「偽医者騒動?!の巻」

おはようございます。
ようやく春らしくなってきました。
わたくしめもベッドから抜け出すのが楽になって、今日はいつもよりも早めに登校中なんです。
あら、あれってもしかして?
「あら、菊丸くんじゃない。今日は早いのね。うふふ、雨が降るんじゃないかしら」
「ひどいなあ、いずみちゃん。ぼくだってたまには早起きくらいするさ」
いずみのからかいに顔をしかめて答えるのは、いつも遅刻寸前の菊丸である。
クスクスと笑いながら一緒に歩きだしたいずみだったが、数歩も進んだところで何かに気づいて立ち止まってしまう。
「? どうしたのさ、いずみちゃん」
「大変、菊丸くん! あそこ、人が倒れてるわ!?」
「ええっ?!」
菊丸もいずみの示した先を見て、驚きの声を上げる。電信柱の陰に確かに柱のところに人が倒れているのがわかって慌てて駆け寄ってゆく。
「大丈夫ですか?!」
「あ、ああ。すまない、急にめまいが‥。携帯も電池が切れてしまっていて」
小柄な男性にいずみが声をかける。どうやら意識はあるらしく男はいずみの呼びかけに意外にはっきりとした声で答える。
「それじゃ今、救急車を呼びますから」
「いや、待ってくれないか、じつは‥」
携帯電話を取り出したいずみに男は、自分は医者で今日は近くの高校の健康診断を依頼されていたのだというのだ。
「それってぼくたちの高校じゃないか」
「あ、そういえば今日って健康診断だったわね」
男の言葉に顔を見合わせる二人。
「そうか、きみたちは講談高校の生徒さんなのか。すまないんだが、今日の診断は出来そうもないと伝えてくれないか」
「わかりました。この人にはわたしが付き添うから、学校には菊丸くんが伝えておいて」
「あ、うん、わかったよ」
ようやく安心したのか、男はしきりに礼を言いながらいずみに付き添われて救急車で運ばれていくのを見送りながら、菊丸は一人ニンマリとほくそ笑むのだった。
「う~ん、これはひょっとして思わぬ役得になるかも♪」
「いやあ、すみません。道が混みあっていて遅れてしまいました」
「お待ちしていました。あら、今日はいつもの先生じゃ‥」
「うむ、今日は彼が風邪を引いてしまったものでね、代わりにわたしが来たんだよ」
「そうだったんですか、急なことで申し訳ありませんでした。わたしはここの教師で桂木慶子といいます。今日はよろしくお願いします、あの菊智‥先生」
「ん、どうしましたか、桂木先生?」
「あ、いえ、何でもありません。それじゃ早速お願いしますね」
予定の時間より少し遅れてきた医者の自己紹介に一瞬、怪訝な顔を浮かべる女教師だったが、すぐに気を取り直して今日の予定を消化するために動き始めるのだった。
(うひょひょー、どうやらうまくいったみたい)
何食わぬ顔で出迎えた女教師の相手をしていたのは、菊丸その人である。
そう菊丸は学校に着くなり、演劇部に侵入しカツラと付けヒゲ、それに伊達メガネを拝借し、変装して先ほどの医者になりすましたのであった。
(ぐふふ、このままお医者さんになりすまして、うまいことイタズラしちゃおうっと)
前を歩く桂木先生のクネクネと揺れるお尻を眺めながら、いやらしい笑みを浮かべる菊丸なのだった。
「えーと、それじゃまずはA組の生徒から‥」
「あ、いや待って下さい、桂木先生」
「はい、なんでしょうか?」
診察を開始しようと生徒を呼び出そうとしいていた桂木先生だったが、医者の呼びかけに動きを止め振り返る。
「うむ、生徒の前にまずは先生の診断を先に済ませてしまいましょう」
「えっ、わたしですか? でも、あの今日は生徒の健康診断ですよ?」
「いやいや、生徒の健康も大切だが、その健康をあずかる先生の健康が損なわれていてはどうしようもない。そこで最近ではまず先生を診るようになっているんだよ」
「知りませんでした‥。でも‥そうですね。生徒たちのためにもわたしたちこそ、健康には気を配らないと」
「そういうことです。それでは服を脱いでそこに座って下さい」
「あ、はい」
相手が偽医者に化けた菊丸とも知らず、生徒たちのためにという言葉に感銘を受けた桂木先生は疑いもせずに下着姿になり始める。
白のワイシャツに赤いタイトスカートといういかにも女教師といった出で立ちから一転、清潔そうな白い下着姿に変わって偽医者の前に腰掛ける。
(うぷぷ。今日は白のブラとパンティですか~。先生、ぼくだと気付いてないから簡単に下着姿になっちゃいましたよ~)
教え子の前だというのに無防備な姿を晒す女教師にニヤケてしまう顔を抑えるのに必死な菊丸。
「ああ、ブラも取って下さい。胸囲を測りますからね」
「え、あ、そ、そうですね。わかりました」
医者の言葉に顔を赤らめるも、相手が医者だということで素直に胸をはだける女教師。
(うっほ~、あいかわらずすっごい迫力!)
