。
 職員室の隅で、勝ち気な美少女がスカートを押さえつけながら仰け反った。
 同時。
 一人の少年に二人の女が屈したのだった。

 白く霞む意識の中、いずみの視界の中に机の上に突っ伏したままピクンピクンと小刻みに摩擦を続ける早瀬先生を囲んで、「保健室!」「いや、救急車だ」と喧騒が映るのだった。

「ふう、やれやれ、一時はどうなるかと思ったけど、先生が倒れてくれたおかげで助かっちゃったな」
 人気のなくなった職員室。机の中からごそごそと這い出てきた菊丸だったが、その呟きはすぐに止まってしまう。
「あらあ、助かったと思ってるの?」
 その声は静かに、しかし寒気がするほどの迫力で菊丸の耳に響く。
「あ、あれ? な、なんでいずみちゃんがこんなところに?」

「あんたがここにいる方が不思議だけど?」
「あ、あはは。いや、ちょっと野暮用で‥さ、さよなら~~~~っ!!」
 目の前で頬を上気させながら仁王立ちする美少女の前から逃げ出そうと、駆け出す菊丸だが、その行く手を遮る二つの影。
「あら、どこに行くのかしら、菊丸くん?」
「か、桂木先生‥」
 静かに笑う英語師だが、その目は欠片も笑っていない。
「そうよ。職員室に用があって来たんでしょう? なら用件を聞いてあげるわよ?」
「吉田先生‥」
 同じく全く笑っていない瞳で菊丸を見つめる美術教師に菊丸は完全に硬直している。

 二人とも同じような辱めを何度となく受けていたために、早瀬先生は風邪で倒れたのではなく無理やり感じさせられ、失神するまで可愛がられたのを悟り、菊丸を逃すまいと包囲網を組んでいたのだ。
 もはや完全に包囲された菊丸にいずみのカミナリが落ちる。
「まったく、あんたって人はいつもいつも~~~~~~っ!!!!!」
「う、うわあ、ご、ごめんなさ~~~~~い」

 


 結局、試験の間まで菊丸は早瀬先生、桂木先生、吉田先生の三人に補習授業を受けることになってしまったようだ。
「ほら、あんた、こんな問題もわからないの?!」
「まったく、こんなことじゃほんとに留年しちゃうわよっ!」
 教科書でポンポンと頭を叩かれ、次々と出される問題の数に菊丸は既に倒れる寸前。

 しかし三人の女教師はまったく手を緩めずに、菊丸を相手の補習を続けて悲鳴を上げさていた。
「ひ、ひえ~~~、も、もう勘弁してくださ~~い!」
「なに言ってるの。そんなだから試験問題を盗もうなんて考えるのよ! 人にあんなお仕置きする前に自分のことをしっかりしなさいっ!!」
 そう言って菊丸の耳元で一喝するのは今まで保健室で眠って‥実際は菊丸に失神させられた、早瀬歩である。
 今も怒りと羞恥で顔を赤らめながらスカートの裾を押さえているのは、菊丸のおかげで穿けなくなったパンティを脱いだままだからだ。
 それを承知している菊丸が、さっきから目を盗んでは覗こうとしたり、スカートを捲ろうとしたりとするのを防いでいるのであった。
 もちろん桂木慶子も吉田由希も、そんな菊丸に呆れて一際厳しく指導しているのだ。
「ちぇ、早瀬先生だってあんなに悦んでたくせに‥」
「なっ‥!?」

 思わずそんな愚痴を溢す菊丸に歩は真っ赤になって絶句する。おまけに菊丸の手には自分の汗がしみこんだパンティが握られていて、ますます顔を紅くしてしまう。
 否定したくても証拠を握られているようなものだ。なにより聖域たる職員室で気を失ってしまったのも事実である。
 が、そこは菊丸の被害者同士。慶子と由希が同時に問題児の頭を叩くと「あんたのせいでしょ!」と見事に同調するのだった。
「ぼ、ぼくはただ先生たちに悦んでもらおうと‥」
「余計なお世話よっ!!」
 三人、顔を真っ赤にして教え子を怒鳴りつける。しかし、その朱色は怒りよりも羞恥が勝ってしまう。つい菊丸の悪戯を思い出してスカートの奥が疼いてしまったのだ。
(((あ~ん、こんな子の相手をしてわたしたち本当に大丈夫なのかしら?)))
 教師である自分たちが教え子の好きにされ、女として開発されてしまっていることに気付かされて、今後の指導に不安が生じてしまう。
 それでも責任感溢れる彼女たちが職務を放棄することなど考えられず、蟻地獄のように菊丸の罠に嵌っていくのである。が、それはまた別の話であった。

ふぅ、毎回毎回問題を起こして。いい機会だから、きちんと勉強して反省しなさい、菊丸くん

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