あれやこれや 幻の修正回検証編

あれやこれや考察
この記事は約2分で読めます。

 どうも、虎馬屋@管理人です。

 

 皆さんは単行本派でしたか? それとも雑誌派でしたか?
 いや、自分のような糞オタはともかく、そもそも普通の人は暇潰しに漫画を読む程度で雑誌で読んだものをわざわざ単行本でまで買わないのだそうです。あるいは単行本を買うから雑誌は読まないと。

 

 考えてみれば一度読めば十分と図書館で借りて済ます人たちもいるのですから、当たり前っちゃあ当たり前なのですが、オタクは違うのです。
 気にいった本は擦り切れるまで繰り返し読み、あまつさえ新装版だの完全版だのと出版社に踊らされ、同じ内容の本を二冊も三冊も買うのです。
 加えてそういった完全だのと謳った中身の、いったいどこが通常版と違うのかと見比べ、~~版の方が良かっただのと聞いてもいないのに語り出す。それが糞オタなのです。
 で。これが極まると雑誌掲載時とどこが違うだのなんだのと言いだすのです。

 

 冒頭に戻ります。
 自分は当時から糞オタだったので雑誌と単行本両方を買っておりました。
 そう雑誌と単行本、力と技のv3ァだったのでした。
 当然雑誌掲載時と単行本との差異を見比べたりもしていたのですが、どっこい、ハートキャッチにはそういった単行本化による加筆修正といったものがほとんどなかったのです。
 これは遠山先生の拘りのなさというより、当時の月刊少年マガジンの刊行速度の問題でなにしろ連載原稿が単行本分に溜まると翌月には新刊が刊行されるという手直ししようにも難しい光の速度だったのです。

 

 が、それでもはっきりとした加筆修正が為されていた時もあり、例えば「新婚さん いらっしゃい!」「病院で大はしゃぎ!!」の二色刷りのあと当時の少年誌などによく見られた誌上に掲載されている通販会社の広告が載っていたページが差し替えられていたもの。それと「主役は菊丸だ」の扉絵。これは雑誌の企画で扉絵が間違い探しにされていたため。

 

 上記三点とは別に四つのタイトルで作品内の細かな修正が行われています。

 まずはいずみちゃんの秘密が暴かれる寸前まで追い込まれ、悩ましすぎる表情を見せつけてくれた「人質大脱出」回。こちらの修正はいずみちゃんではなく森川愛さん。ゲストヒロインでありながら下着姿しか披露されなかった清純ヒロインでございます。

 修正部分は脱出のため防火シャッターのスイッチを押すための輪ゴム発射台と化したお尻の場面でございます。

お気づきでしょうか。雑誌版ではスージーが。
単行本では何事もなかったように‥

なにがヨシ! だ。

 長くなりますので次の頁へ。

コメント

  1. 匿名得雄 より:

    管理人さんの作品への愛を感じました。自分は雑誌掲載は一回しか見ていないのでこのような検証は嬉しいです。遠山先生が大事なところを書いていたとは知りませんでした。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >>匿名得雄さん

       ファンサイトなら一度はやりたい検証ネタ。
       いつかやろう、やろうと思っていたので満足です。
       公式サイトか、雑誌のインタビューだかで大事なところのネタは見ましたね。

  2. nagacha より:

    自分もマジで愛感じました。
    で、爆笑しました。
    管理人さん、ハートキャッチ愛日本一でしょ?ww

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >>nagachaさん

       お久しぶりです。
       日本一。
       そう宣言したいところですが世のなか上には上がいるものです。多分。
       爆笑していただけて嬉しい限り。

  3. L より:

    最終回の「最後のパンティー」の扉絵が単行本だと雑誌掲載時よりトリミングされていますよね。結構残念です。愛蔵版とかでもトリミング後なので,なにか元原稿の汚れとか破損なのかなぁと想像します。

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >>Lさん

       最終回はトリミングされてましたねー。
       あれは読者との距離感を示していたのだと思いますが、キャラが遠すぎて扉絵として寂しかったので編集したのかなー、と思ってました。

      • L より:

        お返事ありがとうございます。
        自分は,その寂寥感コミで元絵は好きですけど
        さすがに雑誌は保存していないので,もう見られないのは残念です。

        「千春とリンダの温泉修行」の回でリンダのカットに
        単行本のときだけ「ぼくはこーゆー絵が得意だ」とかそんなコメント書きがあった気が。
        いま手元にないのでうろ覚えですが。
        復刊ドットコム版だと消えていますね。

        • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

          >>Lさん

           ですねえ、あっちのが最終回っぽかったです。

           ぼくはこういう絵が…も消えてましたね。
           ほかにお餅回でしゅうちゃん音うるさいよ、とか。
           これはこのコマのモブの絵がおがみ松五郎の人だったので、伊藤実さんの本名か、まったく別のアシスタントなのかいまでも悩んでおります。

  4. みなみ より:

    これは貴重な検証ドキュメンタリーですねー!
    背徳感の強い「あ‥‥」から「あん!」への修正は、よりコミカルさとインパクトを重視したのでしょうか。
    「やめて」が軒並みなくなっているのもそこらへんへの配慮かもしれないですね‥‥。
    私は元のほうが好みですが^^;
    ラストの秘部修正予想は鳥肌がたちました(笑)
    面白かったです!

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >>みなみさん

       遅くなりました、すみません。

       やめてのがいいと思うんですよね、自分も。
       いずみちゃんや先生などはやめなさいが妥当だと思うのですが、千春ちゃんはやめてのが。

       予想は予想で読者の方から正解メールをいただきました。

       予想とは違っていました、うひ。

  5. 弥生 より:

    素晴らしい考察ですね!
    台詞周りの修正部分は勿論、普段との表現方法の細かい違いから探る点も非常に面白かったです
    もし正解があるなら是非知りたい所です・・・!

    • 虎馬屋@管理人虎馬屋@管理人 より:

      >弥生さん

       ありがとうございます。

       答え合わせは読者の方からいただいたのですが、おもち騒動のいずみちゃんのおもちとして飾られた場面が、そうなのだそうです。