量感たっぷりの二つの膨らみが惜しげもなく晒される。
「‥‥」
「あ、あの先生?」
「‥‥‥」
「菊智先生っ!?」
「んあ?」
その迫力に言葉を失い食い入るように見つめる菊丸だったが、桂木先生の戸惑いがちの言葉にやっと我に返るのだった。
「その、測るんでしたら、早く済ませて下さいっ」
相手が医者とはいえ、異性に無遠慮に見つめられる恥ずかしさに語気を強めて診断を促す桂木先生。
「いやあ、申し訳ない。それでは早速‥ふむふむ、はちじゅう、な‥いや、きゅう‥89センチですな」
「え?」
医者の告げる数字に思わず声を上げてしまう。
「ふうむ、去年よりも大きくなっていますな。先生の年齢で成長されるとは珍しい。なにか心当たりはありますか?」
「え、その‥菊ま‥あ、いえ、そんなっ、心当たりなんて‥っ!」
「心当たりがありませんか? てっきり恋人にでも可愛がられているのかと思ったのですが‥、ははは、いやセクハラですな、すいません」
「ちがいますっ、恋人なんかじゃ‥っ‥」
医者の軽口に桂木先生は顔を真っ赤にして否定しながら、思わずとある男子生徒の顔が過ぎってしまう。しかし心当たりといえば、その問題児しかいないのも確かだ。ほとんど毎日のように自分を辱め、可愛がってくる生徒‥。
(いやだ、あの子は単なる生徒なのに‥そういえば、今日はどうしたのかしら。心配だわ)
そう思いつつも夢の中にまで現れる生徒が頭から離れず、今日はまだ姿を見ていないと心配してしまう。そんなことを考えていた。
「しかしそれではきちんと調べてみた方がいいかもしれませんね。もし何かの病気だったらいけませんから」
自分を心配しているなどと思わず、わざとらしく女教師をからかった菊丸は、今度はいかにも医者らしく病気を心配するフリをして触診を始めようとするのだ。
「いえあのっ、大丈夫です、病気なんかじゃ‥」
「キミっ! 病気というものはどんなキッカケで発見できるかわからないものなんだっ、素人判断で勝手に決めつけて、もし生徒に病気が伝染ってしまったらどうするつもりなんだっ!?」
「す、すいません‥わかりました、先生、お願いします」
生徒のことを持ち出されるとそれだけで反論できなくなってしまう女教師は、大人しく触診を受けるため胸元を隠していた腕を下ろすのだった。
突き出されたような勢いの膨らみは、清廉な女教師には似合わない迫力で誰かに触れられるのを待っているようにすら見える。
(それでは、また楽しませてもらいますよ~♪)
得意の口車で煙に巻いた菊丸は、計画通りに女教師を可愛がるつもりだった。さすがに生徒たちを相手に診断をするとなると、いつボロが出るかはわからなそれなら桂木先生を相手に楽しもうというのが菊丸の計画なのだった。
スッと伸びた手がむにゅんと音の聞こえそうな柔らかさで膨らみに沈んでゆく。
「あっ」
そのままゆっくりと膨らみを揉むように手を動かすと、思わずといった感じの声が女教師の口から洩れる。慶子はハッとして口を閉じるが、菊丸は素知らぬフリで触診を続けていった。
「うーん、特に問題はないようですが‥、もう少し続けてみましょう」
「あ、は‥はい」
触れられただけで声を出してしまった恥ずかしさに、医者の言うことに素直に頷いてしまっていた。
それをキッカケに医者の手の動きはより無遠慮に、激しくなり始める。
「‥ん、んぅっ」
触診というより胸を揉まれているような感覚に、ピクンと思わず反応してしまうのを抑えるようにくぐもった声を上げる。
「おや、どうしましたか、先生?」
「ん、な、なんでもありません‥っ」
「そうですか? どこか痛むところがあれば言って下さいね」
「は、はい、わかりまし‥あ、あン!」
心配そうな顔をしながらも、偽医者になりすました菊丸の触診はますますイヤラシイ動きへと変わっていくのだった。
ムニュウと根本から搾るような動きに、慶子はブルッと全身を震わせてしまう。
「あ‥あぁン、ン‥っ」
そうして堪えきれず、愛らしい声をまたも洩らしてしまっていた。
「ここが痛むんですか?」
「い、いえ、そうじゃ‥あ、あぁんっ!」
痛む部分を確かめるように女教師が声を上げた辺りで、念入りに指先を這わせる医者の動きの前に桂木先生はまたも愛らしい声で応えてしまうのである。
「あ、ああっ、そ、そこは‥あぁっ!」
円を描くように胸を揉まれ、ピクン、ピクンと震えながら思わず医者の手を押さえてしまう。
「なにをしているんです! これでは触診が続けられませんよ、さ、離して下さい」
「す、すみません‥で、でもぉっ‥、あ、いやぁンっ!!」
医者は押さえつける手を乱暴に払うと、仕返しとばかりに強く激しく双丘を揉みし抱く。
「アッ、アッ、アッ!」
肩を喘がせ、隠しきれない衝撃を表すように声を出してしまう。
「うーむ、やはり苦しそうですね。これはもっとしっかりとした検査が必要ですな」
「ああっン! あ、ああ?! あ~~~~っ!!」
宣言通り、よりしっかりした触診の前に女教師は診断であることも忘れたように愛らしい悲鳴を上げてしまっていた。
「や、いやっ、‥あぁっ、先生っ、あぁんっ、イヤアァンっ!」
相手が菊丸と知らずに先生と呼びかけ、桂木先生は椅子の上で身をくねらせ続ける。
89センチの美麗なバストが医者の手によって無残に形を変えられてゆく。その度に慶子は悔しそうにしながらも、戸惑いがちの喘ぎを洩らしてしまう。
(う~ん、相変わらず感じやすいんだから♪ 触診でこんなになっちゃてたら病院なんか行けないですよ、先生~)
医者の診断というのに関わらず、可愛い姿を見せる桂木先生に苦笑してしまう菊丸。
「桂木先生、じっとして下さいっ! 触診が満足に出来ないじゃないですかっ」
「あ、あっ‥、そ、そんなっ‥先生が‥っ、ああぁんっ!」
「ムッ、わたしがなんだというのかねっ?! いいかね、これはキミが病気か調べるための触診なんだ、もっとしっかりとしてくれなければ困るよ」
「だ、だって‥っ、あ、あっ、ああ~~っ!!」
触診とは思えないイヤラシイ動きをしてるくせにっ、そう思っても言葉にならない。
急な予定の変更で来てくれたお医者様の機嫌を損ねるわけにもいかなかったし、生徒のためにわざわざ教師の自分から診てくれているのだ。
「だってじゃないでしょう。いいですか、桂木先生の診断が終わらなければ生徒の診断を始められないんですよ!」
「あぁんっ、す、すみません‥、で、でもぉっ‥?!!」
生徒を引き合いに出されると、自分への理不尽な要求さえも受け入れてしまうのだった。
