「偽医者騒動?!の巻」

おはようございます。
ようやく春らしくなってきました。
わたくしめもベッドから抜け出すのが楽になって、今日はいつもよりも早めに登校中なんです。
あら、あれってもしかして?
「あら、菊丸くんじゃない。今日は早いのね。うふふ、雨が降るんじゃないかしら」
「ひどいなあ、いずみちゃん。ぼくだってたまには早起きくらいするさ」
いずみのからかいに顔をしかめて答えるのは、いつも遅刻寸前の菊丸である。
クスクスと笑いながら一緒に歩きだしたいずみだったが、数歩も進んだところで何かに気づいて立ち止まってしまう。
「? どうしたのさ、いずみちゃん」
「大変、菊丸くん! あそこ、人が倒れてるわ!?」
「ええっ?!」
菊丸もいずみの示した先を見て、驚きの声を上げる。電信柱の陰に確かに柱のところに人が倒れているのがわかって慌てて駆け寄ってゆく。
「大丈夫ですか?!」
「あ、ああ。すまない、急にめまいが‥。携帯も電池が切れてしまっていて」
小柄な男性にいずみが声をかける。どうやら意識はあるらしく男はいずみの呼びかけに意外にはっきりとした声で答える。
「それじゃ今、救急車を呼びますから」
「いや、待ってくれないか、じつは‥」
携帯電話を取り出したいずみに男は、自分は医者で今日は近くの高校の健康診断を依頼されていたのだというのだ。
「それってぼくたちの高校じゃないか」
「あ、そういえば今日って健康診断だったわね」
男の言葉に顔を見合わせる二人。
「そうか、きみたちは講談高校の生徒さんなのか。すまないんだが、今日の診断は出来そうもないと伝えてくれないか」
「わかりました。この人にはわたしが付き添うから、学校には菊丸くんが伝えておいて」
「あ、うん、わかったよ」
ようやく安心したのか、男はしきりに礼を言いながらいずみに付き添われて救急車で運ばれていくのを見送りながら、菊丸は一人ニンマリとほくそ笑むのだった。
「う~ん、これはひょっとして思わぬ役得になるかも♪」
「いやあ、すみません。道が混みあっていて遅れてしまいました」
「お待ちしていました。あら、今日はいつもの先生じゃ‥」
「うむ、今日は彼が風邪を引いてしまったものでね、代わりにわたしが来たんだよ」
「そうだったんですか、急なことで申し訳ありませんでした。わたしはここの教師で桂木慶子といいます。今日はよろしくお願いします、あの菊智‥先生」
「ん、どうしましたか、桂木先生?」
「あ、いえ、何でもありません。それじゃ早速お願いしますね」
予定の時間より少し遅れてきた医者の自己紹介に一瞬、怪訝な顔を浮かべる女教師だったが、すぐに気を取り直して今日の予定を消化するために動き始めるのだった。
続きはfantiaから
コメント
こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。
膝上で快楽に彷徨う慶子先生はいいですね。
綺羅光先生の安藤香奈と宇都と恵庭を思い出します。
鉄火肌の女やプライドの高い女でも、蕾を躾けられると可愛い女になりますね。
>かめさん
感想ありがとうございますって、うわ。
まさしくこれは綺羅光先生の美畜からパク、いや、インスパイアしたものでございます。
悪魔博士恵庭の膝上で健康な体に悪魔の種子を蒔かれてゆく香奈の下りが堪らなかったもので。
いやー、いい趣味ですねえ。
ゆっくり語り明かしたいです。
愛読していました。
いまだに、すごくお世話になっていますよ。
最近のはあまり読んでいませんが、昔の作品に思い入れがありますね。
昔のヒロインを落とすくだりはほんとに芸術的でしたね。
でも、桂木せんせもいずみちゃんも綺羅ワールドでも出れそうです。
>かめさん
管理人はいまも綺羅作品は買い続けております。
正直、過去作品の方が趣味には合います。
ちなみに、一にも二にも生贄シリーズが壇上に輝き続けており、それこそいまだにお世話になっております。
あと現状の菊丸、桂木先生に色濃く影響を受けているのが女教師・牝奴隷ですね。
最近の作品ですと肉魔と恋人あたりが好きでした。
古いのですと未亡人・肉奴隷ですかね。
綺羅ワールドっぽいいずみちゃんたちは妄想しますねえ。
管理人さん>
お嬢 最高です。( ´∀` )
千野・狂二に代わりたかったですね。
絶対に屈しない「強さ」を持った美都子が、
奸計によって囚われていく様は最高でした。
女教師・牝奴隷も好きでしたね。
特にクライマックスの起美子と志穂里との3Pは、
いずみちゃんと慶子先生を想像してお世話になりましたよ。
>かめさん
お嬢いいですよね。
三巻に入ってやっつけ感が強すぎたのは置いといて。
生贄は特にそうでしたが、綺羅作品は包囲網を敷いてゆく下りが好きです。
牝奴隷や狙われたなど、途中悪堕ちキャラが出ちゃったのはちょっと残念でした。
悪堕ち嫌い。
早く綺羅光サイトをきちんと作らないとなあ。