(でへ。先生は優しいから、こう言うとすぐ我慢しちゃうんだよね~)
桂木先生の性格を知り抜いている菊丸は優しさを巧みに突いて、女教師の抵抗を封じてしまう。
そんなことも知らず、桂木先生は何とか堪えようと丸椅子の縁をギュウッと掴んで、震える身体を支えようとする。
ただ、それでも声を抑えることは出来ず、菊丸の触診の前に「あっ、あっ」と舌っ足らずな悲鳴を上げ続けてしまう。
「やはりここまで苦しそうなのは、何らかの病気のせいかもしれません。顔も赤いし、汗もこんなにかいている」
ようやく触診を中断した菊丸は、額にびっしりと汗を張り付かせ喘いでいる女教師を顔を覗き込む。確かに慶子の表情は苦痛を訴えるようにも見え、あながち間違いではないのだ。
「はぁ‥はぁ‥、あ、あ‥はぁン‥」
じっと覗き込まれる恥ずかしさに医者の視線から逃れるように横を向いてしまう。
触診にもかかわらず、あんなにもいやらしい姿を晒してしまったことが恥ずかしくてたまらなかった。しかも、もう胸に触れられていないのに、胸の先端がピーンと尖り勃起してしまっていた。
「それにしても先生は感じやすいんですな。触診でココをこんなにする人は初めてですよ」
「ち、違うんです、あの」
「違う? おかしいですねえ?」
医者は女教師の否定の言葉に疑問を返し、尖りきってヒクついている乳首に手を伸ばすとキュッと抓み上げ、上下に扱くように動かし始める。
「あうっ!」
その衝撃に25歳の女教師はビクンっと椅子の上で仰け反ってしまう。
「あっ、な、なにを‥っ?!」
「性的興奮による勃起状態か調べているんですよ、ほらほら」
「ああぅっ、あ、あっ、アァンッ!」
乳首を抓み上げられたまま乳房を引っ張られ、抵抗も出来ないまま勃起乳首を扱かれ続けて、慶子は堪らず喘ぎ声を上げてしまう。
丹念な触診によって今も乳房は熱を持ったように疼いているのに、今度は神経の集まった先端をむごいくらいに扱かれて、一瞬戻りかけた理性をあっさりと崩される。
上下に扱かれるたび、全身に衝撃が走りとろけそうになって倒れそうになってしまう。椅子の淵を必死に握り締めて、支えようとするのだがそれよりも医者の指で乳首を抓まれていることが支点となってしまっていた。
「あ、ああっ、ああ~~~っ!!」
「桂木先生、やはり感じているんじゃありませんか? さっきから変な声を上げて?」
「あっ、‥あっ、ち、ちがい、ますっ! 感じてなんか‥っ、ああんっ、感じてませんっ! こ、これは、その、く、苦しくて‥っ」
女教師の言い訳に菊丸は勃起責めを中止する。
ハァハァと息を荒げながら、必死に自分を取り戻そうと肩を喘がせる桂木先生。
「ほほう。てっきり感じてしまって勃起していたのか思いましたが? とするとますます病気の可能性が出てきますね」
勃起乳首を指で弾かれ、そんなことを言われてますます顔を赤くして俯くのだった。
そんな愛らしい姿に感動しつつ、菊丸は次なるイタズラに移行しようと口を開くのだった。
「では一度熱を計った方がいいですね」
そう言って朝の医者から預かっていた鞄から、体温計を取り出す。
「それじゃ、お尻をこちらに向けてください」
「‥え?」
一瞬、何を言われたか分からず、慶子は間抜けな声で聞き返してしまっていた。
「聞こえませんでしたか? 熱を計りますから、お尻をこちらに向けて下さい」
「なっ、なんでお尻を出さなきゃいけないんですかっ?!」
「より正確な体温を測るためには、ソコで測るのが一番なんですよ」
「そ、そんなっ、脇で測ればいいじゃないですかっ!」
あまりのことに語気を強めて詰問のようになってしまう。確かに測定方法でそうした方法があるのは知ってはいるけれど‥。
「いいですか。短い時間でより正確にしっかりとした結果を出すために必要なんです。この後には生徒の診断が待っているんですよ。先生も早く検査を終えた方がいいでしょう?」
「‥そ、それは‥」
またしても切り札を出してきた医者の前に言葉を失ってしまう、桂木先生。
「さ、そこのベッドで測りましょう」
菊丸は呆然とする桂木先生を促し、保健室のベッドへと誘うと四つん這いの姿勢を取らせてパンティを脱ぐように指示をする。
「‥、ど、どうしてもココで測らなきゃ駄目なんですか?」
25歳の女教師は枕に顔を埋めて肩越しに医者と信じたまま、菊丸へと最後の許しを請うように問いかける。
「生徒たちのためですよ」
「‥わ、わかりました‥」
ダメ押しに切り札を重ねて、桂木慶子の抵抗を封じる菊丸の言葉に、ついに女教師は顔を真っ赤にしてパンティに手をかけて膝まで降ろしてゆく。
(おおっ!!)
いよいよ明らかになる神秘の泉を拝もうと、目を見開いてソコを注視した菊丸だったが、なんと女教師は大事な部分に手を当てて医者の目から隠しているのだった。
「な、なんで隠すんですかっ?!」
「ね、熱を測るのにどうして全部見せなきゃいけないんですかっ!」
思わず本音を洩らしてしまう菊丸に、桂木先生は耳たぶまで赤くして叫び返す。
もっともな答えに医者として黙るしかない。
(ちぇ~、せっかく先生の大事な部分が見れると思ったのに。‥でも)
と、菊丸は再び高々と突き出された美教師のむっちりしたお尻を凝視する。
そこには大事な部分こそ隠されていたが、もう一つの神秘がひっそりと目の前に晒されているのである。
「あぁあンっ! そ、そんなにじっと見ないでくださいっ! は、恥ずかしいんですから熱を測るなら早くしてくださいっ!!」
いくら医者とはいえお尻の穴を異性に覗き込まれる羞恥に語気が荒くなる。
「まぁまぁ、こうして見ることも医療には重要なことなんですよ」
しかし医者は桂木先生の気持ちなどまるで無視して、まだしつこくお尻の穴を眺めるのである。
「あっ、あっ、ああっ! や、やめっ、やめてくださいっ! 早く熱を測ってくださいっ!」
医者のあまりの無礼さに桂木先生は身を捩って嫌々をするが、四つん這いのままお尻を突き出しているため医者の目にお尻の穴は晒されたままだ。
「そうですね、見た限りは異常はありませんでしたし、まずは熱を計るとしましょうか」
今度こそまともに診断するのか、手にした体温計をお尻の穴に宛がうと先端をゆっくりと蕾の中に埋めてゆく。その感覚に覚悟はしていても四肢を強張らせて、シーツをギュッと掴んでしまう。
「あ、ああっ‥!!」
「うーん、うまく入らないな、もう一度‥」
「あ、あうっ!」
先端が入ってきたかと思えば、医者はいきなり体温計を引き抜いてしまう。そしてもう一度ゆっくりと先端を宛がって突き入れてくる。
「あっ、ああーっ! や、やめっ‥」
「おお、すまない。今度こそ‥」
すまないと言いながら、医者は何度も抜き差しを繰り返すのを止めないのだ。
「ひっ、ひうぅっ‥、駄目っ、そんな‥だめぇっ!」
体温計が出入りする感覚に、桂木先生はお尻を高々と上げたままブルブルと震えるのを止められない。
(うほほ~、先生のお尻の穴から体温計が出たり入ったり! う~ん、なんとも素晴らしい眺めですよ~♪)
長さ10センチほどの体温計の細い先端は簡単に飲み込んでくれるのだが、段々と太くなっていくと蕾が開いていくのが堪らない。
引き抜こうとすると、キュッと蕾をすぼめて体温計を抜かせないように抵抗してくるのだが、それがまた菊丸を楽しませるのである。
「いやいや、すいません先生。どうもうまく挿入できなくて。きちんと体温を測るにはしっかりと入れないといけませんからね」
「あっ、ああンっ、ああ~~~っ!! そんなにっ、何度も‥っ、あぁっ、あ、アンっ」
医者のわざとらしい言い訳に抗いたくても、お尻から伝わるゾクゾクとした感覚が気丈な女教師の抵抗力を奪い去ってしまう。
(あ、あっ、いやぁっ、お、お尻が‥っ、変になっちゃうぅ‥っ)
体温計が抜き差しされる度に、お尻の感覚がおかしくなっていく錯覚に陥っていく。
口惜しいことに膝が震えてしまうほど、力が抜けていってしまうのだ。
少しでも食い止めようと力を込めると、かえって刺激を強く感じてしまい次には力が抜けてしまいそうになる。気を抜くとそのままベッドに倒れてしまいそうなのだ。
片手は大事な部分を隠しているので、四つん這いといっても実際は肩で上体を支え、お尻だけを医者の前に突き出しているために自由が効かない。
だからといって起き上がるには手を離すしかなく、医者の前に大事な部分を晒すことになりかねない。その羞恥心が医者に好き勝手にさせる要因だった。
菊丸はそんな女教師の羞恥を利用して好き放題にお尻の穴を可愛がる。
「ああっん、あん、もういやっ、いやっ、動かさないでっ、ああ、あ、あああ~~~~~~~~~っ!」
ギシギシとベッドが軋むほど全身を震わせて、25歳の女教師は保健室に甘えた悲鳴を響かせるのだった。
「ほらほら、そんな風に動くから‥」
そして桂木先生を追い詰めておきながら、それを理由に体温計を動かす菊丸。
教え子の前でお尻の穴を責められ狂っているとは知らず、慶子は何度も嫌々を繰り返しながら淫らにお尻を振って、喘ぎ続ける。
「あ、あ、狂っちゃうっ、やめてくださいっ、こんなのおかしくなっちゃうっ‥」
気丈な女教師はそんな泣き言を洩らすのだったが、それでも保健室に助けは現れることはく、美貌の女教師へのお尻への責めは続くのであった。
「あっあっ、あぁ、アンっ! ま、まだ‥っ、なんですか‥っ、も、もういいかげん、にっ、い、イィっ、~~~っ!!」
「おっと、またずれて‥。先生がそんなに動くから」
のらりくらりと言い訳を重ねて、菊丸は桂木先生のお尻の穴を可愛がり続けていた。
時計の針は開始から半周近く動いて、その間女教師は腰をくねらせ、ずっと菊丸の前でお尻責めに喘ぐ姿を晒していたのだ。
「いやあ、どうもうまくいかないくてねえ。先生がお尻を動かすのも悪いんですよ、じっとしてくれなくちゃ」
「な、なんですってっ? あ、あなたが体温計を変な風に‥、あ、ああっ、また‥っ、いや、いやあっ!」
ベッドの上で全裸となった女教師は汗にまみれた身体を震わせながら、苦悶の表情で医者を睨みつける。
髪は乱れ、脂汗が額にはびっしりと浮かんだその顔は凄艶で、睨みつけられた菊丸は怖いというより、改めて桂木先生の愛らしさを認識するのだった。
(ぐふふ、やっぱりお尻でも感じやすいんだなあ、先生は。あ~あ、あんなに震えちゃって。ま、無理もないか、ずっと可愛がってあげてたし)
目の前の迫力たっぷりの白い双臀はいまや汗がびっしりと浮かんで、谷間へと汗の流れを作っていた。その雫はポタリポタリとベッドのシーツに落ちていくが、もう吸い込みきれずに薄いぬかるみを作ってさえいた。
そしていまだに菊の蕾は体温計を咥え込まされ、ヒクヒクと震えているのである。
かろうじて大事な部分はまだ右手で隠しているのだが、力が入らないのか、時折滑り落ちそうになっては、慌てたように隠し直すのだった。
「変な風って、わたしはただ体温計を入れ直しているだけじゃないですか。桂木先生こそ、さっきからいい加減にしてくださいっ!」
菊丸はにんまりと美教師の悩ましい姿を眺め、今度は医者としての立場から語気荒く女教師の不甲斐ない様を叱咤し、併せて体温計を強引に突き入れる。
「あっ、ああっ!!」
ビクンっ、と衝撃に桂木先生は高々と上げたお尻を震わせ、顔を上げて仰け反ってしまう。
「ほら、またっ! そうやって動くから入れ直さないといけないんですよ?!」
「ああっ、あ、あああ~~~~っ!!」
今度は突き入れた体温計を荒々しく引き抜かれてしまい、どうしても堪えきれず身体を震わせて声を上げさせられてしまう。
「は、ぁっ、‥ぁ、あ、ああっ、あ、アァンっ、アーっ!」
突き入れては抜かれ、抜かれては突き動かされ、休むことなくお尻の穴を責められて、じっとしていられるはずがなかった。どれだけ動くまいとしても、ほんの少し震えただけでもそれを理由に医者は体温計を動かしてくるのだ。
(こんなの‥狂っちゃう‥)
口惜しいことにそうして何度もお尻の穴を辱められてゆくうちに、なんともいえない感覚に身体中の力が抜けていってしまいそうになる。
「も、もうだめっ、先生、許してくださいっ! あ、ああん、わたし、おかしくなりそうっ」
思わずそんなことを口走ってしまう。
医者の検診でこんな気持ちになってしまうなんて、本当に自分はどうにかなってしまったのではないだろうか。
ボウっと頭の中が霞み、とある少年の顔が浮かんでくる。
ほんの一年少し前に出会った学校一の問題児。
下着を見られる程度の悪戯が次第に度を越し始め、下着を脱がされ、身体に触られ、そのいやらしい手管に狂わされ。
悪戯という名の調教を連日繰り返される内、自分の肉体が以前とは比べ物にならないくらいイヤらしく作り替えられてしまったのだ。
「ああっ、ダメッ、しっかりするのよッ」
閉じた瞼の裏に映る少年に笑われた気がして、情けない自分を叱咤するように悲鳴を上げる。
それでも医者の操る体温計の動きの前に、気丈なはずの女教師はベッドを軋ませる激しさでお尻を振ってしまう。
差されれば前に、抜かれれば後ろにと淫らなダンスを見せて汗をしぶかせ、「アンっ、アァアンっ」と甘えきった泣き声を上げ続けてしまう。
「許してもなにも、先生が動くからでしょう。まったく教師のくせに体温もまともに測れないとは情けない」
「そ、そんな‥っ、あ、ああっ、だって、だって、こんなの‥っ、お尻、狂っちゃうっ、ねえ、先生、ほんとに駄目なんですっ、わたし、このままじゃ‥おかしくなっちゃいます‥っ!」
理不尽な医者の言葉にももはや抗いを見せる事も出来ず、ただ許しを請うしか出来なくっていた。
これ以上こんなことを続けられれば、本当におかしくなってしまう‥
淫らにお尻を振り続けながら、枕に顔を埋めて最悪の瞬間を避けようと必死に歯を噛み縛る。
「ふう、熱を測っているのにおかしくなるわけないでしょう。これは異常を発見するための手段なんですよ?」
言いながら体温計を小刻みに動かして、追い詰められ泣き言を洩らす桂木先生からさらに愛らしい悲鳴を搾り取る。
「あっ、あ~~~っ、いや、もういやっ! こんなのいやあっ、気が違っちゃうっ、あ、あ、ああ~~~~っ!!」
桂木先生は小刻み加えられる刺激に枕に埋めていた顔を上げ、再び教師とは思えない無責任な発言をする。
(でへへ、お尻でもこんなに感じちゃって、ホントにしょうがないなあ)
体温計を咥え込んだまま、ヒクヒクしているお尻の穴を見ながらいよいよ限界が近いことを見て取った菊丸はそろそろ次の攻撃に移ろうと考えるのだった。
「なにを言っているんですか、桂木先生。いいですか、先生の体温を測って異常の確認をしなければ生徒たちの診断に移れないんですよ? そろそろしっかりしてください」
崩れそうだった桂木先生だったが、しかし医者の言葉でハッとする。
生徒の健康診断があるのに、こんなことで時間を取るわけにはいかない。
そう意識することで、霞みかけた意識が精彩を取り戻してきた。
「ハァ、ハァ‥っ、く、ぅん‥も、もう動きませんから、お願いします‥ちゃんと計って、ください‥」
息を乱しながらもはっきりとした口調で医者に告げると、震えそうになる身体を無理矢理長込もうと全身をいきませるのだった。
(おひょひょ~、やっぱり先生はこうじゃないとね♪)
生徒のためなら自分を犠牲に出来る健気さに菊丸は内心喝采をあげる。愛らしい声で鳴いている姿も可愛らしいが、やはりこうして気丈に振舞う姿が一番桂木先生らしく、お気に入りなのである。
「ふぅむ、わかりました。今度こそ頼みますよ」
重々しく頷き、健気な決意をする桂木先生の可憐な菊蕾に体温計を宛がう。
ヒクンと蕾が反応するが、全身をいきませたまま桂木先生は必死に耐えている。それでも声が出るのは抑えきれず、体温計が入り込むたびに「あっ、あっ」と可愛らしい声を上げるのは止められない。足先でギュッとシーツを掴み、膝をガクガクとさせつつも決してお尻は動かさない。
「その調子です。声を出すくらいなら構いませんからね、桂木先生」
「~~~っ、あ、あ、あっ、あぁぁンっ」
からかいの言葉に顔を真っ赤にして嫌々をするも、それでも侵入してくる体温計の前に口惜しくも、愛らしい声で応えてしまう。
唇を噛んで堪えようとするのだが、医者の指先が体温計を入れやすいようにとお尻の穴をスーッと撫でてくると、堪らず口を開いてしまう。
「ああっ、そんな、やめてくださいっ、気が散っちゃうっ!」
一瞬、お尻が震えそうになり、慌てて力を入れて震えを止める。すると体温計をギュッと咥え込んでしまって、動きを止めてしまうのだ。
「あ、こら! 駄目じゃないですかっ、力を抜くんです!」
医者は叱咤するのだが、しかし指先を菊の蕾を愛でるのを止めてくれず、桂木先生は震えを止めるためにもお尻に力を入れ続け、体温計の進入を止める羽目になってしまう。
結局、医者は無理矢理体温計を動かして先へ先へと進めて、慶子はもう口惜しさに泣きそうになりながらも、唇を開いて喘いでしまっていた。
「いやあっん、こんな、あぁん、耐えられないっ、駄目、だめえっ!」
耐え続ける苦しさに可愛らしく舌まで覗かせ、枕に涎を零してしまう。
(ああっ、体温計‥お尻にいっ、だめっ、動いちゃ、また‥っ、同じ目にっ‥)
生徒たちのために、絶対にもう動くわけにはいかなかった。指先でお尻の穴を優しく撫でられながら、体温計は強引に侵入してくる感覚に頭の中がおかしくなりそうになりながらも、25歳の女教師は全身をいきませ汗をびっしりと浮かばせたままひたすら堪え続けた。
「あっ、あっ、ああ、あ~~~~~~~っ!!!」
そしてただ一つ許されている喘ぎだけは、保健室にずっと響き続け医者を楽しませてしまうのである。
実際には一分もかかっていないが、慶子にとっては10分にも感じられる時間が過ぎ、ようやく体温計の動きが止まる。
「終わりましたよ、あとはこのままじっとしてもらえれば大丈夫です」
「あっ、あっ、ああっ‥はぁ、ん、‥は、はい、わかり、ました‥」
ようやく止まった動きに、慶子は一瞬の安堵を得るが、今度はお尻の穴に体温計を入れたまま、医者の前でお尻を突き出す格好を続けることが女教師の羞恥を苛む。しかし、ここまできて動くわけにもいかなかった。
ジクジクと疼いてしまう感覚を振り払うように枕に顔を埋め、じっと時間が過ぎるのを待つ。
ピーピー、と電子音が響き渡り、今度こそ体温測定の終わりが告げられ、桂木先生はホッと息を吐いて安堵する。
「終わったようですな」
呟くと医者は体温計を摘み引き抜き始めた。
「は、早く抜いてください‥!」
「傷でもついたら大変ですからね、時間をかけなくては」
「あ、あ、いやぁあん」
10センチ程度の体温計を回転させ、ゆっくりと引き抜く医者へ慶子はシーツを掴んでじっと耐えるしかない。
「あぁあん!」
ようやく体温計が引き抜かれ、緊張の糸の切れた慶子は堪らず膝が崩れて腰を落としてしまう。力が入らないのかガニ股のようになってしまっているが、そのことにも気付けないようだった。なんともしどけない姿を見せる女教師に、医者はまたもとんでもない言葉を投げかけるのだった。
「こ、これは‥っ、桂木先生、こんなに熱があるのにどうして黙っていたんですか?!」
「‥え、な、なんのことです?」
「これを見てください!」
目の前に突き出されたのは39度を示した液晶部分。これだけの熱を出していれば医者が驚くのも無理はなかった。
「そ、そんな」
慶子自身、驚くほどの高熱は、だが当たり前のことだ。菊丸はそのために時間をかけ、女教師をとろ火で煮詰めるように可愛がったのだから。
「うーむ、いけません。ここはやはり異常を調べるためにも触診が必要ですな。さ、もう一度お尻を上げてください」
「ちょ、ちょっと冗談じゃありませんっ! それは何かの間違いです、必要ありませんっ!」
桂木先生は医者の意図を見抜いて声を荒げる。いくらなんでもそこまでされるわけにはいかなかった。
「素人判断で決め付けてはいけません! ここは医者であるわたしに任せて、さあ」
「い、いやっ、近寄らないで下さいっ!」
にじり寄る医者に嫌悪を示して離れようとするのだが、先ほどまでの体温計責めに身体中の力が抜けている。それにパンティも脱げていて、大事な部分を隠しながらでは思うように動けない。
「なにをそんなに嫌がっているのですか、わたしは医者ですよ。こんなことは慣れています、さあ、怖がらずに」
逃げることも満足にできなくなっている女教師を引き寄せ、菊丸はそのまま慶子を膝上に跨がらせてしまう。
「さ、それでは触診を始めましょう」
向かい合わせの密着した状態で女教師のヒップを撫で回し、今度こそ谷間からその愛らしい蕾を体温計ではない。自身の指で突き破ったのだ。
「あっ、ああっ! い、いやあっ!」
男の指が侵入するおぞましさに女教師の上半身が仰け反り、愛らしい悲鳴を撒き散らす。
「そんなに暴れないで。大丈夫ですよ、わたしに任せて」
「い、いやっ、いやですっ! い、挿れないでくださいっ、ああンっ」
暴れる慶子をあやしながらも、医者の指先は確実に女教師の中へと這入っていった。
体温計で解され、野太い医者の指先もあっさりと受け入れてしまう。
(おほほ~♪ この締め付け! 堪りませんなあ)
菊丸はニンマリと笑みを浮かべてキュウキュウと異物を排除しようとする菊門の感触を楽しんでいる。指が千切れそうな強さで締め付けているのに、中はネットリと指に張り付くようにして受け入れてくれているのだ。
「ふむ、ここまでは特に異常は見られませんね」
第一関節までを入れたところでクルリと指を捻る医者。
「あ、あ。だ、だめっ! だめえっ!」
それだけで慶子は全身を小刻みに震わせ、偽医者と気付かずにしがみついてしまう。
(この反応! やっぱりここも先生の弱点みたいですなあ♪ それなら、と)
愛らしく鳴く女教師に予想を裏付けられた菊丸はさらに指先を動かし、蕾を刺激し始める。
「うむ。辛いとは思いますがこれも治療のため。我慢してください」
「そ、そんなこと言われても‥っ、こんな治療! あ、ああンっ、い、いやあぁあん」
「そんな大声を出さない。我慢です、我慢」
「あ、あっ、指が‥っ、ああっ、いやっ、だめえっ!」
男の指にそんなところを触られる感覚の嫌悪感は、しかし体温計に解された刺激に溶け崩れてしまっている。
「ふぅむ。ここが駄目なんですかな?」
「やっ、いやっ、いやあぁっん」
「それともこちらですか?」
「だ、だめっ、そこもだめぇっ!」
蕾の中で動く指先に女教師は愛らしく泣き喚く。
(い、いやあっ、お尻が‥おかしくなっちゃう)
お尻を指先で穿られる、体温計とは比較にならない刺激に慶子は偽医者にしがみつき、ブルブルと震えてしまう。
「いたた‥、先生、そんなにしがみつかないでください」
「だ、だって‥、あ、ああンっ、いやぁん!」
医者に言われて美貌を真っ赤に染めて嫌々をするが、お尻から送られる刺激を堪え切れず、またギュッと抱きついてしまう。そうやって男が喜ぶ仕草を躾けられてしまっているのだ。
(かっわいいなあ。このままお尻も躾けちゃおうっと♪)
予想以上の反応に気を良くし、治療として恥をかかせれば一気にこの女教師の開発が進むと確信する。
「わかりました。どうやら先生はここが普通の人よりもずいぶんと感じやすいようです。恐らくはそれが原因で高熱を出したのでしょう」
「か、感じ‥っ?!」
「つまりです。普通とは違うということに拒絶反応を示したのです。ですから、それが普通だと体に思い込ませれば治療できるはず」
「な、なにを言ってっ、ぅ、うンっ?!」
「わたしは医者ですよ。先生がここで感じても気にしません。変に我慢はしないでいいのですよ」
「わ、わたしはそんなんじゃ‥っ! あ、ああっ」
フウっと耳元に息を吹きかけられ、そのまままた指先で蕾を開かされて慶子は堪らず声を上げてしまう。
「そう、その調子です。我慢せず、声を出して」
「い、いやっ、いやです! あ、ああっ、ああん!」
医者の言いなりに声を上げてしまう悔しさに歯噛みするも、いつの間にか第二関節まで埋められた男の指に抗うことも出来ずにまた鳴いてしまうしかない。
治療の名目でお尻を好きにされても逆らえないようにされてしまっているのだ。
(ああっ、こんな身体じゃないのにっ!)
好きでもない男にしがみつきながら、自分をこんな身体にした男の顔が浮かび上がる。
明智菊丸。
医者にからかわれた時もその男の子の顔が浮かぶほど、自分を狂わせてきた少年の名前。
転任してから一年の間、ことあるごとに悪戯を仕掛けられていつの間にか生徒の菊丸に教師の自分が教えられる立場に逆転していた。
そうやってこんなところで感じてしまう身体に躾けられたのだ。
「アアンっ、き、菊丸くんのせいなのにいぃっ」
悲痛な叫びを上げる女教師はしかし、それがどういう意味か気付いているのかどうか。
「ほほう。つまりその菊丸くんが先生をお尻でも感じるようにしたのですね?」
「あっ、あっ、そ、そうです! わたしはそんないやらしい女じゃないのに、あの子が!」
「なるほど。ではもっと菊丸くんのこと考えるのです。ここも菊丸くんに触られていると思うのです」
「あ、ああっ、き、菊丸くん?」
医者の囁きに混乱した頭が答えを求め始める。まるで菊丸に触られていたような違和感を肉体が受け入れ始めたのだ。
「でへ、そうですよん、セ~ンセ。さ、ぼくに可愛いとこ見せてくださいね~♪」
「ああン、き、菊丸くんっ! わ、わたしこんなの嫌っ、あ、あ、お尻はイヤァッ!」
「嫌じゃないでしょ。こんなにしちゃって」
「ああっ、だめっ、そこは駄目ェッ! おかしくなっちゃうっ」
嫌悪の叫びを上げながら、いつの間にか口調まで菊丸そっくりになった医者に慶子は甘えるようにしがみついて泣き叫ぶ。
「そりゃ、こんなとこで感じるなんておかしいですけど。先生は病気ですからね。大丈夫、ぼくがついてますって」
「き、菊丸くんがこんな身体にしたんじゃないっ! ああ、もういやっ、ほんとにおかしくなっちゃうっ」
「だから責任とりますって。ね?」
「ああ‥っ、き、菊丸ウウッ」
優しく笑いかける教え子に頷き、責任を取ってもらおうと慶子は動いた。
(も、もうだめえっ!)
慶子の理性は溢れる叫びを抑えようとしがみつき、自分から唇を合わせていった。
医者の、教え子の背中に回した手はきつく白衣を握り締め、胴に絡めた脚が足首できっちりと鍵をしてもう離さないと主張する。
相手が菊丸だという意識が躾けられとおりの行動をしてしまっていた。
(でへ。先生ったら嫌がってたわりには♪)
憧れの女教師の舌と舌とを絡ませ甘い蜜の唾液を啜りながら、無理やり教えこんだはずの動きを見せる担任教師に喜びを隠せない。
慶子からすれば叫びを飲み込んでもらいたい一心でしかないのだが、同時に敗北宣言しているに等しい行為なのだ。
「ンッ、ムゥっ‥ん、ん、んムッ! ハァッ、ん!」
くぐもった呻きを吹きこぼし、その悔しさを紛らせるようにキュッと医者の指を喰い締める。
はだけたブラウス一枚のまま、裸同然の姿で男にしがみつき女教師はそのままブルブルと全身を摩擦させるのだった。
「ハァ‥、ハァ、ぁ、は、ぁあ‥ん‥っ」
廊下ではいつ健康診断が始まるのかと生徒たちが列を作る中、保健室の中で美人教師は丸椅子に腰掛ける医者にブラウス一枚の格好で跨り、荒い息を吐きながらギュッとしがみついていた。
そんな桂木先生の乱れた髪を整えるように頭を撫でながら、偽医者こと菊丸が優しく声をかける。
「どうです、落ち着きましたか?」
「っ、わ、わたしっ、あ、あ、ち、違うんです、今のは‥っ」
発作が収まり、意識が現実へと戻るとさっきまでの狂態がどれだけ情けないものだったのかが、嫌でも意識させられ慶子は美貌を振りたくって言い訳を口にする。だが、そこは医者である。患者の異常は当然のこととして受け入れるのが務めとばかり、落ち着いて言葉をかけ続けるのだ。
「いいんですよ。先生はここで感じるように菊丸くん、でしたか? 躾けられてしまったんですね?」
「~~~~っ」
医者の指摘に美貌を真っ赤に染め上げ俯くしかない。
違うと言えば元々そんなところでああなってしまうと認めることになる。といって認めてしまえば教師の自分が教え子に躾けられ唇まで交わし合っていると告げているようなものだ。どちらにしても女としても、教師としても立場がなかった。
「気にすることはありません。もともと女性というのはここでも感じるように出来ているのです。ただ先生は少しばかり感じやすいのと、その菊丸くんとの相性がよかっただけです」
「そ、そんなっ、わたしと菊丸くんは‥っ」
「ただの生徒だと?」
「そ、そうです。先生の考えているような関係じゃありません!」
「ふむ。そのわりには菊丸くんのことを考え始めてから、ここの反応もすごかったですよ?」
「あっ、いやっ!」
いまだ埋められたままの指を軽く動かされ、慶子は医者の膝上で身動ぎをする。
「ふふ、菊丸くん、菊丸くんってあんなに泣きながらキスまで求めて。それでもただの生徒なんですか?」
「だ、だから、違うんですっ、あの子がそういう風に‥っ、あ、あぁンっ!」
「そうですね。躾けられているんでしょう?」
「あ、あ‥、そ、そうですっ、躾けられて、だからっ!」
医者との問答に、慶子はどれだけ異常な答えを返しているのか気付いていない。保健室で医者からお尻を触診されながら恥をかかされ、あまつさえ教え子との関係まで勘繰られて聡明な女教師も頭の中が霞みがかって思いついた言い訳をただ口にしてしまっているのだ。
「なるほど。ではあくまで菊丸くんだからで、わたしではあんな風にはならない、と?」
「あ、当たり前ですっ、誰があなたなんかで‥っ、あ、いやっ、やめ‥っ!」
「ふむ。それではもう一度最初から触診をしてみましょう」
「なっ、なんで‥っ、あ、あ、や、やぁん、やめてぇっ!」
「最初に言ったでしょう。先生のここが感じやすいのを認めないから拒否反応で熱を発すると。つまりわたしとでも菊丸くんと同じくらい反応すれば先生自身の問題ということです」
医者らしい冷静な回答に、けれど慶子は興奮しきって嫌々を繰り返す。
「そら暴れないで。なに、さっきので先生の悪いところは把握しました。ここをこうすると‥」
「あ、あっ、い、いやぁっ!」
「そうして、ここを‥」
「ひ、いっ、いぃっ!」
医者の的確過ぎる触診に、慶子は堪らず膝上で仰け反り泣き喚くしかない。
(ど、どうして、こんなに‥っ、あ、だめ、だめえっ)
さっきもそうだったがまるで菊丸に触られているような錯覚が再び襲ってくる。
「や、やめてくださいっ、こんなの治療なんかじゃッ、あ、あ、あーっ!」
「患部をまずはきちんと触診する。医療の基礎ですよ、先生」
「嫌っ、そこはいやぁっ!」
クリクリと蕾の中に埋め込まれた指が蠢くたび、慶子は背を反らして必死に抗おうとするのだが、あまりに的確過ぎる触診は女教師の理性を削り取るのに十分過ぎた。
それでなくともついさっき惨めに恥を晒し、いまだ身体中が疼いているのに‥
(ああ、き、菊丸くんみたいに、しつこ‥いぃっ‥)
そう、あの問題児のようにどこまでもしつこくねちっこい手練手管を発揮してくる医者の指の動きに、いくら歯を喰いしばってもすぐ口を開いてはしたなく喘いでしまうのだ。
「やめてっ、お願いですっ! こ、こんなの、狂っちゃうっ!」
「おや、菊丸くんじゃなくてもですか?」
「‥っ、ひ、卑怯よっ、菊丸くんを意識させて、わたしを‥っ、あ、あ、あっ!」
「わたしでは感じないと言ったのは先生でしょう?」
「か、感じてなんて‥っ、ああン!」
「狂っちゃう、んでしょ?」
「あ、あ、あっ、や、やめっ、ほんとにおかしく‥っ、うぅっン、んうっ!」
「ほらほら、意地を張らないで。わたしでも感じてるんでしょ? セ~ンセ♪」
「感じて、なっ、いぃっ、~~~~~!」
いやらしい医者の囁きに、女教師は顔を真っ赤にして亜麻色の髪を振り乱し抗うのだが、ほんの少し指を動かされるだけで丸椅子が軋むほど全身を仰け反らせてしまうのを止められない。
「まったく、意地っ張りなんだから。菊丸くんとわたし、どっちがいいんですかぁ?」
「ああっ、いやっ、いやっ、き、きくまるうっ!」
いつの間にか医者の口調がぞんざいになってきているのに、また女教師の意識に菊丸の影が浮かび上がってしまう。
「やっぱり菊丸くんですか?」
「あ、ああっ、だ、だって、あ、あっ! きくまるっ、菊丸くんっ!」
「菊丸くんじゃありませんよ、まったく。わたしでこんなになってるのを教えてあげたいですなあ♪」
「嫌よっ、そんな‥、言わないでっ、あ、あっ」
それは感じていることを、なのか菊丸に、なのか。
慶子はもう泣きじゃくって必死に菊丸に許しを請いつつも、躾けられた肉体はその通りの反応を示して医者に全身でしがみついてしまっていた。
「こんなにしがみついて。教育が行き届いているようですね、セ~ンセ♪」
「ああン、き、菊丸くん! 菊丸くんっ!」
もう駄目だった。
医者の触診に狂わされ、慶子は泣きながら医者にしがみつきとうとう唇まで求めだすのである。
「おやおや。わたしでいいんですかぁ?」
「こ、声が、出ちゃうのっ、だから、おねがいっ!」
「なるほど。生徒たちに聞かれたくないわけですな。仕方がありませんな」
いかにも仕方なくといった体で、愛らしく泣きじゃくり可憐な唇を突き出す桂木先生の口を塞いであげる医者に、慶子は必死になって唇を重ね合わせると同時。
「っ、ん、うっ、ん♥♥ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♥」
ブルブルっと医者にきつく抱き着き、絡み合わせた両脚の先で爪先がキュッと丸まり、そのまま小刻みに震え続ける。
菊丸に教え込まれた女の義務を発してしまっている自分が情けなくてならない。
けれど外にいる生徒たちにこんな声を聞かせられるわけがない。
優しく頭を撫でられながら慶子はまたも全身をビクンっと震わせ、せめてものお返しにと相手の舌をきつく絡みとって吸い上げてゆく。
「ぅ、むぅっ♥ ん、んんっ、ぅ♥ っ♥♥」
教師の自分が保健室で好きでもない相手に跨りしがみつき、それなのに溶けそうなくらいの刺激に屈して菊丸に躾けられた台詞を外に出さないためとはいえ、キスまでしてしまう屈辱。
(ぜ、全部、菊丸のせいよっ、あ、あン、菊丸っ、きくまる、きくまる、きくまるぅうっ‥♥)
すべての責任を教え子へと責任転嫁し、またも幻の菊丸相手にお尻を揺すって恥を晒しつくすのだった。
「どうです、気分の方は?」
「ああ、もういやっ、お願い、やめてくださいっ」
発作の収まった患者を、しかし医者はまだ治療の必要ありと触診を続けている。
「気分はどうか訊いているんですよ」
「あっ、ああっ、い、いやっ、やめてっ! わたし、またぁっ」
野太い指に蕾を開かされ慶子は医者にしがみつき泣き喚く。菊丸の幻ではなく医者を相手にもすでに唇を許してしまっていた。
「医者の言うことはきちんと聞くものですよ。さ、気分はどうですか?」
「い、いやっ、もうだめっ! もうだめなんですっ、許してっ」
泣き喚き、許しを請う声が保健室に響く。しかし医者は女教師から本音を訊き出そうとますます蕾を穿り返すのだ。
(でへ。お医者さんでも感じるようになってきたし、先生もほんとだらしないなあ)
目的通りとはいえ女教師の淫らさに寂しさを感じてしまう。そんな身体に改造しておきながら勝手なものだった。
「これも治療のため。もっと頭で理解するまで先生にはここで感じてもらいますよ」
「ああっ、そんな‥。もう狂っちゃう。おかしくなっちゃううっ!」
再び医者に抱きつきながら、保健室で聖職者がお尻を穿られて何度目かの女恥を曝け出す。
「大丈夫です。わたしは医者です。すべて任せるんです」
確実に女教師を一段成長させた実感に菊丸がニマニマと笑みを浮かべ、そんなことを繰り言を口にした、その時。
「ふ~ん、菊丸くん、いつからお医者さんになったのかしら?」
背後から聞き覚えのある声が問いかけてくる。
全身が硬直し、動く事も出来ない菊丸の頭に手をかけるといずみは変装用のかつらに付け髭を奪い取ると。
「え?! かつら‥、ってき、菊丸くんっ?!」
正体を現した偽医者に、しがみついていた桂木先生が驚愕する。
「戻ってみれば健康診断は中止になってないっていうから、駆けつけてみればっ! いったいなにやってるのよ、あんたは~~~~~~~~っ!!!」
「わ、わあああっ、ごめんなさ~い?!」
怒鳴りつけられながらも、しっかり先生を抱きしめている菊丸に慶子はほんの少しの安堵を覚えてしまう。
(まさかお医者様が菊丸くんだったなんて‥。だからあんなに‥)
あそこまで狂わされ唇まで交わした相手が菊丸だったからだと納得してしまうのだ。
と、ここまで考えて顔を真っ赤にして美貌を振りたくる。
(安心してどうするのよっ、これじゃほんとに躾けられちゃってるみたいじゃないっ!)
そう思いつつ、慶子はいずみに折檻される菊丸に今度こそ本当にぎゅうッとしがみつくのだった。
「ちょっと菊丸くん、はやくB組の生徒を呼んでいらっしゃい!」
「わ、わかりました!」
翌週。
急病で延期となっていた健康診断が無事に行われる中、雑用の全てを押し付けられ、走り回る菊丸の姿があった。
「キミっ、頼んでおいた資料が届いてないぞ、早くしてくれ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ~、ぼくだって疲れてるんだから」
「いいから早くしなさいっ!!」
菊丸の泣き言は医者と桂木先生、二人に一喝される。
「ひえええっ、いずみちゃん、助けてよ~」
「なに言ってるのよ、先生やお医者様にあれだけ迷惑かけたんだから、しっかりしなさい」
いずみも責任を感じて桂木先生の手伝いをしていたが、菊丸の手伝いなどするつもりもないのだった。

まったくもう、うかつにモノも頼めないんだからっ! 少しは人の役に立つことをして反省しなさい!
満足度に応じて星を付けて下さると励みになります。
コメント
こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
膝上で快楽に彷徨う慶子先生はいいですね。
綺羅光先生の安藤香奈と宇都と恵庭を思い出します。
鉄火肌の女やプライドの高い女でも、蕾を躾けられると可愛い女になりますね。
>かめさん
感想ありがとうございますって、うわ。
まさしくこれは綺羅光先生の美畜からパク、いや、インスパイアしたものでございます。
悪魔博士恵庭の膝上で健康な体に悪魔の種子を蒔かれてゆく香奈の下りが堪らなかったもので。
いやー、いい趣味ですねえ。
ゆっくり語り明かしたいです。
愛読していました。
いまだに、すごくお世話になっていますよ。
最近のはあまり読んでいませんが、昔の作品に思い入れがありますね。
昔のヒロインを落とすくだりはほんとに芸術的でしたね。
でも、桂木せんせもいずみちゃんも綺羅ワールドでも出れそうです。
>かめさん
管理人はいまも綺羅作品は買い続けております。
正直、過去作品の方が趣味には合います。
ちなみに、一にも二にも生贄シリーズが壇上に輝き続けており、それこそいまだにお世話になっております。
あと現状の菊丸、桂木先生に色濃く影響を受けているのが女教師・牝奴隷ですね。
最近の作品ですと肉魔と恋人あたりが好きでした。
古いのですと未亡人・肉奴隷ですかね。
綺羅ワールドっぽいいずみちゃんたちは妄想しますねえ。
管理人さん>
お嬢 最高です。( ´∀` )
千野・狂二に代わりたかったですね。
絶対に屈しない「強さ」を持った美都子が、
奸計によって囚われていく様は最高でした。
女教師・牝奴隷も好きでしたね。
特にクライマックスの起美子と志穂里との3Pは、
いずみちゃんと慶子先生を想像してお世話になりましたよ。
>かめさん
お嬢いいですよね。
三巻に入ってやっつけ感が強すぎたのは置いといて。
生贄は特にそうでしたが、綺羅作品は包囲網を敷いてゆく下りが好きです。
牝奴隷や狙われたなど、途中悪堕ちキャラが出ちゃったのはちょっと残念でした。
悪堕ち嫌い。
早く綺羅光サイトをきちんと作らないとなあ。